デジタルトレンドナビ
Webサイト制作

2024.06.13

【保存版】Javaとは?特徴や使い方、注意点を徹底解説

プログラミング言語の中でも、その汎用性と強力な機能で広く知られているJava。Webアプリケーションからモバイルアプリ、企業向けの大規模システムまで、さまざまな分野で利用されています。

本記事では、Javaの基本的な定義や特徴から、具体的なインストール手順、ファイル操作と例外処理に至るまで幅広く解説します。Javaをこれから学びたい方や、基礎からしっかりと理解したい方におすすめの内容となっています。

この記事でわかること

  • Javaとは?基本的な定義と特徴
  • Javaの開発環境の構築手順
  • オブジェクト指向
  • Javaでのファイル操作と例外処理

Javaの基礎知識を正しく身に着け、実際の開発に活かせるよう、この記事をぜひご活用ください。

Javaとは?基本的な定義と特徴

Javaとは?基本的な定義と特徴

Javaとは

Javaは、Sun Microsystems(現オラクル)が1995年にリリースしたプログラミング言語であり、プラットフォームでもあります。Javaは、その「一度書けば、どこでも動く(Write Once, Run Anywhere)」という特性から、非常に広範な用途で利用されています。

具体的には、Webアプリケーション、モバイルアプリケーション、デスクトップアプリケーション、エンタープライズシステム、組み込みシステムなど、さまざまな分野で使われています。

Javaは、以下のような特徴を持ちます。

  • プラットフォーム非依存性
  • 高いセキュリティ
  • 豊富なライブラリとAPI

Javaで書かれたプログラムは、一度コンパイルされると、Java仮想マシン(JVM)上で実行されます。これにより、異なるオペレーティングシステム間での移植性が高くなります。

また、Javaはセキュリティ面においても優れており、ネットワークを介したアプリケーションの実行や、サンドボックスモデルを用いたセキュリティの高い環境での動作が可能です。

豊富な標準ライブラリとAPIを提供しており、開発者はこれらを活用して効率的にプログラムを開発できます。

Javaの特徴:オブジェクト指向

Javaの最も重要な特徴の一つがオブジェクト指向プログラミング(OOP)です。OOPとは、プログラムを「オブジェクト」と呼ばれる単位で構成し、それらオブジェクトが互いにメッセージを送受信しながら動作するという考え方です。

Javaのオブジェクト指向の特徴は以下の通りです。

オブジェクト指向の特徴詳細
カプセル化データ(フィールド)とそれに関連するメソッド(関数)を一つのオブジェクトにまとめます。これにより、データの内部構造を外部から隠蔽し、データの安全性を保ちます。
継承既存のクラス(親クラス)を基に、新しいクラス(子クラス)を作成できます。これにより、コードの再利用性が向上し、プログラムの拡張が容易になります。
ポリモーフィズム同じインターフェースを実装する異なるクラスのオブジェクトを、同一の型として扱うことができます。これにより、柔軟で拡張性の高いコードを書くことができます。

これらの特徴により、Javaは大規模で複雑なシステムの開発に適しており、効率的で保守性の高いプログラムを作成することが可能です。詳細は後述します。

オブジェクト指向プログラミングの概念を理解し、Javaの多種多様な機能を活用することで、より高度なプログラムを開発することができるようになります。

Javaの開発環境の構築

Javaの開発環境の構築

Javaの開発を始めるためには、まず開発環境を構築する必要があります。ここでは、Java Development Kit(JDK)のインストール手順、統合開発環境(IDE)の選び方と設定、そしてプロジェクトの作成から実行までの流れを解説します。

Javaインストールの4つの手順

Javaのプログラムを開発するためには、まずJDK(Java Development Kit)をインストールする必要があります。JDKは、Javaプログラムを開発、デバッグ、実行するためのツールセットです。以下の手順に従って、JDKをインストールしましょう。

1.JDKのダウンロード

JDKのダウンロードは、以下の手順で行います。

  1. Oracleの公式サイトにアクセスします。
  2. ダウンロードページから、使用しているオペレーティングシステムに対応したJDKを選択します。
  3. ライセンス契約に同意し、ダウンロードリンクをクリックしてJDKのインストーラーを取得します。

2.JDKのインストール

JDKのインストールは、以下の手順で行います。

  1. ダウンロードしたインストーラーを実行します。
  2. インストーラーの指示に従ってインストール先を選択し、JDKをインストールします。
  3. インストールが完了したら、「Finish」をクリックしてインストーラーを終了します。

3.環境変数の設定

環境変数の設定は、以下の手順で行います。

  1. Windowsの場合、システムの「環境変数」を設定する必要があります。コントロールパネルから「システムとセキュリティ」→「システム」→「システムの詳細設定」を選び、「環境変数」をクリックします。
  2. 「システム環境変数」の「Path」にJDKのインストールパスを追加します。例:C:\Program Files\Java\jdk-16\bin
  3. 新規変数「JAVA_HOME」を作成し、値にJDKのインストールディレクトリを設定します。例:C:\Program Files\Java\jdk-16

4.動作確認

最後に、以下の手順で動作確認を行います。

  1. コマンドプロンプトを開き、「java -version」と入力して、インストールされたJDKのバージョン情報が表示されることを確認します。
  2. 「javac -version」と入力して、Javaコンパイラ(javac)のバージョン情報が表示されることも確認します。

IDEの選び方とその設定

Java開発を効率的に行うためには、統合開発環境(IDE)の使用が推奨されます。代表的なJava用IDEとしては、Eclipse、IntelliJ IDEA、NetBeansなどがあります。以下では、それぞれのIDEの特徴と基本的な設定手順を紹介します。

IDE詳細設定手順
Eclipse無料で利用できるオープンソースのIDE。豊富なプラグインが特徴で、多くのJava開発者に支持されています。
  1. Eclipseの公式サイトからインストーラーをダウンロードします。
  2. インストーラーを実行し、必要なパッケージを選択してインストールを完了します。
  3. インストール後、Eclipseを起動し、ワークスペースを設定します。
IntelliJ IDEAJetBrains社が提供するIDE。強力なコード補完機能とデバッグツールが特徴です。有料版と無料版があります。
  1. IntelliJ IDEAの公式サイトからインストーラーをダウンロードします。
  2. インストーラーを実行し、インストールを完了します。
  3. 起動後、設定ウィザードに従って初期設定を行います。
NetBeansOracleが提供するIDE。使いやすいインターフェースと幅広い機能が特徴です。
  1. NetBeansの公式サイトからインストーラーをダウンロードします。
  2. インストーラーを実行し、インストールを完了します。
  3. 起動後、初期設定を行います。

プロジェクトの作成から実行までの流れ

実際にJavaで開発を行うにあたり、プロジェクトの作成から実行までの流れを把握しておく必要があります。本章では、一般的なIDEを使用したJavaプロジェクトの作成から実行までの基本的な流れを説明します。

まずは、以下の手順に従って新規プロジェクトを作成します。

  1. IDEを起動し、「File」→「New Project」を選択します。
  2. プロジェクトタイプとして「Java Project」を選択し、プロジェクト名を入力します。
  3. プロジェクトの保存場所を指定し、「Finish」をクリックします。

次に、ソースファイルを作成します。

  1. プロジェクトビューで、「src」フォルダを右クリックし、「New」→「Class」を選択します。
  2. クラス名を入力し、「public static void main(String[] args)」のチェックボックスをオンにして、「Finish」をクリックします。

プロジェクトとソースファイルの作成が完了したら、実際にコーティングをします。作成されたクラスファイルに、以下のような基本的なJavaプログラムを記述します。

public class HelloWorld {
    public static void main(String[] args) {
        System.out.println("Hello, World!");
    }
}

コーディング完了後、プログラムの実行をするとコーティング結果が出力されます。手順は以下の通りです。

  1. クラスファイルを右クリックし、「Run As」→「Java Application」を選択します。
  2. コンソールに「Hello, World!」と表示されれば、プログラムの実行は成功です。

[出力イメージ]

Hello, World!

以上で、Javaの開発環境が整い、基本的なプロジェクトの作成から実行までの流れまでを解説しました。実際に開発する際に備えて、基本的な知識を押さえておきましょう。次項では、Javaプログラミングの基礎知識を紹介します。

Javaプログラミングの基礎知識

Javaプログラミングの基礎知識

Javaを使いこなすためには、基本的なプログラミング知識を理解することが重要です。この章では、以下の5点に焦点を絞り、解説します。

  • Javaのデータ型
  • 変数
  • 配列
  • 条件分岐とループ
  • 関数とメソッド

それぞれの意味や機能を正しく理解し、使いこなせるようになりましょう。

Javaのデータ型・変数・配列

Javaのデータ型には、主にプリミティブ型と参照型の2種類があります。

プリミティブ型データ型詳細
int整数を表します。int age = 25;
double浮動小数点数を表します。double price = 19.99;
char単一の文字を表します。char grade = ‘A’;
boolean真偽値を表します。boolean isStudent = true;
参照型String文字列を表します。String name = “John”;

プリミティブ型は、基本的なデータ型であり、整数や浮動小数点数、文字、ブール値などがあります。一方、参照型はオブジェクトを参照するための型です。配列やクラス、インタフェースが含まれます。

変数は、データを格納するための名前付きの記憶領域です。変数の宣言と初期化の基本的な方法は以下の通りです。

int number; // 変数の宣言
number = 10; // 変数の初期化

int anotherNumber = 20; // 宣言と初期化を同時に行う

配列は、同じデータ型の複数の要素を格納できるデータ構造です。Javaでは、配列を以下のように宣言し、初期化します。

int[] numbers = new int[5]; // 配列の宣言と初期化
numbers[0] = 1; // 配列の要素に値を代入

int[] moreNumbers = {1, 2, 3, 4, 5}; // 宣言と同時に初期化

条件分岐とループ

プログラムの制御構造として、条件分岐とループは非常に重要です。これらを使うことで、プログラムの流れを制御できます。

Javaには、if、else if、elseなどの条件分岐があります。

int score = 85;

if (score >= 90) {
    System.out.println("Grade: A");
} else if (score >= 80) {
    System.out.println("Grade: B");
} else {
    System.out.println("Grade: C");
}

[出力イメージ]

Grade: B

上記の例では、スコアが90以上の場合は”Grade: A”と出力し、80以上の場合は”Grade: B”と出力し、それ以外の場合は”Grade: C”と出力します。スコアは85のため、”Grade: B”を出力しています。

ループ構造には、forループ、whileループ、do-whileループがあります。

forループは、指定された回数だけ繰り返すループです。whileループは条件が真の間、繰り返し実行されるループであり、do-whileループは最低1回は実行され、その後条件が真の間、繰り返し実行されるループです。

それぞれ、以下のようにループ文を記述します。

[forループ]

for (int i = 0; i < 5; i++) {
    System.out.println("i = " + i);
}

[whileループ]

int count = 0;
while (count < 5) {
    System.out.println("count = " + count);
    count++;
}

[do-whileループ]

int n = 0;
do {
    System.out.println("n = " + n);
    n++;
} while (n < 5);

関数とメソッドの定義と使用

関数(メソッド)は、特定のタスクを実行するためのコードブロックです。Javaでは、メソッドはクラス内で定義されます。 メソッドを定義する基本的な構文は以下の通りです。

public class MyClass {
    // メソッドの定義
    public int add(int a, int b) {
        return a + b;
    }
}

上記の例では、addという名前のメソッドを定義し、2つの整数を受け取り、それらの合計を返します。 メソッドを呼び出すには、以下のように記述します。

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        MyClass myClass = new MyClass();
        int result = myClass.add(5, 3);
        System.out.println("Result: " + result); // 結果を出力
    }
}

[出力イメージ]

Result: 8

上記の例では、MyClassのインスタンスを作成し、そのインスタンスを通じてaddメソッドを呼び出しています。結果は「Result: 8」として出力されます。

Javaのオブジェクト指向プログラミング

Javaのオブジェクト指向プログラミング

オブジェクト指向プログラミング(OOP)は、Javaの中核をなす概念です。OOPを理解することで、より効率的で保守性の高いプログラムを作成できます。本章では、クラスとオブジェクトの基本、およびOOPの3大要素について説明します。

クラスとオブジェクトの基本

クラスは、オブジェクトの設計図であり、オブジェクトが持つ属性(フィールド)と動作(メソッド)を定義します。一方、オブジェクトは、クラスから生成される具体的なインスタンスです。

クラスを定義する基本的な構文は以下の通りです。

public class Car {
    // フィールド(属性)
    private String color;
    private int speed;

    // コンストラクタ
    public Car(String color, int speed) {
        this.color = color;
        this.speed = speed;
    }

    // メソッド(動作)
    public void accelerate(int increment) {
        speed += increment;
    }

    public void display() {
        System.out.println("Car color: " + color + ", Speed: " + speed);
    }
}

上記の例では、Carクラスはcolorとspeedというフィールドを持ち、accelerateとdisplayというメソッドを持ちます。コンストラクタは、オブジェクトが生成されたときに初期化を行います。

クラスからオブジェクトを生成し、使用する方法は以下の通りです。

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        // オブジェクトの生成
        Car myCar = new Car("Red", 0);

        // メソッドの呼び出し
        myCar.accelerate(50);
        myCar.display(); // 出力: Car color: Red, Speed: 50
    }
}

上記の例では、CarクラスからmyCarというオブジェクトを生成し、accelerateメソッドを呼び出して速度を増加させ、displayメソッドを呼び出して車の情報を表示します。

オブジェクト指向の3大要素

オブジェクト指向プログラミングは、継承、ポリモーフィズム、カプセル化の3大要素から成り立っています。
継承は、既存のクラス(親クラスまたはスーパークラス)を基に、新しいクラス(子クラスまたはサブクラス)を作成する仕組みです。継承を使うことで、コードの再利用性を高めることができます。

// 親クラス
public class Vehicle {
    protected int speed;

    public void setSpeed(int speed) {
        this.speed = speed;
    }

    public int getSpeed() {
        return speed;
    }
}

// 子クラス
public class Bicycle extends Vehicle {
    private int gear;

    public void setGear(int gear) {
        this.gear = gear;
    }

    public int getGear() {
        return gear;
    }
}

上記の例では、Vehicleクラスが親クラスであり、BicycleクラスがVehicleクラスを継承しています。Bicycleクラスは、Vehicleクラスのフィールドとメソッドを継承しつつ、独自のフィールド(gear)とメソッドを追加しています。
また、ポリモーフィズムは、同じインターフェースを持つ異なるクラスのオブジェクトを同一の型として扱うことができる特性です。これにより、コードの柔軟性と拡張性が向上します。

public class Animal {
    public void sound() {
        System.out.println("Some sound");
    }
}

public class Dog extends Animal {
    @Override
    public void sound() {
        System.out.println("Bark");
    }
}

public class Cat extends Animal {
    @Override
    public void sound() {
        System.out.println("Meow");
    }
}

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        Animal myAnimal = new Dog();
        myAnimal.sound(); // 出力: Bark

        myAnimal = new Cat();
        myAnimal.sound(); // 出力: Meow
    }
}

上記の例では、Animalクラスを親クラスとして、DogクラスとCatクラスが継承しています。Animal型の変数にDogオブジェクトやCatオブジェクトを代入することで、ポリモーフィズムが実現されます。
カプセル化は、オブジェクトの内部状態を秘匿し、外部から直接アクセスできないようにする仕組みです。これにより、データの安全性とプログラムの保守性が向上します。以下のような形で記述できます。

public class Person {
    private String name;
    private int age;

    // 名前の取得と設定
    public String getName() {
        return name;
    }

    public void setName(String name) {
        this.name = name;
    }

    // 年齢の取得と設定
    public int getAge() {
        return age;
    }

    public void setAge(int age) {
        if (age > 0) {
            this.age = age;
        } else {
            System.out.println("Age must be positive.");
        }
    }
}

上記の例では、Personクラスのフィールド(nameとage)はprivateで宣言されており、直接アクセスできません。代わりに、getName、setName、getAge、setAgeメソッドを介してアクセスします。これにより、不正な値の設定を防ぐことができます。

Javaでのファイル操作と例外処理

Javaでのファイル操作と例外処理

ファイル操作と例外処理は、Javaプログラミングにおいて重要なスキルです。ファイル操作を通じてデータの読み書きを行い、例外処理を用いてエラーに対処することで、信頼性の高いプログラムを作成することができます。

本章では、ファイルの読み書き、例外、エラーハンドリング、外部ライブラリを利用したファイル処理について詳しく説明します。

ファイルの読み書き

Javaでは、java.ioパッケージを使用してファイルの読み書きを行います。ファイルにデータを書き込むためには、FileWriterやBufferedWriterクラスを使用します。

import java.io.BufferedWriter;
import java.io.FileWriter;
import java.io.IOException;

public class FileWriteExample {
    public static void main(String[] args) {
        try (BufferedWriter writer = new BufferedWriter(new FileWriter("example.txt"))) {
            writer.write("Hello, World!");
            writer.newLine();
            writer.write("This is a file writing example.");
        } catch (IOException e) {
            e.printStackTrace();
        }
    }
}

上記の例では、example.txtファイルにテキストを書き込んでいます。BufferedWriterを使用することで、効率的な書き込みが可能です。

ファイルからデータを読み込むためには、FileReaderやBufferedReaderクラスを使用します。

import java.io.BufferedReader;
import java.io.FileReader;
import java.io.IOException;

public class FileReadExample {
    public static void main(String[] args) {
        try (BufferedReader reader = new BufferedReader(new FileReader("example.txt"))) {
            String line;
            while ((line = reader.readLine()) != null) {
                System.out.println(line);
            }
        } catch (IOException e) {
            e.printStackTrace();
        }
    }
}

上記の例では、example.txtファイルから行ごとにデータを読み込み、コンソールに出力しています。

例外とエラーハンドリング

Javaでは、例外を用いてエラーを処理します。例外処理を適切に行うことで、プログラムの信頼性と堅牢性が向上します。

Javaの例外は、大きく分けて以下の2種類あります。

  • チェックされる例外
  • チェックされない例外

チェックされる例外とは、コンパイル時にチェックされる例外です。ファイル操作やネットワーク通信などで発生する可能性があります。IOExceptionなどが含まれます。

一方、チェックされない例外とは、実行時に発生する例外です。プログラムのバグやロジックエラーなどが原因です。NullPointerExceptionやArrayIndexOutOfBoundsExceptionなどが含まれます。

例外をキャッチして処理するためには、try-catchブロックを使用します。また、必要に応じて例外をスローすることもできます。

public class ExceptionHandlingExample {
    public static void main(String[] args) {
        try {
            int result = divide(10, 0);
            System.out.println("Result: " + result);
        } catch (ArithmeticException e) {
            System.out.println("Error: " + e.getMessage());
        }
    }

    public static int divide(int a, int b) {
        if (b == 0) {
            throw new ArithmeticException("Division by zero is not allowed.");
        }
        return a / b;
    }
}

上記の例では、divideメソッドでゼロ除算が発生した場合にArithmeticExceptionがスローされ、それをtry-catchブロックでキャッチしてエラーメッセージを出力します。

外部ライブラリを利用したファイル処理

Javaでは、外部ライブラリを利用することで、ファイル処理をより簡単かつ効率的に行うことができます。ここでは、Apache Commons IOライブラリを例に、ファイル処理の方法を紹介します。

まず、Apache Commons IOライブラリをプロジェクトに追加します。Mavenを使用する場合、pom.xmlに以下の依存関係を追加します。

<dependency>
    <groupId>commons-io</groupId>
    <artifactId>commons-io</artifactId>
    <version>2.8.0</version>
</dependency>

Apache Commons IOを使用すると、以下の通りファイルの読み書きが非常に簡単になります。

import org.apache.commons.io.FileUtils;

import java.io.File;
import java.io.IOException;

public class CommonsIOExample {
    public static void main(String[] args) {
        File file = new File("commons-example.txt");

        // ファイルへの書き込み
        try {
            FileUtils.writeStringToFile(file, "Hello, Commons IO!", "UTF-8");
        } catch (IOException e) {
            e.printStackTrace();
        }

        // ファイルからの読み込み
        try {
            String content = FileUtils.readFileToString(file, "UTF-8");
            System.out.println(content);
        } catch (IOException e) {
            e.printStackTrace();
        }
    }
}

上記の例では、FileUtilsクラスのwriteStringToFileメソッドを使用してファイルにテキストを書き込み、readFileToStringメソッドを使用してファイルからテキストを読み込んでいます。
外部ライブラリを活用することで、ファイル処理をより効率的に行うことができます。適切なライブラリを選択し、活用することで、開発効率を大幅に向上させることができます。

Javaの基礎知識を正しく身に着けて開発しよう

Javaの基礎知識を正しく身に着けて開発しよう

Javaの基本的な定義と特徴、開発環境の構築方法、プログラミングの基礎知識、オブジェクト指向プログラミングの概念、そしてファイル操作と例外処理について詳しく解説しました。これらの知識を正しく理解し、実践することで、効率的かつ信頼性の高いプログラムを開発できるようになります。
Javaは、そのプラットフォーム非依存性やオブジェクト指向の特性により、多様なアプリケーション開発に適しています。基礎をしっかりと身につけることで、将来的にはより高度な技術やフレームワークを学び、実際のWeb開発へ活かしていきましょう。

投稿者

  • デジタルトレンドナビ編集部

    システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。