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ネットショップの売上平均はいくら?月収・年収目安や売上を伸ばす方法

ネットショップの売上平均はいくら?月収・年収目安や売上を伸ばす方法

ネットショップの運営をしている方や検討中の方の中には、「ネットショップは結局稼げるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。ネットショップは目標数値を設定して運営することが大切です。

本記事では、ネットショップの売上平均について解説します。また、月収や年収シミュレーション、売上を伸ばす方法についても触れていきます。本記事を読むことで、ネットショップで稼ぐ方法が分かるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • ネットショップの売上平均
  • ネットショップの月収・年収シミュレーション
  • 売上を伸ばす方法

ネットショップの売上平均

ネットショップの売上平均

ネットショップの売上平均は、月商10〜15万円程度、年商に換算すると120〜180万円程度になると言われています。

しかしほかの調査では、月商1,000万円未満で月商300万円〜400万円、月商1000万以上で月商5,000万円の割合が多いと報告されています。

出典:Webly|ネットショップ動向調査~小規模/大規模ネットショップ~月商1000万円未満/1000万円以上のそれぞれのWeb担当者に聞いた!現在使っているカートシステムの満足度は?

このように、ネットショップの売上平均は扱う商品や規模などによって異なっているのが現状です。よって、これらの数値はあくまで参考程度に考えておきましょう。

儲かるネットショップを構築するには、売上平均よりも実際にかかるコストを見据えて戦略設計を立てることが大切です。

ネットショップの利益率

ネットショップで利益率を算出する際は、売上から以下の要素を抜いたものを利益として考えます。

  • 商品原価・仕入れ値
  • 人件費
  • 販売促進費
  • 発送料・梱包費
  • 出店手数料・売上手数料

なお、商品原価・仕入れ値は大まかに5割程度、その他を合計するとおよそ3割程度になります。よって、一般的に利益率は2割程度になると考えていいでしょう。

ネットショップの月収・年収シミュレーション

ネットショップの月収・年収シミュレーション

本記事では、ネットショップの利益率が2割程度と想定し、月収や年収に換算するとどのくらいになるのかシミュレーションしてみました。

月商10万円(年商120万円)の場合

月商10万円は、1日の売り上げに換算するとおよそ3,300円です。

月商 10万円
商品原価・仕入れ値 5万円
その他経費 3万円

よって月商10万円の場合、月収だと2万円、年収換算すると24万円になります。

月商30万円(年商360万円)の場合

月商30万円は、1日の売り上げに換算するとおよそ1万円です。

月商 30万円
商品原価・仕入れ値 15万円
その他経費 9万円

よって月商30万円の場合、月収だと6万円、年収換算すると72万円になります。

月商50万円(年商600万円)の場合

月商50万円は、1日の売り上げに換算するとおよそ1.7万円です。

月商 50万円
商品原価・仕入れ値 25万円
その他経費 15万円

よって月商50万円の場合、月収だと10万円、年収換算すると120万円になります。

月商100万円(年商1,200万円)の場合

月商100万円は、1日の売り上げに換算するとおよそ3.3万円です。

月商 100万円
商品原価・仕入れ値 50万円
その他経費 30万円

よって月商100万円の場合、月収だと20万円、年収換算すると240万円になります。

月商300万円(年商3,600万円)の場合

月商300万円は、1日の売り上げに換算するとおよそ10万円です。

月商 300万円
商品原価・仕入れ値 150万円
その他経費 9万円

よって月商300万円の場合、月収だと60万円、年収換算すると720万円になります。

ネットショップの売上を伸ばす方法

ネットショップの売上を伸ばす方法

月商の平均や目安を踏まえたうえで、売上を伸ばす主な方法を解説していきます。具体的な方法は、以下の通りです。

  • 原価を下げる
  • 客単価を上げる
  • リピート率を上げる
  • オムニチャネル戦略を取る
  • 集客方法を変える
  • 海外顧客を集める
  • 取り扱う商品数を上げる
  • 季節に合わせた商品を取り扱う

ここからは、それぞれの方法について解説します。

原価を下げる

ネットショップの売上を伸ばす方法の一つとして、原価を下げる方法があります。原価を下げることにより、同じ値段で商品を売っても利益が高くなるからです。なお、原価率の計算は「売上原価÷売上高」で算出できます。

そこで原価を下げる方法として、仕入れルートを見直すことが大切です。たとえば、問屋から直接仕入れるなど、仕入れ方法を変更することで原価を下げられるでしょう。

仕入れ先の変更が難しい場合は、仕入れ量を増やして単価を下げられないか交渉してみてください。

客単価を上げる

客単価を上げることも、ネットショップの売上を伸ばす方法の一つです。ユーザー1人あたりが購入する金額を増やすことで、売り上げ全体が拡大します。

客単価を上げるには、おすすめ商品を提示することが効果的です。データを活用して、一緒に購入されることが多い商品を見つけます。そこで関連商品をおすすめ商品として提示することで、興味を持ってもらいやすくなるのです。

ほかにも、ランキングを作って人気商品を提示するのもいいでしょう。

リピート率を上げる

ネットショップの売上を上げる方法として、リピート率を向上させることも重要です。リピーターが増えれば競合に流れにくく、購入回数も増えるので売り上げアップにつながります。

リピート率を上げるためには、UIやUXの改善が重要です。具体的には、以下のようなポイントを振り返りましょう。

  • 具体的には購入までのフローがわかりやすいか
  • デザイン性はいいか
  • 取り扱う商品の質はいいか
  • 豊富な決済手段に対応しているか
  • サポートが充実しているか

このように、ユーザー体験を向上させることがリピート率向上につながります。

オムニチャネル戦略を取る

オムニチャネル戦略により、複数チャネルから顧客を集められるため売上向上につながります。オムニチャネルとは、複数のチャネルを連携させてオンラインとオフラインを連動する手法のことです。

ECサイトの場合、実店舗やECアプリとの相性が良いです。たとえば、ECアプリから商品を注文し、実店舗で受け取れる仕組みを導入すれば、よりユーザーにとって効率的な買い物ができます。

また、店舗で貯めたポイントをECサイトで利用すれば、ECサイトを利用しないユーザーにもアクセスしてもらえるでしょう。

集客方法を変える

今一度、集客方法を見直してみることもポイントです。集客に失敗している場合は、どんなルートでユーザーにアクセスしてもらえるのか考えてみましょう。

たとえば、WebサイトでのSEO対策により、検索エンジンによる上位表示を狙うことができます。自然流入が増えるため、直接的なコストがかかりません。

短期的な施策であれば、プロモーションやSNS告知も効果的です。検索エンジンのアルゴリズムとは違う角度でアプローチできるので、両方取り入れるといいでしょう。

海外顧客を集める

商材によっては、市場を海外まで拡大することを検討してみるのもいいでしょう。越境ECを初めて客層を広げれば、ターゲットが増えて売り上げ拡大につなげられます。

なお、越境ECについては以下の記事で詳しく解説しています。市場規模やメリット、成功するためのポイントについても触れているので、こちらも合わせてお読みください。

取り扱う商品数を上げる

取り扱う商品を増やすことを考えるのも一つの方法です。商品数が増えることで、以下のようなメリットを得られます。

  • ユーザーにとって魅力のある商品を見つけやすくなる
  • SEOで有利になる
  • 一緒に別の商品を購入してもらえる

このように、商品数を増やすことで商品を購入してもらえるチャンスが増えます。商品数を増やすことが難しい場合は、競合より優れたショップにするために商品力を上げることが大切です。

季節に合わせた商品を取り扱う

ネットショップには、トレンドを取り入れることも意識してみましょう。季節やイベントに合わせて販売することで、ニーズを高められます。

たとえば、クリスマスにはプレゼントやオーナメントにふさわしい商品が注目されます。おすすめ商品として提示するのもいいでしょう。

このように、トレンドを意識することでユーザーニーズに合わせた運用ができます。

ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください

ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください

ネットショップの売上平均については、月商10〜15万円程度または月商300万円〜400万円程度とも言われています。これらの数字はあくまで目安として考え、コストを見据えて戦略設計を立てることが重要です。

ネットショップについて疑問やお悩みがある方は、テクノデジタルにご相談ください。弊社ではネットショップの構築やコンサルティングを行っています。お客様の事業に合わせてご提案いたしますので、お気軽にご連絡ください。

投稿者

  • デジタルトレンドナビ編集部

    システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。