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2023.12.27

PyCharmとは?特徴や無料版・有料版の違いを紹介

PyCharmとは?特徴や無料版・有料版の違いを紹介

PyCharmは、さまざまな機能を備えるソフトウエアで、プログラミングをする方なら1度は見聞きしたことがあるのではないでしょうか。使用料金がかからない無料のものでも多機能で、使い方によっては専門性の高い開発にも対応することができます。


コストをかけずにプログラミングをしたい場合にも、最適なパフォーマンスを発揮できる点が魅力です。今回は、PyCharmの特徴をお伝えするとともに、無料版と有料版の違いを解説していきます。

この記事でわかること

  • PyCharmの特徴
  • 無料版と有料版の違い
  • 個人と法人それぞれの有料版の料金

PyCharmとは

PyCharmとは

PyCharmとは、プログラミングをするときに必要となる機能をパッケージにしたソフトウエアの1つで、WindowsをはじめMacOSやLinuxの互換性を支援します。Pythonプログラミング専用に開発されているため、開発者の効率を高めることに重きを置いたソフトウエアです。


チェコのジェットブレインズが提供しており、有料のProfessional、無料のCommunityとEducational の3つのエディションがあります。いずれも機能が豊富でWeb開発において利用することが多く、料金をかけなくても専門的かつ高度なプログラミングができるIDEです。


また、ほかのIDEと同じようにエディタ、入力補完、変数チェック、デバッグなどに対応する機能が備わっているほか、センスの良いユーザーインターフェースを持つことでも有名です。


PyCharmの特徴

PyCharmの特徴

PyCharmは、開発者の快適さを追求したさまざまな機能や特徴があります。ここでは、主な特徴を紹介していきます。

無料の機能だけでも充実している

Pythonの統合開発環境として優秀なことをお伝えしましたが、加えてフリーで使える機能だけでも充実していることが挙げられます。


ほかのIDEは基本的な機能のみフリーで提供しつつ、専門的かつ高度な機能は料金を支払わなければならないのに対し、フリーの機能だけでも開発に必要なものを取り揃えていることは、PyCharmならではの特徴です。コストを抑えて開発したい方、学生などにも利用しやすいでしょう。

Webフレームワークに対応している

PyCharmは、ほかのWebフレームワークとの相性が良いことも特徴の1つです。それぞれの特性を理解しているため、個々の機能を活かしながら開発することができます。


代表的なところでは、Djangoのプロジェクトテンプレートを手軽にセットアップできることが挙げられます。データベースをはじめ管理者としての設定なども直感的な操作ができるなど、効率的な開発ができる点は高く評価できるでしょう。

Windows/Mac/Linuxに対応している

IDEとして多くのOSに対応していることは重要なポイントです。PyCharmはWindowsやMacOS、Linuxに対応しています。一般に利用者が多いオペレーティングシステムに対応することで、開発者が自分の利用しやすい環境で開発することができます。


また、チームや他社との連携など一人ひとり異なる環境の場合でも、環境の違いや互換性が問題にならないので、円滑なやりとりができることもPyCharmならではのメリットといえるでしょう。

Pythonの仮想環境に対応している

新たにプロジェクトをはじめるときは、ライブラリのバージョンに依存することがありますが、PyCharmはそれぞれに最適な仮想環境を自動で整えてくれます。たとえば、Django 2.0でWebアプリを開発するとしましょう。その場合は、Django 2.0の仮想環境を作り、必要なライブラリもインストールします。


かゆいところに手が届くともいえる機能であり、開発者にとって理想的な環境を整えてくれるともいえるでしょう。

Gitに対応している

機能ではないものの、PyCharmのユーザーインターフェースがGitをおしゃれかつシンプルな操作にしてくれることも特徴の1つです。たとえば、新しいブランチを作成する際にコマンドを入力するのではなく、PyCharm上で該当するボタンをクリックするだけで作成できます。


また、コードを変更するときも色分けされた差分表示がわかりやすく、どこを変更・削除したかがひと目でわかるようにしてくれます。そのほかにもエラーや問題が発生したときには、その部分を視覚的に表示してクリックのみで解消できるなど、さまざまなサポートが充実していることも魅力でしょう。

高度なコードエディタを利用できる

PyCharmは、開発者がPythonコードを書きやすいよう関数やクラスなどを識別するためにハイライトで示すなどの支援が充実しています。また、これらの変更をしたいときは、使用されているすべての部分を一括で変更できるリファクタリング機能があるので、より生産性を高めることができます。


また、コードのなかにコメントを入れることでそれを自動でタスク化してくれるので、開発者が作業し忘れてしまうこともありません。そのほか、幅広いキーボードショートカットやコードテンプレートも提供しており、至れり尽くせりといえる高度なコードエディタを利用できます。


PyCharmの無料版と有料版の違い

PyCharmの無料版と有料版の違い

PyCharmには、料金が生じる有料版とかからない無料版がありますが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。有料版はすべての機能が使えるのに対し、無料版は次のようなサポートや機能に違いがあります。

  • フレームワークのサポートがない
  • Web開発に関するサポートがない
  • データベースやSQLのサポートがない
  • デプロイ機能やリモートに対応していない
  • Scientific ツールの対応なし
  • Pythonプロファイラ未対応

何がどこまで必要なのかは、開発する人の環境や担当する仕事の分野によるところがありますが、PyCharmの使用頻度や今後もPythonを書いていく予定があるなら、有料版の利用も検討する必要があります。

また、使用するIDEを提供する会社が同じだと使用感が似ているなど使いやすさにも影響するので、ほかを使用する場合は、慣れるまで時間がかかる可能性もあります。そのため、必要に応じて有料版の利用も検討するのがおすすめです。

PyCharmの有料版の利用料金

PyCharmの有料版の利用料金

PyCharmの料金は、個人と法人で若干の違いがあります。支払い方法によっても金額が異なるので、ここではそれぞれの金額をチェックしていきます。

個人利用の場合

個人利用では、PyCharm単独での利用の場合、月額払いだと税込み1,307円、年払いでは税込み13,068円となっています。年払いのほうが2か月分安く利用できる計算です。どちらの支払い方法でも金額だけをみると高くはありませんが、注意したいのはPycharmがPythonに特化していることです。

Pythonの開発をメインに開発をするならリーズナブルで使いやすいですが、JavaやC++などをメインにしている場合は、料金を出してまで必要なものかを考える必要はあります。


また、年払いは毎年更新する必要があり、ロングスパンのコストとして継続できるかも考慮するべき部分です。なお、年払いは2年継続して利用すると20%OFFになり税込み10,454円に、3年継続すると40%OFFの税込み7,841円で利用できます。

法人利用の場合

法人利用では、月額払いで税込み3,287円、年払いでは税込み32,868円となっています。年払いのほうが2か月分コストを削減できます。法人利用の場合でも年払いは2年以上の継続利用で2年目は20%OFFの税込み26,294円に、3年目以降は40%OFFの税込み19,721円で利用可能です。


事業内容が、Pythonを中心とした開発の場合や専門の部門がある場合は、年払いでの継続1択といえます。しかし、単発的に業務が発生するといった場合は、月額払いのほうがトータルコストを軽減することにつながります。

PyCharmの無料版と有料版はどちらがおすすめ?

PyCharmの無料版と有料版はどちらがおすすめ?

PyCharmには無料版と有料版があることをお伝えしてきましたが、実際に導入する際はどちらが良いのか迷うこともあります。個人・法人以外でも仕事内容や開発頻度など、それぞれの事情を考えると、なかなか判断しにくいものです。そこでここではどんなケースにどちらが適しているのかを確認していきます。

小規模の開発なら無料版

Pythonのみで開発する場合や、ほかのフレームワークを使用しない比較的小規模な開発の場合は無料版でも十分です。基本的なコーディングのみ、それらを補助する機能があればOKというなら、余分な費用をかける必要はありません。


また、別の角度から見るとどちらが良いか判断に迷う場合は、はじめに無料版を使ってみるというのも1つの方法です。基本的な機能だけでは足りないと判断したときに有料版に切り替えるということもできるからです。


なお、無料版は会員登録などの手間もなく、誰でも使えるので開発するうえでの規模や機能、利便性などで判断しても問題ありません。

中・大規模の開発なら有料版

有料版を使う大まかな基準として、開発の規模が中規模もしくは大規模であることが挙げられます。とくに大人数で共同開発するようなケースでは、無料版ではゲストが3名までと制限があるので、対応できなくなるおそれも考えられます。

他社と連携する場合も同じようなケースが想定できるので、そのときは法人向けの有料版を使うことがおすすめです。また、中規模以上の開発をする場合のほとんどは、機能やサポートが充実しているほうが快適です。そういった意味からも開発規模を1つの基準として判断してみてください。

Pythonを扱う場合はPyCharmがおすすめ

Pythonを扱う場合はPyCharmがおすすめ

PyCharmは、Pythonに特化した統合開発環境であり、開発に必要なソフトウエアを1つにまとめたソフトウエアパッケージです。Pythonプログラミングをするときの強い味方とも言える存在で、提供している幅広い機能やツールは開発フローの合理化にも大きく貢献します。


その一方で、フレンドリーなインターフェースを保有していることから、経験の浅い方からプロまで使いやすいのも魅力です。経験の浅い方は無料版から使ってみて自分のスキルに合わせてステップアップすることもできます。ただ、Pythonに特化しているためほかの言語も使用する場合は、注意が必要です。


しかしながら、Pythonをメインとした開発を行う場合には、マストな存在だといえます。個人・法人どちらの立場で利用するとしても、PyCharmをうまく活用することをおすすめします。


投稿者

  • デジタルトレンドナビ編集部

    システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。