Shopifyの手数料・料金・入金サイクルを徹底解説

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この記事の所要時間:6分

Shopifyでネットショップを運営し始める前に、手数料や入金サイクルを知りたい方は多いと思います。

じつはShopifyが多くのマーチャントに選ばれる理由の一つは、手数料の安さと、入金サイクルの異常な早さです。

今回は、まだShopifyを始めていない方でも理解できるように、他のサービスの事例と合わせてShopifyの手数料と入金サイクルについてご紹介します。

Shopifyの手数料

Shopifyの基本料金

Shopifyは、基本料金として月額の利用料が必要になります。Shopifyのプランは5種類あり、それぞれの月額利用料は以下のとおりです。

スタータープラン:月額5ドル
ベーシック:月額33ドル
スタンダード:月額92ドル
プレミアム:月額399ドル
Shopify Plus:月額2,000ドル

※ベーシック、スタンダード、プレミアムプランの月額料金は、それぞれ年払いの場合25%オフになります。

スタータープラン(旧Shopify Lite)はブログやSNS上で商品を販売するため、Shopifyのカート機能のみ使用できるプランです。また、Shopify Plusは大規模なマーチャント用のプランです。

そのため他のサービスと比較する際は、通常の3プラン(ベーシック、スタンダード、プレミアム)と比較してください。

Shopifyペイメントの決済手数料

Shopifyで構築するネットショップには、初期設定で「Shopifyペイメント」という決済システムが搭載されています。

マーチャントは管理画面でShopifyペイメントを有効にするだけで、ショップでクレジットカード決済に対応することができます。また「Shop Pay」「Apple Pay」「Google Pay」での決済にも対応が可能になります。

Shopifyペイメントは初期費用や取引手数料が無料で、クレジットカードの決済手数料のみ発生します。クレジットカードの決済手数料は以下のとおりです。

スターターベーシックスタンダードプレミアムShopify Plus
国内のクレジットカード手数料5.0%3.4%3.3%3.25%3.15%
海外のクレジットカード手数料5.0%3.9%3.85%3.8%3.75%
JCBのクレジットカード手数料5.0%4.15%4.1%4.05%3.75%

ShopifyではShopifyペイメント以外の決済サービスを導入することも可能です。

ですが、他の決済サービスを利用する場合は、決済サービスの手数料と合わせてShopifyの取引手数料が発生します。各プランの取引手数料は以下のとおりです。

スターターベーシックスタンダードプレミアムShopify Plus
取引手数料5%2%1%0.5%0.15%

では、その他のECプラットフォームと比較してみましょう。

■BASE

<スタンダードプラン>
月額利用料:0円
決済手数料:3.6%+40円
サービス利用料:3%
→合計6.6%+40円

<グロースプラン>
月額利用料:5,980円
決済手数料:2.9%
サービス利用料:0%

■STORES

<フリープラン>
月額利用料:0円
決済手数料:5%

<スタンダードプラン>
月額利用料:2,178円
決済手数料:3.6%

BASEやSTORESは、月額利用料が0円からスタートできるので固定費がかかりませんが、手数料が比較的高く設定されています。

BASEやSTORESとの比較はコチラの記事を参考にしてください。

Shopifyペイメント以外の決済手数料

Shopifyペイメント以外でよく利用される決済サービスの手数料は以下のとおりです。

■PayPal

決済手数料:2.9~3.6%+40円(月額取引量で変動)
取引手数料(Shopify):0円
振込手数料:0円(入金金額が5万円未満の場合は250円/件)

PayPalについてはコチラを参考にしてください。

■Amazon Pay

決済手数料:3.9%(デジタルコンテンツの場合は4.5%)
取引手数料(Shopify):0円
振込手数料:0円

Amazon Payについてはコチラを参考にしてください。

■KOMOJU(コンビニ決済/銀行振込/スマホ決済)

決済手数料
Visa/MasterCard:3.6%
JCB/American Express/Diners:3.85%
コンビニ決済/銀行振込:2.75%
スマホ決済:4%(PayPayのみ3.5%)
取引手数料(Shopify):0.15~2%(プランによって変動)
振込手数料:220円(入金金額が3万円以上の場合は410円)

PayPalとAmazon Payは、Shopifyの取引手数料と振込手数料がかかりません。

また、動的チェックアウトというカート画面を通さずにすぐ決済できる機能も利用可能なので、Shopifyペイメントと合わせて導入することをオススメします。

Shopifyの取引手数料、両替手数料、セットアップ手数料

Shopifyを使用する際には、様々な手数料が発生します。これらは、取引ごとにかかる「取引手数料」、異なる通貨を扱う際の「両替手数料」、そしてストアを設立するための初期費用である「セットアップ手数料」など、ビジネスの運営に直接関連するものです。

各手数料の構造を理解し、それらを最小化するための戦略を立てることは、Shopifyでの販売の利益を最大化する上で非常に重要です。

取引手数料の計算方法と最小化のヒント

Shopifyの取引手数料は、販売される商品の価格に基づいて計算されます。この手数料は、使用する支払いゲートウェイによって異なる場合があります。

例えば、Shopify Paymentsを使用すると、他のゲートウェイを使用するよりも手数料が低くなる傾向があります。取引手数料を最小化するためのヒントとしては、より高いプランへのアップグレードや、Shopify Paymentsの利用を検討することが挙げられます。これにより、1取引あたりのコストを下げることが可能となります。

Shopifyでの両替手数料:いくらかかる?

Shopifyで国際販売を行う場合、外貨を自国通貨に変換する際に「両替手数料」が発生します。

この手数料は通常、取引金額の一定割合として設定されており、両替レートに基づいて計算されます。両替手数料は避けられないコストですが、複数の通貨で価格を表示し、顧客が自国通貨での支払いを選択できるようにすることで、顧客体験を向上させると同時に、この手数料による影響を最小限に抑えることができます。

Shopifyのセットアップ手数料:初期費用の内訳

Shopifyには、ストアを開設する際に一度だけ支払う「セットアップ手数料」がありません。

しかし、テーマの購入やアプリの導入、カスタムドメインの登録など、ストアをパーソナライズするための初期投資が必要になることがあります。これらのコストはビジネスのニーズと予算に応じて異なるため、計画的に投資を行うことが重要です。無料のテーマやアプリを利用することで、初期費用を抑えることも可能です。

Shopifyと他のeコマースプラットフォームの手数料比較

Shopifyを選ぶ一つの大きな理由は、その手数料の透明性と競争力です。しかし、他のeコマースプラットフォームと比較する際には、単に数値を見るだけでなく、それぞれのプラットフォームが提供する価値や機能も総合的に考慮する必要があります。

ここでは、いくつかの主要なプラットフォームとShopifyの手数料を比較し、どのプラットフォームがあなたのビジネスに最適かを見ていきます。

Shopify vs BigCommerce:手数料の違い

ShopifyとBigCommerceは、2つの主要なeコマースプラットフォームです。両者の最も大きな違いは、BigCommerceには取引手数料がない一方で、Shopifyは取引ごとに手数料を徴収する点にあります。

ただし、Shopifyの方が使い勝手が良く、カスタマイズの自由度が高いと評価されています。自社のビジネスモデルや予算に合わせて、どちらのプラットフォームが適しているかを判断することが重要です。

Shopify vs WooCommerce:コストパフォーマンスを比較

WooCommerceはWordPressのプラグインであり、基本的には無料で使用することができます。

しかし、追加機能やサポートを受けるためには、有料の拡張機能を購入する必要があります。Shopifyは月額料金が発生しますが、ホスティングやセキュリティなどが含まれており、追加コストが少ない点が特徴です。運営コストと管理の簡便さを考慮すると、Shopifyの方が総合的にコストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。

Shopify vs Magento:総所有コスト(TCO)の分析

Magentoは、より大規模なビジネスやカスタマイズを重視するビジネスに適したプラットフォームですが、その分、総所有コスト(TCO)が高くなりがちです。

専門の開発者を雇うコストやホスティング料金など、初期投資と維持費用がかかります。Shopifyは月額料金にほとんどの機能が含まれており、初心者でも簡単にストアを立ち上げることができるため、TCOを抑えることができます。

Shopifyでの売上の入金サイクル

Shopifyは入金サイクルがとても早いため、マーチャントはキャッシュフローを健全に保つことができます。

入金サイクルは決済サービスによって異なるので、ここではよく利用される「Shopifyペイメント」「PayPal」「Amazon Pay」「KOMOJU」についてご紹介します。

Shopifyペイメント

Shopifyペイメントで決済された売上は、入金手続きをすることなく、翌週の金曜日に銀行口座に入金されます。つまり最短で5日後、最長で11日後に入金されます。以下の図を参考にしてください。

Shopifyペイメントで決済された売上は、入金手続きをすることなく、翌週の金曜日に銀行口座に入金されます。つまり、最短で5日後、最長で11日後に入金されます。

振込手数料も0円なので、早い且つ無料でとても魅力的な決済サービスです。

PayPal

PayPalで決済された売上は、好みのタイミングで入金の申請をすることができ、申請から最短3日で入金されます。

またPayPalを導入すると、銀行振込での決済に対応することができます。PayPalの場合、顧客が支払いを完了した後、即日でPayPalアカウントに送金されます。

後ほどご紹介しますが、銀行振込に対応しているKOMOJUよりも早く売上を手にすることが可能です。

Amazon Pay

Amazon Payは、初期設定で入金サイクルが14日に設定されています。なので売上が上がると2週間後に自動的に銀行口座に入金されます。

ですが、最初の2週間を過ぎるとご自身で入金サイクルを変更することができ、最短1日に設定することができます。つまり売上を翌日に受け取ることができます。

振込手数料も0円なので、Amazon Payがマーチャントにとって最も良い決済サービスと言えます。

KOMOJU(コンビニ決済/銀行振込/スマホ決済)

KOMOJUで決済された売上の入金サイクルは2種類あり、マーチャント自身で選択することができます。

毎月を選択した場合:当月の売上は月末に締め、翌月末に入金されます。
毎週を選択した場合:前週の売上は翌週の金曜日に入金されます。

つまり、Shopifyペイメントと同じく最短で5日後に入金されます。以下の図を参考にしてください。

毎月を選択した場合:当月の売上は月末に締め、翌月末に入金されます。
毎週を選択した場合:前週の売上は翌週の金曜日に入金されます。

ですが、KOMOJUは他の決済サービスとは違い、振込手数料が220~410円必要になるので注意してください。

その他のECプラットフォームとの比較

次にBASEやSTORESの入金サイクルと比較してみましょう。

■BASE

入金サイクル:振込申請から10営業日後
振込手数料:250円(入金金額が2万円未満の場合は750円)

■STORES

入金サイクル:月末締め、翌月末払い
振込手数料:275円(入金金額が1万円未満の場合は550円)

Shopifyで利用する主な決済サービスは、入金がサイクルが1週間ほどで、そのほとんどは振込手数料もかかりません。

他のサービスと比較しても、Shopifyの入金サイクルはとても早く、優れていると言えます。

支払い状況の確認

Shopifyでは入金の状況を確認することができます。

Shopifyの管理画面から「設定 > 決済 > 支払いを表示する」をクリックします。支払いページでは、前回の支払いと、次回の支払い、支払いを受け取る予定日を確認することが可能です。

ここには、「送金中」「支払い済み」「失敗」という支払いのステータスがあります。

「失敗」が表示されている場合は、支払いが正常に処理できていなかったため、入金されていないことを示しています。支払いが失敗した理由が管理バナーに反映されるので、バナーの指示に従って操作してください。

またShopifyでは、最初に商品を販売してから21日以内に、すべてのビジネス詳細と銀行情報を含め、Shopifyペイメントのアカウントの設定を完了する必要があります。

設定が完了していないと、すべての支払い額は自動的に購入者に払い戻されるので注意してください。

まとめ

Shopifyの各種手数料と入金サイクルは以下のとおりです。

決済手数料:3.15~4.15%(プランによって変動)
取引手数料:0.15~2%(プランによって変動)
入金サイクル:5~11日(翌週の金曜日)
振込手数料:0円

本記事でご紹介したとおり、Shopifyは他のECプラットフォームと比べて手数料は安く、入金サイクルが早いことが利点です。

また、Shopifyは多くの決済サービスに対応しているので、様々な顧客ニーズに応えられるように、決済手段を拡充してください。

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