2023.10.02
おすすめのEC一元管理システム5選|導入するメリットや注意点、選び方を紹介
- ECサイトの管理に苦戦しており、効率よく運用できる方法を探している
- 人為的ミスを減らしたい
上記のような悩みは、EC一元管理システムを導入すれば解決できる可能性があります。
本記事では、EC一元管理システムの概要を説明した上で、導入するメリットやデメリットを紹介します。
選ぶ際のポイントやおすすめのEC一元管理システムも紹介するので、ECサイトの運営を効率化したい方は参考にしてください。
この記事でわかること
- EC一元管理システムの概要
- EC一元管理システムを導入するメリット・注意点
- EC一元管理システムを選ぶ際のポイント
- おすすめのEC一元管理システム
目次
EC一元管理システムとは
EC一元管理システムとは、ECサイトの運営を効率的に行うシステムです。
楽天市場やAmazon、自社サイトをはじめとした複数のECサイトを運営している場合、EC一元管理システムを導入すると受注や発注などの管理の手間を省けます。
EC一元管理システムの具体的な機能は、以下の通りです。
機能 | 概要 |
---|---|
受注管理 | 各ECサイトの受注をまとめて管理する機能 |
在庫管理 | 各ECサイトの在庫状況をまとめて管理できる機能 |
商品登録 | 商品名や商品画像などのデータを管理する機能 |
発注管理 | 出荷作業時にピッキングリストや発注書を出力できる機能 |
メール送信 | サンクスメールや注文確認メールなどをまとめて送れる機能 |
サイト分析 | 売上や顧客情報などの分析のデータを算出する機能 |
EC一元管理システムには、ECサイトを運営する上で必要となる機能が一通り揃っています。
複数のECサイトを一括で管理できるので、人手が足りない、業務効率が悪いなどの課題を抱えている企業は導入してみてはいかがでしょうか。
EC一元管理システムを導入するメリット
EC一元管理システムを導入するメリットには、以下の3つが挙げられます。
- 業務を効率化できる
- 人為的なミスを減らせる
- 在庫を最適化できる
それぞれについて詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
業務を効率化できる
複数のECモールを利用している場合、EC一元管理システムを導入すると業務の効率化が可能です。
EC一元管理システムでは、複数のECモールの受注や発送管理、商品登録などの作業をひとつのシステムで完結できます。
受注から発送までの業務だけでなく、入金管理や顧客へのアプローチなども行えるため、各ECサイトで同じ作業をする必要がなくなります。
個別で行っていた作業をまとめて行えるので、人件費の削減も可能です。
人為的なミスを減らせる
EC一元管理システムではECサイトの運営に必要な手入力の回数を軽減できるため、人為的なミスを減らせます。
たとえば、商品登録が完了していれば、注文数にあわせて在庫数が自動で変更されるので、在庫管理ミスによるトラブルを防止できます。
入力ミスが発生した場合でも、全員で情報を共有でき不備や間違いを見つけやすくなるため、素早い対処が可能です。
一度データを登録すると次回以降は使い回しできる作業もあるので、人為的なミスが課題に感じる方はEC一元管理システムを利用しましょう。
在庫を最適化できる
EC一元管理システムを利用すれば、在庫の管理や分析が簡単にでき、欠品や過剰在庫などを減らせる可能性があります。
過剰在庫が発生した場合でも、システム上で別のECサイトに在庫を移せば、販売機会を増やすことが可能です。
また、注文数が多いサイトに対して重点的に商品を割り当てられるので、在庫数を柔軟に調整できます。
効率よく在庫を管理すれば、販売の機会損失の削減につながり、利益率の向上が期待できます。
また、Amazonで出品する場合の在庫管理をする方法について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
関連記事:Amazonで在庫切れを防ぐ方法5選|今すぐやめるべき在庫管理の方法も紹介
EC一元管理システムを導入する際の注意点
EC一元管理システムを導入する際には、以下の2点に注意が必要です。
- 費用が発生する
- 一時的に業務量が増える
各注意点について詳しく紹介していくので、EC一元管理システムの導入を悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
費用が発生する
EC一元管理システムは、初期費用や月額料金が発生する場合もあるため注意しましょう。
具体的には、以下のような料金が発生します。
費用項目 | 料金相場 |
---|---|
初期費用 | 0円~50,000円 |
月額料金 | 5,000円~25,000円 |
導入時だけでなく月額料金が発生するので、売上を圧迫しすぎないように予算を決めておくと安心です。
導入後に問題が起きないように、無料トライアルを利用して自社に必要な機能を明確にし、コストパフォーマンスの高いシステムを選ぶようにしましょう。
ECサイトの制作にかかる費用について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:ECサイト制作の費用相場を構築方法別に紹介|内訳や注意点も詳しく解説
一時的に業務量が増える
EC一元管理システムを導入すれば業務の効率化が期待できますが、運用開始後はシステムの操作に慣れておらず、一時的に負担が大きくなる可能性があります。
運用方法の研修やマニュアルの作成なども必要なため、導入以前より業務量が増える可能性があることを理解しておきましょう。
ECサイトの運営担当者が困らないように、無料トライアルやデモ画面を利用し、操作性を確認しておくと導入後の業務をスムーズに行えます。
EC一元管理システムを選ぶ際の4つのポイント
EC一元管理システムを選ぶ際には以下の4つのポイントで比較しましょう。
- 導入・運用コストが適切か
- 利用中のECモールと連携しているか
- 無料トライアルやデモ体験はあるか
- 顧客管理機能がついているか
4つのポイントを詳しく紹介していくので、どのEC一元管理システムを選べばいいか悩んでいる方は、ぜひ参考にしながら探してみてください。
1.導入・運用コストが適切か
利用するEC一元管理システムによって初期費用や月額料金が異なるため、導入前に必ず確認しましょう。
費用をかけすぎてしまうと、ECサイトの利益率が減るおそれがあります。
EC一元管理システムは、搭載されている機能やオプションの数で料金が大きく変わります。
導入するシステムを決める前に、利用したい機能やオプションを明確にしておきましょう。
2.利用中のECモールと連携しているか
EC一元管理システムによって連携しているECモールが異なるため、導入前に必ず見ておきましょう。
利用中のECモールが対応していないシステムを導入してしまうと、別々に管理をしなければならず業務を効率化できません。
対応しているECモールに加えて、自社で構築したECサイトと連携可能であるかも確認しておくと安心です。
3.無料トライアルやデモ体験はあるか
EC一元管理システムを導入する際には、無料体験やデモがあるかで確認することも大切です。
多くのEC一元管理システムは多額のコストがかかるので、導入後にいらない機能が発覚すると余計な出費となってしまいます。
導入する際には無料体験やデモを利用し、操作性や機能の充実度などを確認してみましょう。
4.顧客管理機能がついているか
安定してリピート顧客を獲得していくためにも、顧客管理機能の有無を確認する必要があります。
顧客管理機能では、会員登録や商品を購入した顧客を一覧表示したり、アクセス数を確認したりできます。
システムによっては、メール送信機能がついており、一斉送信による顧客アプローチも可能です。
効果的にリピート顧客の獲得や集客ができる機能があるかを必ず確認しましょう。
おすすめのEC一元管理システム5選
数多くリリースされているEC一元管理システム中でも、とくにおすすめなのは以下の5つです。
速販UX | アシスト店長 | TEMPOSTAR | AnyX | GoQSystem | |
---|---|---|---|---|---|
初期費用 | 30,000円 | 30,000円~ | 0円 | 要問合せ | 15,000円~ |
月額料金 | 8,000円~ | 25,000円~ | 10,000円~ | 要問合せ | 30,000円~ |
機能 | ・受注管理 ・顧客管理 ・メール送信 ・入金管理 ・注文検出 ・決済システム連携 ・倉庫システム連携 |
・受注管理 ・在庫管理 ・顧客管理 ・分析機能 ・発送処理 ・メール送信 |
・在庫管理 ・受注管理 ・商品管理 ・外部連携 ・メール送信 |
・在庫連携 ・受注管理 ・商品管理 ・物流管理 ・分析機能 |
・在庫連携 ・受注管理 ・商品管理 ・物流管理 ・売上管理 |
対応モール | ・楽天市場 ・Amazon ・Yahoo!ショッピング ・ヤフオク! ・au Payマーケット ・ポンパレモール ・Shopify ・makeshop など |
・楽天市場 ・Amazon ・Yahoo!ショッピング ・PayPayモール ・au Payマーケット ・Shopify ・makeshop など |
・楽天市場 ・Amazon ・Yahoo!ショッピング ・ヤフオク! ・au Payマーケット ・eBay ・Shopify ・makeshop など |
・Amazon ・楽天市場 ・Shopee ・Lazada など |
・楽天市場 ・Amazon ・Yahoo!ショッピング ・PayPayモール ・au Payマーケット ・makeshop など |
URL | https://sokuhan.jp/ | https://assist-tencho.com/ | https://commerce-star.com/ | https://any-x.com/ja/ | https://goqsystem.com/ |
無料トライアル | 30日間の無料トライアルあり | 15日間の無料トライアルあり | 30日間の無料トライアルあり | 要問合せ | 20日間の無料トライアルあり |
導入するEC一元管理システムに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
1.速販UX
初期費用 | 30,000円 |
---|---|
月額料金 | 8,000円~ |
機能 | ・受注管理 ・顧客管理 ・メール送信 ・入金管理 ・注文検出 ・決済システム連携 ・倉庫システム連携 |
対応のECモール | ・楽天市場 ・Amazon ・Yahoo!ショッピング ・ヤフオク! ・au Payマーケット ・ポンパレモール ・Shopify ・makeshop など |
URL | https://sokuhan.jp/ |
無料トライアルの有無 | 30日間の無料トライアルあり |
速販UXは、2005年からサービスを提供し続けているEC一元管理システムです。
インストール型とクラウド型の両方の性質が合わさったハイブリッド型を採用しており、システムを起動した際に自動で最新バージョンに更新されます。
インストール型とは、自社のパソコンにEC一元管理システムをインストールして、サービスを利用するタイプです。
一方、クラウド型はオンライン上にあるサーバー上で利用できるサービスです。
ハイブリッド型によってデータ表示がより早くなり、ストレスのない運用ができます。
速販UXでは、30日間の無料トライアルが用意されているので、視認性や操作性をぜひ試してみてはいかがでしょうか。
2.アシスト店長
初期費用 | 30,000円~ |
---|---|
月額料金 | 25,000円~ |
機能 | ・受注管理 ・在庫管理 ・顧客管理 ・分析機能 ・発送処理 ・メール送信 |
対応のECモール | ・楽天市場 ・Amazon ・Yahoo!ショッピング ・PayPayモール ・au Payマーケット ・Shopify ・makeshop など |
URL | https://assist-tencho.com/ |
無料トライアルの有無 | 15日間の無料トライアルあり |
アシスト店長は、CRM機能が内蔵されているEC一元管理システムです。
特定の条件におけるステータスの自動移動ができる点、商品を個数や地域に分けて配送方法を自動設定できる点に特徴があります。
Web領収書やWeb納品書の発行も可能で、電子帳簿保存法にも対応できます。
3.TEMPOSTAR
初期費用 | 0円 |
---|---|
月額料金 | 10,000円~ |
機能 | ・在庫管理 ・受注管理 ・商品管理 ・外部連携 ・メール送信 |
対応のECモール | ・楽天市場 ・Amazon ・Yahoo!ショッピング ・ヤフオク! ・au Payマーケット ・eBay ・Shopify ・makeshop など |
URL | https://commerce-star.com/ |
無料トライアルの有無 | 30日間の無料トライアルあり |
TEMPOSTARは、利用者にあわせて柔軟なカスタマイズが可能なクラウド型の一元管理システムです。
機能開発を複合的にできる「ハイブリッドカスタマイズ」があり、独自のシステムを導入したり、ECプラットフォームを追加・連携したりできます。
カスタマーサクセス担当がつき、導入や運用に際して細かいサポートをしてくれるのもメリットです。
4.AnyX
初期費用 | 要問合せ |
---|---|
月額料金 | 要問合せ |
機能 | ・在庫連携 ・受注管理 ・商品管理 ・物流管理 ・分析機能 |
対応のECモール | ・Amazon ・楽天市場 ・Shopee ・Lazada など |
URL | https://any-x.com/ja/ |
無料トライアルの有無 | 要問合せ |
AnyXは国内だけでなく海外のECモールにも対応しているEC一元管理システムです。
AnyXでは以下のような細かい数値の自動計算が可能です。
- 原価
- 手数料
- 広告費
- 物流費
- 粗利
- 限界利益
販売チャネルごとに売上や利益率の可視化や比較も簡単にでき、分析しやすいEC一元管理システムとなっています。
5.GoQSystem
初期費用 | 15,000円~ |
---|---|
月額料金 | 30,000円~ |
機能 | ・在庫連携 ・受注管理 ・商品管理 ・物流管理 ・売上管理 |
対応のECモール | ・楽天市場 ・Amazon ・Yahoo!ショッピング ・PayPayモール ・au Payマーケット ・makeshop など |
URL | https://goqsystem.com/ |
無料トライアルの有無 | 20日間の無料トライアルあり |
GoQSystemは、導入実績が40,300社以上を誇るEC一元管理システムです。
楽天スーパーロジスティクスやロジザードZERO、オープンロジなどの物流倉庫との連携も可能であり、配送までの業務を効率化できます。
在庫確認や支払い方法・日時指定の確認、メール配信などの業務を自動化できるため、担当者の負担を軽減したい方におすすめです。
EC一元管理システムを使って業務を効率化しよう
EC一元管理システムとは、ECサイトの運営を効率的に行うシステムのことです。
注文管理や在庫管理、発送管理までひとつのシステムでまとめて設定・管理ができるため、複数のサイトを運営している方におすすめです。
EC一元管理システムを導入すると、業務効率化や在庫の最適化ができ、人為的なミスを減らせます。
一方、初期費用や毎月の運用費用が発生してしまい、導入直後は一時的に業務量が増えてしまうので気を付けましょう。
「適切なEC一元管理システムがわからない」と悩んでいる方は、ぜひテクノデジタルにご相談ください。
利用中のECモールや取扱い商品にあわせた内容の提案をし、効率的なサイト運営や売上アップのサポートを行いますので、お気軽にお問い合わせください。
投稿者
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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