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システム開発

2024.03.15

ソフトウェアとは?種類による違いや開発に必要な技術とツールを解説

ソフトウェアとは?種類による違いや開発に必要な技術とツールを解説

現代社会において、ソフトウェアは欠かせない存在です。パソコンやスマートフォン、家電製品や自動車など、さまざまな機器にソフトウェアが搭載されています。


しかし、ソフトウェアの種類や、ソフトウェアを開発するための技術やツールには何が必要か、わからない方も多いのではないでしょうか。本記事ではソフトウェアの基礎知識、種類、開発に必要な技術やツールなどについて詳しく説明します。

ソフトウェア開発に興味がある方はぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

  • ソフトウェアの種類と役割
  • ソフトウェアの利用形態と名称
  • ソフトウェア開発のための技術やツール

ソフトウェアとは?

ソフトウェアとは?

ソフトウェアとは、コンピュータに指示を与えるためのプログラムです。コンピュータはハードウェアにより構成されています。

しかしハードウェアは、単体では何もできません。ソフトウェアがハードウェアに指示を与えることで、さまざまな処理を実行できます。

ソフトウェアは、システムソフトウェアとアプリケーションソフトウェアの2種類に大別されます。システムソフトウェアとは、コンピュータの基本的な動作を制御するソフトウェアで、オペレーティングシステム (OS)やデバイスドライバなどが含まれます。アプリケーションソフトウェアとは、特定の目的に合わせて開発されたソフトウェアで、該当するのはWebブラウザ、オフィススイートなどです。

また、ソフトウェアは自社開発やアウトソーシング、オープンソースソフトウェアなどさまざまな方法で開発されています。ソフトウェア開発にはプログラミング言語やデータベース、アルゴリズムなどの技術のほか、統合開発環境やバージョン管理システム、テストツールなどのツールが必要です。

コンピュータに支えられている現代社会において、ソフトウェアは不可欠な存在といえます。ビジネスにも大きく貢献しているのがソフトウェアです。

なお、組み込みソフトウェアについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてお読みください。

ソフトウェアの種類は?

ソフトウェアの種類は?

ソフトウェアは利用形態や機能、開発目的により種類が違います。それぞれのソフトウェアは、特徴や用途が異なるため、目的に適したものを選択することが重要です。どのような目的のために使うのか、ゴールを定めることをおすすめします。

アプリケーションソフトウェア

アプリケーションソフトウェアとは、ユーザーが特定の目的で利用するソフトウェアです。ワープロなどの文書作成ソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフト、画像編集ソフト、ゲームなど、多岐にわたります。

OS(オペレーティングシステム)

OSとは、コンピュータのハードウェアとソフトウェアの仲介役としてシステム全体の動作を管理するソフトウェアです。メモリ管理、ファイル管理、デバイス管理、プロセスの管理、ユーザーインターフェースの提供など、さまざまな機能を担っています。OSを通じてコンピュータの操作や、アプリケーションソフトウェアの実行が可能です。

具体的には、Windows(Microsoft社)、macOS(Apple社)、Linux(オープンソース)などがあります。

Linuxについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

プログラミングソフト

プログラミングソフトとは、プログラミング言語でソフトウェアを開発するためのツールです。具体的には、ソースコードを作成・編集するためのコードエディタ、ソースコードを機械語に変換するためのコンパイラ、ソースコードを逐次実行するためのインタープリター、プログラムの動作を検証しエラーを発見・修正するためのデバッガーなどがあります。

プログラミングソフトは、ニーズに合わせて使い分けることが重要です。

ドライバ

ドライバとは、OSとハードウェア(デバイス)の仲介役としてハードウェアを制御するためのソフトウェアです。プリンター、マウス、キーボード、ディスプレイなど、さまざまなデバイスを動かすためのドライバが存在します。

OSは、すべてのデバイスを個別に対応することはできません。デバイスごとにドライバを用意することで、OSがデバイスを認識し制御できるようになります。ドライバが正しくインストールされていないと、デバイスは作動しません。

ミドルウェア

ミドルウェアとは、OSとアプリケーションソフトウェアの中間に位置し、両者の連携を円滑にするソフトウェアです。具体的には、データベース接続、トランザクション処理、メッセージング、セキュリティなど、さまざまな機能を提供します。

もしもミドルウェアがなければ、アプリケーション開発者は、共通機能をいちから開発しなくてはなりません。ミドルウェアの導入で、システム全体の拡張性や信頼性、開発効率の向上などが期待できます。

ユーティリティソフト

ユーティリティソフトとは、OSやアプリケーションソフトウェアの機能を補完し、コンピュータの利便性を向上させるソフトウェアです。ファイル圧縮・解凍、ディスクのクリーニング、ウイルス対策、データの復元など、さまざまな機能を提供します。

ユーティリティソフトは、個別インストールが可能です。複数の機能をまとめて提供する統合ユーティリティソフトも存在します。ユーティリティソフトは、コンピュータを快適に利用するためのツールです。

利用形態によって異なるソフトウェアの呼び方

利用形態によって異なるソフトウェアの呼び方

ソフトウェアは利用形態により呼び方が異なります。目的や環境に合わせ、最適なソフトウェアを選択することが重要です。無料で利用できるものや改変できるもの、インターネット上で利用するソフトウェアなどがあります。

フリーウェア

フリーウェアとは、著作権者が無償で利用許諾を与えるソフトウェアです。無料でダウンロードやインストールをして使用できます。ただし、改変や再配布が制限されている場合が多いです。

フリーウェアには定番のGoogle Chromeのほか、業務効率化ツールのOpenOfficeやLibreOffice、セキュリティ対策ソフトのAviraやAvastなどがあります。利用する際は、著作権侵害に対する配慮が必要です。

フリーソフト

フリーソフトとは、ユーザーが自由に利用、複製、改変、再配布などを行えるソフトウェアです。フリーウェアと混同されることもありますが、フリーウェアは利用規約により制限が設けられる場合がある一方、フリーソフトは基本的に制限がありません。

オープンソースソフトウェアの一種であるフリーソフトはソースコードが公開されているものが多く、自由に改変や再配布を行えます。具体的にはOSのLinuxや画像編集ソフトのGIMPなどです。

シェアウェア

シェアウェアとは、無料で試用できるソフトウェアです。試用期間終了後は、ライセンスを購入することで継続利用が可能になります。シェアウェアはユーザーにソフトウェアの価値を理解してもらい、購入を促すための販売方法です。動画編集ソフトのAdobe Premiere Proや圧縮・解凍ソフトのWinRARなどが該当します。

シェアウェアのメリットは購入前にソフトウェアを試せる点です。しかし試用期間終了後は利用できなくなるため、購入を検討する必要があります。

パッケージソフトウェア

パッケージソフトウェアとは、店頭やインターネットで販売されるソフトウェアです。CD-ROMやDVD-ROMなどの光学メディア、あるいはダウンロード販売形式で提供されます。パッケージソフトウェアは、インストールの手軽さやサポートの充実性などが特徴です。

具体的には、OSのWindowsやmacOS、オフィススイートのMicrosoft OfficeやLibreOffice、セキュリティ対策ソフトのNortonやKasperskyなどがあります。パッケージソフトウェアのメリットは、インストールが簡単で、メーカーによるサポートを受けられる点です。しかし、ダウンロード販売形式のソフトウェアと比べ、購入に手間がかかる場合があります。

ソフトウェア開発に必要な技術やツール

ソフトウェア開発に必要な技術やツール

ソフトウェアの開発には、プログラミング言語や開発ツール、フレームワークなど、技術やツールが必要です。目的に合った技術やツールを組み合わせることで、効率的にソフトウェアの開発を行うことができます。

プログラミング言語

プログラミング言語とは、コンピュータに指示を与えるための言語です。人間が理解できる言葉で記述されたプログラムを、コンピュータが理解できる機械語に変換することで、ソフトウェアを開発することができます。汎用言語であるC言語やJava、Web開発言語のHTMLやCSSなどです。

プログラミング言語には、得意とする分野や特徴があります。ソフトウェア開発には、目的に合ったプログラミング言語を選択することが重要です。

なお、プログラミング言語についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。

開発ツール

開発ツールとは、ソフトウェア開発を効率化するためのツールです。プログラミング言語のコード記述を支援する統合開発環境(IDE)や、コードの品質を検証する静的コード解析ツール、ソフトウェアの動作をテストするテストツールなど、さまざまな種類があります。

コード記述やテスト作業などを自動化することで、開発時間の短縮が可能です。コードの品質を検証することで、バグ発生の抑止など、品質向上と開発の円滑化も期待できます。

フレームワーク

フレームワークとは、ソフトウェア開発を効率化するためのテンプレートです。ソフトウェア開発で必要となる基本的な機能や構造をあらかじめ用意することで、開発者はコードを記述しなくても、効率的にソフトウェアを開発することができます。具体的なフレームワークは、WebアプリケーションフレームワークのSpring Boot、モバイルアプリケーションフレームワークのReact Native、ゲームエンジンのUnityなどです。

フレームワークはコード記述量を削減し開発時間を短縮できるほか、すでに多くの開発者が利用しているため、コードの品質が安定しています。また、バージョンアップにより常に最新の機能を取り込むことも可能です。

フレームワークについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

次にこちらでは、ソフトウェア開発における設計段階で用いられるクラス図の作成方法やそのメリットについて解説しますので、合わせてご覧ください。

まとめ

まとめ

ソフトウェアは、現代社会において不可欠な存在です。ビジネスや作業効率の向上に貢献しています。

ビジネスを成功させるためには、ソフトウェアの種類や特性の理解が重要です。利用形態、機能、開発目的などを考慮し、目的に合ったソフトウェアを選択する必要があります。

ソフトウェアの開発には、プログラミング言語やデータベースなどの技術、統合開発環境やバージョン管理システムなどのツールが必要です。ソフトウェアの理解は、ビジネスの成功だけでなく、自身のスキルアップにも役立ちます。

ソフトウェアは複雑な存在ですが、仕組みを理解することでより効率的に業務を行い、ビジネスを成功に導くことが可能です。今回紹介した内容を参考にして、ソフトウェア開発への理解を深めてはいかがでしょうか。

投稿者

  • デジタルトレンドナビ編集部

    システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。