Shopify料金プラン比較|あなたに合ったプランを見つけよう!
この記事の所要時間:6分
Shopifyは世界で最も利用されているECプラットフォームです。そんなShopifyでこれからネットショップを始めようと考えている方は多くいると思います。
ですが、Shopifyには複数のプランが存在するため、ほとんどの人がプランの選択で悩むことになります。
そこで今回はShopifyの全プラン(ベーシック、スタンダード、プレミアム、スタータープラン、Shopify Plus)を比較し、各プランの概要をわかりやすく解説します。
本記事を読めば、あなたの事業に最適なプランを選択することができます。
目次
Shopifyのプランの種類
Shopifyには「ベーシック」「スタンダード」「プレミアム」の3つのプランがあり、それぞれ月額利用料や決済手数料、利用できる機能などが異なります。
また通常の3プランの他にも、カート機能のみ利用できる「スタータープラン」や、大規模なマーチャント向けの「Shopify Plus」というプランがあります。
マーチャントの事業フェーズや、利用する目的によってプランを選択しますが、プランを契約した後に途中でプランを変更することも可能です。
月額費用と決済手数料
Shopifyを利用する際に必要となるコストは、主に月額利用料と決済手数料です。どちらもプランによって価格が異なります。
各プランの月額費用と決済手数料は以下のとおりです。
スターター | ベーシック | スタンダード | プレミアム | Shopify Plus | |
---|---|---|---|---|---|
月額利用料 | 5ドル | 33ドル | 92ドル | 399ドル | 2,000ドル |
国内のクレジットカード手数料 | 5% | 3.4% | 3.3% | 3.25% | 3.15% |
海外のクレジットカード手数料 | 5% | 3.9% | 3.85% | 3.8% | 3.75% |
JCBのクレジットカード手数料 | 5% | 4.15% | 4.1% | 4.05% | 3.75% |
※ベーシック、スタンダード、プレミアムプランは、年間契約の場合25%オフの月額料金で利用可能です。
プランをアップグレードすると月額利用料は高くなりますが、商品を販売した際の決済手数料が低くなります。つまり売上の規模に応じてプランを変更する必要があります。
Shopifyはデフォルトで搭載されているShopifyペイメントという決済システムを利用することで、上記表の手数料で決済に対応することができます。
ですが外部の決済サービスを利用する場合は、各決済サービスの決済手数料に加えてShopifyの取引手数料が発生します。
各プランの取引手数料は以下のとおりです。
スターター | ベーシック | スタンダード | プレミアム | Shopify Plus | |
---|---|---|---|---|---|
取引手数料 | 5% | 2% | 1% | 0.5% | 0.15% |
※「Shop Pay」「Apple Pay」「Google Pay」「Amazon Pay」「PayPal」を利用する場合は、取引手数料は発生しません。
また、Shopifyを利用する際は月々で利用料を支払いますが、ベーシック、スタンダード、プレミアムプランの場合は、年払いにすることで25%のディスカウントになります。
利用できる機能
次に通常プランの機能を比較します。プランによって利用できる機能やストアの管理画面にログインできるアカウント数が異なります。
スタータープランやShopify Plusは、通常プランと大きく異なるので後ほど解説します。
各プランの機能一覧は以下のとおりです。
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
---|---|---|---|
ネットショップ | ○ | ○ | ○ |
無制限の商品登録数 | ○ | ○ | ○ |
スタッフアカウント数 | 2人 | 5人 | 15人 |
日本語のメールサポート | ○ | ○ | ○ |
販売チャネル追加機能 | ○ | ○ | ○ |
在庫のロケーション | 最大4ヵ所 | 最大5ヵ所 | 最大8ヵ所 |
手動で注文作成 | ○ | ○ | ○ |
クーポンコード | ○ | ○ | ○ |
無料SSL証明書 | ○ | ○ | ○ |
カゴ落ち対策メール | ○ | ○ | ○ |
ギフトカード | ○ | ○ | ○ |
プロフェッショナルレポート | × | ○ | ○ |
カスタムレポートビルダー | × | × | ○ |
外部サービスの計算済み配送料 | × | × | ○ |
不正解析 | ○ | ○ | ○ |
133種類の通貨で販売 | ○ | ○ | ○ |
複数の言語で販売 | 最大5ヵ国 | 最大5ヵ国 | 最大5ヵ国 |
海外のドメイン | × | ○ | ○ |
国際価格 | × | ○ | ○ |
国際価格 (バリエーション価格ごと) | × | × | ○ |
Shopifyはサーバーを別で契約する必要がなく、無制限でオンラインストレージを利用することができます。また商品の登録数も無制限です。
在庫のロケーションとは商品の在庫を管理し、配送元として設定する住所の数です。在庫を管理する倉庫や実店舗を多く持っている場合は、ロケーションの数に合わせてプランを選択する必要があります。
Shopifyでは、あなたのネットショップのギフトカードを販売したりプレゼントすることができます。ギフトカード機能は2020年8月より全てのプランで利用できるようになりました。
ですが一時的に全プランで利用できるようになっているので、今後ベーシックプランでは利用ができなくなる可能性もあるので注意してください。
また、ネットショップのストア分析に活用するレポート機能もプランによって大きく異なります。
各プランで使用できるレポート機能は以下の表を参考にしてください。
スターター | ベーシック | スタンダード | プレミアム | Shopify Plus | |
---|---|---|---|---|---|
ダッシュボード | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
レポート | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
財務 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
集客 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
在庫 | ○ | ○(制限有り) | ○ | ○ | ○ |
行動 | ○ | ○(制限有り) | ○ | ○ | ○ |
マーケティング | ○ | ○(制限有り) | ○ | ○ | ○ |
注文管理 | × | × | ○ | ○ | ○ |
売上 | × | × | ○ | ○ | ○ |
小売販売 | × | × | ○ | ○ | ○ |
利益率 | × | × | ○ | ○ | ○ |
顧客管理 | × | × | ○(制限有り) | ○ | ○ |
カスタム | × | × | × | ○ | ○ |
ライブビュー | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
製品分析 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
上記の表にある各項目の詳細については以下の記事でご紹介しています。詳しく知りたい方は参考にしてください。
【一覧表あり】Shopifyのストア分析(レポート機能)を徹底解説
各プランの特徴
ベーシックプラン
ベーシックプランは月額33ドル(年払いの場合、月額25ドル)で利用でき、通常の3プランの中で最も低価格なプランです。
ショップ運営を行うために必要なすべてのツールを利用することができるので、これからネットショップを始める方にオススメのプランです。
ショップデザインを自身でカスタマイズすることやコード編集も可能なので、オリジナルのネットショップを構築することができます。
ベーシックプランでは財務レポートや集客レポート、マーケティングレポートなど様々なサイト分析が可能です。
決済手数料で考えると、月商500万円以下のマーチャントに適したプランです。
スタンダードプラン
スタンダードプランは月額92ドル(年払いの場合、月額69ドル)で、ベーシックプランの全機能に合わせてプロフェッショナルレポートが利用できるプランです。
顧客の販売傾向に関するインサイトを得て、顧客の行動をより深く理解することが可能です。
また、期間に基づいて商品の販売を追跡することも可能になります。そうすることでマーケティングキャンペーンを行った期間に販売された商品を特定して分析することができます。
決済手数料で考えると、月商500万円以上5,000万円未満のマーチャントに適したプランです。
プレミアムプラン
プレミアムプランは月額399ドル(年払いの場合、月額299ドル)で利用でき、通常の3プランの中で最も高価格なプランです。
Shopifyの全機能が含まれており、Google広告やその他の紹介サービスの分析が可能になります。
スタンダードプランに含まれるプロフェッショナルレポートの他にも、リスクのある顧客のレポートやロイヤルカスタマーのレポートを作成することができます。
プレミアムプラン以上でしか使用できないアプリなどもあり、ネットショップに限らずあらゆるオンラインサービスを実現が可能です。
決済手数料で考えると、月商5,000万円以上のマーチャントに適したプランです。
スタータープランとShopify Plusについて
スタータープラン
スタータープランは、月額5ドルでShopifyの商品購入ボタン(カート機能)を利用できるミニマムなプランです。
通常プランでは、Shopifyでネットショップを構築しますが、スタータープランではネットショップを構築することができません。
ですが、Shopifyのカート機能を利用することができるので、現在運営をしているWebサイトやブログ、SNSなどで商品を販売することができます。
設定方法も専用の埋め込みコードをWebサイトに設置するだけなのでとても簡単です。
また、Shopifyが提供するPOSシステム「Shopify POS」は、スタータープランでも利用できるので、ネットショップを構築せずにShopify POSのみ利用したい場合は、スタータープランを契約することでコストを抑えることができます。
ですが、スタッフアカウント数が1人までなので、複数人で管理する場合は注意してください。
Shopify Plus
Shopify Plusは、月額利用料が2,000ドル以上で、利用できるエンタープライズ(大規模事業者)向けのプランです。
通常プランの機能はもちろん、その他にも様々な機能や専用アプリ、APIを利用することができます。
Shopify Plusでは、主に以下のことが可能になります。
- チェックアウトページのコード編集
- チェックアウトページにGoogle Tag Managerを設置
- 配送日時指定の項目を追加
- Launchpad(キャンペーンや新作商品の公開を予約)
- Script Editor(複雑なディスカウントの設定)
- Shopify Flow(ユーザーへの自動タグ付けや通知の設定)
- Transporter(他のプラットフォームから一括でデータを移行)
- Bulk Account Invite Sender(顧客へのパスワード設定メールを一斉送信)
- 専任のShopifyマネージャーが手厚くサポート
- Shopify POS Proを無料で利用
- ロケーションは20箇所まで登録可能
- スタッフアカウント数が無制限
- APIの使用制限がなくなる
- 卸売業者向けのサイトを構築できる
- 最大10サイトの運営が可能
- 決済手数料が低い
Shopify Plusには便利な機能がたくさんあり、できることの幅も広がりますが、誰でも契約すれば結果が出るというわけではありません。
利用を検討している方は以下の記事を参考にして、再度検討した上でShopify Plusパートナーに相談してみてください。
誰でも理解できる!Shopify Plusのすべてを丁寧に解説
Shopifyの料金体系
Shopifyを始める際に最も重要なのは、どの料金プランがビジネスに最適かを理解することです。各プランは独自の機能セットを提供し、異なる月額費用が設定されています。始める前に、利用可能なプランの全範囲を比較し、隠れたコストに気をつけながら、年間契約や月払いオプションの違いを検討することが賢明です。この段階では、将来的なビジネスの成長も考慮に入れ、適切なプランを選択することが、Shopifyを利用する上でのコスト効率と成功の鍵を握ります。
基本プランからアドバンスプランまでの比較
Shopifyの料金プランは、スタートアップから大企業まで幅広いニーズに対応するように設計されています。基本プランは初期段階のビジネスに理想的で、手頃な価格で必要な機能を提供します。中規模のビジネスには、スタンダードプランが適しており、より多くのスタッフアカウントと報告機能が利用できます。大規模なビジネスや高い成長を見込む場合は、アドバンスプランが最も適しています。このプランでは高度なレポート作成機能や、より低いクレジットカード手数料、そして高いトランザクション容量を享受できます。
隠れたコストを理解する
Shopifyを使用する際には、表示されている月額料金以外に考慮すべき隠れたコストが存在することを理解する必要があります。これには、追加のアプリ購入、特定の決済ゲートウェイの使用による追加手数料、または高度なカスタマイズを行うために必要なデベロッパーの費用などが含まれます。これらのコストを事前に把握し、全体的な予算計画に組み入れることが、予想外の出費を避けるための鍵となります。
年間プランと月払いプランの違い
Shopifyでは、支払い方法に応じて料金が変わることがあります。年間プランにサインアップすることで、多くの場合、月払いに比べてコストを節約できます。一括払いは初期投資が大きくなりますが、長期的に見れば月額費用が削減されるため、予算に余裕があるビジネスには年間プランが推奨されます。一方で、流動性を保ちたい場合や、事業の将来に不確実性がある場合には、月払いプランが柔軟性を提供します。
Shopifyの決済手数料
Shopifyでの売上を最大化するためには、決済手数料の仕組みを理解することが不可欠です。各プランには異なる決済手数料のレートが設定されており、自社の利用する決済ゲートウェイによってもコストが変動します。Shopify Paymentsを利用することで手数料が低減される可能性がありますが、他社決済ゲートウェイを利用する場合の手数料構造にも注意を払いましょう。また、手数料を抑えるためのヒントとしては、売上を増やし、より高いプランに移行することが挙げられます。
決済手数料の計算方法
Shopifyの決済手数料は、選択したプランと利用する決済ゲートウェイによって異なります。Shopify Paymentsを利用すると、追加手数料は発生しませんが、他の決済プロバイダーを使用すると追加の手数料がかかることがあります。手数料の計算は、販売価格にプランに基づく固定のパーセンテージを乗じることで行われます。この計算方法を理解しておくことで、各トランザクションでの利益を正確に予測することが可能になります。
他社決済ゲートウェイの手数料構造
Shopify外の決済ゲートウェイを利用する場合、その手数料構造を理解することが重要です。これらのゲートウェイは追加の手数料を課す場合があり、それは国、通貨、さらにはトランザクションの種類によっても変わります。適切な決済ゲートウェイを選択することは、長期的な経済的負担を軽減し、ビジネスの利益を最大化するために不可欠です。
手数料を減らすためのヒント
決済手数料を減らすためには、売上を増やして高いプランにアップグレードする、Shopify Paymentsを利用する、または複数の決済オプションを顧客に提供することが有効です。これらの戦略は、トランザクションごとのコストを減らし、全体的な利益を高めることに貢献します。
Shopifyプランの選び方
Shopifyプランを選ぶ際には、現在のビジネス規模だけでなく、将来のビジネスの拡張性も考慮する必要があります。スタートアップにはベーシックプランが適しているかもしれませんが、売上が増えるにつれて、プランをアップグレードすることでより多くの機能を利用できるようになります。アップグレードのタイミングや、拡張性を考慮したプラン選びは、長期的なビジネス戦略の一環として重要です。
ビジネス規模に合わせたプランの選定
ビジネスの現在の規模と将来的な成長予測を基に、Shopifyプランを選定することが重要です。初期段階ではコストを抑えたベーシックプランが適していますが、売上の増加と共にプランのアップグレードを考慮する必要があります。最適なプランを選ぶことで、必要な機能を得ながら、無駄な支出を防ぐことができます。
拡張性を考えたプランの選択
将来のビジネスの成長を見越して、拡張性に富んだShopifyプランを選ぶことが賢明です。アドバンスプランやShopify Plusのようなオプションは、ビジネスが急速に成長する際に必要な追加機能やカスタマイズオプションを提供します。このようなプランを選択することで、成長のたびにシステムを変更する手間とコストを節約できます。
プランアップグレード時の留意点
Shopifyプランをアップグレードする際には、新しいプランの特徴とビジネスのニーズが合致していることを確認する必要があります。また、アップグレードに伴うコスト増加を事業の収益で補えるかを検討し、利益率に与える影響を把握しておくことが重要です。迅速なアップグレードではなく、ビジネスの成長に合わせた段階的なプラン変更が、持続可能な成長をサポートします。
【最後に】Shopifyアプリも導入しよう!
今回はShopifyの通常の3プランについて紹介しました。
Shopifyでネットショップを公開してから途中でプランを変更することも可能なので、事業の成長フェーズによってプランを変更することをオススメします。
Shopifyには初期設定にある機能の他に、Shopifyアプリ(拡張機能)を導入することで様々な拡張機能を実装することができます。
Shopifyアプリを活用すると、さらにあなたの事業に合ったネットショップを構築することができるので、ぜひ導入を検討してみてください。
また、実際にこれからShopifyを始めようと考えている方は、コチラからアカウント登録が可能です。3日間の無料トライアルを活用できるので、ぜひ一度試してみてください。