Shopify発送ガイド|物流業務を効率化するフルフィルメントサービス
この記事の所要時間:10分
ECビジネスには欠かせない物流業務ですが、商品の保管場所だったり業務を行う人員が必要だったりとリソースを削減しようにも難しいのが現実です。
むやみにリソースを削減してしまうとサービスが粗悪なものになり、顧客からの信用を失ってしまう恐れがあります。
そうなると会社の業績に影響を及ぼし負の連鎖に…なんてことも少なくありません。
そこで今回は、Shopifyと連携可能な物流業務をもっと便利・快適にすることができる「フルフィルメントサービス」についてご紹介します。
フルフィルメントサービスを知らない方でもわかりやすいように説明するので、ぜひ参考にしてください。
目次
なぜフルフィルメントサービスを使うのか
はじめに、Shopifyに限らずECビジネスで「なぜフルフィルメントサービスを使うのか」を説明します。
フルフィルメントサービスを利用することで、ECビジネスでは不可欠な物流のプロセスを心配することなく、ビジネスのマーケティングと販売促進に専念することができます。
具体的にどのようなメリットがあるのかをご紹介します。
商品を保管する必要がない
フルフィルメントサービスを活用すると、自社で商品を保管する必要がなくなります。
ECビジネスを拡大するためには商品在庫が多くなります。
大量の在庫を抱えようとすると、どうしても保管をする場所が必要になります。
フルフィルメントサービスを利用することで、商品をすべてサービス提供側に預けることができ、在庫保管用の場所を確保する必要がなくなります。
商品発送が早くなる
自分で梱包から発送を行うのは手間がかかります。そんなときに注文が殺到した場合、発送までにかなりの時間を要してしまいます。
受注から発送までの一連業務を代行しているフルフィルメントサービスでは、自分で梱包や発送をする必要がなくなり、大量の注文が入ってもすぐに発送が完了します。
また、注文した商品が早く到着することで、ユーザーのリピート率が高くなる傾向があります。
コストの削減に繋がる
自社で物流のすべてを行うと、さまざまなコストが発生します。
在庫を保管する倉庫を借りる費用、そしてピッキングや梱包を行うスタッフや倉庫の管理を行うスタッフにかかる人件費が必要になります。
フルフィルメントサービスを利用すると、物流にかかるリソースを必要な分だけに削減することができるのでコストの削減に繋がります。
商品在庫の管理が楽になる
注文が少なかったり、逆に多すぎた場合に在庫の管理が難しいことがあります。
特に第三四半期から第四四半期にかけて、ブラックフライデーやクリスマス、年末年始と続けざまにイベントがあると、ECサイトの受注量は大幅に増加します。
フルフィルメントサービスでは、季節的な需要によって年間を通じて容量が変動する場合、コストを節約するために柔軟なリソースの配分を提案してくれます。
Shopifyでフルフィルメントサービスを使うなら富士ロジテック
フルフィルメントサービスとは
フルフィルメントサービスは、物流代行サービスや発送代行サービスなどをすべてパッケージ化したようなもので、ECビジネスの事業者に代わって商品の保管・梱包・発送など、物流の一連業務をまとめて行うサービスです。
製品を保管するための適切な場所や、梱包・発送を行う時間がない中規模以上のEコマーススタートアップ事業に適しています。
富士ロジテックのフルフィルメントサービスとは
フルフィルメントサービスを提供する企業は多数存在しますが、その中でもオススメなのが「富士ロジテックのフルフィルメントサービス」です。
富士ロジテックのフルフィルメントサービスは、顧客の商品の在庫管理から梱包や配送まで、全ての作業を代行してくれます。
入荷から出荷だけでなく、商品の検品や加工、さらに返品・交換の対応もすべて代行してくれます。
このフルフィルメントサービスは、国内外の主要なコマースサイトやECショッピングカート・モールとのAPI連携をサポートしています。
Shopifyはもちろん、楽天市場やAmazonなどのマーケットプレイスにも連携が可能です。
Eコマースをこれから始めようとしている事業者のためのスタートアップサポートプランが用意されているので、気になる方は一度お問い合わせしてみるのも良いかもしれません。
サービスの特徴
富士ロジテックのフルフィルメントサービスには3つの特徴があります。
- フルフィルメントサービス
- ビジネスの成長に合わせた対応力
- 万全なリスク管理
順番に説明していきます。
1. フルフィルメントサービス
富士ロジテックのフルフィルメントサービスでは、EC事業に必要な商品を保管するための倉庫、顧客からの受注受付などの機能をパッケージ化して提供しています。
ブランド戦略・事業戦略に合わせて、ECビジネスにかかわる業務の全てをフルサポートできる体制を整えています。
まだECサイトを持っていないという方でも、富士ロジテックならECサイトの制作から運用まですべて代行してくれるので、事業スタート初期から安定した管理が可能になります。
2. ビジネスの成長に合わせた対応力
富士ロジテックのフルフィルメントサービスでは、EC事業に必要な入出荷サービス・受注処理などの機能をパッケージ化して提供しています。
フルフィルメントサービスを利用することで、無駄なリソースを削減してコア業務に集中できます。
ビジネスをはじめてまもないときは、ECサイトとフルフィルメントサービスをAPI連携させ、必要最低限の実装で事業をスタートできます。
ビジネスが中規模に成長して、自社ECサイト以外にECモールやマーケットプレイスなど、複数チャネルになってきたらOMS・WMSを導入することも可能です。
さらにビジネスが成長してリアル店舗を出店した際も、在庫の連携など柔軟に対応できるサービスになっています。
3. 万全なリスク管理
営業倉庫登録
富士ロジテックは営業倉庫登録事業者です。
営業倉庫とは「他人の貨物保管を認可された倉庫」のことを指します。営業倉庫には厳しい施設設備基準を満たす必要があります。
さらに、預かる荷物に対して火災保険への付保が義務付けられているので、安心・安全を提供している事業者という証明になります。
資格と許認可取得による管理体制
医療機器は、保管・流通加工・発送に際して薬機法による規制の対象となります。
業許可を所持していない事業者による物流サービスの提供は薬機法違反になる可能性があり、無認可業者による違法な流通過程の責任は製造販売社が負うこととなります。
富士ロジテックでは、事業所に薬剤師・責任技術者を配置し、業許可取得のもと万全の管理体制を整えています。
取得許認可は以下の通りです。
医薬品 | 医薬品製造業 |
医薬品卸売販売業 | |
医薬品店舗販売業 | |
医療機器 | 医療機器製造業 |
高度管理医療機器販売業 | |
化粧品 | 化粧品製造業 |
医薬部外品 | 医薬部外品製造業 |
動物用医薬品 | 動物用医薬品卸売販売業 |
動物用医薬品店舗販売業 | |
動物用医薬品店舗販売業 | |
動物用医療機器 | 動物用医療機器製造業 |
動物用医療機器販売業・貸与業 | |
動物用体外診断用医薬品 | 動物用体外診断用医薬品製造業 |
障害リスクの回避とスピード配送
顧客に商品をできる限り早く届けることは、ECサイト事業者にとって顧客満足度を高めるために非常に重要な役割です。
富士ロジテックでは、日本中の物流ネットワークによる分散出荷を行うことで、災害や障害によるリスクを低減すると共に、各拠点から最短距離で発送することで、発送にかかる日数を短縮して配送費を削減することを可能にしています。
サービスと料金
富士ロジテックのフルフィルメントサービスの料金は、発送する荷物の大きさと代行する作業の内容によって異なります。
荷物の大きさごとの発送料をサービス料金、作業の内容をオプション料金としてご紹介します。
サービス料金(発送料)
配送方法 | 料金 |
---|---|
ポスト投函便 | 320円~ |
宅急便コンパクト | 580円 |
宅急便60サイズ | 620円 |
宅急便80サイズ | 700円 |
宅急便100サイズ | 800円 |
宅急便120サイズ | 950円 |
宅急便140サイズ | 1,000円 |
宅急便160サイズ | 1,100円 |
サービス料金は、サイズごとに細分化することで「荷物の大きさに合った料金がないので、不必要に高額な料金で利用している」 といった、不要な出費がなくなります。
オプション料金(発送以外の作業料)
作業内容 | 料金 |
---|---|
入庫料 | 15円(1個あたり) |
保管料 | 3,000円~(1パレット/月額) |
商品ピッキング料 | 10円~ |
同梱物ピッキング料 | 3円~ |
シール貼り作業 | 10円~ |
セット作業 | 30円~ |
返品作業料 | 150円~ |
ギフト包装 | 80円~(紙タイプ) |
オプション料金は、代行する作業ごとに料金が定められています。
それぞれ一作業ずつが安価な設定のため、コストをおさせて利用することが可能です。
このように、富士ロジテックのフルフィルメントサービスは、柔軟な料金プランによってコスト低減を実現しています。
また、フルフィルメントサービスに限ったことではありませんが、料金は安ければ良いというわけではありません。
外注費用などに使う経費は、なるべくおさえたいという方も少なくありません。
しかし、重要なのは「費用対効果」つまりコストパフォーマンスです。
安いから利用してみたら粗悪なサービスだった。それによるしわよせで倍以上の費用がかかってしまったということもよくある話です。
必ず問い合わせをして、サービスの説明と料金の相談をしてもらいましょう。
Shopifyと連携できるOMS・WMSについて
フルフィルメントサービスと合わせて利用するともっと便利になるOMS・WMSをご紹介します。
OMS(注文管理システム)・WMS(倉庫管理システム)とは?
OMS(Order Management System)とは、注文管理システムです。
複数のチャネルでの受注から出荷までを一元管理し、受注処理業務を効率化することができます。
WMS(Warehouse Management System)とは、倉庫管理システムまたは在庫管理システムです。
物流の一連プロセスである入庫、出庫、在庫管理などを一元管理し、倉庫における業務を効率化することができます。
富士ロジテックのフルフィルメントサービスと合わせて利用可能なおすすめOMS・WMSは、株式会社ロジレスが提供する「LOGILESS(ロジレス)」です。
ロジレスは、OMS・WMSの一体型システムのため、OMSとWMSの連携など煩わしい設定が不要で、シームレスに稼働するので管理がとても簡単なのが特徴です。
フルフィルメントサービスとOMS・WMSの料金
次に、フルフィルメントサービスとOMS・WMSの料金をご紹介します。
ロジレスの料金形態は、月額の基本料金+従量課金という形になっています。
月々支払う料金は、固定で20,000円(税抜)で、従量課金の金額は以下の表の通りです。
月間出荷数 | 1件あたりの出荷単価 |
---|---|
501~5,000件 | 20円 |
5,001~10,000件 | 10円 |
10,001~15,000件 | 6円 |
15,001~20,000件 | 4円 |
20,001件以上 | 2円 |
毎月はじめの500件までは無料で利用できます。そこから5,000件まで20円、5,001件から10,000件まで10円と金額が変動していきます。
月間の出荷数が多ければ多いほどお得になる仕組みです。
富士ロジテックのフルフィルメントサービスとロジレスの両方を利用した場合にかかる月々の費用をまとめてみました。
月に500件、5,000件、10,000件利用した場合の金額を比較してみました。
フルフィルメントサービスは、利用件数に比例して料金が発生するのに対し、ロジレスのOMSは利用件数に比例せず料金がお得になっていくのがわかります。
そのため、事業開始直後で採算が取れなくなってしまうなど、利益が思うように伸びないという可能性もあります。
OMS・WMSの活用は、事業規模に合わせて検討してみてください。
OMS・WMSを活用したフルフィルメントサービスの問い合わせはこちらから
よくある質問
富士ロジテックのフルフィルメントサービスでよくある質問についてご紹介します。
Q 見積・契約をしてから利用開始までどれぐらいの期間がかかりますか?
ご契約後、おおよそ10日~20日でサービスのご利用が可能です。
お問い合わせからのフローは以下の通りです。
- お問い合わせ
- 事業計画のヒアリング
- お見積の提示
- 契約書の提示
- 契約・発注内示
- システム設定
- 資材・商品搬入・受入検品
- テスト運用
- 本番稼働
- 業務改善
Q ShopifyでECサイトを運営する予定ですが対応は可能ですか?
ロジレスを利用することで、ShopifyとAPI連携が可能です。
化粧品、健康食品、食品、アパレルなど多様な業種の取り扱い実績があります。
Q 発送する宅配便は指定できるのでしょうか?
富士ロジテックが提携している配送会社は「ヤマト運輸」「佐川急便」です。
エリア・荷姿別で振り分けることも可能です。
Q 自社専用のダンボールで梱包・発送してもらう事はできますか?
オリジナル・指定の梱包資材による発送対応が可能です。
環境に配慮したオリジナル梱包資材のデザインから発注・在庫管理まで相談可能です。
Q 越境ECも検討しています。海外への発送はできますか?
越境ECにも対応しています。配送方法は、EMS・クーリエなど個別対応します。
越境ECのWMS連携についても対応可能です。
Q 保管スペースの利用だけでも大丈夫ですか?
食品、飲料、化粧品、衣料品などの一般消費商材から、電子機器、各種産業機器などの特殊商材まで、取り扱う商品やモノの特性と物量に応じて、最適な場所に、最適な保管スペースを提供しています。
Q 返品での不良品、在庫処分品などの廃棄処分はお願いできますか。
廃棄物処理業者に依頼という形にはなりますが、対応可能です。
Q ささげ対応は可能ですか。
ささげ対応サービスは提供していません。
※「ささげ」とは、「撮影」「採寸」「原稿」の頭文字からなる言葉で、ECサイトに掲載する商品画像や説明文、サイズ表記など、商品情報を作成することを目的とした業務です。
Q 棚卸業務はお願いできますか。
別途費用がかかりますが対応可能です。
【最後に】フルフィルメントサービスで物流業務の効率をあげよう!
今回は、Shopifyと連携できるフルフィルメントサービスについてご紹介しました。
フルフィルメントサービスを活用することで、コストの削減や物流業務の効率化、さらに顧客満足度の向上を実現できます。
Shopifyでより成果をあげるためにも、ぜひフルフィルメントサービスの導入を検討してみてください。