2023.10.02
【出店者向け】楽天スーパーDEALとは?利用するメリットや注意点・攻略方法を紹介
楽天スーパーDEALとは楽天市場で利用できるサービスの一つで、最大50%のポイントが還元されます。
値下げをするのではなくポイントが還元されるので、上手に活用すれば商品の価値を保ったままリピート顧客を増やせます。
当記事では楽天DEALの概要やメリット、効果的な活用方法について紹介します。楽天市場のサービスを利用して売上を上げたい方はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 楽天スーパーDEALとは何か
- 利用するメリット・注意点
- 利用する方法
目次
楽天スーパーDEALとは?
楽天スーパーDEALとは、対象となっている商品を購入した際に10〜50%のポイントが付与されるサービスのことです。楽天会員にさえなれば、エントリーしないで誰でも利用できます。
楽天スーパーDEALの大きな特徴は、通常よりも多くのポイントが付与されることです。楽天市場で購入した際のポイント還元率は基本1%ですが、楽天スーパーDEALで購入した場合は、最大50倍のポイントが付与されます。
たとえば、20,000円の商品に対し還元率が20%であれば、通常よりも以下のようにポイントを貯められます。
通常時(1%) | 還元率20% |
---|---|
200ポイント | 4,000ポイント |
こうした特徴から、ポイントを貯めたい利用者にとって魅力的なセールです。貯まったポイントは楽天市場内で1ポイント1円として利用できるため、対象商品を積極的に購入する人が多いです。
楽天スーパーDEALを利用するメリット
利用者にとって魅力的なセールですが、出店者側もこのサービスを利用することで以下のようなメリットを得られます。
- 商品価値を下げずに販売促進できる
- ショップを宣伝できる
- 在庫を効率的に現金化できる
これらのメリットについて知ることで、より戦略的な運営ができるようになるでしょう。ここからは、それぞれのメリットについて解説します。
商品価値を下げずに販売促進できる
楽天スーパーDEALのメリットは、商品価値を下げずに販売促進できることです。還元ポイントが増えるだけで価格は値下げしないため、商品価値を下げずに販売できます。
こうした特徴から、メーカーの規制で価格を下げられない場合などに有効な方法です。金額の問題でなかなか売れない商品も、購入してくれる機会を増やせます。さらに高価格帯の商品ならポイントも貯まりやすいので、まとめ買いしてくれるユーザーもいるでしょう。
また楽天ポイントが貯まったユーザーは、基本的に期間内にポイントを消費する傾向にあります。さらに、楽天市場のヘビーユーザーも多いので、リピート率が高くなることも期待できます。
ショップを宣伝できる
楽天スーパーDEALによって、ショップを宣伝できることもメリットのひとつです。その理由は、以下のように4つあります。
- 楽天市場の検索画面に商品が表示される
- DEALのための検索ページが設置される
- 購入される商品が増えると上位表示されやすい
楽天市場の検索画面に商品が表示される仕組みとなっているため、ユーザーに注目されやすいです。DEAL対象の商品は掲載ページに赤文字でポイント還元率が表示され、目立ちやすくなっています。
また、セール期間中はDEALのための検索ページが設置されます。検索ページでキーワードを入力すれば対象商品のみが表示されるため、競合が少なくなってより自社商品が目に入りやすくなるでしょう。
さらに、購入される商品が増えると楽天の検索ページで上位に表示されやすくなるため、うまくいけば好循環のスパイラルに持って行けます。
在庫を効率的に現金化できる
DEAL対象商品はポイント還元率が高いため、在庫が余っている商品をスムーズに現金化できます。もし通常の販売方法では購入されにくい商品があっても、在庫がなくなれば赤字リスクを回避できるでしょう。
さらに、DEAL対象商品を出品することで購入者のメールアドレスや属性を入手できることも大きなメリットです。ユーザー属性が手に入れば、ユーザーについてより理解を深められます。またこうした情報を活用し、ユーザー属性に合わせてメールマガジンを配信することも可能です。
メールマガジンを配信する際は、購入された商品とユーザー属性からどんなニーズや悩みがあるのかを推測しましょう。メールマガジンが刺されば、リピート顧客を獲得できるチャンスになります。
楽天スーパーDEALを利用する際の注意点
ここまでメリットについて解説しましたが、同時に以下のような注意点もあります。
- 負担する費用が大きい
- 販売できない商品がある
これらのポイントに注意することで、自社にとって最適かどうかを判断できるようになるでしょう。ここからは、それぞれの注意点について解説します。
負担する費用が大きい
楽天スーパーDEALについては、出店者の負担する費用が大きいという注意点があります。広告費用については、DEAL経由で販売した商品に対して10%を支払う仕組みとなっています。
たとえば、10万円の商品を20%のポイントバック設定にして販売した際の出店者の負担は以下の通りです。
- ①10万円×20%=2万円
- ②10万円×10%=1万円
- ①+②=3万円
このように、通常期間よりも負担する金額が大きくなります。
さらに上記の3万円に加えて、通常のポイント還元1%分とその他手数料も支払う必要があります。
なお、楽天市場におけるその他手数料については、以下の記事で詳しく解説しています。楽天市場の利用を検討している方は、ぜひこちらも合わせてご確認ください。
販売できない商品がある
楽天スーパーDEALでは販売商品に制限があるので注意が必要です。なかでも、以下の商品は販売できません。
- 20円未満の商品
- 中古の商品
- 通常販売かご以外の商品
通常販売かご以外の商品とは、「予約販売カゴ」「定期購入・頒布会カゴ」などのことです。
さらにエントリーする際は以下のような行為は禁止事項に含まれます。
- 同一商品を同時期に重複エントリーすること
- 商品審査合格後に商品の価格を変更する
- 開催期間に関わらず商品名に「スーパーDEAL」「%ポイントバック」と記載する
- 開催期間外に、PC用キャッチコピー・PC用商品説明文・スマートフォン用商品説明文、PC用販売説明文に「スーパーDEAL」「%ポイントバック」と記載すること
- 掲載終了直後に大幅な値引きを行うこと
- エントリー後に商品ページを削除して作成し直すこと
上記の条件に当てはまらないよう、あらかじめ確認しておきましょう。
楽天スーパーDEALを利用する3つの方法
楽天スーパーDEALには、主に以下3つの出品方法があります。
掲載期間 | 商品登録数 | |
---|---|---|
DEALサーチ枠 | 1日〜2週間 | 1つ〜 |
タイアップ枠 | 2週間 | 21商品〜60商品 |
24時間限定枠 | 24時間限定 | 1つ~ |
これらの出品方法の違いや特徴を理解することで、自社の商品にとって最適な出品方法を見つけられるでしょう。ここからは、それぞれの方法について解説します。
DEALサーチ枠
DEALサーチとは、DEAL専用の検索ページのことです。楽天市場を利用したいユーザーの目に留まるため、購買意欲が高い層にアプローチできるでしょう。DEALサーチ枠では、検索結果にスーパーDEALのアイコンが表示され、通常よりも目立って見えます。
DEALサーチ枠の特徴は、翌日から出店エントリーができることです。そのため、出店者は自社にとって都合のいいタイミングでスケジュールを組むことができます。掲載期間は1日〜2週間です。
また、商品登録数は1つ〜無制限となっているのでいくつでも商品を出品できます。
タイアップ枠
タイアップ枠とは、楽天が開催するキャンペーンに掲載される広告枠のことです。自社のDEAL対象商品のみを表示したページに、2週間限定で商品を掲載できます。
登録できる商品数は21商品〜60商品までとなっているため、どの商品を登録するか社内であらかじめ厳選しておきましょう。
商品を掲載する際は、開催の2週間前までにエントリーする必要があります。エントリー後は楽天が商品を審査し、通過すれば商品を掲載できます。
24時間限定枠
24時間限定枠とは、24時間限定で楽天市場のトップページに導線が設置される枠のことです。24時間限定枠の商品は、1商品から掲載できます。
24時間限定枠の特徴は、ユーザーの目に留まりやすいことです。トップページは多くのユーザーが目にする部分になるため、非常に注目される枠だと言えます。またブランドのロゴもトップページに表示されるので、ブランドの認知度も上げられるでしょう。
商品を掲載する際は、開催の2週間前までにエントリーしなければなりません。エントリー後は楽天が審査を行い、通過すれば商品を掲載できるようになります。
楽天スーパーDEALの申込手順
楽天スーパーDEALを申し込む際は、楽天市場が提供しているRMSを利用します。RMSとは楽天市場が提供している店舗運営システムです。スムーズな店舗運営だけでなく、ユーザーとの接点も作ることが可能です。
楽天スーパーDEALの申し込みは、具体的には以下の手順で行います。
- 1.RMSを開く
- 2.商品管理画面を開く
- 3.楽天スーパーDEALを開く
- 4.新規エントリーをクリック
- 5.参加したいエントリー企画を選択
- 6.掲載期間を選択してエントリー
作業方法としては簡単にできます。
ただし、申し込みの際は、参加したい枠によってエントリー期間が異なるため注意が必要です。なかでも広告枠は期限が短いのであらかじめ準備しておきましょう。
楽天スーパーDEALで売上を上げるための攻略法3選
楽天スーパーDEALで売上を上げるには、以下の方法を取り入れると効果的です。
- セール期間中に楽天DEALを設定する
- 購入者のデータを分析して改善する
- ショップの宣伝を意識して楽天DEALを活用する
これらの方法について知ることで、自社に最適な戦略を立てられるようになるでしょう。ここからは、それぞれの方法について解説します。
セール期間中に楽天DEALを設定する
売上を上げるには、セール期間中に楽天DEALを設定すると効果的です。
キャンペーン期間中は購買意欲の高いユーザーが楽天市場を閲覧しているので、多くの人の目に止まりやすい傾向にあります。そこで、「お買い物マラソン」や「スーパーセール」など、楽天のキャンペーン期間にDEALの設定期間をあわせると訴求力が高まります。
そこで、以下のようなセールの開催期間を狙って設定するといいでしょう。
お買い物マラソン | 12月を除く毎月 1~2回開催 |
---|---|
楽天スーパーSALE | 3月・6月・9月・12月の年4回 4日~11日の1週間 |
5と0のつく日 | 毎月5日・10日・15日・20日・25日・30日 |
楽天ワンダフルデー | 毎月1日 |
ご愛顧感謝デー | 毎月18日 |
購入者のデータを分析して改善する
ただ楽天DEALを設定するのではなく、購入者のデータを分析して改善することが大切です。購入者データを参考にすれば、ユーザーニーズや傾向が分かるので、より効果的な戦略を立てられるようになります。
そこでデータ分析にはRMSの分析ツールの「R-Karte(アールカルテ)」を活用しましょう。R-Karteによって、以下のようなデータを把握できます。
- DEALの売上
- 販売数
- アクセス人数
- 新規・リピート顧客の人数
このようなデータを参考にしてイベント期間やポイント還元率を改善すれば、効果的に商品を販売できます。
データ分析は、「データ分析」の「データダウンロード」から分析可能です。簡単にダウンロードできるので、ぜひ活用してみてください。
ショップの宣伝を意識して楽天DEALを活用する
楽天DEALはショップの宣伝を意識して活用することも重要です。楽天DEALで購入された商品は出店者側にとって負担する費用は大きいのがネックですが、ショップの宣伝効果が高いというメリットも得られます。
そこでもし商品を購入してもらえれば、以下のようなユーザー属性を入手できます。
- 購入者のメールアドレス
- 年齢
- 住所
- 性別
これらのデータを用いれば、メールマガジンを配信できるようになります。するとショップ側からユーザーにアプローチできるようになるので、通常販売している商品をリピートしてもらえる可能性が生まれます。
さらに購入者属性から最適なターゲットを分析して、訴求ポイントを改善すれば成約率も上げられるでしょう。
楽天DEALを活用してショップの売上を上げよう
楽天スーパーDEALは通常よりも多くポイントを付与できるため、楽天市場ユーザーに注目されやすくなります。商品価値を下げずに販売促進できたり、ショップを宣伝できたりするため、成長段階に合わせて活用するといいでしょう。
楽天スーパーDEALでは、商品を購入してもらえるとユーザー属性に関する情報を得られます。ユーザーの情報を活用してメールマガジンを配信すれば、ショップ側からアプローチできるようになるので、売り上げ拡大につながるでしょう。
もし楽天スーパーDEALについて疑問やお困りごとがある場合は、テクノデジタルにご相談ください。弊社ではECサイト制作やECサイト運営を行っています。これまで培った実績を活かし、お客様の事業内容に合わせたソリューション提案ができます。ぜひお気軽にご連絡ください。
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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