【Shopify】メタフィールドってなに?初心者向けに徹底解説!
この記事の所要時間:8分
「Shopifyのメタフィールドって何?」「メタフィールドの使い方がわからない」「聞いたことはあるけどなんだかよく分からない」と、お困りではないでしょうか。
Shopifyに慣れてきたマーチャントで、このような悩みを持つ方は実際に多いです。
なぜならメタフィールドについての情報は少なく、専門的な知識が必要になるからです。
しかし、Shopifyであなたのストアをカスタマイズするためには避けては通れないのがこの「メタフィールド(Metafields)」です。
難しいからこそメタフィールドに手を付けていないストアとの差別化ができるため、設定しておきたい機能のひとつでもあります。
本記事では「メタフィールド」の要点を抑えつつ、メタフィールド初心者の人にもわかりやすく丁寧に説明します。
Shopifyに慣れてきてより良いストアにするためカスタマイズを考えている方は、ぜひ本記事を参考にメタフィールドを活用してみてください。
目次
Shopifyのメタフィールド(Metafields)とは
メタフィールド(Metafields)とは、Shopifyのデフォルト情報とは別に任意のフィールドと対する値を作成して新たな情報を追加できる機能のことです。
色々なECサイトを見てみると食料品の商品ページには賞味期限が表示されていたり、化粧品には容量が記載されていたりします。このような本来Shopifyの管理画面では入力できないような特定の情報を追加する機能が「メタフィールド」です。
Shopifyのメタフィールドは誰でも使用することができます。以前はアプリを使用しなければならず、さらに機能をある程度使える環境にするためには有料オプションが必要でした。
しかし、昨年の2021年6月よりShopifyストアの一つの機能としてメタフィールドが実装されています。
さらに、当時「商品」「バリエーション」の2つだったフィールドが、2022年7月現在では「コレクション」「顧客」「注文」「ページ」「ブログ」「ブログ記事」が増えて合計8つのフィールドから選択できるようになりました。
メタフィールドを使用することであなたのストアの商品にも、消費者が必要としている情報を記載することが出来るでしょう。
Shopifyメタフィールドの特徴
ここからはShopifyのメタフィールドならではの特徴をご紹介します。
無料で使用できる
Shopifyメタフィールドはストアのデフォルト機能なので無料で使用できます。
有料アプリと遜色ない機能を持っているので基本的にはストアのメタフィールドで補うことができるでしょう。
しかし、Shopifyメタフィールドではサポートしていないフィールドが有料のアプリでは使えたりする場合があります。
初めはShopifyメタフィールドを使用して、物足りなくなってきたら有料のアプリを導入するのも一つの手です。用途に応じて使用してください。
Shopifyストアの管理画面で操作が可能
ShopifyのメタフィールドはShopifyストアの管理画面から操作することが可能です。
有料アプリを使用するとメタフィールドの設定を別の管理画面で操作しなくてはならず、管理が大変になってしまいます。
Shopifyメタフィールドであればストアの管理画面で設定ができるため管理が容易になります。煩わしい管理画面の行き来がなくなることで運用がしやすくShopifyの操作と同じ要領で行えます。
豊富なカスタムフィールド
Shopifyメタフィールドは8つのフィールドからメタフィールドを作成できます。
Shopifyメタフィールドは2021年6月よりShopifyストアの一つの機能として誕生しましたが、当時はカスタマイズできるフィールドが2つからしか選ぶことができませんでした。
しかし、Shopifyメタフィールドのアップデートは凄まじく、1年間で4倍のフィールドを選択できるようになりました。この成長具合から今後もさらにフィールドが増えることが予想されます。
カスタムフィールドとコンテンツタイプ
カスタムフィールド
Shopifyメタフィールドで選択できるカスタムフィールドは以下の8つです。
- 商品
- バリエーション
- コレクション
- 顧客
- 注文
- ページ
- ブログ
- ブログ記事
上記の各ページに、管理画面にない情報を追加することができます。
コンテンツタイプ
次にShopifyメタフィールドの各フィールドで選択できるコンテンツタイプを紹介します。
■色
#RRGGBB形式のRGB値をサポートしています。カラーフィールドは、値のリストで使用できます。
例:商品の色を保存し、商品ページの背景を同じ色に設定する
■日付
タイムゾーンなしの、ISO 8601形式の日付値をサポートしています。日付フィールドは、値のリストで使用できます。
例:商品の消費期限、注文配達日、またはお客様の生年月日を追加する
■日付と時刻
ISO 8601形式の日付値と、UTC時間の時間値をサポートしています。日付フィールドと時刻フィールドは、値のリストで使用できます。
例:イベントの公開日または商品の発売日を追加する
■寸法
整数と小数の両方をサポートしています。寸法では、指標またはインペリアル測定単位のいずれかを使用します。寸法フィールドは、値のリストで使用できます。
例:箱の高さ、またはスカーフの長さなどの商品の長さを追加する
重量
整数と小数の両方をサポートしています。重量では、指標またはインペリアル測定単位のいずれかを使用します。重量フィールドは、値のリストで使用できます。
例:砂糖のグラム数など、商品や原材料の重量を追加する
■量
整数と小数の両方をサポートしています。量では、指標またはインペリアル測定単位のいずれかを使用します。量フィールドは、値のリストで使用できます。
例:水筒の容積容量を追加する
■ナンバー
定義の設定方法に応じて、整数値または小数値のいずれかの値をサポートします。整数フィールドと小数点フィールドの両方を値のリストで使用できます。
整数値は、-4,611,686,018,427,387,904から4,611,686,018,427,387,903の範囲内を入力できます。
小数値は、+/-9999999999999.999999999の範囲内とし、整数は最大13桁まで、小数は最大9桁まで入力できます。
例:整数のメタフィールドを使用して、書籍のページ数を追加する
例:少数のメタフィールドを使用して、宝石のカラット重量を追加する
■評価
定義の設定方法に応じて、指定された記数法に沿った小数点以下の値をサポートします。評価フィールドは、値のリストで使用できます。
例:商品のオーディエンススコアまたは星評価を追加する
■商品の詳細
メタフィールドリストの単一または複数の商品へのリンクをサポートします。
例:オンラインストアの商品ページまたはコレクションページ上に、特集商品を保存および表示する
■商品バリエーションの詳細
単一の商品バリエーションへのリンクをサポートします。
例:オンラインストアの商品ページで、同じ色の他の衣料アイテムを保管および表示する
■ファイル参照
以下のいずれかのファイルタイプで、単一ファイルのアップロードをサポートします。
・画像
画像は20MB未満である必要があります。使用できる形式はJPEG、PNG、WEBP、HEIC、GIFです。
・ビデオ
ビデオは1GB未満で、長さが10分未満である必要があります。使用できる形式はMOVとMP4です。
・すべてのファイルタイプ
一般的なファイルは20MB未満である必要があります。
画像やビデオをオンラインストアで表示することや、ダウンロード可能なリソースとして使用することができます。一般的なファイルはダウンロードのみを目的としています。
サポートされているファイルタイプについては、「ファイル形式の要件(ファイルのアップロードと管理 · Shopify ヘルプセンター)」を参照してください。
例:組み立て指示のPDFファイルを追加する
■ページ参照
既存のページにリンクすることができます。メタフィールドリストの単一または複数のページへのリンクをサポートします。
例:オンラインストアの商品に関するポリシーページまたは詳細なサポートガイドを挿入する
■URL
HTTP、HTTPS、mailto:のURLをサポートしています。メタフィールド定義を作成するときに、URLを特定のドメインのものに制限することができます。URLフィールドは、値のリストで使用できます。
例:特定のウェブサイトでホストされている書籍レビューまたは商品ビデオへのリンクを追加する
■テキスト
単一行または複数行フィールドのプレーンテキストをサポートしています。複数行フィールドには改行を含めることができます。
単一行および複数行のテキストフィールドは、値のリストで使用できます。
単一行のフィールドを、メタフィールド定義の作成時に指定するプリセットの選択肢に限定することができます。
例:配送メモ、告知、または洗浄指示を追加する
■trueまたはfalse
条件がtrueまたはfalseかを選択するチェックボックスを作成します。
例:アイテムに刻印できるかどうかなど、あるオプションが利用可能かどうかを追加する
■JSON
構造化データソースが必要な高度なユースケースで未処理のJSONデータをサポートします。
例:原材料の表など、それぞれの列で異なる商品を扱う仕様表を追加する
Shopifyメタフィールドを使う方法
ここからはShopifyメタフィールドを実際に使用するための設定方法を解説していきます。
「メタフィールドの定義を追加」と「追加した定義を適用」の2つの手順で設定が完了します。
メタフィールド定義の追加
はじめにメタフィールドの定義を追加します。
Shopifyの管理画面から「設定」をクリックし、設定画面の左側にあるメニューから「メタフィールド」をクリックします。
今回は「商品」のカスタムフィールドに定義を追加して解説をしますので、カスタムフィールドの一覧から商品を選択して次に進みます。
メタフィールドの定義画面で「定義を追加する」ボタンをクリックします。
定義が存在しない場合は画面中央にもボタンが表示されるので、いずれか一方のボタンを選択してください。
そして下記4項目のテキストボックスとメニューを設定します。
①名前を入力する
②ネームスペースとキーを入力する
③説明を入力する
④コンテンツタイプを選択する
今回はショピナビのステッカーという商品に対しての商品メタフィールドを作成してみます。
「コンテンツタイプを選択する」では、一覧からコンテンツタイプをひとつ選択します。今回は「単一行のテキスト」を選択して次へ進みます。
最後に「保存」ボタンをクリックして定義の追加を完了します。
画面下の検証項目では定義のルールを設定できます。今回は空白で次へ進みます。
メタフィールドの定義画面で先ほど保存した定義が表示されていれば定義の追加は完了です。
メタフィールド定義を適用
追加した定義を商品のメタフィールドに適用します。
まずは、管理画面から「商品管理」をクリックし、任意の商品を選択します。
今回はメタフィールドで作成した定義に合わせて「ショピナビステッカー」という商品を選択します。
商品の編集画面を開き、下方へスクロールするとメタフィールドという項目があるので、任意の値を入力して「保存」ボタンをクリックします。
次に、管理画面から「オンラインストア > テーマ > カスタマイズ」をクリックします。
テーマのカスタマイズ画面に遷移すると「ホームページ」の編集になっているので画面上部のメニューから「商品 > デフォルトの商品」を選択します。
左のメニューよりテキストのブロックを任意の場所に追加します。今回は「今すぐ購入」ボタンと商品説明の間に配置しました。
テキストのデフォルト値「Text block」を削除して「動的ソースを挿入」するマークをクリックします。
動的ソースの一覧に追加したメタフィールド定義「ichyaku_sticker」が表示されているので選択します。画面のテキストブロックに商品編集で入力した「新発売!」のテキストが表示されることを確認して画面下部の「挿入」ボタンをクリックします。
画面右上部の「保存」ボタンをクリックしてテーマの編集を保存します。メタフィールドの設定はこれで完了です。
【最後に】メタフィールドで自分だけのストアを構築しよう
Shopifyではデフォルトでメタフィールドを設定できる機能が備わっています。
ストアを運営する上で必要になる機能で、設定方法もご紹介したように難しいものではありません。
一方でShopifyの公式ドキュメントでは高度な知識が必要と記載されています。もしメタフィールドの設定でお困りであればショピナビへお問合せください。
最後になりましたが、メタフィールドを活用して最適なストア作りを目指しましょう。