Shopifyブログ機能とSEOの完全ガイド!効果的な活用法

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この記事の所要時間:10分

ネットショップを運営する上で、悩みの一つとして多く挙げられるのが「集客」です。特にショップの公開直後は最大の課題とも言えます。

その中で集客方法としてよく用いられる手法が「SEO対策」です。検索流入のユーザーは購買意欲が高く、また広告やSNSマーケティングと比べて安定した集客が見込めます。

Shopifyにはブロブ機能があり、SEOを意識したコンテンツを作成することで、安定した集客を行うことができます。

今回は、そんなShopifyのブログ機能の活用方法と、SEO対策で気をつけるポイントについて解説します。是非参考にしてください。

ブログ機能とは

最初にブログ機能について説明します。

Shopifyには標準機能でブログ機能が備わっており、誰でも簡単にネットショップにブログページを追加することができます。

Shopifyのブログ機能は、一般的なCMSと同じようにコーディングなどの知識がなくても簡単にブログ記事を作成して管理することができます。

CMS(Contents Management System)とは、Webサイトのコンテンツを構成するテキストや画像、デザイン・レイアウトなどを一元的に保存・管理するシステムのこと
CMSの例:WordPress、Jimdoなど

ブログ機能をなぜ使うのか

ブログ機能を正しく活用することで、あなたのネットショップを検索結果の上位に表示することができ、多くのユーザーを集客することができます。

また他にも、記事の内容にってユーザーの購買意欲やショップの信頼性を高める効果があります。

例えば、商品の利用シーンや詳しい情報の記事をショップに掲載することで、ユーザーはその商品を購入して得られるメリットがイメージしやすくなります。

また、顧客のインタビュー記事を掲載することで、ショップや商品の信頼性も高まります。

他にも様々な活用事例があり、ブログ機能を活用することでショップ全体のコンテンツが充実します。

ブログ機能の活用例

どのようなコンテンツを配信すればいいのか迷う方もいると思います。次は、実際にShopifyのブログ機能を活用している事例をご紹介します。

■商品紹介

コーヒーショップB社では、ブログ機能を「商品紹介」で活用しています。

扱っているコーヒー豆のこだわりや始まりのストーリー、生産から顧客の手に渡るまでの過程など、商品をより豊かに体験できる記事を発信しています。

■お知らせ

洋菓子専門店D社では、ブログ機能を「お知らせ」で活用しています。

店舗の休業や新商品の販売、イベント開催のお知らせなど、日々更新される情報を発信することで、常にユーザーに最新情報を伝えることができます。

■マガジン

オリジナルウェアブランドA社では、ブログ機能を「マガジン」で活用しています。

新商品の紹介やキャンペーン、コラボ記事など、ブランドの取り組みをユーザーに共有することで、ファンの構築に取り組んでいます。

■メディア

アパレルブランドN社では、ブログ機能を「メディア」で活用しています。

商品の紹介はもちろんですが、ファッションのTIPSや流行りのコーディネート、革製品の手入れ方法など、ファッションについて様々なトピック記事を発信しています。

SEO対策とは

SEO(Search Engine Optimization)対策とは「検索エンジン最適化」と言われ、主にユーザーがGoogle(検索エンジン)で検索した時に、あなたのサイトが検索結果の上位に表示されるように対策することです。

ほとんどのユーザーは、検索結果の1ページ目だけを見て情報を得るので、検索結果の上位にサイトが表示されることで、多くのユーザーを集客することができます。

SEO対策の方法

実際にどのような対策を行うことで検索結果の上位に表示されるのか。

様々な要因で検索結果の順位が決まり、対策方法も数多くありますが、主に以下の5つが重要です。

  • 検索しているユーザーの課題を解決する良質なコンテンツを作成する
  • 他のサイトから参照される数(自社サイトへ遷移するリンクの数)を増やす
  • Googleがページを読み込みやすいように最適化する
  • 表示速度(ページスピード)を早くする
  • ドメインエイジ(ドメインの使用年数)

一言で言うと「検索してサイトに流入してきたユーザーを満足させる」ということです。

「〇〇 おすすめ」や「〇〇 比較」など、検索キーワードにはユーザーの目的が隠れています。それを満たすことで検索結果の上位に表示されます。

また、サイトの表示速度を速くすることもとても重要です。ユーザーを満足させるという意味でも、ページの読み込みが早くて快適なサイトにする必要があります。

ShopifyのSEO対策

上記の内容は一般的なWebサイトでも行われるSEO対策です。

Shopifyはブログ記事だけではなく、その他にも様々なページが存在し、他の対策も行う必要があります。

例えば商品ページでは、SEO対策として以下の情報を正しく入力する必要があります。

  • ページタイトル
  • メタディスクリプション
  • altタグ(代替テキスト)
  • ページ本文の内容

これらの情報も検索したユーザーの目的にあった内容を入力します。

商品登録方法については、以下の記事を参考にしてください。

初心者必見!Shopifyの商品登録をわかりやすく徹底的に解説

また、Shopifyにはコンテンツの最適化に役立つSEO対策機能がいくつか組み込まれています。

重複したコンテンツが検索結果に表示されないようにする「canonicalタグ」や、検索エンジンにページ内容を知らせる「sitemap.xmlファイル(サイトマップ)」、クロールを制御する「robots.txtファイル」は自動的に生成されます。

ShopifyでのSEOの重要性

ShopifyでのSEOはビジネスの可視性を高め、オーガニックトラフィックを増加させるために不可欠です。オンラインで競争が激化している今、Shopifyストアが検索結果の上位にランクされることは、ブランドの信頼性を構築し、売上げを増やす上で重要な役割を果たします。

ShopifyでのSEOのメリットとデメリット

ShopifyのSEOは多くのメリットを提供します。ユーザーフレンドリーなインターフェースと組み込まれたSEO機能により、SEO初心者でも比較的容易に最適化が可能です。一方で、カスタマイズの限界や高度なSEO機能の欠如がデメリットとなることもあります。

ブログ機能の設定方法

Shopifyのブログ機能の活用方法やSEO対策について理解が深まったと思います。

次は、実際にShopifyでブログ機能を利用する方法について解説します。

ブログ機能の全体像を理解

ブログ機能の使い方について解説しますが、まず最初にブログ機能の全体像を理解する必要があります。

Shopifyのブログ機能では、「ブログ」と「ブログ記事」という言葉が頻繁に使われます。

ブログとは「お知らせ」「マガジン」といった記事をまとめるグループのことを意味します。ブログ記事とは文字や画像で構成される記事そのものを意味します。

マーチャントは、Shopifyの管理画面でブログ記事を作成してブログにまとめます。そのブログをメニューやトップページに設定することができます。

以下の図を参考にしてください。

Shopifyのブログ機能では、「ブログ」と「ブログ記事」という言葉が頻繁に使われます。
ブログとは「お知らせ」「マガジン」といった記事をまとめるグループのことを意味します。ブログ記事とは文字や画像で構成される記事そのものを意味します。
マーチャントは、Shopifyの管理画面でブログ記事を作成し、ブログにまとめます。そのブログをメニューやトップページのセクションに設定することができます。
以下の図を参考にしてください。

ブログを作成する方法

では、まず最初にブログを作成します。

Shopifyの管理画面から「オンラインストア > ブログ記事 > ブログ記事を作成する」をクリックします。

Shopifyの管理画面から「オンラインストア > ブログ記事 > ブログ記事を作成する」をクリックします。

ブログを作成するには、先に最低でも一つはブログ記事を作成する必要があります。なので、ここでは各項目の説明を一度割愛して、必要最低限の情報(タイトルのみ)を入力し、保存します。

そうするとブログ記事の管理画面に仮で作成したブログ記事といくつかのボタンが表示されます。

次に、画面上部にある「ブログを管理する」をクリックします。

画面上部にある「ブログを管理する」をクリックします。

ブログの管理画面が表示されるので、ここでブログの追加や削除などを行います。初期設定では「ニュース」というブログが追加されています。

ブログを追加する場合は、画面右上にある「ブログを追加する」をクリックします。ブログのタイトル(マガジンやお知らせなど)を入力し、ブログ記事にコメントができるかなどを設定します。

ここで大事なのが「検索結果のプレビュー」です。検索するユーザーがどの様な目的で検索をしてこのページにたどり着くのかを考えて「ページタイトル」と「説明」を入力します。

また「URLとハンドル」を入力しない場合、このブログのURL(パーマリンクの部分)が日本語になってしまいます。

パーマリンクが日本語だと、引用する際に文字化けして無駄に長いURLになってしまいます。

URLが長いとクリック率やシェア率が下がるので、できるだけ短くわかりやすいパーマリンクを設定してください。

あとからパーマリンクを変更するとSEOの評価がリセットされるので、必ず最初に英数字で設定するようにしてください。

ここで大事なのが「検索結果のプレビュー」です。検索するユーザーが、どの様な目的で検索をしてこのページにたどり着くのかを考えて「ページタイトル」と「説明」を入力します。

これらすべての入力が完了したら「保存する」をクリックして完了です。そうするとブログの管理画面にニュース以外に新しいブログが追加されます。

ブログを削除する場合は、削除するブログにチェックを入れ、「アクション > ブログを削除する」をクリックします。

ブログを削除する場合は、削除するブログにチェックを入れ、「アクション > ブログを削除する」をクリックします。

このようにして、「お知らせ」「商品紹介」「運営ブログ」など、あなたのショップに必要なブログを作成します。

ブログ記事を作成する方法

次は、先ほど作成したブログに追加するブログ記事の書き方を説明します。

Shopifyの管理画面から「オンラインストア > ブログ記事」をクリックします。画面右上にある「ブログ記事を追加する」をクリックします。

Shopifyの管理画面から「オンラインストア > ブログ記事」をクリックします。画面右上にある「ブログ記事を追加する」をクリックします。

まず、ブログ記事の「タイトル」と「コンテンツ(本文)」を入力します。コンテンツは文字の色や太さを変えることができ、画像や表、URLの追加も可能です。エディタの右上にある「<>」をクリックすると、本文をコードで書くことも可能です。

※文章は自動保存されないので、こまめに保存するようにしてください。

まず、ブログ記事の「タイトル」と「コンテンツ(本文)」を入力します。コンテンツは文字の色や太さを変えることができ、画像や表、URLの追加も可能です。エディタの右上にある「<>」をクリックすると、本文をコードで書くことができます。

本文はできるだけ見出しを加えてわかりやすく作成します。見出しは以下のように「見出し2(h2)」〜「見出し6(h6)」を階層構造になるように正しく使用してください。

<h2>見出し2</h2>
  <h3>見出し3</h3>
    <h4>見出し4</h4>
    <h4>見出し4</h4>
  <h3>見出し3</h3>

SEO対策として「h1タグ」は一つの記事に一度だけ使用するのが良いと言われています。

またShopifyは記事タイトルにh1タグが自動的に付与されています。なので本文では「見出し2(h2)」から利用することをオススメします。

少しマニアックな話ですが、SEO対策としてh1タグは一つの記事に一度だけ使用するのが良いと言われています。またShopifyは、記事タイトルにh1タグが自動的に付与されています。なので、見出し1(h1)は本文では利用しないことをオススメします。
Shopify help center参照

「サマリー」にはブログ記事の要約を入力します。

ショップのブログページやトップページに記事を掲載する際、ユーザーが記事を読むか判断するための文章になるので、できるだけ興味を持ってもらえるような内容を抜粋して入力してください。

「サマリーを追加する」をクリックして編集します。

「サマリー」には、ブログ記事の要約を入力します。
ショップのブログページやトップページに記事を掲載する際、顧客が記事を読むか判断するための文章になるので、できるだけ興味を持ってもらえるような内容を抜粋して入力しましょう。「サマリーを追加する」をクリックして編集します。

※サマリーの文章はブログページなどにそのまま反映されます。記事によってサマリーの文字数が大きく異なるとバランスが悪くなるので、できるだけ全ブログ記事でサマリーの文字数を統一してください。

「検索結果のプレビュー」は、ブログの編集と同じようにそれぞれ設定します。「コメント」はブログの編集ページに遷移するので、ここでは編集しません。

「公開」と「記事のサムネイル」もそれぞれ設定してください。サムネイル画像はすべてのブログ記事でサイズを統一してください。

最後に「分類」を設定します。著者には、ブログ記事を書いた人の名前を入力します。

ブログでは、このブログ記事を追加するブログ(お知らせ、マガジンなど)を選択します。ここで新しくブログを作成することも可能です。

タグは記事のカテゴリを意味し、ユーザーはタグで記事を検索することができます。

最後に「分類」を設定します。
著者には、ブログ記事を書いた著者を入力します。
ブログでは、このブログ記事を追加するブログ(お知らせ、マガジンなど)を選択します。ここで新しくブログを作成することも可能です。

タグは記事のカテゴリを意味し、顧客はタグで記事を検索することができます。

最後に「保存する」をクリックして完了です。

ブログをメニューやトップページに追加する方法

Shopifyは、ブログを作成しただけではショップに公開されません。作成したブログをショップのメニューやトップページに追加する必要があります。

ブログをメニューに追加する方法

ブログをメニューに追加したい場合は、Shopifyの管理画面から「オンラインストア > メニュー」をクリックします。メインメニューあるいはフッターのどちらか追加したいメニューバーを選択します。

ブログをメニューに追加したい場合は、Shopifyの管理画面から「オンラインストア > メニュー」をクリックします。メインメニューあるいはフッターのどちらか追加したいメニューバーを選択します。

次のページで「メニュー項目を追加」をクリックし、表示されるモーダルウィンドウでメニューのタイトルとリンク(作成したページ)の指定を行います。

タイトルには「お知らせ」などブログのタイトルを入力し、リンクでは「ブログ > (作成したブログのタイトル)」を選択します。

タイトルには「お知らせ」などブログのタイトルを入力し、リンクでは「ブログ > (作成したブログのタイトル)」を選択します。

最後に「追加する」をクリックし、「保存する」をクリックして完成です。

プレビューよりメニューにブログが追加されているか確認してください。

ブログをトップページに追加する方法

ブログをトップページに追加したい場合は、Shopifyの管理画面から「オンラインストア > テーマ」をクリックし、編集するテーマの「カスタマイズ」をクリックします。

画面左のメニューで「セクションを追加 > ブログ記事」をクリックします。

画面左のメニューで「セクションを追加 > ブログ記事」をクリックします。

そうすると、トップページにブログ記事のセクションが追加されます。

メニュー上に追加された「ブログ記事」をクリックすると、表示レイアウトの編集が可能です。編集が完了したら「保存する」をクリックしてください。

ブログのデザインをカスタマイズしたい場合

ブログやブログ記事のデザインをカスタマイズする場合、以下の3つの方法があります。それぞれ簡単にご紹介します。

1. コードを編集する

ブログとブログ記事のコードを編集することができます。

Shopifyの管理画面から「オンラインストア > テーマ > アクション > コードを編集する」をクリックします。

「Templates」にある「blog.liquid」でブログを編集できます。その上にある「article.liquid」でブログ記事を編集することが可能です。

2. ページビルダー(Shopifyアプリ)を利用する

Shopifyアプリには、ノーコードでページのカスタマイズができるページビルダーがいくつかあり、その中でもオススメアプリが「PageFly」です。

PageFlyはテンプレートデザインが豊富で、ドラッグ&ドロップで誰でも簡単に編集することができます。

3. 他のCMSを利用する

WordPressなど他のCMSを導入することも可能です。SEO対策を考えると少し工夫が必要ですが、設置さえできればコンテンツの管理やデザインのカスタマイズはとても簡単で便利です。

従来のネットショップではなく、メディア型のECサイトを構築する場合は、WordPressにShopifyのカートシステムを導入することも検討してみてください。

ShopifyのSEO機能の活用方法

ShopifyにおけるSEO機能の活用方法をご紹介します。

サイトスピードの最適化

サイトの速度はユーザー体験と検索ランキングに直接影響します。Shopifyストアでは、画像サイズの最適化、必要ないアプリの削除、レスポンシブなテーマの選択により、サイトのロード時間を短縮することができます。

モバイルファーストの重要性

Googleはモバイルファーストを検索ランキングの重要な要素としています。Shopifyストアがモバイルデバイスでスムーズに機能することは、オーガニック検索での成功に不可欠です。レスポンシブデザインやモバイルフレンドリーなUI/UXを確保することが重要です。

Shopifyにおけるキーワード戦略

Shopifyにおけるキーワード戦略についてです。

効果的なキーワードの選定方法

正しいキーワードを選定することは、SEOの基盤です。Shopifyストアの場合、製品やサービスに関連する長尾キーワードを見つけ、これらをコンテンツ、メタデータ、ALTタグに組み込むことが重要です。

キーワードを用いたコンテンツ作成

キーワードを用いたコンテンツ作成は、検索エンジンにあなたのページが関連性が高いことを示すために不可欠です。Shopifyストアでは、ブログ記事、製品説明、FAQセクションなど、さまざまな場所でキーワードを効果的に使用することができます。

Shopifyで推奨されるSEO対策ツールとアプリ

Shopifyで推奨されるSEO対策ツールとアプリについてです。

無料で使えるSEOアプリとは

Shopifyストアオーナーには、多くの無料SEOアプリが提供されています。これらはキーワードの分析、メタデータの最適化、サイトの速度テストなど、多様な機能をサポートしており、SEO対策を簡素化します。

有料でのSEOサービスの価値

有料SEOサービスは、より高度な分析とカスタマイズを提供します。これらのサービスは競合他社の分析、バックリンク戦略の構築、詳細なレポーティングなど、専門的なSEOニーズに対応しています。

【最後に】継続して更新することが一番大切

今回は、Shopifyのブログ機能とSEO対策についてご紹介しました。SEO対策は短期では結果が出ず、根気強く継続するしかありません。

ですが、検索流入での集客が可能になればショップの収益も安定します。長期目線で是非挑戦してみてください。

またショピナビコンサルチームでは、Shopify運営のマーケティング支援(集客支援、サイト改善)を行っています。

Shopify運営でお困りの方は、以下のリンクからお気軽にご相談ください。

<ショピナビコンサルチームに相談する>

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