ECサイト構築 / 運営

2023.09.15

ECサイトの手数料の比較一覧｜初期費用・月額無料のサービスも紹介！

ECサービス基準手数料比較

ECサイトの運営で利益を出していくためにはコストを低くすることが大切です。

コスト引き下げを考えるにあたって、手数料の理解は押さえておきたいポイントです。

しかしはじめてECサイトの運営をする場合、どのような手数料があるのかわかりませんよね。

そこで本記事では、ECサイト運営にかかる手数料を解説し、ECサイトサービス各社の手数料を比較します。

この記事でわかること

ECサイトにかかる手数料
ECサイト各社の手数料比較
どのような基準でECサービスを選べばいいのか

ECサイトにかかる手数料一覧

ECサイト運営には、以下の手数料がかかります。

決済手数料
振込手数料
早期入金時の手数料
利用料・販売手数料

それぞれ具体的に解説します。

決済手数料

決済手数料とは、ECサイトユーザーが支払いをする際にかかる手数料のことです。

ユーザーはクレジットカード決済や各種キャッシュレス決済、携帯キャリア決済などさまざまな手法で取引分の決済を行います。

決済されたら、ECサイト運営会社からクレジットカード会社や携帯会社などへの決済手数料の支払いが必要です。

決済手数料は決済方法によって違う場合や、サービスで一律に設定されている場合があります。

利用前にどのような決済方法があり、それぞれどれくらいの手数料がかかるのか、確認しておくべきです。

決済事業者選びについて

使うECサイトによって、決済事業者を複数の選択肢から選べるサービスと、決済事業者が固定されており選べないサービスがあります。

※決済事業者＝決済手数料の支払先

決済事業者を選べるECサービスの一例は以下の通りです。

Makeshop
カラーミーショップ
イージーマイショップ
Shopify

一方、決済事業者が固定されており、他の決済事業者を選べないタイプは以下の通りです。

BASE
STORES
Square

決済事業者を選べるタイプと選べないタイプそれぞれにメリットがあります。それぞれのメリットについては以下の表をご確認ください。

	メリット
選べるタイプ	・自分で決済手段を選べるので、自由度が高い・売上が増えるほど決済手数料を引き下げられる可能性がある・決済についてのオプションが複数ある
選べないタイプ	・導入審査の書類作成が楽にできる・複数の決済手段が、管理画面に一元化されている・最短当日にはカード決済の導入が可能

振込手数料

振込手数料とは、売上金を自社や個人口座に振り込む際にかかる手数料です。

ECサイトのうち、ほとんどのサービスでは振込手数料が発生します。

振込希望額が少額の場合、振込手数料以外にも事務手数料が発生するケースがあります。

ECサイト運営であつかう商材の単価が低い場合や、ECサイト運営が軌道に乗るまでは売上金が少ないため、事務手数料が発生しないように注意しましょう。

早期入金時の手数料

早期入金時の手数料とは、ECサイト運営で発生した売上金を即時入金してもらう際に発生する手数料です。

通常、ECサイトで発生した売上の入金サイクルは1ヶ月程度で設定されています。

ところがビジネスをしていくなかで、資金不足に陥る場合があります。

このような場合は、売上金を早期に入金してもらうことが必要です。

早期入金オプションを導入しているECサイトであれば、手数料を支払うことで売上金を早期に入金してもらえます。

利用料・販売手数料

利用料や販売手数料とは、Amazonや楽天市場などのECショッピングモールに出店する際にかかる手数料です。

利用料とはそのECショッピングモールを利用する際に発生するコストで、具体的にはAmazonや楽天市場への出品をする際にかかる月額料金を指します。

一方販売手数料とは、商品が売れた際に運営側に都度支払う手数料です。

ECサイト・ネットショップには「ASP型」と「ショッピングモール型」がある

ECサイトやネットショップには、以下の2種類があります。

ASP型
ショッピングモール型

それぞれの特徴とメリット・デメリットは以下の通りです。

	ASP型	ショッピングモール型
特徴	ASP（Application Service Provider）が提供するEC構築システムをつかって構築するECサイト	さまざまなECサイトが掲載されているショッピングモールに出店する方法
メリット	・初期費用を抑えられる・手軽に導入できる・ECサイト構築までのスピードが早い	・自分で集客する必要がない・知名度・信頼度が高い・初心者にとって、始めるハードルが低い
デメリット	・独自のカスタマイズができない・販売手数料などランニングコストが割高	・ランニングコストが高い・ブランディングが難しい・顧客情報を蓄積できない

ASP型ECサイト各社の手数料比較

ASP型ECサイトの代表例は以下の通りです。

BASE
Shopify
カラーミーショップ
STORES
MakeShop

これらのサービスに対して、以下の観点から手数料比較をしていきます。

初期費用
月額費用
決済手数料
販売手数料
主な決済方法
入金サイクル

	BASE	Shopify	カラーミーショップ	STORES	MakeShop
初期費用	0円	0円	3,300円	0円	11,000円
月額費用	0円	5$～	4,950円	0円	11,000円～
決済手数料	3.6%	3.4%～	6.6%＋30円	5%	3.14～3.19%
販売手数料	40円＋3%	0.5%～2.0%	0円	0円	0円
主な決済方法	・クレジットカード・Amazon　Pay ・後払い・銀行振込・代引き	・クレジットカード・QRコード決済・銀行振込・後払い・携帯キャリア決済・各種キャッシュレス決済	・クレジットカード・銀行払い・後払い	・クレジットカード・Amazon　Pay ・後払い・銀行振込・代引き	・クレジットカード・コンビニ・銀行振込・代引き・後払い
入金サイクル	振込申請をした日から10営業日	売上発生の翌週金曜日に入金	月末締め翌々月20日払い	月末締め翌月末支払い	月末締め翌月末支払い

ECサイトの作成方法を知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。

BASE

サービス名	BASE
初期費用	0円
月額費用	0円
決済手数料	3.6%
販売手数料	40円＋3%
主な決済方法	・クレジットカード・Amazon Pay ・後払い・銀行振込・代引き
入金サイクル	振込申請をした日から10営業日

BASEは5年連続ネットショップ開設実績No.1のネットショップ作成ASPです。

BASEは初期費用や月額費用が一切かからない点が魅力的です。

他にも、BASEには以下のメリットがあります。

ユーザー数800万人以上が利用する専用アプリがある
Instagramとの連携が容易
ブログと連携させ、お店の魅力を発信できる

Shopify

サービス名	Shopify
初期費用	0円
月額費用	5$～
決済手数料	3.4%～
販売手数料	0.5%～2.0%
主な決済方法	・クレジットカード・QRコード決済・銀行振込・後払い・携帯キャリア決済・各種キャッシュレス決済
入金サイクル	売上発生の翌週金曜日に入金

Shopifyは2004年にカナダで創業された、現在世界で最も使われているECプラットフォームです。

全世界175ヶ国、170万店舗以上のECサイトで使われています。

Shopifyを使うメリットは以下の通りです。

初期費用無料でショップ構築できる
越境ECに対応している
SNS連携が容易で、集客に強い
サイトデザインテンプレートが100種類以上ある

カラーミーショップ

サービス名	カラーミーショップ
初期費用	3,300円
月額費用	4,950円
決済手数料	6.6%＋30円
販売手数料	0円
主な決済方法	・クレジットカード・銀行払い・後払い
入金サイクル	月末締め翌々月20日払い

カラーミーショップはIT業界大手のGMOグループ「GMOペパボ」が運営するEC運営システム提供会社です。

カラーミーショップは、以下の点が評判です。

どれだけ販売しても販売手数料がかからない
デザインテーマが豊富で、カスタマイズの自由度が高い
カスタマーサポートが丁寧にサポートしてくれる

STORES

サービス名	STORES
初期費用	0円
月額費用	0円
決済手数料	5%
販売手数料	0円
主な決済方法	・クレジットカード・Amazon Pay ・後払い・銀行振込・代引き
入金サイクル	月末締め翌月末支払い

STORESはSNS感覚で手軽にECサイトを作れるプラットフォームです。

STORESは以下の点が魅力的です。

初期費用がかからないので、リスクを抑えられる
各種手数料が業界最安級
Instagramと連携できるので、SNSから集客できる
顧客管理機能が搭載されている

MakeShop

サービス名	MakeShop
初期費用	11,000円
月額費用	11,000円～
決済手数料	3.14～3.19%
販売手数料	0円
主な決済方法	・クレジットカード・コンビニ・銀行振込・代引き・後払い
入金サイクル	月末締め翌月末支払い

MakeShopはIT業界大手のGMOグループが運営するECサイト構築サービスです。

2004年のサービス開始から10年連続でECサイトでの流通金額No.1と、取引が非常に活発なECサイトを構築できます。

MakeShopには以下の特徴があります。

デザインテンプレートが170種類と豊富
搭載されている機能が651種類と豊富
クーポン機能やまとめ買い機能などを実装できる
GMOグループが運営しており、カスタマーサポートが手厚い

モール型ECサイト各社の手数料比較

モール型ECサイトは、各サイトに出店する形でECサイトを運営する方式です。

代表的なモール型ECサイトは以下の通りです。

Amazon
楽天市場
Yahoo!Shopping
Qoo10
au PAY マーケット

ここでは、モール型ECサイト各社の手数料を比較していきます。

	Amazon	楽天市場	Yahoo!Shopping	Qoo10	au PAYマーケット
初期費用	0円	60,000円	0円	0円	0円
月額費用	0円～4,900円	19,500円～	0円	0円	5,280円
決済手数料	3.9%	3.24%～	3.0%～	0%	（決済手数料・販売手数料合計で）4.5%～9%
販売手数料	8%～15%	月間売上の2%～7%	売上の6～7%	6～10%
主な決済方法	・クレジットカード・コンビニ・Amazom Pay ・銀行振込・代引き・携帯キャリア・後払い	・クレジットカード・コンビニ・楽天 Pay ・銀行振込・代引き・後払い・携帯キャリア	・クレジットカード・コンビニ・PayPay ・銀行振込・代引き・後払い・携帯キャリア	・クレジットカード・コンビニ・PayPal ・銀行振込・後払い・携帯キャリア	・クレジットカード・コンビニ・au Pay ・ソフトバンクまとめて支払い・d払い・銀行振込・後払い・携帯キャリア
入金サイクル	売上の締め日から14日後	・10日締め当月末払い・25日締め翌月15日払い	当月末締め翌月末払い ※手数料を支払えば入金回数を増やせる	配送完了後5日～15日経過後の水曜日	・月1回の場合：当月末締め翌月末払い・月2回の場合： 15日締め翌月15日払い月末締め翌月末払い

Amazon

サービス名	Amazon
初期費用	0円
月額費用	0円～4,900円
決済手数料	3.9%
販売手数料	8%～15%
主な決済方法	・クレジットカード・コンビニ・Amazom Pay ・銀行振込・代引き・携帯キャリア・後払い
入金サイクル	売上の締め日から14日後

Amazonはモール型ECサイトの最大手の1つであり、圧倒的な集客力が売りのサービスです。

Amazonに出品するメリットは以下の通りです。

集客力が強い
FBAを使うことで、商品保管、在庫管理、発送を一任できる
海外ユーザーにも販売できる

楽天市場

サービス名	楽天市場
初期費用	60,000円
月額費用	19,500円～
決済手数料	3.24%～
販売手数料	月間売上の2%～7%
主な決済方法	・クレジットカード・コンビニ・楽天 Pay ・銀行振込・代引き・後払い・携帯キャリア
入金サイクル	・10日締め当月末払い・25日締め翌月15日払い

楽天市場はAmazonやYahoo!Shoppingに並ぶ国内最大手のECモールの1つです。

楽天市場を使ってECサイトを運営するメリットは次の通りです。

定期的にセールや大型キャンペーンが開催されている
楽天ポイントを活用した集客ができる
楽天のECコンサルタントが担当してくれ、売上向上のアドバイスをくれる

Yahoo!ショッピング

サービス名	Yahoo!Shopping
初期費用	0円
月額費用	0円
決済手数料	3.0%～
販売手数料	売上の6～7%
主な決済方法	・クレジットカード・コンビニ・PayPay ・銀行振込・代引き・後払い・携帯キャリア
入金サイクル	当月末締め翌月末払い ※手数料を支払えば入金回数を増やせる

Yahoo!Shoppingは大手ECモールの中で唯一、初期費用と月額費用が無料のショッピングモールです。

Yahoo!Shoppingに出店すると、以下のメリットを受けられます。

初期費用無料かつ、毎月の固定費がかからない
PayPayを活用した販促キャンペーンを打てる
Yahoo!Shoppingから自社ECサイトへの誘導も可能

Qoo10

サービス名	Qoo10
初期費用	0円
月額費用	0円
決済手数料	0%
販売手数料	6～10%
主な決済方法	・クレジットカード・コンビニ・PayPal ・銀行振込・後払い・携帯キャリア
入金サイクル	配送完了後5日～15日経過後の水曜日

Qoo10はグローバルEC企業のeBayが日本国内で運営する、マーケットプレイス型ECモールです。

ファッションや美容に関心の高い女性を中心に人気を博しています。

Qoo10には以下のメリットがあります。

初期費用や月額費用がかからない
越境ECへの参画が容易
物流代行サービスがある

au PAY マーケット

サービス名	au PAY マーケット
初期費用	0円
月額費用	5,280円
決済手数料	（決済手数料・販売手数料合計で） 4.5%～9%
販売手数料
主な決済方法	・クレジットカード・コンビニ・au Pay ・ソフトバンクまとめて支払い・d払い・銀行振込・後払い・携帯キャリア
入金サイクル	・月1回の場合：当月末締め翌月末払い・月2回の場合： 15日締め翌月15日払い月末締め翌月末払い

au PAYマーケットは、大手ショッピングモールの中では比較的新しく立ちあがったECサイトです。

au PAYマーケットを使うメリットは以下の通りです。

auユーザーの利用を見込める
大手ショッピングモールと比較して出品者が少ないので、ライバル数が少ない
料金体系がわかりやすい

自社にあった手数料体系のECサイトサービスを探そう

本記事では、ECサイトの運営にあたってかかる手数料について詳細に解説しました。

ECサイト運営にかかる手数料は以下の通りです。

決済手数料
振込手数料
早期入金時の手数料
利用料・販売手数料

ECサイトには、ASP型とショッピングモール型の2種類があります。

サービスを提供する会社によって初期費用や月額のランニングコスト、変動費（販売手数料など）の水準が異なります。

ECサイトを運営するにあたっては、以下の観点から自社にあったECサイトを選ぶべきです。

集客力の強さ
初期費用の有無
月額料金の有無
変動費比率の高さ

テクノデジタルではECサイト運営をはじめ、さまざまなソリューションを提供することで、クライアント企業様の収益最大化のサポートをしています。

ECサイトを立ち上げるにあたって最適なアプローチを紹介しますので、気になる方は下記からぜひご相談ください。

投稿者

デジタルトレンドナビ編集部

システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション（DX）など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。

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