焦って解約は要注意!Shopifyを退会する際に検討すべき5つの手段
この記事の所要時間:6分
Shopifyでネットショップを始めたものの、なかなか売上が上がらず、一度ネットショップを停止して施策を考え直したいという方もいると思います。
そんな時に困るのが「解約の方法がわからない」「これで完全に解約できているのか不安」という問題です。
そこで今回は、Shopifyの解約方法と解約時の注意点について、わかりやすく説明します。また解約以外にもストアの一時停止など、他に考えられる解決策もご紹介します。
※注意点などもあるので、必ず一度最後まで読んでから解約の操作をしてください。
目次
Shopifyを解約する際に検討すべき5つの手段
まず最初にShopifyを解約する際に、どのような選択肢があるのかご紹介します。主に次の5つです。
- ストアを完全に閉鎖する
- ストアでの販売を一時停止する
- ストア自体を一時停止する
- プランをダウングレードする
- ストアを他の事業者に売却する
それぞれについて順に説明します。
1. ストアを完全に閉鎖する
Shopifyで構築したストアを閉鎖することはとても簡単ですが、閉鎖すると管理画面にアクセスできなくなります。
また、同じストア名やmyshopifyドメインは使用できません。(ストアの閉鎖から90日間はストア情報が保持されており、ストアを再開することが可能です)
ストアを閉鎖する方法
ストアを閉鎖するには、まずストアオーナーのアカウントでShopifyにログインします。
Shopifyの管理画面から「設定 > プラン」をクリックします。ページ下部にあるストアのステータス欄で「サブスクリプションをキャンセル」をクリックします。
表示されるポップアップで理由を選択し、「続行」をクリックして完了です。
※無料体験期間がまだ終了していない場合は、特別な操作をする必要はありません。
2. ストアでの販売を一時停止する「Pause and Buildプラン」
Shopifyには、ストアを保持したまま販売を一時停止することができる「Pause and Buildプラン」があります。
プランの名前のとおり販売は停止しますが、ストアにアクセスしたり編集することは可能です。
こちらのプランは通常のプラン料金が発生しませんが、別で月額9ドルの費用が発生します。特定の期間のみ運営するストアの場合などは、ストアを閉鎖せずにストアの一時停止を検討してみてください。
また、Pause and Buildプランは有料プランを60日以上使用したマーチャントのみ使用できます。つまり、無料体験期間を終えてすぐにPause and Buildプランに切り替えることはできません。
Pause and Buildプランで できること・できないこと
ストアでの販売を一時停止しながらできることと、できないことは以下のとおりです。
<できること>
- 管理画面へのアクセスとストア編集
- サイトのパフォーマンスに関する基本的なレポートの確認
- ネットショップの公開と商品の閲覧
- 下書き注文を使用した手動の決済
<できないこと>
- 商品の販売
- Shopify POSの利用
- ギフトカードの発行
- 外部サービスとの統合
Pause and Buildプランの設定方法
ストアの閉鎖方法と同じようにストアオーナーのアカウントでShopifyにログインします。
Shopifyの管理画面から「設定 > プラン」をクリックします。ページ下部にあるストアのステータス欄で「一時停止して構築する」をクリックします。請求サイクルの変更を確認し、「変更を確認する」をクリックして完了です。
ストアを再開する場合は、新しいプランを選択して再開します。
Pause and Buildプランの注意点
Pause and Buildの間は、顧客はサイトにアクセスして商品を閲覧することができますが購入することはできません。ユーザー体験として良くないと思う場合は、ストアにパスワードを設定して非公開にしてください。
「オンラインストア > 各種設定」をクリックし、パスワード保護の欄で「パスワードページを有効にする」にチェックを入れます。「パスワード」と「ストア訪問者へのメッセージ」を設定し、「保存」をクリックして完了です。
3. ストア自体を一時停止する「Pauseプラン」
Pause and Buildプランとは別で、月額が発生しない一時停止プラン(Pauseプラン)もあります。期間は最長3ヶ月間停止することができ、この期間は月額料金が発生しません。期間内であればいつでも再開が可能です。
ですが、3ヶ月を超えると自動的にPause and Buildプランにアップグレードされるので注意してください。
Pauseプランでは管理画面にアクセスすることができず、販売だけではなくストア編集もできません。
また、Pauseプランも有料プランを60日以上使用したマーチャントのみ使用可能です。Shopifyのプラン契約後すぐには利用できません。
Pauseプランの設定
Pause and Buildプランの設定方法と同じようにストアオーナーのアカウントでShopifyにログインします。
Shopifyの管理画面から「設定 > プラン」をクリックします。ページ下部にあるストアのステータス欄で「一時停止する」をクリックします。ストアの訪問者へのメッセージを入力し、「送信」をクリックして完了です。
※管理画面にアクセスできなくなるので、Pauseプランに切り替える前にパスワードページを作成してストアをすぐに再開することを顧客に伝えましょう。
4. プランをダウングレードする
Shopifyにはプランのグレードが複数あり、データを保持したままプランを変更することができます。
スタータープラン(旧Shopify Lite)はテーマの編集などができなくなりますが、リーズナブルなベーシックプランなどへの変更を一度検討してみてください。
プランを変更する方法
Shopifyの管理画面から「設定 > 販売チャネル」をクリックします。
オンラインストアの欄にある「削除」をクリックし、表示されるポップアップで「オンラインストアを削除する」をクリックします。
スタータープランの請求ページに移動するので、「請求サイクル」「決済方法」を選択し、「プランを開始する」をクリックして完了です。
5. ストアを他の事業者に売却する「Exchange Marketplace」
Shopifyは「Exchange Marketplace」というShopifyで構築したストアを売買するプラットフォームを提供しています。
あなたがストアの運営を続けていくことが困難で、ネットショップにコアなファンがいる場合などは、ストアの運営を他の事業者に任せることを検討してみてください。
Exchange Marketplaceの注意点
・Exchange Marketplaceは日本のユーザーも利用できますが、現時点で日本国内向けの事業者がほとんどいません。越境ECサイト以外では難しい点が多くあります。
・オークション形式ではなく、提示した値段で売買されています。もしあなたがオークション形式での売却を考える場合は、Exchange Marketplaceは適していません。
日本国内のShopifyサイト売却は「サイトキャッチャー」がオススメ
先ほども説明しましたが、日本の事業者でExchange Marketplaceを利用している人はほとんどいません。つまり、買い手も見つかりにくいでしょう。
しかし、他にも国内向けのM&Aサイトはたくさんあり、サイトの売買が可能なので、それらの国内サービスを利用することをオススメします。
その中でも「サイトキャッチャー」は、無料で売却案件を登録することができ、買い手の登録数も多いためオススメです。
Shopifyサイトの売却を検討している方は、ぜひ一度登録してみてください。
その他の注意点
未払い料金の清算
Shopifyのストアを閉鎖や一時停止する前に、未払い料金を清算する必要があります。
支払い状況は、Shopifyの管理画面から「設定 > 請求情報」をクリックして確認することができます。未払いのものがある場合は、先に清算を済ませてください。
アプリの解約
有料のShopifyアプリを利用している場合はストアの閉鎖や一時停止だけでなく、各アプリを解約する必要があります。
アプリの解約ができていないとアプリの月額料金が発生するので注意してください。
※アプリは基本的に一時停止ができないので、キャンセルになります。
外部サービスで購入したドメインの削除
他のサイトでドメインを購入した場合は、Shopifyを解約する前にドメインをShopifyストアから削除します。
ストアを解約する前にこの手続きを行なっていない場合、他のWebサイトでドメインを使用できない可能性があるので注意してください。
【最後に】解約手続きは余裕を持って早めに行う
今回ご紹介した方法でShopifyを解約することができますが、中には操作がうまくいかないこともあるかもしれません。
翌月の利用料金が発生するともったいないので、余裕を持って早めに手続きをすることをオススメします。
また本記事の内容以外のことや不明点などがあれば、Shopifyのカスタマーサポートに問い合わせてください。