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2018.09.07
マーケティングPowerPointに自動でグラフ等を貼り付けるExcel VBAの話
テクノモバイル B1UのT.Sです。
B1Uはマーケティングがメインで、私自身はマーケティング・プランナーです。
※エンジニアリングやプログラムは素人なので、この分野のことについては
大目に見てやっていただければ幸いです。
この”PowerPointに自動でグラフ等を貼り付けるExcel VBA”のタイトルを
見て何それ?と感じた人は多いのではないだろうか。
特に「PowerPointやエクセルはグラフを普通に扱え、大抵のことができる」と
言われれば「その通りです」と答えるしかない。「何で”Excel VBA”が必要なの」と
言われれば、「普通は必要ないです」と答えるしかない。またグラフ機能のことをブログ
にしても面白くないし、プログラム開発というのも無理がある。そのようなことを、最初に
述べておきたい。そこで、今回は「なぜ、そのような”Excel VBA”が必要で、その意味」
をメインにこのブログを書いてみた。
まずは10年くらい前に使用していたOffice2003の縦の折れ線グラフの話をする。
折れ線グラフの横タイプはグラフ作成機能のメニューにあるが、縦タイプを作成すにはテクニ
ックが必要であった。作成方法はネットで調べていただいて、この記事では、テクニックを使わず
に、簡単に作りたいグラフを作成するにはどうしたかという話をしたい。
それは単純にExcel VBAで作ることだった。
マーケティングでグラフを利用する場面は市場推移や購買データ、PV数の推移など様々であ
る。ここの記事で取り上げるのは、アンケート回答データの集計結果をグラフ化して、レポー
テイングするプロセスでのことである。
少し、アンケート回答データの集計結果をグラフ化することの話をしておく。集計結果という
のは、一般的に集計表(単純集計表、クロス集計表)のことを示す。集計表の形式は様々である。
縦表示のクロス集計表もあるが、多くは使い勝手がよい横の割合の合計が100%となる、
横%(横パーセント/横パー)を使用する。列パーセント&行パーセントで示す集計表もある。
(横%と列パーセント&行パーセントの集計表を以下に示す)
なお、統計の世界でクロス集計表の左側(行側)にある項目を「表側(ひょうそく)」、上側(列側)に
ある項目を「表頭(ひょうとう)」と呼ぶ。個人的には別に分析軸や分析対象、目的変数と
比較変数側・説明変数側など、何をしたいかが分かれば、呼び方は何でもよいとは思う。
最初に機能のところをどうするかであるが、これは横%のクロス表において、たとえば職業を
聞いたアンケート調査のクロス集計表があるとする。これをひとつの折れ線グラフで表現し、
クロス表と組み合わせて、PowerPointに記載すると、以下の図のようになる。
これは一般的な表現方法である。当然、検定結果はクロス集計表の方で見ることになる。
レポートへの記載方法としては主にグラフとクロス集計表の併用、グラフだけの2通りがある。
シンプルで比較しやすく、一目でわかりやすく、ポイントが示しやすいという点では、グラフ
だけを活用する方がよい。その場合、グラフの役割は結果を分かりやすく見せる(示す)もの
でなくてはならない。その制作プロセスの一例を以下に示す。
※「オーガニック製品に関する自主調査」(2011年10月 楽天リサーチ株式会社)に
記載されていたクロス集計表を引用
Excel VBAにより、Excelのクロス集計表からグラフ及び表側・表頭の要素を取得
して、PowerPointを起動後し、適正な位置に配置までの一連のプロセスは以下の
フローのとおりである。レポートを仕上げるところを除き、前後のプロセスも自動化されて
いる。
実際の動作はこんな感じ
※「オーガニック製品に関する自主調査」(2011年10月 楽天リサーチ株式会社)に
記載されていたクロス集計表を引用
この記事で”PowerPointに自動でグラフ等を貼り付けるExcel VBA”がどの
ようなものか見ていただき、さらにデータからレポートまでのプロセスの概要を説明した。
しかし、これは業務プロセスの改善(効率化・スピードアップなど)が第一ではない。サービス
提供のプロセスの一部なので、どこに時間をかけるかということに重点を置いている。
お客様から費用をいただいて仕事をしている以上、単純作業の部分は質を向上させながら、
時間(コスト)を極力抑制しなければならない。つまり、課題解決のためにどうするかなど解決策
を検討するなど、本筋の部分に時間(コスト)をかけるようにする必要がある。
“今までの作業がこうだから、今後もこれでよし”ということでは、お客様はもちろん、自分たち
のためにもならない。このような改善はアイデアが必要なものではあるが、常にその気持ち
と、”不言実行”を心掛けながら、今後も仕事に取り組んでいきたい。
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