2024.05.07
Facebookショップとは?開設方法や商品が表示されないときの対処法
ECサイト運営に携わっている方には「Facebookショップって何?」といった疑問があるのではないでしょうか。ほかにも、「Facebookショップを利用したい」と考えている方もいるかもしれません。
本記事ではFacebookショップについて解説します。また、Facebookショップの開設方法や、注意点についても触れていきます。本記事を読むことで、Facebookショップに必要な準備がわかるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- Facebookショップとは何か
- Facebookショップの開設方法
- Facebookショップのメリット・注意点
目次
Facebookショップとは?
Facebookショップとは、FacebookページやInstagramなどで公開できるオンラインショップ機能です。自由にカスタマイズができるため、自社カタログから商品を選んでコレクションを作成するほか、ブランドイメージに合わせてカラーを変更することもできます。
Facebookショップは無料で作成できるため、事業の規模や予算に縛られないことが魅力です。日本でも利用できる機能で、Instagramショップと連携することも可能です。
Facebookショップの手数料
Facebookショップの手数料として「販売手数料」が発生します。販売手数料とは、取引額の合計に対する手数料のことです。販売手数料については、以下のように条件によって異なります。
Shopifyと連携している場合 | Shopifyの利用プランに応じて支払い |
---|---|
コマースマネージャ・サードパーティから出品している場合 | 決済方法の種類に応じて支払い |
上記のように、Shopifyと連携しているかどうかによって販売手数料が変わります。なお、コマースマネージャ・サードパーティから出品している場合の具体的な手数料は、以下の通りです。
取引のタイプ | 販売手数料(取引額合計の割合) |
---|---|
カード | 2.9% |
PayPalブランドのチェックアウト | 3.49% |
Shop Pay | 2.9% |
出典:FacebookとInstagramショップでのチェックアウトにかかる売上の手数料についてMeta
Facebookショップの開設方法
Facebookショップの開設方法は、以下の通りです。
なお、Facebookショップの開設はInstagramでショップを設定して連携する方法もあります。Instagramのショッピング機能については、以下の記事をご参照ください。
関連記事:Instagramのショッピング機能「Shop Now」とは?使い方や設定方法
Metaビジネスマネージャのアカウントを作成する
はじめに、「Metaのビジネスツールの利用を始めましょう。」のページからMetaビジネスマネージャのアカウントを開設します。
Facebookショップの管理者となるには企業用のビジネスアカウントが必要です。個人用アカウントしかない方は必ず作成しましょう。作り方は簡単で、必要な情報を入力して送信すれば完了です。
チェックアウト方法やFacebookページの選択
Shopifyをはじめ、その他の販売プラットフォームを利用している場合は、そのプラットフォームを利用して販売が可能です。利用しない場合は、「[これらのプラットフォームを利用しない]」を選択しましょう。
以降は、チェックアウト方法や使用するFacebookページを選択します。
カタログを設定する
続いて、ショップに使用するカタログを設定します。カタログとは、販売する商品の情報を一元管理できる機能です。
作り方の流れは、以下の通りです。
- カタログマネージャでカタログを作成する
- カタログに商品を登録する
なお、カタログを作成するには「カタログの利用要件」を満たし、カタログを登録する必要があります。
申請が通ったら、カタログに商品を登録していきましょう。登録方法は、以下の通りです。
- コマースマネージャ画面から「新しいカタログを作成」を選択する
- カタログ名を設定する
- 「アイテムを追加」のボタンをクリックする
- 商品を登録する
商品登録は手動でも可能ですが、一括でアップロードして追加することも可能です。
デザインやレイアウトの調整をする
カタログの設定が完了したら、デザインやレイアウトの調整を行います。Facebookショップでは、店舗のフッターやショップ名のほかに、注目の画像、顧客の評価などが表示されます。
デザインやレイアウトを調整する際のポイントは、顧客の興味を引くことです。たとえば、ショップのコレクションや商品が動的に表示される「レイアウトの最適化」機能を導入したり、クーポンを表示したりする機能があります。
Facebookショップの開設メリット
Facebookショップの開設メリットは、以下の通りです。
ここからは、それぞれのメリットについて解説します。
集客のチャネルが増える
Facebookショップを開設するメリットは、集客チャネルが広がることです。
一般的に自社ECサイトで集客する場合は、SEOや広告などの施策を通して露出を増やす必要があり、集客にはある程度コストがかかります。一方で、Facebookショップなら、アカウント開設にはコストがかからないため、低予算で集客や情報発信ができます。
顧客と直接やりとりできる
Facebookショップのメリットとして、顧客と直接やりとりできることも挙げられます。ECサイトの場合は問い合わせフォームを設置しなければなりませんが、SNSであればわざわざフォームを用意する必要はありません。
そのため、ユーザーから商品に関する質問や意見などがあっても、スムーズに対応できるでしょう。普段コミュニケーション手段として利用されているSNSなら、顧客の問い合わせのハードルも低くなる傾向があります。
データを分析しやすい
一般的なECサイトに比べて、数値を分析したり効果測定を行ったりしやすいこともFacebookショップのメリットです。その理由は、Facebookショップなら、インプレッション(商品の表示回数)やエンゲージメントを分析ができるからです。
こうした機能を活用すればデータ収集の手間が省け、マーケティングのPDCAを回しやすくなるでしょう。
購入率向上につながる
Facebookショップには、Facebook上で見た商品を再検索せず商品ページにそのまま遷移して購入できるという特徴があります。そのため、購入率向上につながりやすくなると考えられます。
ただし、Facebook上で決済ができるチェックアウト機能は、現時点で米国と一部のビジネス業者しか利用できません。今後日本でも実装されれば、さらに購入率アップにつながる可能性があります。
運用の手間が削減できる
Facebookショップのメリットとして、商品の管理や更新が簡単であることも挙げられます。商品を掲載する際にはコマースマネージャ上でカタログを開き、商品情報を登録するだけで完了します。
通常のECサイトなら技術的なノウハウが必要になるケースもあり、代行会社に委託することも珍しくありません。Facebookショップなら更新の手間もかかりにくいため、大変便利です。
Facebookショップ開設時の注意点
Facebookショップ開設時の注意点は、以下の通りです。
ここからは、それぞれの注意点について解説します。
決済機能がない
Facebookショップの決済機能(チェックアウト機能)は、米国と一部のビジネス業者しか利用できません。そのため、現時点では購入するカート機能を備えたECサイトは別途準備する必要があります。
その際には、[他のウェブサイトでチェックアウト]または[メッセージによるチェックアウト]を選択し、自社ECサイトへ誘導するようにしましょう。
ショップや広告にアイテムが表示されないことがある
Facebookショップや広告には、アイテム(商品)が表示されない場合や承認されないケースがあるため要注意です。
この場合、FacebookがInstagramのコマースポリシーに違反している可能性があります。もしアイテムが表示されていない場合は、コマースポリシーを確認してみましょう。
「Facebook Live Shopping」機能は提供終了している
ライブコマースができる「Facebook Live Shopping」機能は、2022年10月に提供終了しているため、現在では利用できません。
「Facebook Live」というライブ配信機能は残っているのですが、商品プレイリストの作成や、Facebook Live動画への商品タグ付けといったeコマース向けの機能はないため、要注意です。
一般的なライブコマースについては、以下の記事でも解説しているため、こちらもあわせてお読みください。
関連記事:ライブコマースとは?市場や向いている商品、メリットデメリットを解説
ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください
Facebookショップは無料で開設できる機能であるため、事業規模や予算に制限されずに利用できるでしょう。集客チャネルを増やすだけでなく、顧客との接点が増えたり、データ分析に活用できたりとさまざまなメリットがあります。Facebookショップを開設する方は、ぜひ本記事で紹介したポイントを取り入れてみてください。
もしFacebookショップの開設について疑問や悩みがある場合は、テクノデジタルにご相談ください。弊社ではFacebookショップをはじめ、ECサイトの構築や運用サポートを行っています。ぜひお気軽にご連絡ください。
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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