たった4分で大きな損失を防ぐ!Shopifyでテスト注文をする方法
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Shopifyの構築が完了してこれからネットショップ公開する際に、動作に問題がないか不安になると思います。
特に新しくショップを公開する際は、事前に告知などもしていると思うので、公開後に不具合があると大きな機会損失になります。
今回はそんなトラブルを事前に防ぐために、Shopifyでテスト注文を行う方法について解説します。
簡単な作業で手間もかからないので、必ずショップの公開前にテスト注文を行うようにしてください。
テスト注文について
Shopifyには、架空の決済を行い、実際の注文処理を確認することができる「テスト注文」という機能があります。
テスト注文では、決済処理だけではなく「在庫」「配送」「メール通知」「ディスカウント」「消費税」なども同時に確認することができます。
テスト注文は、以下の3つの方法があります。
- Shopifyペイメントのテストモードを使用する
- ShopifyのBogusゲートウェイを使用する
- 実際に決済を行い、その後すぐに注文をキャンセルする
日本国内においては、ほとんどのマーチャントがShopifyペイメントを使用しているので、ここではShopifyペイメントのテストモードを使用する方法についてご紹介します。
Shopifyペイメントでテスト注文を行う方法
まず、Shopifyの管理画面から「設定 > 決済」をクリックし、Shopifyペイメントの「管理する」をクリックします。
画面を一番下までスクロールし、テストモード欄の「テストモードを使用する」にチェックを入れ、「保存する」をクリックします。
そうすると、Shopifyペイメントの欄に「テストモードで実行しています」というバナーが表示されます。これがテストモード状態になっている目印です。
テストモードの確認ができたら、メニューのオンラインストア横にある「目のボタン(プレビュー)」をクリックし、ショップを開きます。
次に、実際に商品を選択してチェックアウト画面まで進みます。ここで決済を行いますが、決済情報は以下のものを入力してください。
カード名 | カード番号 | 有効期限 | CVC |
---|---|---|---|
Visa | 4242 4242 4242 4242 | 将来の日付 | 任意の3桁 |
Mastercard | 5555 5555 5555 4444 | 将来の日付 | 任意の3桁 |
American Express | 3782 8224 6310 0005 | 将来の日付 | 任意の3桁 |
JCB | 3530 1113 3330 0000 | 将来の日時 | 任意の3桁 |
チェックアウト画面でクレジット決済を選択し、上記の情報を入力します。
最後に「今すぐお支払い」をクリックしてテスト注文完了です。
テスト注文が完了すると、以下のような注文完了ページが表示されるので、実際に顧客が決済後に見るページをチェックすることができます。
ここでは、「配送料」「税金」「ディスカウント」「メッセージ」を確認してください。また同時に注文完了のメールが届くので、メールの内容も確認してください。
次にShopifyの管理画面に戻り、「注文管理」から発送処理を行います。注文管理画面では、いつ誰が何を買ったのか、支払いや配送の状況を確認することができます。
注文をクリックし、詳細を確認したら商品を発送します。ここでは、商品を発送したとして、「発送済みとしてマークする」をクリックします。
次の画面で「発送情報の詳細を今すぐお客様に送信する」にチェックを入れると、商品を購入した顧客にメールで追跡番号が送信されます。
すべての情報の入力が完了したら「アイテムをフルフィルメントする」をクリックして完了です。
シチュエーション別のテスト注文
上記で説明した内容は、一般的なクレジットカード決済のテスト注文です。
その他にも「決済が失敗したケース」「代金引換(代引き)で購入したケース」のテスト注文が可能です。次はこれらのシチュエーションのテスト注文について解説します。
失敗例のテスト注文を行う方法
Shopifyペイメントのテストモードでは、チェックアウト時に使用できないクレジットカード情報が入力された際の処理も確認することができます。
先ほどと同じ様に、商品をカートに追加してチェックアウト画面まで進み、以下の決済情報を入力します。
カード番号 | 有効期限 | CVC | |
---|---|---|---|
カード拒否メッセージを生成 | 4000000000000002 | – | – |
不適切な番号メッセージを生成 | 4242424242424241 | – | – |
異議が申し立てられた取引 | 4000000000000259 | – | – |
無効な有効期限月のメッセージを生成 | – | 無効な有効期限月(13など) | – |
無効な有効期限年のメッセージを生成 | – | 過去の日付 | – |
無効なセキュリティコードメッセージを生成 | – | – | 任意2桁 |
そうすることで、クレジットカード決済ができなかった場合の画面などを確認することができます。
代金引換のテスト方法
代金引換のテスト注文は厳密にいうとできませんが、架空の注文を作成することで、実際の「注文完了画面」と「注文完了の通知メール」を確認することができます。
まず、Shopifyの管理画面から「注文管理 > 注文を作成する」をクリックします。
「商品」と「顧客」を選択します。顧客の選択では自身のアカウントを作成して指定してください。(※メールアドレスの入力は必須です)
次に「保留中としてマークする」をクリックします。
ポップアップが表示されるので、「Cash On Delivery (COD)」を選択して「注文を作成」をクリックします。これで代金引換の注文が作成されました。
メールアドレスに注文完了のメール通知が届くので確認してください。
作成した代金引換の注文の詳細画面から「その他の操作 > 注文状況ページを表示する」をクリックすると、注文完了時に表示される画面を確認することができます。
【最後に】テスト注文の注意点
テスト注文は手軽にできますが、以下のことに注意してください。
■ショップ公開中にはテストモードにしない
Shopifyペイメントのテストモードは、ネットショップを既に公開している状態で行うと、一般の顧客がチェックアウトできなくなってしまいます。
テストモードを使用するのはショップを準備しているとき、あるいはメンテナンス中など、ショップにパスワードを設けている時に限って行ってください。
■ショップ公開前にテストモードをオフにする
また、テストモードをオフにすることをつい忘れてショップを公開することもあります。ショップ公開前には必ずShopifyペイメントのテストモードがオフになっていることを確認してください。