2023.10.02
【初心者向け】楽天市場の出店料はどのくらい?プランごとの初期費用や月額費用まとめ
しかし、大手ECサイトのamazonに比べて出店料が高額なため下記のような疑問を持つ方もいるでしょう。
「楽天市場で出店したけど初期費用や利用料金はどのくらいかかる?」「売上よりも利用料のほうが高くて儲からないのではないか?」
当記事は楽天市場の出店にかかる費用や利用するメリット・デメリットについて紹介します。楽天市場で商品を販売したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 楽天市場の出店プラン
- 楽天市場の出店にかかる費用
- 楽天市場を利用するメリット・デメリット
目次
楽天市場の出店プラン3つと出店料
楽天市場に出店する場合、以下3つのプランから選択できます。
がんばれ!プラン | スタンダードプラン | メガショッププラン | |
---|---|---|---|
月額出店料 | 19,500円/月 年間一括払 |
50,000円/月 半年ごとの2回分割払 |
100,000円/月 半年ごとの2回分割払 |
登録可能商品数 | 5,000商品 | 20,000商品 | 無制限 |
画像容量 | 500MBまで | 5GBまで | 無制限 |
システム利用料 | 月間売上高の 3.5~7.0% |
月間売上高の 2.0~4.5% |
月間売上高の 2.0~4.5% |
システム利用料は月額の売上に対してかかる手数料のことで、課金対象額×適用料率」で決まります。
課金対象額とは定期購入などの売上高を除いた通常販売額のことです。ただし、パソコンから購入された商品、モバイル経由で購入された商品によって手数料の割合が異なります。
また、適用料率はプランによって異なるため、詳細を把握したい方は公式を確認してください。
がんばれ!プラン
月額出店料 | 19,500円/月 年間一括払 |
---|---|
登録可能商品数 | 5,000商品 |
画像容量 | 500MBまで |
システム利用料 | 月間売上高の 3.5~7.0% |
がんばれ!プランは、3つのプランのうちで最も月額利用料が少なく、年間一括支払いで19,500円です。初期費用を計算すると、以下のように294,000円となります。
19,500円×12ヶ月分(月額出店料)+60,000円(初期登録費用)=294,000円
登録可能商品数は5,000商品、画像容量は500MBまでと制限があり、システム利用料は月間売上高の3.5~7.0%とほかのプランに比べて割合は高くなっています。
とはいえ、初期費用のトータルを考えると、一番少ない予算で出店を始められるのががんばれ!プランです。こうした特徴から、これからネットショップ運営をはじめる方におすすめです。
スタンダードプラン
月額出店料 | 50,000円/月 半年ごとの2回分割払 |
---|---|
登録可能商品数 | 20,000商品 |
画像容量 | 5GBまで |
システム利用料 | 月間売上高の 2.0~4.5% |
スタンダードプランは、3つのプランのうち比較的ランニングコストが割安となっているプランです。月額利用料は、半年ごとの2回分割払で50,000円です。初期費用を計算すると、以下のように360,000円となります。
50,000円×6ヶ月分(月額出店料)+60,000円(初期登録費用)=360,000円
好きなだけ商品を登録できるわけではありませんが、登録可能商品数は20,000商品、画像容量は5GBまでとより多くの商品を出品できます。
システム利用料は月間売上高の2.0~4.5%であり、月商140万円以上の方はがんばれ!プランよりもお得に利用できるのが特徴です。そのため、登録商品数が多い方や月商140万円以上の方におすすめです。
メガショッププラン
月額出店料 | 100,000円/月 半年ごとの2回分割払 |
---|---|
登録可能商品数 | 無制限 |
画像容量 | 無制限 |
システム利用料 | 月間売上高の 2.0~4.5% |
メガショッププランは3つのプランのうち最も多く商品を登録できるプランです。月額利用料は半年ごとの2回分割払で100,000円となっています。初期費用については、以下のように660,000円です。
100,000円×6ヶ月分(月額出店料)+60,000円(初期登録費用)=660,000円
システム利用料はスタンダードプランと同じくシステム利用料は月間売上高の2.0~4.5%となっています。
最大の特徴は、登録可能商品数、画像容量が無制限であることです。そのため、商品数や画像容量を気にせず利用したい方におすすめです。
楽天市場の出店料と別にかかる費用2つ
楽天市場で出店する際は、出店料とは別に「システムサービス利用料金」と「決済サービス利用料金」もかかります。これらはそれぞれ全プラン共通の料金となっており、それぞれ以下のように料金が発生します。
システムサービス 利用料金 |
楽天ポイント | 楽天会員が購入した代金の通常1.0% |
---|---|---|
モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料 | 月間売上高の0.1% | |
楽天スーパーアフィリエイト | アフィリエイトを経由した売上の2.6%~ | |
R-Messe | 月額固定費:3,000円~ | |
決済サービス 利用料金 |
楽天ペイ(楽天市場決済)利用料 | 月間決済高の2.5%~3.5% |
ここからは、それぞれの料金について詳しく解説します。
システムサービス利用料金
システムサービス 利用料金 |
楽天ポイント | 楽天会員が購入した代金の通常1.0% |
---|---|---|
モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料 | 月間売上高の0.1% | |
楽天スーパーアフィリエイト | アフィリエイトを経由した売上の2.6%~ | |
R-Messe | 月額固定費:3,000円~ |
システムサービス利用料金は、スムーズに商品を販売するために必要な費用です。すべてのプランに共通してかかる費用であるため、楽天市場を利用する以上必ず必要な費用であることを知っておきましょう。
ここからは、それぞれの費用について解説します。
楽天ポイント
楽天市場では、楽天会員が楽天市場で商品を購入した際に付与される楽天ポイントを店舗側が負担する仕組みになっています。そのため、楽天会員が購入した代金の通常1.0%が差し引かれることになります。
楽天ポイントを付与する分損するように感じるかもしれませんが、ユーザーにとっては魅力的なシステムです。楽天ポイントは楽天市場で1ポイント1円として利用したり、楽天ペイで買い物をするのに使用したりできます。そのため、ポイントを貯めるために楽天市場で買い物しようとする会員も少なくはありません。
こうした特徴から、楽天ポイントを負担してより多くのユーザーを取り込むことができます。ポイント数によっては、自社のECサイトよりも利用してもらえるでしょう。
モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料
こちらの料金は月間の売上高から0.1%が差し引かれる料金です。これはシステム開発や窓口の運用に用いられ、ユーザーが安全かつ快適に楽天市場を利用できるために支払うこととなっています。
たとえば、サイトのアップデートを定期的に行うことでユーザーは最新の情報を確認できるようになります。直接的には恩恵を受けられないように感じるかもしれませんが、楽天市場を利用してもらうためには必要なものです。
また、個人や自社でECサイトを制作した場合も同様に費用やコストがかかります。そのため、ネットショップを運営する上で負担せざるを得ない利用料だと考えて問題ないでしょう。
楽天スーパーアフィリエイト
楽天スーパーアフィリエイトとは、インターネット広告のひとつで、契約した企業の商品を販売したブログの運営者は売上の一部をもらえる仕組みのことです。楽天市場に出店すると、アフィリエイトを経由した売上の2.6%~が差し引かれます。
楽天スーパーアフィリエイトの特徴は、自分のショップで販売した商品をサイトやブログ運営者に宣伝してもらえることです。運営者は成功報酬をもらうために魅力的なコンテンツを制作するため、宣伝効果を期待できます。自社商品の認知拡大につながるため、知名度が少ない場合でも購入してもらえる機会が増えるでしょう。
ただし、アフィリエイトの報酬額によって店舗側から差し引かれる金額が異なり、2.6%〜料金が発生します。
R-Messe
R-Messeとは、ユーザーとショップ側のコミュニケーションツールのことです。以前はR-Chat(アールチャット)という名称でしたが、リリース直後にR-Messeに変更しました。
R-Messeではチャット形式でユーザーとやりとりできるので、ユーザーの疑問や困りごとに対してスピーディーに対応できます。さらに、顧客データとも連携するので過去の購入履歴を参照しながら対応することも可能です。
R-Messeのシステム利用料はプランによって以下のように異なります。
がんばれプラン | 月額3,000円 |
---|---|
スタンダードプラン | 月額5,000円 |
メガショッププラン | 月額5,000円 |
ただし、101回目以降の会話は1回につき10円の手数料が追加で発生します。
決済サービス利用料金
楽天市場に出店すると、楽天ペイ利用料として月間決済高の2.5%~3.5%が差し引かれます。
楽天ペイとは楽天グループが提供する決済方法のことです。楽天ペイで決済した売上に対して発生する手数料を店舗側が負担する仕組みとなっています。
決済サービス利用料金を負担すると、以下の決済方法をユーザーに提供できるようになります。
- クレジットカード決済
- Apple Pay
- 後払い決済
- コンビニ決済
- PayPal決済
- Alipay決済
- 楽天ポイント
- 楽天キャッシュ
ユーザーにとっては、買い物を楽天ペイで支払うとポイントを貯められるというメリットがあります。そのため、決済サービス利用料金が発生するものの、結果的にショップ利用者が増えることとなります。
月額費用のシミュレーションをしよう
ここまで出店における手数料について解説しましたが、もし「手数料が複雑で、どのくらいの費用がかかるか分からない」という方は、公式サイトで利用できる「月額費用シミュレーション」がおすすめです。
月額費用シミュレーションでは「目標月商」「予想客単価」「商品ジャンル」の3つを入力するだけで各プランの月額費用を確認できます。
取り扱う商品のジャンルや月商によっては、がんばれプランよりもスタンダードプランの方がお得に利用できる可能性があります。
もしどのプランがいいのか迷っている方は、ぜひ一度利用してみてください。より詳しい情報を知りたい方は、無料でできる資料請求を活用するのもいいでしょう。
楽天市場を利用するメリット
楽天市場を利用することで、以下のようなメリットがあります。
- 楽天市場の利用者が多い
- 大規模セールで売上を上げやすい
楽天市場の利用に必要な手数料が多いと感じる方もいるかもしれませんが、それを上回るメリットがあるので出店者も多いです。あらかじめメリットを把握して楽天市場を利用するか検討しましょう。
ここからは、それぞれのメリットについて解説します。
楽天市場の利用者が多い
楽天市場は国内でも利用者が多く、信頼性も高くため他のECサイトと比較して集客力も
高いことが大きなメリットです。楽天会員の数は1億人以上であり、日本人の人口とほぼ同数と言えます。
引用:楽天広告の強み|Rakuten Marketing Platform
こうした特徴から、サイトの利用者が多いほど自社の商品を見るユーザーも多くなるため、もし自社の商品やブランドの認知度が低い場合でも取り込みやすくなります。そして商品を購入するユーザーが増えれば、売り上げ拡大につながるでしょう。
大規模セールで売上を上げやすい
楽天市場に出店することで、大規模セールによって売上を拡大しやすいというメリットも存在します。
たとえば、楽天市場では定期的に「楽天スーパーセール」や「お買い物マラソン」などのセールが開催されています。なかでも、お買い物マラソンは買い回りセールとなっていて、さまざまな店舗を利用することでポイントが貯まりやすくなるセールです。
このように、商品の価格が下がったり、利便性の高い楽天ポイントがお得に貯められたりすれば、セール期間中に買い物をするユーザーが増えて自社の売上も上がりやすくなります。
なお、大手ECサイトのAmazonでもセールやキャンペーンを豊富に取り扱っています。「セールやキャンペーンが豊富なECサイトを利用したい」という方は以下の記事もあわせてお読みください。
楽天市場を利用するデメリット
ここまで楽天市場を利用するメリットについて解説しましたが、一方で以下のようなデメリットも存在します。
- 出店料が高い
- 出店審査のハードルが高い
これらのデメリットを踏まえると、場合によっては出店できないこともあります。あらかじめデメリットについて知っておけば、失敗やリスクを回避しながら運営できるでしょう。楽天市場の利用を考えている方は、必ず確認しておいてください。
ここからは、それぞれのデメリットについて解説します。
出店料が高い
楽天市場は最も安いプランでも月額料金19,500円からとなっていて、他のECサイトに比べて高額であることがデメリットです。さらに初期費用も20万円以上かかるため、試しに物販をしてみようと考えている方にとってはハードルが高いでしょう。
その一方で、大手ECサイトのAmazonは大口出品、小口出品の2種類があり、小口出品は1つの商品につき110円の手数料から始められます。もし低リスクでECサイトを始めたい方は、以下の記事を参考に検討してみてください。
出店審査のハードルが高い
他のECサイトに比べて、楽天市場の出店審査に通らない人の数は比較的多いと言われています。審査の基準が公表されていないものの、「副業による出店」「店舗の規模や知名度が低い」方は審査が通りにくいと言われています。
ただし、審査が厳しいのは楽天市場で高いクオリティを提供できる理由でもあるため、一概にデメリットだけではありません。
こうした特徴から、大手ECサイトでの出店を検討している方は、楽天市場では審査が必ずしも通るわけではないことを知っておきましょう。
もし審査が通らない場合は、以下の記事も合わせてよんで
自社に最適なプランを選択して楽天出店料を抑えよう
楽天市場の出店プランは3つあり、それぞれ料金や登録可能商品数が異なっています。料金だけで見るのではなく、取り扱う商品の数や事業の成長段階に合わせて選ぶことが大切です。
自社にとってどのようなプランが最適なのかを考える際は、月額費用を一度シミュレーションしてみることをおすすめします。
楽天市場を利用する大きなメリットは、大手ECサイトであるため集客力があることです。もし立ち上げたばかりのブランドだったとしても、自社でECサイトを立ち上げるよりも多くのユーザーに認知してもらえるでしょう。セールを利用すればさらに購入してもらえるチャンスが増えます。
もし楽天市場の出店についてお悩みが疑問がある場合は、テクノデジタルにご相談ください。弊社ではECサイト制作や運営を行なっており、各業界での制作実績がございます。楽天市場への出店のお手伝いはもちろん、お客様の事業内容や課題に合わせてご提案いたしますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
投稿者
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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