2025.06.24
AWS RDSの「マイナーバージョン自動アップグレード」について
2025.06.24
AWSAWS RDSの「マイナーバージョン自動アップグレード」について
ご無沙汰しています。JTです。
AWS RDSの「マイナーバージョン自動アップグレード」について調べたのでメモとして残しておきます。
RDS/Auroraで『マイナーバージョン自動アップグレード』を有効にしているのに、最新のマイナーバージョンに即時アップグレードされない……。
例えば
ような状態で、いつまで待っても3.09にはならないのが謎でした。
まず、最も重要なことは、AWSが「このバージョンなら、広く自動で適用しても大丈夫だろう」と判断したバージョン(=自動アップグレードターゲット)にしか、自動アップグレードは実行されないという点です。
「マイナーバージョン自動アップデート」をONにしていると、この「お墨付き」が出たバージョンに、メンテナンスウィンドウの時間でアップグレードされる、という仕組みのようです。
自動マイナーバージョンアップグレードの対象を検索する手順が公開されている
aws rds describe-db-engine-versions \
--engine aurora-mysql \
--engine-version 8.0.mysql_aurora.3.07.1 \
--region ap-northeast-1 \
--query "DBEngineVersions[*].ValidUpgradeTarget[*].{AutoUpgrade:AutoUpgrade,EngineVersion:EngineVersion}" \
--output text
False 8.0.mysql_aurora.3.08.0
False 8.0.mysql_aurora.3.08.1
False 8.0.mysql_aurora.3.08.2
False 8.0.mysql_aurora.3.09.0
EngineVersion
: 今のAurora(3.07.1)から手動でならアップグレードできるバージョンの一覧です。AutoUpgrade
: そのバージョンに「お墨付き」が出ているかどうかを示します。
False
: 「お墨付き」はまだ出ていません。したがって、自動アップグレードの対象外です。True
: 「お墨付き」が出ています。このバージョンが自動アップグレードの対象です。上記の場合、アップグレード可能なバージョンは複数あるものの、AutoUpgrade
がすべてFalse
です。
これは、「現時点では、3.07.1から自動でアップグレードされるバージョンは一つもありません」ということを意味しています。
【参照】
describe-db-engine-versions — AWS CLI 2.27.41 Command Reference
https://awscli.amazonaws.com/v2/documentation/api/latest/reference/rds/describe-db-engine-versions.html
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