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システム開発

2024.03.18

プログラミング言語とは?できることから代表的な種類を解説

プログラミング言語とは?できることから代表的な種類を解説

プログラミング言語は、プログラムを動かすためのコンピュータ専用言語のことです。近年はIT人材の不足や需要の高まりから、習得する人が増えています。しかし、自社の目的やニーズによっては、どの言語を習得すればいいか迷う方もいるのではないでしょうか。


そこで、今回はプログラミング言語がどのようなものなのか、できることや代表的な言語の種類を解説します。自社のプロジェクトに最適な言語を見極めるためにも、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること

  • プログラミング言語の歴史や発展
  • プログラミングでできること
  • 代表的なプログラミング言語の種類

プログラミング言語とは

プログラミング言語とは

プログラミング言語はプログラムを動かすためのコンピュータ専用言語です。本来は0と1の羅列で構成されているものですが、人が扱いやすいようにそれぞれの開発環境に合わせて開発された言語のことをいいます。

ひと口にプログラミング言語といっても、世界中で200以上もの種類があり、自社の目的や開発環境に最適なものを選択することが重要です。種類によってはできることが異なり、使用方法も違います。ニーズに合う言語を活用することで、一人ひとりのスキルアップや、ほかのプロジェクトや開発者との連携も期待できます。

プログラミング言語の歴史と発展

コンピュータの父と呼ばれるイギリスの数学者チャールズ・バベッジが、19世紀に開発した機械式の解析機がコンピュータの始まりだと言われています。このころは、明確な言語ではなく板の穴を使って命令を出していたため、多くの人が扱うには困難な状況でした。しかし、明確な言語ではないとしても、言語の元祖といえるでしょう。

その後、1954年には世界初の「人が理解しやすく、複雑な命令を記述できる」手続き型言語が考案され、1960年代以降は、COBOL・C言語など現代でも使用されている言語が誕生します。1990年以降には「より人間が理解しやすい文法でコンピュータに記述できる」JavaやPHPなどが誕生し、現代のIT業界を支える存在となっています。

プログラミングでできることは?

プログラミングでできることは?

プログラミングは、人がコンピュータとコミュニケーションを取るための手段といっても過言ではなく、特定のルールに従い記述することで、多くのタスクや処理を指示することができます。複数の言語を使い分けることで、人の手では複雑なこともコンピュータ一台でできることが特徴です。はじめに、プログラミングでできることについて見ていきましょう。

迅速な情報の処理

はじめに、プログラミングをすることで迅速な情報処理ができることがあげられます。人の手では年単位で作業するような膨大な情報処理でも、1日あるいは数時間程度で処理できるといったケースが該当します。

コンピュータの性能が高ければ、もっと迅速に処理できる可能性もあるでしょう。この処理という命令の部分がプログラミングです。現代のIT業界を支え、さまざまな開発にマストな存在となっています。

自動処理能力

プログラミングすることで、コンピュータが自動で処理できるよう命令を出すことができます。特定の条件に合う情報のみを抽出することや、自動で合計金額を出すなどが、自動処理にあたります。

プログラミングによる指示に対し、忠実にその処理を繰り返してくれることもプログラミングの魅力といえるでしょう。

正確な処理

プログラミングで出した指示は、指示通りに正確に処理されます。そのため、Aの場合はBの処理をするなどのように指示した場合、該当する条件のみを実行するわけです。ほかにCやDなどの情報があったとしても、指示されていないことは処理しないため、人の手よりもずっと正確に処理することができます。

人の手による作業は、疲労などが影響してミスが発生することは否めません。どんなにコンピュータに精通するエンジニアでも、たまには間違うものです。対してプログラミングは、正しい指示を出しておけば、コンピュータは指示通り動いてくれるので、こうしたミスを限りなくゼロに近づけることができます。

ただし、これだけの正確な処理を実現するには、プログラミングにも正確性が求められます。指示の内容に抜けや漏れ、異なる記述などがあった場合は、エンジニアが思うような処理が行われないこともあります。

また、掛け算や割り算が含まれる計算をさせる場合、掛け算と割り算のどちらを先にするかによっては、わずかな数値の誤差が生じる場合があります。コンピュータはこうしたわずかな誤差までも正確に計算してしまうため、人があらかじめチェックして誤差がでないよう工夫することも必要です。

正確な処理をしてくれるだけに、人でなければ判断できない部分はフォローしなければなりません。

代表的なプログラミング言語の種類

代表的なプログラミング言語の種類

ここまでプログラミングの歴史やできることをお伝えしてきましたが、現代でも使われている代表的な言語にはどのようなものがあるのでしょうか。自社のIT人材育成や目的に合わせた言語を知るには、適切なものを選択しなければなりません。

用途や目的に合わせて最適な言語を紹介するので、これからプログラミングを習得したい方はもちろん、自社に合うものを見極めたい方はぜひチェックしてみてください。

Java

Javaは、どんなハードウェアでも動かせることが特徴で、プログラムを一度作れば異なるOSでも動かすことができます。大規模開発をする際でも扱いやすいことから、現代でもさまざまなシーンで広く使用されるほど人気があります。

また、オブジェクト指向プログラミングの概念にもとづき、データとその操作をまとめて行えることも人気の理由の一つです。メンテナンス性やセキュリティ面にも重きを置いているために、金融機関や公的機関などの業務系開発の場でも活躍しています。

さらに、Javaは1995年にサン・マイクロシステムズ(現在のオラクル)で開発された言語でありながらも、扱い安さや異なる環境でも動かせる魅力から、現代でもほかの言語に引けを取らない人気を維持しています。習得するにはやや難易度が高めではありますが、今後も需要が続くことが見込まれるため、習得しておいて損はない言語といえるでしょう。

PHP

PHPはWeb開発に特化した言語で、Webアプリケーションが動くサーバー側で動作します。たとえば、ユーザーがブラウザから特定のページをリクエストした場合、Webアプリケーション動作時にPHPコードが解釈され、閲覧する動的なページが表示されます。

HTMLとの組み合わせによっては、データベースやフォームなどと簡単に連携できることも特徴といえるでしょう。なお、1994年にリーダス・ラスムス氏によって開発されて以来、ずっと記述がシンプルで読みやすいことから、プログラミング初心者でも取り組みやすい言語として認識されています。

プログラミングの習得が難しそうに感じている方や、はじめは理解しやすいものから取り組みたいという場合にもおすすめの言語です。

Python

Pythonは、1991年にGuido van Rossum(グイド・ヴァン・ロッサム)氏によって開発されて以来、直感的かつクリーンな理解しやすい構文を持つ言語として、多くの需要と人気がある言語です。データ解析や人工知能関連で使われることはもちろん、そのほかではWebアプリや組み込みアプリに使用されることも増えています。

Pythonは自然言語に近い記述ができるので、コードが読みやすいことが大きな特徴です。そのうえ、ライブラリやフレームワークのサポートも充実しているので、学習コストをあまりかけずに習得できます。プログラミングビギナーにも取り組みやすいでしょう。

JavaScript

JavaScriptは、ブラウザに動きをつけるプログラムをつくるときに使われる言語です。主に、ユーザーがブラウザのボタンを押したときのアクションや、画面が自動で切り替わるなどの役割を担っています。GoogleマップもJavaScriptでつくられているほか、入力フォームに情報を入力したあとの記入漏れなどもチェックできることが特徴です。

近年は世界中で高い人気を集める言語ですが、ブラウザにより仕様が異なることもあるのでその点は理解しておきましょう。なお、Javaと名前が似ていますが、Javaは異なるOSでも動くことやセキュリティを重視した言語であり、JavaScriptは主にWebページで動的要素を加えるのが得意な言語という違いがあります。

Ruby

Rubyは、日本人が開発した国産の言語で、柔軟性と実用性があり、加えてシンプルで分かりやすい記述ができることが特徴です。読みやすく表現力が豊かなほかに、さまざまな言語のメリットを取り入れているので、シンプルながらも習得しやすい傾向があります。自然言語に近い記述ができるため、プログラミングビギナーにも扱いやすいでしょう。

主にサーバーサイドでのWebアプリ開発に用いられますが、コンピュータで動くちょっとしたツールなどにも活用されています。業務の効率化のための時短ツールなども簡単につくれることも魅力でしょう。

次にこちらでは、プログラミングを楽しく学ぶためのプログラミングゲームを紹介します。ゲームを通じてコーディングの基本やロジックを学ぶことができ、新しいプログラミング言語を学ぶ際のモチベーションを高めることができます。ぜひご覧ください。

まとめ

まとめ

ひと口にプログラミングというと、難しそうなイメージや自社にどんな言語が適しているのかなど、敷居の高さを感じる方も少なくありません。しかし、種類やプログラミングでできることを理解することで、自社に最適な開発環境を整備することにつながり、プロジェクト内のほかのエンジニアや、ほかのチームとの連携もしやすくなります。

また、IT人材の育成やスキルアップなどにおいても、正しく理解することは不可欠です。求める人材を増やすには、社内で共通の目的を持ち認識を共有していかなければならないでしょう。もし、すぐに相応しい環境や人材を揃えられない場合は、事業に影響することも考えられるため、早めの対策も検討することが必要です。

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投稿者

  • デジタルトレンドナビ編集部

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