2023.10.17
社内システムは外注と内製どちらがよいのか?それぞれのメリットとデメリット
システム開発は、効率的な業務処理や顧客サービス向上といった課題に対して、非常に有効な方法のひとつであり、多くの企業が取り組んでいます。システム開発の方法は、外注と内製化があり、それぞれの特徴を理解しないと十分な成果を得るのは難しいでしょう。
そこでこの記事では、システム開発における外注や内製化のメリット、デメリットだけでなく、外注か内製化で迷った際の具体的な指標や、外注先の候補について解説します。
この記事でわかること
- 社内システムにおける外注や内製化のメリット、デメリット
- 自社に適したシステム開発方法
- 外注する際の依頼先
目次
社内システムを外注するメリットとデメリット
社内システムの開発には、外部の企業やエンジニアに依頼する外注のほか、自社の社員や設備を活用して実施する内製化があります。まずは、社内システムを外注するメリットやデメリットについて詳しく解説します。
メリット
システム開発を外注するメリットは、人材確保や育成の手間が省けるところです。現在、IT業界では少子高齢化や急激なIT技術の変化などの影響で、エンジニアが不足しており、そもそも優秀なエンジニアを見つけるのも難しいでしょう。
このようなIT業界の現状を踏まえ、新たな人材の確保や育成に時間を費やさずにシステム開発に取り組めるのは、システム開発を外注するメリットのひとつです。
また、システム開発に必要な設備投資が不要なところも、システム開発を外注するメリットのひとつといえます。システムを内製化するためには、開発用のマシンや周辺装置だけでなく、開発用のオフィスや新たな人材確保など、多くのリソースが必要になる場合があります。
その点、システム開発を外注すれば、新たな設備などを揃える必要がなく、多額の設備投資費用が抑えられるでしょう。
そのほかには、自社の社員がコア業務に集中して取り組めるところも、システム開発を外注するメリットのひとつです。そもそも、システム開発は専門的な知識が求められることから、片手間で取り組めるような内容ではありません。
自社の社員がシステム開発業務に専念するとなれば、コア業務の効率にも影響し、会社の利益が下がる可能性もあります。その点、社外の専門家に外注すれば、自社の社員はコア業務に集中して取り組むことができるでしょう。
デメリット
システム開発を外注した場合、さまざまなメリットがある一方で、いくつかデメリットも存在します。ひとつは、システム開発を外注した場合、社外の専門的な知識を有したエンジニアが対応するため、システム開発のノウハウが社内に残らないところです。
競争力を高めるために、ITシステムやデータの活用などは、さまざまな企業で求められています。このような背景を踏まえると、システム開発に関するスキルやノウハウが社内に残せないところは、デメリットのひとつと言えるでしょう。
また、ケースバイケースですが、システム開発を内製化する場合と比べ、費用が高くなるところもデメリットのひとつです。システム開発は、短いものであれば1か月から3か月程度で終わりますが、大規模なものになると数年の期間を要する場合もあります。
システム開発を外注した場合、発生する費用の大部分は人件費であり、期間が長ければその分多くの費用が発生します。そのため、内装化に向けて設備投資をした方が、安く抑えられる場合もあります。
社内システムを内製化するメリットとデメリット
そもそも、社内システムの内製化とは、システム開発や保守、運用などを自社内で実施できるようにすることであり、多くの企業が取り組んでいます。次は、そんな社内システムを内製化するメリットやデメリットについて解説します。
メリット
社内システムを内製化するメリットのひとつは、自社に適したシステムが構築できることです。システム開発を外注した場合、社外のエンジニアに依頼するため専門的な知識はありますが、ほとんどの場合において業務内容までは把握していません。
そのため、こまめにコミュニケーションをとり、正確な情報共有ができなければ、自社に適したシステムの構築は難しいでしょう。その点、社内システムを内製化すれば、業務内容をよく理解した社員がシステム開発に取り組めるため、自社に最適なシステム開発が期待できます。
自社でシステム開発ができるようになれば、柔軟にシステム開発ができるだけでなく、システム開発に関するノウハウも社内に残せます。システム開発を外注している場合、依頼先の都合なども踏まえて予定を組む必要があり、開発中に仕様を変更したくてもすぐに対応してもらえない場合もあります。
また、ビジネスにおいて、ITシステムやデータ活用などの重要性が高まっているなか、システム開発に関するノウハウや知識を有していなければ、競合企業との競争において優位性を保つのは難しいでしょう。
上記のような背景を踏まえ、社内システムの内製化は、急な仕様変更などにも柔軟に対応できるだけでなく、システム開発に関するノウハウや知識が残せるため、大きなメリットを持っています。
デメリット
システム開発の内製化に関しても、さまざまなメリットがある一方で、いくつかデメリットも存在します。そのうちのひとつが、人材の確保や育成が困難なところです。
上記でも解説しましたが、IT業界は、技術の変化などの影響により人材が不足しています。また、育成においても、システム開発における知識を有した人材による指導が不可欠であり、知識や技術の継承には、長い期間を要する場合もあります。
このような背景をふまえ、人材の確保や育成は、システム開発の内製化におけるデメリットのひとつと言えるでしょう。
そのほかにも、内製化すれば外注費用が抑えられる反面、必要な設備やツール導入などの費用や手間が発生します。また、専門的な知識を有し、チームで協力しながらシステム開発に取り組める外部の専門会社に比べると、技術や知識、品質の面で劣る可能性もあるでしょう。
社内システムは外注と内製どちらがよいのか
社内システムの開発に関して、外注と内製どちらがよいのか判断に困る場合もあるでしょう。そのため、次は社内システムを開発するさいの具体的な指標について解説します。
外注がよいケース
システム開発に関する知識や技術を有していない場合は、外注した方がよいでしょう。人材の確保や育成、環境整備には、多くの労力と多額の費用が必要になります。
また、社内システムの開発に社員がとられてしまうと、本業に支障をきたす可能性もあるでしょう。このような背景を踏まえ、システム開発に関する知識や技術を有していない場合は、外注が向いています。
また、大規模なシステム開発を実施する場合も、外注で対応した方が安心です。そもそも、システム開発には専門的な知識が必要であり、大規模なシステム開発では、全体を見るマネジメント能力も重要になります。
その点、システム開発会社であれば、プロジェクトマネージャーやエンジニアなど、専門的な知識を有した人材がチームを組んで開発に取り組むため、安心して任せられるでしょう。
ほかにも、小さなシステム開発であれば自社で取り組みコストを削減したいところですが、投じた費用や資源に対し、得られる成果が少ないこともあります。そのため、システム開発に取り組む前に入念なヒアリングをして、十分な費用対効果が得られない場合は、フリーのエンジニアに依頼するのもおすすめです。
内製がよいケース
一方で、内製がよいケースは、システム開発に要する期間が長くなる場合です。期間が長くなればその分費用もかかるため、自社で取り組めれば外注コスト削減につながるでしょう。
また、自社の中核的な業務かどうかも判断の指標となります。多くの労力をかけても、長期的な視点で、投じた費用や人材に対して確実に成果を得られれば、十分な利益となるでしょう。
さらに、中核的な業務や今後も成長が見込まれる業務のシステム開発において、機密情報の流出には細心の注意が必要になります。システム開発の内製化は、上記のような注意すべき問題をクリアできるだけでなく、専門的知識や技術も身に付くでしょう。
社内システムを外注する際の候補
社内システムの外注は、システム開発会社かフリーランスのエンジニアに依頼します。そのため、この章ではそれぞれの特徴や強みについて詳しく解説します。
システム開発会社
システム開発会社は、システム開発を専門とする会社で、プロジェクトマネージャーやエンジニアなどでチームを組み、案件に取り組みます。そのため、小規模なものから大規模なシステム開発まで、幅広く計画的にシステム開発が進められるでしょう。
十分な人員を確保できない場合、システム開発に要する期間も長くなり、多くの費用が発生します。また、多くの費用を投じたからといって、満足する成果が得られるとも限りません。
システム開発会社であれば、専門的な知識を有した専門家がチームで案件に取り組み、個々のスキルに差が出てもお互いにフォローしながら進められます。そのため、品質面でも安心して任せられるだけでなく、計画的に対応してくれることから見通しが立てやすいでしょう。
テクノデジタルでは、最新技術を用いてWEBシステム開発やマーケティング、事業支援など幅広く対応しています。企画から運営に至るまでのサポートはもちろん、WEBサイトやアプリケーション開発などの確かな技術も持ち合わせています。
フリーランスエンジニア
システム開発をフリーランスのエンジニアに依頼する方法もあります。フリーランスのエンジニアは、開発現場で経験を積んだのちに独立した人で、技量は個人差がありますが、専門会社に比べて依頼費用が安く抑えられます。
また、コミュニケーションもとりやすく、臨機応変な対応も期待できるでしょう。専門会社に依頼する予算は確保できないものの、専門家による対応が求められる場合や、比較的小規模な案件で柔軟な対応を求めている企業には最適でしょう。
システム開発は依頼先で成否が変わる
外注のメリットは、人材確保や育成、設備投資費用がかからないだけでなく、社員がコア業務に集中して取り組めるところです。専門知識を有したプロジェクトマネージャーやエンジニアがチームを組んで対応してくれるため、大規模なシステム開発を実施したい場合などに向いています。
一方で内製化のメリットは、システム開発の知識や技術が社内に残せるだけでなく、自社に適したシステムの構築が可能なところです。外注費用を削減し、柔軟に最適なシステムの構築を目指している場合に向いているでしょう。
外注する場合は、システム開発会社かフリーランスのエンジニアに依頼しますが、どちらにしても、確かな技術や知識を有していないと有益なシステム開発は難しいでしょう。
テクノデジタルは、最新技術を用いてWEBシステム開発やマーケティング、事業支援など幅広く対応しており、企画から運営に至るまでサポートする体制が整っています。
また、WEBサイトやアプリケーション開発などの技術を競う、マッシュアップアワードというコンテストで5年連続企業賞を受賞するなど、確かな技術も持ち合わせています。ぜひ一度お問い合わせください。
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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