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アパレルネットショップを開業する手順は?流れや方法、儲かるためのポイント

アパレルネットショップを開業する手順は?流れや方法、儲かるためのポイント

「アパレルのネットショップを始めたいけど具体的な手順や運営方法がわからない」と悩んでいる方はいませんか?

今回は、アパレルネットショップのメリットや始める手順、運営を成功させるためのポイントをご紹介します。

やり方や知識をつければ個人でも始められるので、アパレルネットショップを立ち上げたいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。

アパレルネットショップを開業する手順

アパレルネットショップを開業する手順

アパレルネットショップを開業するためには、以下のようなステップが必要になります。

実際に動く前に、開業の流れを把握しておきましょう。

ショップのコンセプトを決める

まずはターゲットをイメージして、ショップのコンセプトを考えましょう。

ユーザーにどのような価値を提供したいのか、ブランドの強みやショップストーリーも合わせて練っていくことが大切です。

コンセプトが曖昧だと、方向性の軸が定まらずショップの価値や魅力が伝わりにくくなってしまうため、顧客を取り込むのが難しくなります。競合と差をつけるためにも、コンセプト決めは非常に重要です。

ターゲットの決め方

ターゲットは「男性・女性」のようにざっくり決めるのではなく、細かく設定していくことがポイントです。

性別や年齢、出身地、家族構成、職業、性格、ライフスタイルなど、架空の人物を想像しながら人物像を作り上げていきましょう。詳細を想像すればするほど、ニーズやターゲットが考えやすくなります。

「レディース服」「子供服」など大まかなテーマでも、ターゲット像が細かく決まればどんな洋服を作ればいいのかが見えてきます。

セレクトショップかオリジナル商品かを決める

次に、オリジナル商品を作るか、洋服を仕入れて販売するセレクトショップにするのかを決めます。

オリジナル商品は他では買えない特別感に繋がり、新規顧客だけでなくリピーターも獲得しやすくなります。そのためには、オリジナル商品として価値を付けられるかがポイントになってきます。

しかし、商品が認知されるまではある程度時間がかかるのがデメリットです。

一方でセレクトショップとは、既存のブランドから洋服を仕入れて販売するショップを指します。

好きな商品を並べたりターゲットのニーズに合わせた商品展開をしたりすることで、ショップの雰囲気を顧客にアピールできます。

ただ、仕入れる商品が競合と被ると価格競争になりがちなので気を付けましょう。

必要な許認可や届出を確認する

事業を始めるにあたって必要な手続きが開業届の提出です。開業してから1ヶ月以内に提出するのが原則ですが、1ヶ月を過ぎてからでも提出は可能です。

開業届を提出すると利用できるようになるのが青色申告で、白色申告と比べて税金に関する優遇が多く受けられます。

また、古着を扱う場合は古物商許可を取得しましょう。古物商許可は古着屋や中古品などの古物を売買する際に必ず必要なものです。未取得だと違反になるため、必要かどうかを必ず確認しておきましょう。

商品の仕入れや製造の方法を検討する

洋服の製造や仕入れ方法は運営タイプによって異なります。

セレクトショップの場合、主な仕入れ方法は以下の通りです。

  • 仕入れサイトを利用する
  • メーカーに直接交渉する
  • 海外で買い付けをする
  • 問屋から仕入れる

仕入れの場合は業者によって仕入れ価格も変わるので注意しましょう。

オリジナル商品を作る場合はOEMとODMのふたつの方法があります。

OEMはあらかじめ指定されたデザインや素材で商品を作る業種で、ODMは商品のデザインから設計、製造までの全てを代行します。

それぞれの特徴を理解し、自分に合った依頼方法を考えましょう。

ネットショップを開設する

コンセプトや商品、仕入れ方法などが決まったら実際にネットショップを開設しましょう。

ネットショップを開設するまでに必要な手順は以下の通りです。

  • サイトのデザインを決める
  • サイトを構築する
  • 決済手段を準備する
  • 配送方法を決める
  • 商品説明や写真撮影をする
  • 集客を行う

アパレルをネットショップで販売するメリット

アパレルをネットショップで販売するメリット

アパレルをネットショップで販売するメリットは、どのようなことが挙げられるのでしょうか?ここでは、以下のふたつについて解説します。

開業資金や人件費を抑えられる

ネットショップの大きなメリットは開業資金や人件費を抑えられることです。

実際に店舗を持つ場合にかかる初期費用や毎月の賃料、水道光熱費、人件費などの維持費はネットショップであれば不要になります。

そのため、実店舗よりも利益率が高くなるのもメリットです。アパレルのネットショップの利益率は仕入れの場合だと40〜50%、直製造であれば60〜70%とされています。

商圏が広がり顧客データを集めやすい

ネットショップは住んでいる場所に関わらず誰でも商品を買えるのが特徴です。そのため、日本全国だけでなく世界中に商圏を広げられます。

ユーザーの年代や性別、流入経路、他にどのような商品を見たかなど、実店舗よりも細かいデータが分析できるので、マーケティングや集客の施策に役立てられます。

また、実際の店舗とは違い24時間365日販売できるため、顧客を逃しにくいのも魅力です。

儲かるアパレルネットショップにするための5つのポイント

儲かるアパレルネットショップにするための5つのポイント

アパレルのネットショップ運営を成功させるためのコツは以下の5つです。

利益率を上げるためにぜひ取り組んでみてください。

トレンドやニーズに合わせた商品を用意する

アパレルは流行に左右されやすいため、トレンドや顧客のニーズに合わせた商品を展開することがポイントです。

ただ流行を取り入れるのではなく、「ショップのコンセプトに合うか」「ターゲット層のニーズを満たせているか」を軸に販売するアイテムを考えましょう。

シーズン中に服が売れないと在庫を抱えることになるため、早めに割引セールや在庫処分セールなどを行うのもひとつの方法です。

顧客データやリサーチから、ユーザーにとって魅力的な商品を揃えておきましょう。

幅広い集客手段を用意する

集客手段を増やすことは、アパレルに限らずネットショップを運営するうえで重要なポイントです。

集客方法を複数持っておくことでユーザーの目に触れる機会が増え、サイトへのアクセス数アップに繋がるからです。また、インフルエンサーを起用したSNS運用は、ブランド認知度向上のきっかけにも繋がります。

代表的な集客手段は、リスティング広告やSNS、SEO対策です。情報発信は積極的に行い、ユーザーにアピールする機会を増やしましょう。

販促施策を行う

集客と合わせて販売施策も重要な手段です。限定セールやメールマガジンなど、さまざまな施策を行うことで顧客満足度が上がり、リピーター獲得にも繋がります。

EC販促でできる施策は、フォロワー限定セールやメールマガジン登録特典、コラボ企画などです。新規顧客の獲得なのかリピーターを増やしたいのか、目的に応じて適切な方法を選びましょう。

実際の着用イメージがつくような工夫をする

ネットショップは店舗と違って実際に商品を手に取れないため、商品がイメージと違うと返品される可能性があります。そのため、着たときのイメージができるように写真や説明文を工夫することが大切です。

複数の角度から撮影する、洋服の質感が伝わる写真と文章にするなど、商品について細かく具体的に伝えるように意識してみましょう。

アイテムの情報を充実させることで顧客の購買意欲を向上させることができます。

データ分析と改善を行う

利益率を上げるためにはデータの分析と改善を繰り返すことが大切です。

分析を行うときは、以下のポイントをおさえて分析してみましょう。

  • 売上高
  • 利益率
  • アクセス数
  • 離脱率
  • 購入率
  • コンバージョン率
  • 顧客単価

データの分析は次のような流れで実施します。

  • データをもとに分析をする
  • 仮説を立てる
  • 施策を実行する
  • 結果を検証する

施策を実行したら必ずもう一度結果を検証します。成功または失敗した原因を探り、ふたたび仮説を立てて実行に移します。

このサイクルを繰り返すことでネットショップのさらなる成長が期待できるでしょう。

アパレルネットショップの成功事例

アパレルネットショップの成功事例

では、実際にアパレルネットショップの成功事例を見てみましょう。今回は以下の4つを取り上げます。

参考にできそうな点はぜひ運営に取り入れてみてください。

ユニクロ

ユニクロ

出典:ユニクロ

ユニクロは商品のカラーやサイズがアイコン表記になっていて見やすいです。写真だけでなく動画もあるため、服の質感や実際に着るときのイメージがしやすくなっています。

また、ユニクロのECサイトの大きな特徴が「My Size Assist」という機能です。自分の性別や身長、体重を登録することで適切なサイズの服を選べるだけでなく、着用したときのフィット感も教えてくれるため、実際に試着できない不安感を最小限に抑えられます。

洋服のサイズを細かく知れることで、購買意欲の促進に繋げています。

ZOZOTOWN

ZOZOTOWN

出典:ZOZOTOWN

アパレルのECサイトとして代表的なZOZOTOWNの特徴は、色とサイズを同時に選べるところです。

一般的にはサイズと色をそれぞれ選択して購入に進みますが、手順をひとつ減らすことによって、カートに追加するまでが少ないアクションで行えるのです。そのため、画面上での操作が簡潔だとユーザーの離脱を防ぐことにも繋がります。

また、商品を後で買おうと「お気に入り」登録をするのに会員登録が不要なのもユーザーにとっては嬉しいポイントです。

ZARA

ZARA

出典:ZARA

ZARAの強みは商品化までのスピードです。ファッショントレンドの商品化が早く、新しいアイテムの展開のスピードもとても速いです。

サイトを訪れる度に新しい商品が追加されているため、ユーザーのアクセスの頻度や購買意欲を高められます。

店舗ともうまく連携しているので、在庫状況や受け取り場所の確認もしやすいです。

H&M

H&M

出典:H&M

スウェーデン発祥のアパレルブランドH&Mは、商品のカテゴリが細かく分かれていて欲しいアイテムが見つけやすいのが特徴です。

また、会員にランクを設けて、ランクごとに限定キャンペーンやボーナス特典を利用できる仕組みにしています。ブランドを利用するメリットをユーザーに感じさせることで顧客ロイヤリティを高め、顧客のリピート率も上がります。

ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください

ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください

アパレルのネットショップは実際に店舗を構える必要がないため、未経験の方でも始めやすいです。一方で、ビジネスとして成功させるためにはコンセプトを決めて、ターゲットに合わせた運営方法をしっかりと行っていく必要があります。

ネットショップの立ち上げを検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

テクノデジタルでは、ネットショップの開業からマーケティング施策の立案まで幅広くサポートいたします。お悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

投稿者

  • デジタルトレンドナビ編集部

    システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。