【一覧表あり】Shopifyで利用できる販売チャネルまとめ
この記事の所要時間:6分
Shopifyは、登録した商品データを活用してFacebook上で商品を販売したり、TikTokで広告を配信することができます。
このように様々なプラットフォームと連携することで、販売チャネルを増やし、それらすべてをShopify上で一元管理することができます。
ですが、Shopifyと連携可能なプラットフォームはたくさんあり、それぞれ連携方法が複雑で、利用できる機能も様々です。
そこで今回は、Shopifyの販売チャネルについてわかりやすくまとめてご紹介します。
本記事では販売チャネルの概要だけではなく、各チャネルの連携方法などをより詳しく解説した記事も合わせてご紹介します。ぜひ参考にしてください。
Shopifyの販売チャネルとは
販売チャネルについて
販売チャネルとは、商品やサービスを購入することができる場所です。
Shopifyの場合、ブログやSNS、他のモール型ECサイトと連携することで、それらのプラットフォーム上でもShopifyに登録した商品を販売することができます。
このような複数の販売チャネルを通じてユーザーにアプローチする販売戦略のことを「マルチチャネル」と言います。
商品詳細や価格はもちろん、在庫数などのデータも同期されるため、どのプラットフォームで商品が購入されたとしてもShopifyの管理画面ですべてを管理することができます。
また、Shopifyのレポート機能は販売チャネルごとにデータ分析することができるので、どのチャネルでどの商品がよく注文されているかなども簡単に把握できます。
販売チャネルを増やすメリット
Shopifyで販売チャネルを増やすメリットは主に3つあります。
1. 売上を伸ばす
商品を販売するプラットフォームを増やすことで、より多くのユーザーにアプローチすることができ、販売機会が増えます。
もちろん、販売チャネルを増やすと単純に売上が上がるとは思いませんが、様々なチャネルで商品を販売することで、どのプラットフォーム上のユーザーと商品の相性がいいのかなど、販売戦略を改善することができます。
2. オーディエンスを拡大する
Shopifyの販売チャネルの中には、他のプラットフォーム上で商品を販売するのではなく、Shopifyに登録した商品データをもとに商品を訴求し、ネットショップに誘導するチャネルも存在します。
そのようにあなたの商品を認知するオーディエンスを増やし、新規顧客獲得にも役に立ちます。
3. 商品データを一元管理する
様々なプラットフォームで商品を販売する際、従来ではそれぞれのプラットフォームで商品データを登録し、注文が入ると在庫数を手作業で調整する必要がありました。
ですがShopifyの場合、Shopifyに登録した商品データを他のプラットフォームにスライド出品するため、商品登録や在庫数を手作業で調整する必要はありません。
※他のプラットフォームからShopifyにスライド出品することもできますが、Shopifyをハブにして商品管理することをオススメします。
Shopifyの販売チャネル一覧
次にShopifyと連携が可能な販売チャネルをご紹介します。今回は日本のマーチャントが利用できるものに限定しています。
まずは、以下の一覧表をご覧ください。
販売チャネル | 概要 |
---|---|
オンラインストア | 通常のネットショップ |
Facebook(Instagram) | Facebookショップでの商品販売やInstagramショッピングのページ作成 |
購入ボタン | Shopifyのカート機能を活用してWebサイトやブログ上で商品を販売 |
Shop | Shopifyのモール型EC「Shop」アプリで商品を販売 |
Shopify POS | Shopify POSアプリを活用して実店舗販売とデータを連携 |
Shopify Inbox | ネットショップ上にチャット機能を導入したり、Messengerなどで商品を販売 |
Googleの検索結果(ショッピングタブ)に商品を表示 | |
楽天市場 | 楽天市場で商品を販売 |
TikTok | Shopifyに登録した商品データを活用してTikTokで広告を配信 |
卸売(Shopify Plusのみ) | パスワードで保護された卸売専用のネットショップを作成 |
Linktree | 複数リンクをまとめるWebサービス「Linktree」に商品やコレクションを掲載 |
上記の各チャネルについて、それぞれ解説します。
オンラインストア
オンラインストアは通常のネットショップです。Shopifyを始めた際に最初から追加されています。
スタータープラン(旧Shopify Lite)以外のプランで利用することができ、オリジナルのネットショップを構築することができます。
ネットショップの構築方法については以下の記事を参考にしてください。
ショップ公開までに行う7つの設定!Shopifyの使い方完全ガイド
Facebook(Instagram)
ShopifyとFacebookを連携することでFacebookショップで商品を販売することができます。
また、Facebookチャネルを追加することで「Instagramショッピング」「Facebookマーケティング」「Messenger」との連携も可能になります。
Instagramショッピングは、ブランドのInstagramにショッピングタブを表示し、投稿画像に商品タグを設置することができます。
Facebookマーケティングは、FacebookやInstagramで配信する広告をShopify上で管理することができます。
Messengerで商品を販売することも可能です。
購入ボタン
Shopifyは商品の購入ページのみを作成し、他のWebサイトやブログ上に商品購入ボタンを設置することができます。
こちらの機能はスタータープランでも利用することができるため、すでにブログを運営していて多くのアクセスがある場合は、購入ボタンの活用がオススメです。
購入ボタンの設置方法については、以下の記事を参考にしてください。
こんなに簡単!ShopifyとWordPressを連携する方法
Shop
Shopifyには、公式ショッピングアプリ「Shop」があり、Shopifyで商品を販売しているマーチャントは誰でも無料で商品を出品することができます。
Shopはリリースから1年も経たないうちに、累計ユーザー数1億人を突破しています。
Shop上でオリジナルのブランドページを作成することができ、顧客がリピートしやすい仕組みもあるので、ファン獲得にとても有用な販売チャネルです。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
Shopify POS
Shopifyは、実店舗でも商品を販売できるようにするため、POSシステムを提供しています。
Shopify POSを活用することで、ネットショップと実店舗の商品在庫や顧客データを連携して一元管理することができます。
実店舗とネットショップの両方で商品販売を考えている方は、以下の記事を参考にShopify POSを活用してみてください。
Shopify POSで実店舗販売ができる!機能と使い方を徹底解説
Shopify Inbox
Shopify Inboxは、Shopifyが提供するチャット機能です。Shopify Inboxを活用することで、チャット上で顧客とコミュニケーションを取り、その場で商品を販売することができます。
また、Shopify InboxはFacebookショップやMessengerなどのチャット機能とも連携が可能で、すべてのチャットを同一の画面で操作することができます。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
チャット機能を実装するShopify Inboxの使い方を徹底解説
ShopifyとGoogle(Google Merchant Center)を連携することで、Shopifyに登録した商品データを活用したショッピング広告を掲載することができます。
Googleショッピング広告は、ユーザーが検索したキーワードに対して、関連性の高い商品情報を検索結果に表示する広告です。
また、同時にGoogleの検索結果にあるショッピングタブにも広告費なしで掲載されます。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
初心者必見!ShopifyでGoogleショッピング広告を始める方法
楽天市場
Shopifyは楽天市場とも連携することができ、Shopifyに登録している商品を楽天市場にスライド出品することができます。
また、これらの商品データや商品在庫はShopify上で一元管理することができます。
楽天市場は、国内に1億人以上の会員を持つ日本最大級のモール型ECサイトなので、多くのユーザーにアプローチすることが可能になります。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
【徹底解説】Shopifyと楽天市場を連携して販売管理を一元化する方法
TikTok
ShopifyとTikTokを連携することで、Shopifyに登録した商品データをもとにTikTokにあった広告クリエイティブを作成することができます。
また、作成したクリエイティブをTikTokで広告配信し、広告のパフォーマンスをShopify上で管理することができます。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
誰でもできる!ShopifyでTikTok広告を配信する方法
卸売
Shopify Plusを契約すると、パスワード付きの卸売専用サイトを構築することができます。
卸売チャネルでは、事業者ごとに別の卸価格を設定することができ、また事業者ごとに最低発注数量や最低価格を設定することも可能です。
再注文が簡単にできる設定やグループごとに異なる割引の適用、外部のソフトウェアとの同期など、様々な機能があります。
Linktree
Linktree(リンクツリー)は、複数のWebサイトやSNSを1ページにまとめるWebサービスです。
InstagramやTwitterなどのプロフィールにLinktreeを設置することで、他の様々な媒体にユーザーを誘導することができるため、多くのブランドやクリエイターが活用しています。
また、ShopifyとLinktreeを連携することで、Linktree上で商品やコレクションを表示し、ネットショップに誘導することが可能です。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
リンクまとめサービスLinktreeとShopifyの連携方法をわかりやすく解説
販売チャネルの追加と削除の方法
販売チャネルを追加
Shopifyの管理画面左側にあるメニューから販売チャネルの横にある「+」をクリックします。
ポップアップが表示されるので、追加したい販売チャネルを選択すると、メニューの販売チャネル欄に追加されます。
販売チャネルを追加した後も、各チャネルごとに連携作業が必要です。
詳しい連携方法については、先ほどご紹介したチャネルごとの記事を参考にしてください。
また、TikTokを追加する場合は、Shopifyアプリストアからアプリをインストールする必要があります。
販売チャネルを削除
販売チャネルを削除する場合は、管理画面から「設定 > 販売チャネル」をクリックし、削除したいチャネルの「削除」をクリックします。
ポップアップが表示されるので、「〇〇を削除する」をクリックして完了です。
【最後に】販売チャネルを追加して販路を拡大しよう
今回は、Shopifyで利用できる販売チャネルについて解説しました。
様々な販売チャネルを活用することで、販路を拡大することができます。
Shopifyと連携が可能なプラットフォームはデータを同期することができるので、管理コストも低く保つことができます。
ぜひ販売チャネルを追加して新規顧客獲得に役立ててください。