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システム開発

2024.01.05

アプリ開発のステップを徹底解説!解説基礎知識やおすすめの開発手法も紹介

アプリ開発の6つのステップとは?外注との違いも解説!

スマートフォンやタブレット、パソコンなどさまざまなデバイスで活用されているアプリですが、開発のハードルは年々低くなっています。簡単なアプリであれば特別な機材を用意することなく低コストで開発が可能です。


しかし、本格的なアプリを開発する場合はどのような流れで作られるのかわからない方もいるのではないでしょうか。また、アプリの開発を外部に発注する場合のメリットやデメリットも気になる部分でしょう。

今回は、アプリ開発の手順や自社開発と外部発注のメリット・デメリットなどについて解説します。アプリを作る際の方法についても紹介していますので、ぜひご覧ください。

この記事でわかること

  • アプリの種類や主な開発方法
  • アプリ開発の手順
  • 自社開発と外部発注のメリットとデメリット

アプリの基礎的な知識

アプリの基礎的な知識

アプリを開発するために、まずはどのような種類のアプリがあるのかを押さえておく必要があります。アプリの種類は、主に以下の3つです。

  • Webアプリ
  • ネイティブアプリ
  • ハイブリッドアプリ

ここでは、各アプリの特徴について解説しますので、アプリ開発の参考にしてください。

Webアプリ

Webアプリとは、インターネットのブラウザで使用できるアプリを指し、パソコンやスマートフォンにURLを入力して接続することで利用できます。Webアプリはインストールの必要がないといった手軽さが特徴です。

Webアプリは、以下のようなさまざまなプログラミング言語で開発できます。

  • HTML
  • CSS
  • JavaScript
  • PHP
  • Ruby

上記のプログラミング言語は記述量が少ないため、短期間での作成ができるほか、初心者でも勉強しやすい点が特徴です。

ネイティブアプリ

ネイティブアプリとは、スマートフォンやパソコンなどのデバイスにインストールして使用するアプリです。スマートフォン用のアプリを開発する場合、iOS用とAndroid用の2種類に分けられ、使用するプログラミング言語も異なります。 デバイスに適したプログラミング言語を使用する必要があるため、開発にかかる時間はWebアプリよりも長くなります。一方で、iOSやAndroidといった特定のOSやデバイスに合わせて開発するため、安定性や処理速度が速くなるといった点がメリットです。

ハイブリッドアプリ

ハイブリッドアプリとは、Webアプリとネイティブアプリそれぞれの特徴を併せ持ったアプリです。Webアプリの開発に使用される「HTML」や「JavaScript」などのプログラミング言語で開発できるほか、ネイティブアプリのようにデバイスの特色を活かした機能も活用できます。 ネイティブアプリと比較すると処理速度や安定性は劣るものの、Webアプリとネイティブアプリのメリットを活用したい方におすすめです。


アプリを作る3つの方法

アプリを作る3つの方法

アプリ開発を行う場合、以下の3つの方法で行われることがほとんどです。

  • プログラミング言語を用いた開発
  • ゲームエンジンを用いた開発
  • アプリ開発ツールを用いた開発

以下で、それぞれの方法について解説します。

プログラミング言語を用いた開発

プログラミング言語を用いたアプリ開発では「Java」や「Kotlin」「Swift」などの言語が使われています。習得までに時間はかかるものの、アプリ開発において基本となる部分が学べます。

初心者はとくに「JavaScript」を用いてのアプリ開発がおすすめです。Webアプリに多く利用されている言語で、ほかの言語と類似した構文となっている点が特徴です。そのため、ほかの言語を習得する際にも役立てられます。

iOS向けかAndroid向けか、またはパソコン向けのアプリを開発するかによって使用する言語が異なります。アプリ開発について勉強する際は、まず自分がどのOSでアプリを開発したいのかを決めると良いでしょう。

ゲームエンジンを用いた開発

ゲームエンジンとは、ゲーム開発に特化したソフトウェアを指し、現在は「Unity」や「Unreal Engine」が主流となっています。この2つのソフトウェアは、パソコン用のゲームアプリやスマートフォン用のゲームアプリ開発においても利用されているケースが多いです。

ゲームエンジンの中には無料で利用できるものもあり、気軽にゲームを作成できます。しかし、本格的なゲームを開発する場合には、プログラミングに関するスキルが必要です。「Unity」の場合は「C#」を「Unreal Engine」の場合は「C++」を学ぶことで効率的かつスムーズな開発が実現できます。

アプリ開発ツールを用いた開発

プログラミングに関する知識を持っていなくても、アプリ開発ツールを活用することで、簡単にアプリを作成できます。アプリ開発ツールには「ノーコードツール」が使われており、インターネット上に使用方法を解説したサイトもあるため、初めてのアプリ開発にも適しています。

アプリ開発ツールでは、ショッピングサイトやスケージュール管理アプリなどの作成が可能です。集客を目的としたアプリが欲しい場合に手軽に作成できる点は、大きな魅力です。

YouTubeの解説動画を参考にしながらオリジナルのアプリを作ることができるほか、自分が作成したいアプリに適したツールの使用も可能です。本格的なアプリ開発へと進む前に、アプリ開発ツールを利用してみてはいかがでしょうか。

アプリ開発の6つのステップ

アプリ開発の6つのステップ

アプリ開発を進めるためには、以下の6つの手順で行う必要があります。

  • 要件を定義する
  • 基本設計を決める
  • 詳細な設計を決める
  • 開発をする
  • テストをする
  • リリースする

それぞれの手順で行う作業を解説しますので、アプリ開発の参考にしてください。

1.要件を定義する

アプリ開発の最初の作業として「要件定義」があります。要件定義とは、アプリを開発する目的や実装する機能などを明確にし、アプリ開発における道筋を決める作業です。 アプリ開発は基本的に要件定義に沿って行われるため、実装すべき機能や開発に必要な人員、開発期間などをすべて洗い出す必要があります。要件定義が不十分だと、当初の予定とは程遠い出来となってしまう可能性があるため、抜け漏れがないよう注意が必要です。

2.基本設計を決める

要件定義の次に行われるのが、基本設計を決めていく作業です。基本設計では、要件定義で明確化された機能などを実現するために、アプリの大まかな構成を決めていきます。 アプリ開発における基本設計は「地図」の役割を果たし、基本設計を参考にしながら開発を進めるため重要な手順です。また、アプリの開発を担当する企業とのコミュニケーションツールとしての役割も持っています。

3.詳細な設計を決める

詳細設計では、基本設計をプログラマーが開発できるレベルにまで落とし込む作業です。具体的には、操作方法や画面のレイアウトなどを決めていきます。 たとえば、ログインに成功した場合の画面の構成や表示方法などを言語化しながら詳細に説明するといった工程です。詳細設計は開発者用の設計となるため「内部設計」とも呼ばれます。

4.開発をする

詳細設計で具体的な仕様が決定した後は、開発へと進みます。開発での注意点は、設計通りにプログラミングを行うことです。もし設計とは異なるプログラミングをしてしまうと、設計とは異なる仕様のアプリが出来てしまい、作り直す事態となるため注意が必要です。

また、開発中は進捗管理が重要となります。そのため、開発がどこまで進んでいるのか定期的に確認する体制を整えておくと良いでしょう。

5.テストをする

アプリの開発が完了した後はテストを行い、実装したプログラムが正常に作動するか確認します。ページの遷移や画面の表示など細かくチェックし、その後は一通りの流れをテストします。その際は、ユーザー目線でバグがないかチェックすることが大切です。 テスト段階では納期が迫っているケースも多いですが、テストを省略してしまうとリリース後に重大なバグの発生や、外部への情報漏洩といったリスクも考えられます。ユーザーが安全にアプリを利用できるよう、テストに十分な時間をかけることが大切です。

6.リリースする

テストが無事終了し問題がなければ、リリースへと移ります。AppleやGoogleなど各アプリに応じた手続きを行い、審査を通過するとリリースが完了します。


自社開発と外部発注のメリット・デメリット

自社開発と外部発注のメリット・デメリット

アプリ開発を行う際、自社で開発するケースと外部へ発注するケースがあります。どちらもメリットとデメリットを把握したうえで選ぶことが大切です。

ここでは、自社開発と外部発注のメリットとデメリットを紹介します。

自社開発のメリット

自社でアプリを開発する場合、アプリ開発に関する知識やノウハウの蓄積が可能です。社員のスキルが上がることで、アプリのアップデートや仕様の変更など臨機応変に対応できるようになります。

そのほかのメリットとして、外部発注よりもコストを抑えてアプリが開発できる点もメリットのひとつです。外部に発注する分の費用をアプリ開発へと回せるため、アプリの品質向上につながります。

自社開発のデメリット

自社開発のデメリットとして、社員にエンジニアやプログラマーがいない場合に新しく採用しなければならない点にあります。もしいない場合は採用活動を行う必要があり、アプリ開発を始めるまでに時間を要してしまいます。

外注開発と比較して自社開発では、アプリの質が落ちやすい点もデメリットのひとつです。アプリの開発経験の少ない社員で開発する場合、スケジュールやコストの管理がスムーズに行われず、完成までに長い期間を要します。また、トラブルが発生しやすいといった事態も想定しなければならないでしょう。

外注開発のメリット

外注開発のメリットは、アプリ開発に関する専門知識を持ったスタッフに依頼できる点です。自社にノウハウがない状態でも、外部に委託することでニーズに沿ったアプリ開発をすぐに始められます。

そのほか、自社開発よりもコストの計算がしやすい点もメリットのひとつです。アプリ開発に必要な設備を導入する必要がなく、完成までに必要なコストも計算しやすい点は外注開発の魅力です。

外注開発のデメリット

外注開発におけるデメリットは、開発会社によってクオリティに差が生じる点です。開発会社によってスタッフのスキルや方針が異なり、得意なジャンルも異なります。また、自社開発よりも進捗が見えにくいため、定期的な進捗確認が必要です。

こちらの記事では、アプリ開発に強みを持つ企業6選を紹介しています。開発会社を選定する際の注意点もあわせて解説していますので、あわせてお役立てください。


まとめ

まとめ

アプリ開発にはWebアプリやネイティブアプリ、ハイブリッドアプリの3種類があります。インストールの必要がなくブラウザ上で動かせるほか、Webアプリとネイティブアプリの長所を兼ね備えているなど、さまざまな特徴を持っています。


アプリを作る際もプログラミング言語を用いたものや、ゲームエンジンを用いたものなど複数の方法から選んでの開発が可能です。ノーコードツールを使用すると、簡単にアプリを作ることができるなど、初心者でも利用しやすい点が特徴です。


自社開発または外部発注によるアプリ開発が可能ですが、それぞれコスト面やスタッフのスキルなどメリットやデメリットがあります。そのため、アプリ開発を進める際は吟味したうえで導入することをおすすめします。

投稿者

  • デジタルトレンドナビ編集部

    システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。