Shopifyの消費税設定について徹底解説【税込表示・軽減税率など】
この記事の所要時間:3分
「Shopifyで標準設定されている表示価格は消費税込み?」「軽減税率の対象商品はどうしたらいいの?」と困っている方も多くいると思います。
また、Shopifyでは税込価格・税抜価格のどちらでも表示することができますが、日本国内の顧客に向けて商品を販売する場合は、総額表示(税込価格の表示)が義務化されています。
そこで今回は、Shopifyでの消費税に関する情報や設定方法をまとめました。
これからShopifyでネットショップを始める方は、ぜひ本記事を参考に消費税の設定を行ってください。
Shopifyの消費税に関する基本的な情報
2019年10月より日本の消費税は10%に引き上げられました。これに伴いShopifyのデフォルト設定でも消費税は10%に設定されています。
ですが、総額表示や軽減税率はデフォルトで設定されていないため、ショップを公開する前に自身で設定する必要があります。
ショップの公開中に料金設定を編集すると、ユーザーが混乱してしまう可能性があります。そのため、ショップを公開する前に、税金の設定を行うようにしてください。
総額表示と軽減税率について
総額表示義務とは
総額表示義務とは、販売事業者が消費者に対してあらかじめ価格を表示する場合に、消費税額を含めた価格(税込価格)を表示することを義務付けるものです。
2021年4月以降、ネットショップの商品ページなどで税込価格を表示することが義務化されました。
Shopifyでは、税の設定画面で項目にチェックを入れるだけで、税込価格に変更することができます。設定方法は後ほど解説します。
軽減税率制度とは
日本国内の消費税率は、2019年10月に8%から10%に引き上げられました。
その際に、消費者の負担を少しでも軽減するために、飲食料品や新聞など一部の商品のみ税率を8%にするという制度が設けられました。それが軽減税率制度です。
もちろんネットショップも対象なので、必要に応じて消費税の税率を変更する必要があります。
軽減税率の対象商品は、酒類・外食を除く飲食料品と、新聞(週2回以上発行されるもの)です。詳しくは国税庁の「軽減税率の対象となる品目」を参考にしてください。
総額表示の設定方法
では、Shopifyで税込価格を表示する方法について解説します。
Shopifyの管理画面から「設定 > 税金」をクリックします。
税金の設定画面で以下の3つの項目にチェックして「保存する」をクリックします。
☑︎すべての価格を税込価格で表示する
☑︎お客様の国に基づいて税金を含める、または除外する
☑︎配送料に課税する
この設定後に登録する商品は、すべて税込価格として登録されます。つまり、税抜1,000円(消費税10%)の商品の場合は1,100円で登録するようにしてください。
さらに、商品登録画面では、価格設定の欄で「商品価格に税を適用する」にチェックが入っていることを確認してください。
また、先ほどの総額表示の設定で、配送料にも税込価格を設定しています。配送料の設定でも税込価格を登録してください。
軽減税率の設定方法
次に軽減税率の設定方法について、2つのステップで解説します。
1. 軽減税率適用商品をコレクションにまとめる
軽減税率は、対象商品をコレクションにまとめて設定するので、まずは軽減税率適用商品をまとめたコレクションを作成します。
Shopifyの管理画面から「商品管理 > コレクション」をクリックし、「コレクションを作成する」をクリックします。
タイトルには、わかりやすいように「軽減税率適用商品」と入力して、コレクションの種類「手動」を選択します。
※自動コレクションは利用できないので注意してください。
一度「保存する」をクリックすると、商品管理の欄が表示されるので、対象商品を選択してコレクションに追加して完了です。
コレクションの作成方法について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
Shopifyのコレクション機能をわかりやすく解説!活用事例も紹介
2. コレクションに軽減税率を設定する
対象商品をまとめたコレクションが完成したら、Shopifyの管理画面から「設定 > 税金」をクリックし、税の地域の欄で日本の「管理」をクリックします。
画面最下部までスクロールして、税の優先適用という欄の「税の優先適用を追加する」をクリックします。
ポップアップが表示されるので、以下のとおり設定してください。
税の優先適用を追加する:「商品」を選択
コレクション:作成した「軽減税率適用商品」を選択
ロケーション:「Japan」を選択
税率:「8%」と入力
最後に「優先適用を追加する」をクリックして完了です。設定後は、税金の設定画面で編集することができます。
【最後に】プレビュー画面で確認しよう!
今回はShopifyの消費税の設定について解説しました。
これらの設定が完了したらプレビュー画面で必ず確認するようにしてください。
商品ページには「税込み」と表示され、決済ページに「○の税金を含む」と表示されていれば完成です。
こちらに表示される文字に関しては、Shopify管理画面の「設定 > 言語 > テーマ言語を変更する」から編集することができます。
顧客に対して、税込価格であることが伝わるように編集してください。