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2024.10.11

Go

Google信者がGo言語に乗り遅れたので、基礎知識とWindows環境構築から「Hello, World!」までを調べてまとめてみた

本日もお疲れ様です。テクノデジタルのキリン🦒さんです。

生成AIの革新により末端プログラマーの価値が消えつつある今日この頃ですが、
貧乏大学生だった頃の私は、幾度となくGoogle様の無料ツールに救われてきました。

今回は、そんなGoogle様が生み出したシンプルでパワフルな言語、Go言語について、基礎知識からWindowsでの環境構築、そして実際に「Hello, World!」と表示させるまでの道のりを、一緒に楽しく学んでいきましょう。

プログラミング初心者の方でも安心して読み進められるように、わかりやすく丁寧に解説していきます。

Go言語ってどんな言語?

Go言語(愛称:Golang)は、2009年にGoogle様のエンジニアたちによって開発されたプログラミング言語です。彼らは、複雑な既存の言語にストレスを感じ、もっとシンプルで効率的な言語を求めていました。

そこで生まれたのが、読みやすく、書きやすく、そして高速な処理速度を誇るGo言語なんです。

Go言語の魅力

  • シンプルでわかりやすい構文:まるで英語の文章を読むように、直感的に理解できる構文を採用しています。プログラミング初心者の方でも、比較的スムーズに学習を進められます。
  • 高速な処理速度:コンパイル型言語(1)であるため、プログラムの実行速度が非常に高速です。WebサーバーやAPIなど、パフォーマンスが求められるシステム開発にピッタリです。
  • ・並行処理が得意:goroutineと呼ばれる軽量なスレッドを利用することで、複数の処理を同時に効率よく実行できます。
  • ・豊富な標準ライブラリ:ネットワーク通信、暗号化、データ圧縮など、様々な機能を備えた標準ライブラリ(2)が用意されているので、開発を効率的に進められます。
  • ・活発なコミュニティ:世界中の多くの開発者によって支えられており、活発なコミュニティが存在します。困ったことがあっても、すぐに情報や助けを得られるので安心です。

(1)人間が書いたプログラムをコンピュータが直接実行できる形に一度に変換する言語
(2)別途インストール不要な言語に付随する機能が詰まったライブラリ(パッケージ)

Go言語の歴史を少しだけ覗いてみよう

Go言語は、Google様のエンジニアであるRobert Griesemer、Rob Pike、Ken Thompsonの3人によって開発されました。彼らは、当時Google様で使用されていたC++やJavaなどの言語の複雑さに頭を悩ませていました。もっとシンプルで、それでいてパワフルな言語があれば…そんな彼らの願いから、Go言語は誕生したのです。すごい!!

C言語の構文をベースに、PythonやJavaScriptなど、他の言語の良いところも取り入れ、2009年に発表されました。そして2012年に正式にリリースされ、今ではGoogle様だけでなく、世界中の様々な企業で活躍しています。

Go言語でどんなことができるの?

Go言語は、その特徴から様々な分野で利用されています。

  • Webサーバー/API開発:高速な処理能力と並行処理への対応により、WebサーバーやAPIの開発に最適です。
  • コマンドラインツール:シンプルな構文と豊富な標準ライブラリにより、コマンドラインツール(3)の開発が楽々行えます。
  • ・ネットワークプログラミング:ネットワーク関連のライブラリが充実しているので、ネットワークプログラミングも得意分野です。
  • ・データ処理:並行処理を活用することで、大量のデータ処理も効率的にこなせます。
  • ・クラウドアプリケーション:DockerやKubernetes(5)など、クラウドネイティブな技術との相性も抜群です。

(3)キーボードから文字を入力して操作する、コンピュータを制御するためのプログラム
(4)複数のコンピュータをネットワークで接続し、情報のやり取りをするためのプログラミング
(5)コンテナ化したアプリケーションを大規模に管理し、自動化するためのプラットフォーム

WindowsでGo言語を使ってみる – 環境構築から「Hello, World」まで

まずは貴方のパソコンにGo言語を準備をします。

WindowsにGo言語の開発環境を構築する手順を、丁寧に解説していきます。

Go言語のインストール

1.インストーラーをダウンロード:Go言語の公式サイト(https://golang.org/dl/)にアクセスして、左下の「Microsoft Windows」からWindows用のインストーラーをダウンロードしましょう。

  • ・ご自身のWindowsのアーキテクチャ(32bit版または64bit版)に合わせて、適切なインストーラーを選んでください。
  • ・最新の安定バージョンを選ぶことをお勧めします。

2.インストーラーを実行:ダウンロードしたインストーラー(.msiファイル)をダブルクリックして実行します。

  • ・ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら、「はい」をクリックして先に進みましょう。
  • ・インストール用のウィンドウが立ち上がるので、「Next」をクリックします。
  • ・ライセンス条項を確認し、「I accept the terms in the License Agreement」にチェックを入れて「Next」をクリックします。

3.インストール先を指定:Go言語をインストールする場所を指定します。

  • ・デフォルトでは C:\Program Files\Go にインストールされますが、必要に応じて変更することもできます。
  • ・インストール先を決めたら「Next」をクリックします。

4.インストールを実行:「Install」をクリックして、インストールを開始します。

  • ・インストールが完了するまで、少しだけ待ちましょう。

5.インストールの完了:「Finish」をクリックして、インストールウィザードを閉じます。

環境変数を設定(環境に応じて)

Go言語のコマンドを、どこからでも実行できるように、環境変数を設定しましょう。

1.環境変数ウィンドウを開く:

  • ・Windowsの検索ボックスに「環境変数」と入力し、「環境変数を編集」を選択します。
  • ・「システムのプロパティ」ウィンドウが開くので、「環境変数」ボタンをクリックします。

2.Pathの設定:

  • ・「システム環境変数」のリストから「Path」を選択し、「編集」ボタンをクリックします。
  • ・「新規」ボタンをクリックし、Go言語をインストールしたディレクトリにあるbinフォルダのパスを追加します。
  • ・デフォルトでは C:\Program Files\Go\bin となります。
  • ・全てのウィンドウで「OK」をクリックして閉じます。

3.GOROOTの設定 (任意):

  • ・Go言語のルートディレクトリを明示的に指定したい場合は、GOROOT という環境変数を新規作成し、Go言語をインストールしたディレクトリ(例:C:\Program Files\Go)を設定します。

インストールを確認してみよう

コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行して、Go言語が正しくインストールされているか確認してみましょう。

go version

バージョン情報が表示されれば、インストール成功!

これで貴方のパソコンにGo言語を入居させることができました!!

さあ、Go言語の世界に挨拶をしましょう!「Hello, World!」

Go言語の開発環境が整ったので、早速「Hello, World!」と表示させてみましょう。

1.テキストエディタでコードを書く:テキストエディタ(VScode等)を開き、以下のコードを入力します。

package main
import "fmt"

func main() {
    fmt.Println("Hello, World!")
}

2.ファイルを保存:このファイルを hello.go という名前で保存します。

3.コマンドプロンプトで実行:コマンドプロンプトを開き、hello.go を保存したディレクトリに移動します。以下のコマンドを実行します。

go run hello.go

すると、コマンドプロンプトに「Hello, World!」と表示されます。

Webサーバーを立ち上げて「Hello, World」

今度は、Webサーバーを立ち上げて、ブラウザに「Hello, World!!」と表示させてみましょう。

1.テキストエディタでコードを書く:テキストエディタ(VScode等)を開き、以下のコードを入力します。

package main
import (
"fmt"
"net/http"
)
func handler(w http.ResponseWriter, r *http.Request) {
fmt.Fprintf(w, "Hello, World!!")
}
func main() {
http.HandleFunc("/", handler)
http.ListenAndServe(":8080",   nil)
}

2.ファイルを保存:このファイルを server.go という名前で保存します。

3.コマンドプロンプトで実行:コマンドプロンプトを開き、server.go を保存したディレクトリに移動します。そして、以下のコマンドを実行します。

go run server.go

4.ブラウザで確認:Webブラウザを開き、アドレスバーに http://localhost:8080/ と入力します。

すると、ブラウザに「Hello, World!!」と表示されます。

これでGo言語の挨拶回りが完了しました!!
皆様、お疲れ様でした。

まとめ

この記事では、Go言語の概要、Windowsへのインストール方法、そして「Hello, World!」と表示させるまでの手順を解説しました。Go言語はシンプルながらも強力な言語なので、学習を進めて、様々なプログラムに挑戦してみたいと思います!!


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