2023.10.16
システム開発会社の選び方!押さえておくべき7つのポイント
現在のIT社会において、システム開発会社は数多く存在していることから、自社のシステム開発をどのような会社に依頼すべきか迷う方も少なくないでしょう。
システム開発会社を選ぶときには、いくつかのポイントがあります。
そこで、本記事では、システム開発会社の選び方について解説します。
本記事を読むことで、以下のようなことがわかります。
この記事でわかること
- システム開発会社を選ぶポイント
- システム開発会社に依頼する前にやっておくべきこと
目次
システム開発会社の選び方
システム開発会社を選ぶときには、失敗しないためのポイントや、費用の目安を知っておくことが重要です。新しいシステムの開発を検討する際、外注する会社選びは神経を使うことでしょう。
システム開発には多額の費用と長い時間がかかるため、失敗は避けたいものです。この記事では、システム開発会社の選び方について詳しく解説します。
得意分野
システム開発会社を選ぶときのもっとも基本的なポイントは、その会社がどのような分野や技術に強いのかを確認することです。たとえば、ある会社はECサイトの構築に強く、別の会社はスマホアプリの開発やSNS連動に特化しているかもしれません。
また、具体的な技術やプラットフォーム、具体的には「EC-CUBE」や「WordPress」「Android」などを使用した開発に強い会社も存在します。そのため、システム開発会社を選ぶ際は、その企業の得意な分野をしっかりと確認し、依頼したいシステムの内容と一致しているかをチェックすることが大切です。
得意分野が合致していても、コミュニケーションが取りづらい会社では、開発が難航する可能性があります。初回の打ち合わせやヒアリングの際に、相手の対応やコミュニケーション能力もしっかりと確認しておきましょう。
開発実績
システム開発会社を選ぶ際、その会社の開発実績は非常に重要な指標です。開発実績を通じて、会社の技術力や取り組みの幅、そしてこれまでの成功事例を確認しておきましょう。
実際の開発実績を通じて、企業の得意分野を具体的に把握することで、自社の要望やニーズに合った最適なシステムを開発してもらえる可能性が高まります。これにより、開発後のシステムの運用や保守もスムーズに行えるでしょう。
会社の業績
業績は、会社の経済的な成果や活動の結果を示すもので、売上高や利益などの数値で表されます。これらの数値を通じて、会社の財務状態や経営の成果を評価できます。
会社の業績や活動内容を知るための情報は、各社のホームページをはじめ、EDINET(エディネット)や適時開示情報閲覧サービス(TDnet)などの公式サイトで得られます。
上場企業の場合、EDINETには有価証券報告書が、TDnetには決算短信が掲載されており、これらの情報を通じて、業績や事業内容を詳しく調べられるでしょう。
担当者との相性
システム開発は通常、数か月から数年にわたる長期的なプロジェクトとなるため、担当者とのコミュニケーションがスムーズに行えるかどうかが、プロジェクトの成功を左右します。相性がよければ、要件の確認や変更、問題の解決などが迅速に行えるため、開発がスムーズに進行するでしょう。
逆に、相性が悪いとコミュニケーションが取りづらく、誤解やミスが生じるリスクが高まります。具体的には、以下のようなポイントを確認するとよいでしょう。
- 担当者はこちらの要望や質問に対して適切に答えてくれるか?
- 担当者とのコミュニケーションがスムーズに行えるか?
- 担当者はプロジェクトの進捗や問題点を定期的に報告してくれるか?
システム開発会社を選ぶ際には、複数の会社との打ち合わせを行い、それぞれの担当者との相性を確認するとよいでしょう。
納品後の対応
納品後に発生する可能性のある問題や不具合に対する対応能力は、開発会社の信頼性を示す指標です。たとえば、システムが客観的に完成している場合でも、ユーザーからの検収が拒否されることがあります。
このような場合、開発会社としては報酬請求権が生じることが考えられますが、ユーザーとのコミュニケーションを適切に取る必要があります。また、システムが未完成の場合や、不具合が発生した場合の対応も、開発会社の品質を示す要因となるでしょう。
見積金額
システム開発の見積もりは、プロジェクトの規模や要件に応じて大きく変動することがあります。しかし、安すぎる見積もりや高すぎる見積もりは、それぞれリスクをともないます。
安すぎる場合は品質の低下や納期の遅延が懸念され、高すぎる場合はコストパフォーマンスの低さが問題となることが考えられます。適切な価格帯での提供を求めるとともに、見積もりの根拠や詳細をしっかりと確認しましょう。
自社だけで見積もりを行うのではなく、外部の専門家やコンサルタントの意見を取り入れることで、より正確な見積もりが得られるでしょう。
相見積もりの社数
複数の開発会社から見積もりを取得することで、各社の提案内容や価格を比較検討できます。これにより、もっとも適切な開発会社を選べるようになります。相見積もりを取る際は、公平な判断をするために、同じ要件や条件で見積もりを依頼しましょう。
また、各社の反応速度や対応の質も、その後のプロジェクト進行に影響する可能性があるため、注意深く評価することが求められます。
システム開発会社に依頼する前にすること
システム開発は、企業の業務効率化や新しいサービスの提供など、さまざまな目的で行われます。しかし、開発を成功させるためには、事前の準備が非常に重要です。ここでは、システム開発会社に依頼する前に行うべきことについて、具体的なステップとその意義を解説します。
システム開発の目的を明確にする
システム開発を進めるうえでは「何のためのシステムを開発するのか」という目的を明確にする必要があります。目的が不明確だと、開発の方向性がブレやすく、結果として効果的なシステムが完成しづらくなります。
デジタル変革や新サービス開発では、多くのアイデアが浮かび上がりますが、これらのアイデアは初めは曖昧で、具体的ではありません。システム開発を進めるためには、プロジェクトの関係者が納得できる仮説を立てる必要があります。
この仮説を立てるためには、プロジェクトの目的を明確にし、どのような機能を実装すべきかを検討するフェーズが必要です。
システム開発の納期を決める
システム開発の期間は、仕様を決めるまでの時間やシステムの内容によって大きく異なります。開発を進めるためには、依頼側と開発会社がお互いに協力し合わなければなりません。
とくに、要件定義の段階では、発注側がさまざまな意思決定を行う必要があります。この要件定義がうまくまとまらない場合、開発が長期化する可能性も高くなるでしょう。
また、運用テストやインターフェースに問題がないかなど、依頼側に判断が求められる場面も多くあります。期間の目安としては、小規模なプロジェクトであれば1〜2か月、中規模なら3〜4か月、大規模なプロジェクトでは半年以上の期間を設けることが一般的です。
また、システム開発の手法によっても納期は変わるため、納期を決める際にはこれらの要因を考慮し、開発会社とのコミュニケーションを密に取りながら、リアルなスケジュールを組むことが重要です。
システム開発の予算を決める
予算を適切に設定することで、開発プロジェクトの進行がスムーズになり、後々のトラブルを避けることができます。システム開発の予算を決める際の一般的な計算方法として「人月」と「人月単価」を使用する方法があります。
たとえば、人月単価が100万円で、10人月の作業が必要な場合、システム開発のコストは「100万円×10人月=1,000万円」となります。このように、人月と人月単価を掛け合わせることで、大まかな開発コストを算出できます。
簡単にいえば、人月は開発に必要な1ヶ月間の人員の数を指します。10人月の作業を2人で行う場合、システム開発にかかる期間は最短でも5か月ということです。
また、システム開発の予算を決める際には、エンジニアのスキルや開発規模によっても費用が変わることを理解しておくことが重要です。適切な予算設定を行い、スムーズな開発を目指しましょう。
システム開発の知識を身につける
システム開発に関する基本的な知識を身につけることは、開発プロジェクトをスムーズに進めるための第一歩です。以下のポイントを参考に、知識を深めておきましょう
- 基本的な開発用語の理解
「フレームワーク」「データベース」「API」など、システム開発に関連する基本的な用語を理解することで、開発会社とのコミュニケーションがスムーズになります。
- 開発プロセスの把握
システム開発は、要件定義、設計、実装、テスト、リリースといった一連のプロセスを経て完成します。これらのプロセスを理解することで、開発の進捗や問題点を正確に把握できます。
- 最新技術のトレンドのキャッチアップ
システム開発の技術は日々進化しています。最新の技術トレンドをキャッチアップすることで、より効果的なシステムを構築するヒントを得られるでしょう。
システム開発の知識を身につけることで、開発会社とのコミュニケーションが円滑になり、プロジェクトの成功率が高まります。また、自身の要望を正確に伝えられるため、理想的なシステムを構築しやすくなるでしょう。
相性のよい開発会社を見つけよう
システム開発会社を選ぶときには、予算や納期はもちろん、担当者と円滑なコミュニケーションが取れるかどうかや、開発会社の得意領域を確認することが大切です。
また、依頼する側も、最新技術やトレンドについての情報をキャッチアップしておき、開発側と対等に会話できるようにしておくことが、システム開発を成功させるためのポイントです。
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