2024年最新!Shopify・BASE・STORESを徹底比較【ネットショップ運営者必見】
この記事の所要時間:8分
これからネット販売を始める方で、ネットショップを立ち上げるためにどのサービスを利用したらいいのかわからないという方は多くいると思います。
特に国内で有名なEC構築プラットフォーム「Shopify」「BASE」「STORES」は、何が違うのか実はあまり理解されていないと感じます。
今回は、これからネットショップを始める方に向けて、これら3つのEC構築プラットフォームの比較と特徴を詳細にご紹介します。
重要なポイントなども解説しているので、本記事を参考にしてあなたに最適なものを選んでください。
ネットショップ構築サービスの比較表
利用するEC構築プラットフォームを選ぶ際に、利用料や機能、入金サイクルなど、比較したい項目がいくつかあると思います。まずは、大まかな特徴について以下にまとめました。
Shopify | BASE | STORES | |
---|---|---|---|
月額費用 | Shopify スターター:5ドル ベーシック:33ドル スタンダード:92ドル プレミアム:399ドル Shopify Plus:2,000ドル | スタンダード:0円 グロース:5,980円 | フリー:0円 スタンダード:2,178円 |
取引手数料(サービス利用料) | 0円 (Shopifyペイメント利用の場合) | スタンダード:3% グロース:0% | 0円 |
決済手数料 | Shopify スターター:5% ベーシック:3.4% スタンダード:3.3% プレミアム:3.25% | スタンダード:3.6%+40円 グロース:2.9% | フリー:5% スタンダード:3.6% |
振り込み手数料 | 0円 | 2万円未満:750円 2万円以上:250円 | 1万円未満:550円 1万円以上:275円 |
入金サイクル | 毎週金曜日に入金 | 振込申請から10営業日 | 月末締め翌月末払い |
利用可能な決済手段 | クレジットカード、キャリア決済、コンビニ決済、銀行振込、代金引換 | クレジットカード、キャリア決済、コンビニ決済、銀行振込 | クレジットカード、キャリア決済、コンビニ決済、銀行振込、代金引換 |
テンプレート数 | 無料:18種類 有料:100種類以上 | 無料:11種類 有料:100種類以上 | 48種類 |
コード編集 | ○ | ○ | × |
アプリ(拡張機能) | ○ | ○ | △ |
ブログ機能 | ○ | ○ | × |
SNSの連携 | Facebook, Instagram, Twitter, Pinterest, TikTok, LINE | Facebook, Instagram, Twitter, LINE, Ameba | Facebook, Instagram, Twitter, WEAR, note, LINE |
メルマガ | ○ | ○ | ○ |
レビュー機能 | ○ | ○ | ○ |
カゴ落ち対策 | ○ | × | × |
ディスカウント機能 | クーポン、ディスカウント、ギフトカード | クーポン、ディスカウント | クーポン、ディスカウント |
Google Analyticsの連携 | ○ | ○ | ○ |
配送サービス | ○ | ○ | ○ |
多言語対応 | 50言語 | 英語 | 英語 |
多通貨対応 | ○ | × | × |
モール | Amazon, 楽天, Shop | Pay ID | × |
手数料と入金サイクル
3つの大きな違いは、まず手数料と入金サイクルです。Shopifyは月額の固定費がかかりますが、取引全体の手数料は3.4%と最も低くなっています。
一方でBASEやSTORESは、月額の固定費はかからないものの、それぞれ取引全体の手数料が6.6%+40円(BASE)、5%(STORES)となっています。
単純計算で、月商6万円を超える販売者はShopifyを利用する方がサービスに支払う金額が安くなります。
入金サイクルが最も短いのはShopifyで最短で5日後に売上が入金されます。最も長いのはSTORESで、30~60日後に売上が入金されます。ShopifyとSTORESの入金サイクルは最長で12倍の違いがあります。
また、Shopifyは入金手数料がかからず、自動で振り込まれるのが特徴です。ネットショップを本格的に運営する方はShopifyがもっとも適しています。
各プラットフォームの手数料と入金サイクルについては、以下の記事でより詳しく解説しています。
Shopifyのココがすごい!手数料と入金サイクルをわかりやすく解説
決済手段
決済手段は、BASEのみ代金引換に対応しておらず、他の決済手段は全て利用可能です。
上記の表にある決済手段以外でID決済もそれぞれのプラットフォームで使用可能ですが、対応しているID決済のバリエーションはShopifyがもっとも多くあります。
例えば、Apple PayやGoogle Payを使用できるのはShopifyだけです。Shopifyは決済サービスの拡充も可能なので、ほとんど全ての決済方法に対応することができます。
テンプレートデザインとカスタマイズ
ネットショップにとってデザインはとても重要な要素です。これらのECプラットフォームは、テンプレートデザインを選び、自分好みにカスタマイズできます。
無料で使用できるデザインテンプレートはSTORESがもっとも多く、その分ShopifyやBASEには有料で使用できるテンプレートがあります。
またShopifyやBASEは、HTMLコードでデザインを編集することが可能なので、コード編集ができるのであれば、よりオリジナルのデザインを作成することが可能です。
機能
ShopifyやBASEには、独自のアプリ(拡張機能)があり、販売者のビジネスに応じて様々な機能を追加することができます。アプリは無料のものや有料のものがあり、種類も豊富です。
一方でSTORESにも拡張機能がありますが、アプリのようにインストールする必要はなく、管理画面からスイッチ一つで機能追加することができます。その分機能の種類は限定的です。
また、ネットショップの集客を考えると、ブログ機能(SEO対策)やSNSの連携は欠かせません。連携できるSNSもそれぞれ異なるのでECプラットフォームを選ぶ際は注意しましょう。
BASEについて
次にBASEについて紹介します。
「ネットでお店を開くならBASE」というCMは誰もが知っていると思います。誰でも簡単に初期費用をかけずにネットショップを始められるサービスがBASEです。
BASEによって、160万店舗以上のネットショップが開設されています。
BASEの特徴
BASEは、わかりやすいUIで複雑な設定もないので、ネットショップの初心者でも気軽に始められます。
また、Pay IDというBASEが提供するモール型ECサイト(モバイルアプリ)が、ファン構築や集客を簡単に行うことができ、販売者にとってとても便利な販売チャネルになっています。
BASEの決済手数料
BASEには「スタンダードプラン」と「グロースプラン」の2つのプランがあり、それぞれ料金や手数料は以下の通りです。
スタンダードプラン | グロースプラン | |
---|---|---|
月額料金 | 0円 | 5,980円 |
決済手数料 | 3.6%+40円 | 2.9% |
サービス利用料 | 3% | 0% |
手数料の合計 | 6.6%+40円 | 2.9% |
BASEはとても簡単に利用できて便利な機能が多くありますが、取引にかかる手数料が3つのEC構築プラットフォームの中でもっとも高いのがデメリットです。
なので、一度BASEでネットショップを構築し、事業が成長したタイミングで、他のプラットフォームに移行する方も多くいます。
ちなみに、BASEからShopifyへのデータ移行はとても簡単で、早ければ数分でできます。移行の方法について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
【体験レポ】BASEからShopifyへデータ移行をするアプリの使い方
STORESについて
次にSTORESについて紹介します。
STORESは、パソコンだけではなくスマホでも簡単にネットショップを作成することができるサービスです。毎月1万店以上のネットショップが新規開設されています。
STORESの特徴
STORESはおしゃれなテンプレートデザインが複数用意されており、誰でも簡単におしゃれなネットショップを作成して販売を始めることができます。
また、STORESの魅力的な機能として「倉庫サービス」があります。倉庫サービスを利用すると、販売者は商品在庫をSTORESの倉庫で管理し、注文が入れば数クリックで商品の配送を行うことができます。
しかし、入金サイクルが3つのEC構築プラットフォームの中でダントツで長いところがデメリットです。
月末締めで翌月末払いなので、売上が最長2ヶ月後に入金されることになります。資金繰りが苦しくなるので、小規模事業者にとっては利用しにくい要因となります。
無料でサービスを利用し、事業の成長に伴って効率化することができるので、長い目でネットショップを成長させようと考えている販売者にオススメです。
STORESの決済手数料
STORESもBASEと同じように、初期費用をかけずにネットショップを始められるサービスです。「フリープラン」と「スタンダードプラン」の2つのプランがあるので、事業の成長に応じプランを変更することができます。
各プランの料金や手数料は以下の通りです。
フリープラン | スタンダードプラン | |
---|---|---|
月額料金 | 0円 | 2,178円 |
決済手数料 | 5% | 3.6% |
STORESは、固定費が無料で且つ手数料が安いのがメリットです。スタンダードプランでは、更に手数料を下げることができます。
月の売上が15万円を超えるタイミングでプランをアップグレードすると、費用を安く抑えることができます。
Shopifyについて
次にShopifyの特徴について紹介します。
Shopifyは世界でもっとも利用されているEC構築プラットフォームです。月額利用料はかかりますが、手数料が安く入金サイクルは最短5日なので、事業を早く回すことができます。
Shopifyの特徴
Shopifyにはアプリ(拡張機能)や、ShopifyパートナーというShopifyの構築を行うサードパーティ(事業者)がたくさんいます。そのため小規模でネットショップを運営することもできれば、事業を急拡大することも可能です。
デメリットは他のサービスに比べて日本語の情報が少なく、機能もたくさんあるためネットショップの初心者の方にとっては少し複雑に感じてしまうという点です。
ですがShopifyを使いこなすと、どんなことでもできるので本格的なネットショップを構築できます。
Shopifyの決済手数料
Shopifyには「3つの通常プラン」と決済機能のみを使用できる「スタータープラン」、エンタープライズ(大企業)向けの「Shopify Plus」の全部で5つのプランがあります。
各プランの料金や手数料は以下の通りです。
スターター | ベーシック | スタンダード | プレミアム | Shopify Plus | |
---|---|---|---|---|---|
月額料金 | 5ドル | 33ドル | 92ドル | 399ドル | 2,000ドル |
国内のクレジットカード手数料 | 5% | 3.4% | 3.3% | 3.25% | 3.15% |
海外のクレジットカード手数料 | 5% | 3.9% | 3.85% | 3.8% | 3.75% |
JCBのクレジットカード手数料 | 5% | 4.15% | 4.1% | 4.05% | 3.75% |
※ベーシック、スタンダード、プレミアムプランの月額料金は、それぞれ年払いの場合25%オフになります。
プランをアップグレードすると月額利用料は高くなりますが、商品を販売した際の決済手数料が低くなるため、売上規模に応じてプランをアップグレードし、費用を安く抑えることができます。
長期にわたってネットショップの運営を行うのであれば、早くからShopifyを使用し、使いこなせるようになることをオススメします。
【最後に】自身に合ったECプラットフォームを利用しよう
今回は、ネットショップを作成するEC構築プラットフォーム「Shopify」「BASE」「STORES」の比較と特徴についてご紹介しました。
それぞれにメリットとデメリットが存在するので、どの様なネットショップを作るのかによってオススメは異なります。
それぞれの特徴からご自身に合ったEC構築プラットフォームの利用を検討してください。