Shopifyストアを多言語に翻訳する方法をわかりやすく解説
この記事の所要時間:3分
越境ECを始めるには、まず多言語対応のECサイトを作る必要があります。
Shopifyで多言語に対応したECサイトを構築する際は、各言語に対応した複数のサイトを作る必要はなく、設定変更とアプリを活用するだけで、多言語に翻訳されるサイトを作ることができます。
また、顧客に送信するメールの文章なども自動的に翻訳されます。
そこで今回は、Shopifyで多言語に対応する設定方法と、必要な翻訳アプリをご紹介します。
多言語対応のネットショップについて
越境ECのように国内以外のユーザーに対して商品を販売する場合、通常よりも配慮が必要な点や、やらないといけない業務が増えます。その中の一つが今回ご紹介する「多言語対応」の機能追加です。
多言語対応のサイトでは、ユーザーはボタン一つでサイト内の全文章を翻訳し、快適にネットショッピングを楽しむことができます。
最初に以下のリンクから翻訳機能が追加されたサイトを体験してください。今回の記事を読み終えた時に、どのようなサイトができるのか把握することができます。
ConveyThis.com – Translator – Grow Your Business Online
Shopifyで多言語対応のサイトを作る方法
それでは設定の手順について順に説明します。
テーマの選択
Shopifyテーマはほとんどが多言語に対応していますが、公式テーマストア以外で販売されているテーマの中には多言語に対応していないものがあります。
公式テーマストア以外でテーマを購入する際は、あらかじめ販売業者に多言語に対応しているのか確認を取るようにしてください。
ストアとテーマの言語設定
まずShopifyの管理画面を開き、「設定 > 言語 > 言語を追加する」をクリックします。
ポップアップが表示されるので、対応する言語を選択して「追加」をクリックします。
そうすることで、翻訳された言語という欄に選択した言語が追加されます。現時点では非公開になっているので、「公開する」をクリックします。
同じように、対応するすべての言語を追加して公開します。
そうすることで、サイトのフッター部分に言語と通貨の選択メニューが表示され、ユーザーは自身で言語を変更することができます。
※Shopifyの通常プラン(ベーシック・スタンダード・プレミアム)では5ヶ国語まで追加が可能です。
ですが、こちらの設定はShopifyの基本設定のため、テーマに組み込まれている文字や文章だけが翻訳され、自分で登録した商品名や商品紹介文などは翻訳されません。
それだけでは海外のユーザーに向けて商品販売をするために十分ではないので、翻訳アプリの導入が必要になります。
アプリの導入
Shopifyのアプリストアには翻訳アプリがたくさんありますが、今回オススメする「ConveyThis」は、無料で利用することができ、設定方法もとても簡単です。
まずはコチラからアプリをインストールします。
次に必要情報を入力してアプリの初期設定を行います。初期設定が完了したら、ConveyThisのダッシュボードを開きます。
左にあるメニューの「設定」からソース言語を日本語に設定し、対象言語の欄では翻訳したい対象の言語を入力します。(無料プランでは3ヶ国語まで追加可能です)
また「その他のオプションを表示」をクリックすると、言語切り替えバーのデザインを編集することができ、画面右側でプレビューを確認することも可能です。
最後に「構成を保存する」をクリックして完了です。
実際のサイトでは、画面の右下に翻訳ボタンが表示され、サイトに訪れたユーザーが自分にあった言語をクリックすると、サイトのすべての文字が翻訳されます。
もしあなたのサイトにチャット機能などが追加されており、画面右下で機能が重なってしまう場合は、ConveyThisの配置場所を変更することも可能です。
また、ConveyThisは無料プランでは1つのサイトでしか使用できません。
アップグレードする場合は、ダッシュボードの「予定」をクリックし、プランを選択してください。
Shopifyで越境ECを構築する際の注意点
対象言語での商品タグの設定が必要
Shopifyでは簡単に多言語対応のECサイトを作成することができますが、現時点では商品タグを翻訳することはできません。ユーザーがサイト内で商品を検索することを想定して、商品登録の際に対象言語のタグも設定することをオススメします。
販売する国によって税に関する法律が異なる
越境で商品を販売する場合、販売する国での税に関する法律を理解する必要があります。
税の申告や納税義務も生じる場合があるので、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。
【最後に】越境ECを始める前に、他に必要な準備
海外ユーザーに向けてネットで商品を販売をする場合は、決済手段の拡充や物流の確保、複数通貨への対応など、他にも多くの準備が必要です。
以下の記事では、越境ECを始めるための手順や確認項目を紹介しているので、合わせて参考にしてください。