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システム開発

2024.03.14

【Swift入門】特徴や基本的な書き方を初心者向けに解説

Webアプリとは?開発の流れや必要なプログラミング言語について解説

突然ですが、みなさんはSwiftとは何かご存知でしょうか。Swiftとは、JavaやRubyと同じプログラミング言語の1種類です。

Swiftは具体的に何ができるのか、他の言語と何が違うのかわからないという方も多いでしょう。プログラミングの経験がなければ、尚更分からないです。


本記事では、プログラミング初心者向けに、Swiftの特徴やコーディングの方法について解説します。また、Swiftでできることや将来性についても解説していくので、興味を持った方はぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

  • Swiftの概要
  • Swiftを使ってできること
  • Swiftのコードの書き方
  • Swiftの今後

Swiftとは

Swiftとは

Swiftとは、アメリカのグローバルIT企業であるアップルが開発したプログラミング言語です。2014年に公開されて以来は、Swiftによって多くのアプリが開発されてきました。

Swiftで開発したアプリケーションは、無料で利用できるオープンソースなので、すべてのソースコードが公開されています。第三者でも自由に閲覧や編集ができ、作成したアプリケーションは配信も可能です。

近年は世界中の大学や教育機関でカリキュラムに採用されており、慶應義塾大学でもSwiftを使ったプログラミング教育の講義が実施されました。

Swiftの特徴

Swiftの特徴

Swiftには、ほかのプログラミング言語とは異なる以下のような特徴があります。

  • ソースコードがシンプル
  • 初心者でも学びやすい
  • セミコロンがいらない
  • リアルタイムで動作確認ができる

初心者にもわかりやすいように、それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。

コードがシンプル

Swiftの特徴のひとつは、コードがシンプルな点が挙げられます。コードの書き方が複雑な言語の場合は、そもそも新しくコードを作成することが困難です。また、他人が書いたコードを修正するときは、ただでさえ難読なコードを読み込み、適切な解釈をして直す必要があります。

Swiftは、コードの表記が英語に近い可読性が高いプログラミング言語です。英語の基礎を学んでいる方であれば、ほかのプログラミング言語よりも、コードの読み書きがしやすく感じるでしょう。

初心者でも学びやすい

プログラミング言語は、200種類以上あるといわれており、コンピューターの種類や作成したいプログラムによって使用する言語は異なります。そのなかでも、Swiftは初心者にとって学びやすいプログラミング言語のひとつです。

理由は、ほかのプログラミング言語と比較すると覚えることが少ない点が挙げられます。たとえば、Javaを使用するためにはHTMLやCSS、JavaScriptなども一緒に覚えなければいけません。しかし、Swiftの場合はXcodeの使い方を覚えてしまえば、すぐにアプリの制作ができるようになります。

セミコロンがいらない

コードを書く際は、セミコロンが必要ないのもSwiftの特徴のひとつです。Javaの場合は、コードの最後にセミコロンがないとエラーになってしまい、プログラムの処理が正常に行われません。2、3行程度のコードならともかく、1000行以上のコードを書く場合は式も増えるため、セミコロンが抜ける可能性も高くなります。

Swiftの場合は、コードの終わりにセミコロンをつける必要がありません。ただし、1行に複数の文を書く場合は、文の終わりにセミコロンをつけて区切ります。

リアルタイムで動作確認ができる

Swiftは、リアルタイムでプログラムの動作確認が可能です。コードを書き終えたら、プログラムが正常に作動するか動作確認をします。エラーが出た場合は、都度問題点を解決して、もう一度動作確認を実施しなければなりません。

Swiftの場合は、リアルタイムで動作確認ができる「Playgrounds」という機能が搭載されています。「Playgrounds」によって、コードの間違えている部分を発見しやすくなり、開発時間の短縮も可能です。

Swiftでできること

Swiftでできること

Swiftは、ほかのプログラミング言語にはないさまざまな特徴を持っています。Swiftを使用すると、具体的にどのようなことができるのでしょうか。Swiftでできることを紹介していきます。

iPhone・iPadアプリの開発

Swiftを使用すると、以下のようなものが開発できます。

  • 決済アプリ
  • ポイントカードアプリ
  • ゲームアプリ
  • 地図アプリ
  • 天気アプリ
  • 電子書籍アプリ

現時点でiPhoneやiPadで動作しているアプリは、ほぼSwiftで実装可能です。iPhone専用やiPad専用のアプリ、両方に対応したアプリの制作もできます。また、iPhoneで動くアプリであれば、iPod touch上でも動作させることが可能です。

Macアプリの開発

Swiftを使用すれば、Mac向けのアプリも開発できます。対象となるMacの機種は、以下の通りです。

  • MacBook Air
  • MacBook
  • MacBook Pro

システムや業務効率化ツールなど、ビジネスに役立つアプリの制作ができるため、Macのパソコンの性能を最大限に引き出すことができるでしょう。また、ビジネス以外のジャンルのアプリも開発可能です。

しかし、パソコン向けのアプリとスマホ向けのアプリは実装方法が異なるため、開発の際は注意することをおすすめします。

Apple Watchアプリの開発

Apple Watchアプリの開発は、Swiftでもできます。Apple Watchは、健康やヘルスケア関連のアプリで注目を集めており、Swiftでも以下のようなアプリの開発が可能です。

  • 心拍数測定アプリ
  • 活動量計測アプリ
  • 睡眠時間管理アプリ
  • 服薬記録アプリ

Apple Watchは、身につけられるコンピューター「ウェアラブル」と呼ばれており、現在は発展途上のジャンルです。新規参入のチャンスも多く眠っているため、今後はApple Watchのアプリ開発ができるエンジニアの需要が高まることが予想されています。

Apple TVアプリの開発

Swiftなら、Apple TVアプリの開発も可能です。Apple TVとは、Appleが提供している動画配信サービスが視聴できるアプリのことで、iPhoneと連携すれば、好きな場所でいつでもテレビが楽しめます。

Apple TVのアプリとして需要があるのは、以下のジャンルです。

  • ゲームアプリ
  • フィットネスアプリ

現在は、Apple TVの需要はそこまで高くありませんが、Swiftを学ぶにあたって、Apple TVのアプリも開発できることを覚えておくことをおすすめします。

Swiftの書き方

Swiftの書き方

Swiftの特徴やできることは理解できたでしょうか。次は、Swiftのコードの書き方について解説します。プログラミングの基礎となる部分のため、初心者の方はしっかり覚えましょう。

出力

まずはプログラミングの基礎である、文字列の出力方法を紹介します。コンソールに文字や数字を出力したい場合は、printを使用して以下のようにコードを書きましょう。

print(“Hello world!”)

printは、コード上のさまざまな場所に記載可能です。各関数の始まりや終わり、値のデバッグに記述してプログラムの動作をチェックをすることができます。

演算

プログラミングは、四則演算も実行が可能です。数値の計算をしたい場合は、以下のようにコードを書きましょう。

var x = 40
var y = 20

print(x+y)
print(x-y)
print(x*y)
print(x/y)

上記のプログラムを実行すると、次のような結果になります。

60

20

800

2

演算は、数学と同じで左から順番に掛け算と割り算を優先して実行されます。足し算と引き算を優先して実行したい場合は、対象の式を()で囲みましょう。

条件分岐

条件分岐とは、プログラム内で指定した条件によって処理の分岐を行う制御構造のことです。Swiftで条件分岐を設定したい場合は、ifを使用します。

ifを使用した実際のコードは、以下の通りです。

var x = 2

if x%2==0{
print(“偶数”)
}
else{
print(“奇数”)
}

このプログラムを実行すると、xの値が2で割り切れる場合は偶数で、割り切れない場合は奇数と出力されます。複数の条件式を指定したいときは、else ifを使用してください。

条件分岐はプログラミングにおいて便利な存在ですが、条件を増やしすぎるとメンテナンスが困難になります。自由度が高い分、扱いには注意することをおすすめします。

繰り返し処理

プログラムに何度も同じ処理を実行させる制御構文が、繰り返し処理です。Swiftで繰り返し処理を行う場合は、以下の3つの構文を使用します。

  • while文
  • repeat 〜 while文
  • for 〜 in文

上記の構文を使用して、実際に記述したコードが以下になります。

for i in 1…5{
print(i)
}

ループを回す回数が決まっているときはfor 〜 in、ループの回数が決まっていない場合はwhile、必ず1回だけは処理を行いたい場合はrepeat 〜 whileを使用してください。

Swiftの将来性

Swiftの将来性

プログラミング言語には流行りがあり、以前トレンドだった言語が現在では需要がほとんどなくなっているケースは決して珍しくありません。例えば、COBOLは現在も基幹系システムで稼働を続けていますが、保守するエンジニアの高齢化の問題もあり、今後は需要が減少すると予想されています。

しかし、Swiftはアップル製品向けのアプリ開発に不可欠な存在です。日本の国内におけるモバイルのOSシェアのトップはiOSで、2023年度のデータによると67.77%をiOSが占めています。アップル製品の需要がある限り、Swiftエンジニアの需要がなくなることはないでしょう。

また、リリース初期はアップル製品のアプリの開発しかできませんでしたが、最近ではWebアプリケーションやサーバーサイドの開発もできるようになっています。大手IT企業でもSwiftを導入する流れが生まれており、本格的な導入が始まればさらに活躍の場は広がるでしょう。

こちらの記事では、Webアプリについて解説しています。開発の流れやプログラミング言語も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

まとめ

まとめ

Swiftの特徴や基本的な書き方、将来性について取り上げてきました。Swiftは、将来性が高いプログラミング初心者におすすめの言語です。

労働者の人口が減少している日本は、仕事の効率化や自動化が進められており、Swiftで開発できるITシステムやサービスの需要はさらに高まることが予想されています。プログラミングを学ぶことで、将来の選択肢も広げられるため、興味や関心がある方は積極的にSwiftを学んでください。

投稿者

  • デジタルトレンドナビ編集部

    システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。