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2016.01.22

インフラ

ISDN回線網をAWS VPCに接続(Direct Connect)

JTです。

【まとめ】

オンプレミスなサービスのAWS化に伴い、別システムとのデータ授受でISDN回線を利用したサーバ間通信があり、ISDN+DirectConnectで実現した。

【解決パターン】

案A:IPSecVPN

[オンプレミスサーバ]→(IPSecVPN)→[AWS_VPC内のサーバ]
・オンプレミス側のルータ設定をISDN経由からIPSecVPN経由に変更。
→今回はオンプレミス側での変更を最小限にとどめる必要があり、没案。インターネットVPNが許容されるならこっちが圧倒的に安い。5千円/月程度。

案B:DirectConnect

[オンプレミスサーバ]→(ISDN)→[Equinix設置のルータ]→(AWS Direct Connect)→[AWS_VPC内のサーバ]
DirectConnect(DX)プランを提供している業者にラックを借りてルータ機器を設置、データセンタとAWS VPCの間をDirectConnectで接続する。
→オンプレミス側のルータ設定変更は発信先電話番号のみで良いため、こちらを採用。専用接続プランは業者にもよるが月額12万円~程度。

技術ブログ用ISDN_DX図

【作業の流れ】

  1. DirectConnect(専用線接続プラン)を提供しているAmazonパートナー業者(以下APN)と契約。→業者についてはこちらの記事 が詳しいかと。
  2. NTT東日本にISDN回線の新規契約を申込む。
  3. NTTによりTY2のミートミールーム(外部回線の引き込み箇所)までISDN回線が引かれたら、そこから上記ラックまでの間の専用線をデータセンタ側に敷設してもらう。
  4. ISDN回線およびBGPに対応しているルーター(Cisco891FJなど)を購入。DSU機能が無いルータの場合はDSUも購入し、APNに送付。
  5. AWSのマネコン-[Direct Connect]側で、APNが作成した仮想インターフェースを承認、該当のVPCの仮想ゲートウェイに接続。
  6. ルータにルーティング設定を投入し(APNが代行)、APNの契約しているEquinixTY2(データセンター)のラックに設置、DirectConnectしてもらう。
  7. ISDN回線よりダイヤルアップ接続経由ルータ→AWS VPC内のサーバに接続できることを確認

 

ISDN回線自体は近い将来(2020年?)終わることが噂されている様ですが、実際の所まだまだ置き換えが進んでいない様です。
こんな課題解決もありました、という事で。


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