2023.10.23
スラッグとは?SEO効果を最大化する設定方法とパーマリンクとの違い
Webページを作成する際、URLの設定で悩んでいる方もいるのではないでしょうか。URLにはスラッグと呼ばれる部分があり、ページを閲覧するユーザーやSEOに大きく関わります。
URLの設定をおろそかにすると、検索上位に表示する機会を失う場合もあります。しかし、スラッグがどのようなものかわからない、という方もいるのではないでしょうか?
今回はスラッグの特徴やパーマリンクとの違い、設定方法について解説します。設定する際の注意点も紹介しているので、WordPressを利用している方は、ぜひご覧ください。
この記事でわかること
- スラッグとパーマリンクの異なる点
- スラッグを設定することで得られるメリット
- 設定方法について
目次
スラッグとは
スラッグとは、URLの一部分に用いられている文字列を指し、編集者が自由に設定できる点が特徴です。スラッグには「カテゴリースラッグ」と「投稿スラッグ」の2種類があります。
たとえば「https://www.〇〇.net/△△/□□/」のうち「/△△/」がカテゴリースラッグ、「/□□/」が投稿スラッグです。それぞれのスラッグによって、ユーザーやクロールにページの内容を把握させられます。
スラッグを設定していない場合にはIDが割り振られるため、問題なくページの表示が可能です。しかし、SEOの観点から見た場合、上位表示にも関わるため、スラッグの設定をおすすめします。
スラッグとパーマリンクの違い
スラッグがURLに含まれる一部の文字列を指しているのに対し、パーマリンクはURL全体を指します。パーマリンクとは「恒常的なリンク」と訳され、Webページが増加しても、恒久的に変わらないリンクであることから名付けられています。
URLそのものをパーマリンク、URLの一部分を変更できる部分をスラッグと覚えておくとよいでしょう。
パーマリンクはWordPressの管理画面から自由に編集が可能です。しかし、編集が完了した後に変更した場合、変更前のURLにアクセスしても404エラーが発生して閲覧できません。SEO的にもデメリットが大きいため、パーマリンクを一度編集した後は変更しないことをおすすめします。
もし、Webサイトの公開中にパーマリンクを変更する場合は、301リダイレクトの設定をしましょう。301リダイレクトを設定して新規ページへ移動させると、既存ページのアクセスが無駄になりません。
スラッグを設定するメリット
自由に設定できるスラッグですが、設定することで得られる主なメリットは以下の3点です。
- ユーザーにとってわかりやすくなる
- クローラーにとってわかりやすくなる
- 管理がしやすくなる
SEOだけでなく、Webサイトを閲覧するユーザーにとってもメリットが大きいので、設定をおすすめします。
ユーザーにとってわかりやすくなる
Webページに関連するスラッグを設定すると、ユーザーにWebページの内容を把握させやすくなり、クリック率が上がります。
Googleの検索結果には、記事のタイトルやディスクリプションに加えてパーマリンクも表示されます。検索結果に表示されているパーマリンクにキーワードが含まれている場合、アクセスを促すケースがあるとGoogleも公表しています。
反対にパーマリンクを設定していない場合、Webサイトの内容が把握できずにクリックされない場合もあります。検索結果に表示できる情報には限りがあるため、パーマリンクの設定もしっかり行いましょう。
クローラーにとってわかりやすくなる
パーマリンクの設定はユーザーだけでなく、クローラーにもよい影響を及ぼします。Googleの検索順位は、クローラーと呼ばれるロボットがWebページを巡回し、ページ内の内容を評価して決めています。
スラッグも評価の対象となっており、クローラーがスラッグをチェックした際に大まかな内容が把握できるものであれば、適切な評価を受けやすくなるでしょう。一方で、スラッグの設定がされていない場合、URLから内容を把握できず、質の高いWebページではないと判断される可能性もあります。
上位表示させるには、クローラーの巡回効率を上げながらWebページの内容を正確に読み取ってもらうことが大切です。Webページと関連性のあるスラッグを考え、記事の質が高ければ上位表示できる可能性が高まります。
管理がしやすくなる
スラッグをわかりやすいものにすることで、Webページの効率的な管理が可能です。Google Search ConsoleやGoogle Analyticsといった解析ツールで管理する際、スラッグも表示されます。スラッグを設定している場合、Webページの内容がすぐに理解できるため、作業効率も向上します。
スラッグを設定していない場合、Webページの内容を把握できず、サイトにアクセスするといった手間が発生します。記事が多くなるほど手間が増えていき、確認そのものが難しくなるケースも考えられるでしょう。
スラッグの設定によって多くのWebページの管理が必要となっても、余分な手間がかからないので、記事の作成時に設定することをおすすめします。
スラッグの設定方法
ここでは、投稿スラッグとカテゴリースラッグの設定方法について解説します。
投稿スラッグ
WordPressのクラシックエディタでスラッグを設定する場合の手順は以下の通りです。
- ログイン後、画面左側に表示されている「投稿」から「投稿一覧」を選択し、設定したいページの編集画面を開く
- 編集画面のタイトル欄下にパーマリンクが表示されており、「編集」をクリックして任意のスラッグを設定する
- パーマリンクが表示されていない場合、編集画面右上の「表示オプション」をクリックして「ボックス」内の「スラッグ」にチェック
クラシックエディタではなく「Gutenberg(グーテンベルグ)」と呼ばれるエディタでも、パーマリンクの設定が可能です。編集画面右側に表示されている「パーマリンク」をクリックすると、スラッグの設定欄が表示されて設定ができるようになります。
カテゴリースラッグ
カテゴリースラッグの設定方法は、以下の通りです。
- WordPressにログインし「投稿」内の「カテゴリー」を開く
- 「カテゴリー」内の「スラッグ」欄に任意の文字列を入力
- 入力後「新規カテゴリーを追加」をクリック
既存のスラッグを変更したい場合、編集したいカテゴリーの「編集」をクリックし、スラッグ欄に任意の文字列を入力した後「更新」をクリックして完了です。
スラッグを設定する際のポイント
ここでは、スラッグを設定する際のポイントとして以下の4点を解説します。
- 英数字とハイフンのみにする
- 少ない単語数でシンプルにする
- 検索キーワードを入れる
- 重複しないようにする
難しい内容はないので、解説を参考にしながら設定しましょう。
英数字とハイフンのみにする
Webページを閲覧した際に、文字列が長いURLを目にしたことがあるのではないでしょうか。その原因は、スラッグが日本語で設定されている点にあります。
スラッグは日本語での設定も可能ですが、日本語の場合はURLとして利用できない文字列を自動的に変換する「URLエンコード」と呼ばれる処理が発生します。URLエンコードが発生すると長い文字列となり、クローラーからWebページの正当な評価が受けられません。
また、URLを共有する場合も文字列が長くなってしまうと、URLが画面を占有してしまい、見た目も悪くなってしまいます。
スラッグの設定は、半角英数字とハイフンのみを使用しましょう。数文字程度の文字列の場合は英数字のみでも問題ありませんが、長くなる場合は途中でハイフンを使用して、区切りを入れるとよいでしょう。
少ない単語数でシンプルにする
スラッグは長文ではなく、できるだけ短くシンプルにすることが大切です。設定前は、記事タイトルがスラッグに設定されています。記事タイトルを英訳することで英数字を用いたスラッグとなりますが、その場合でも長文となってしまうでしょう。
文字列が長くなってしまっては視認性が低下してしまい、Webページの内容も把握しにくくなります。
ただ単に英訳するのではなく、シンプルな単語への置き換えを意識しましょう。例として「業務内容」であれば「gyoumu-naiyou」ではなく「content」といった形への変換が望ましいです。
検索キーワードを入れる
検索キーワードをスラッグに設定することで、SEOやユーザーに対して効果的に働きます。検索キーワードを取り入れると、クローラーがWebページを巡回する際にURLから内容が把握しやすくなり、有益なサイトであると判断しやすくなります。
しかし、検索キーワードを入れて文字列が長くなってしまった場合は逆効果です。文字列が長くなる場合は、無理に検索キーワードを入れず、伝わりやすさを重視しましょう。
重複しないようにする
異なるWebページに同じスラッグを設定することはできないので、注意が必要です。既存のスラッグを別のWebページで設定した場合、スラッグの末尾に番号が振られてしまいます。
管理側やユーザーにとっても番号が持つ意味がわかりにくいため、管理や閲覧に支障をきたす可能性があります。また、SEOにとっても重複コンテンツと判断される恐れもあることから、重複は避けて別のスラッグを設定しましょう。
スラッグを変更する際の注意点
スラッグの注意点としては、スラッグの変更は自由にできるものの、変更した場合に、同じWebページであっても別のページとして認識されてしまう点です。また、スラッグの変更後に変更前のページにアクセスすると、404エラーが表示されて閲覧することができません。
スラッグの変更によって、SNSからアクセスしていたユーザーや、ブックマーク経由でアクセスしていたユーザーが閲覧できないといった事態も発生します。変更後のURLを再度発信しなければならない、といった手間がかかる点にも注意が必要です。
基本的には、新しいWebページは検索上位に入りにくい傾向があるため、SEOの観点からも不利に働いてしまうことが考えられます。これまで得られたPV数の低下を招く恐れもあるので、変更せざるを得ない場合には、301リダイレクト処理といった対策を行いましょう。
こちらの記事では、web開発について解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
わかりやすいスラッグを設定しよう
スラッグはURL内の一部の文字列を指し、投稿スラッグとカテゴリースラッグの2種類に分かれています。スラッグの設定により、GoogleのクローラーがWebページの内容を把握し、適切な評価を受けられる効果があります。
スラッグの変更は自由にできますが、変更した場合に変更前のWebページが閲覧できなくなるほか、SEOの観点からもデメリットとなるため、注意しましょう。
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