坂東です。

Chrome M66で、video や audio タグの autoplay と play() の動作に制限がかかるようになりました。
勝手に音声流す糞広告やいきなり帯域を食い始める動画サイト対策でしょうね。

Auto Play Policy Changes
https://developers.google.com/web/updates/2017/09/autoplay-policy-changes

Chrome 自動再生ポリシー変更 / Autoplay Policy Changes
https://support.skyway.io/hc/ja/community/posts/360002623047

どういう制限かというと「ユーザーの操作なしに勝手に再生できない」ということです。
再生前にボタンを押したり画面をタップしたり、ユーザーのアクションが必要。
onload 直後とか、何もせず数分立ってからでも、勝手に再生を始めるとこういうjsエラーが出ます。

Failed to execute ‘play’ on ‘HTMLMediaElement’: API can only be initiated by a user gesture.

WebRTCもvideoタグを使用しているので影響をうけるでしょう。
ページ表示して何も操作せず待受する専用画面とか作ったじゃん。

ヤバイ！早く気付いとけよ俺！

って焦るじゃないですか。
でもChrome66は先月リリース済みで、WebRTC周りは問題なく動いているんですよ。
Auto Play Policy ChangesはWebRTCは免除されているってことでしょうか。
そういう記述がどうにも見つけられない。

Chromeのバグでたまたま動いている可能性もある。
曖昧なのは怖いので、きちんと対策しておいたほうがいいと思います。

ただ私の場合はWebRTC周りを内蔵WebViewで組んでるAndroidアプリを作っています。
これはWebが隠れていてUIが皆無なので、どうすればいいの。
そんなこともあろうかとGoogleも思ったのかWebViewに回避策が用意されています。

https://developer.android.com/reference/android/webkit/WebSettings
>void setMediaPlaybackRequiresUserGesture (boolean require)
>WebViewでメディアを再生するためにユーザージェスチャが必要かどうかを設定します。 デフォルトはtrueです。

これを設定して、audio autoplay タグを試すと見事再生しました。

WebViewでWebRTCやってる人はとりあえず「setMediaPlaybackRequiresUserGesture(false)」を入れておくと安全だと思います。

おわり。