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2024.06.13

figureタグの使い方とSEO効果

figureタグの使い方とSEO効果

HTML5で導入されたfigureタグは、画像や図版、コードブロックなどを文書の本文とは別の独立した要素として扱うためのタグです。このタグを適切に使用することで、ウェブページのセマンティクス(意味構造)を強化し、SEO(検索エンジン最適化)やアクセシビリティの向上に寄与します。


この記事では、figureタグの基本的な使い方から、具体的な使用例、そしてSEOやアクセシビリティへの影響について詳しく解説します。初心者の方でもすぐに実践できるよう、コードサンプルを交えて説明しますので、ぜひ参考にしてください。

figureタグとは?

figureタグは、HTML5で導入されたタグの一つで、画像や図版、コードブロックなどを文書の本文とは独立した要素として扱うために使用されます。このタグを使うことで、ウェブページの構造をよりセマンティック(意味的)に表現でき、検索エンジンや支援技術(スクリーンリーダーなど)にとって理解しやすくなります。以下では、figureタグの定義と目的、基本構造について詳しく解説します。

figureタグの定義と目的

figureタグは、HTML5で導入されたセマンティック要素の一つです。このタグは、画像や図版、表、コードブロックなど、本文とは独立して意味を持つコンテンツを囲むために使用されます。主な目的は、これらのコンテンツが本文の一部であることを示しつつも、独立した情報単位として扱うことです。

例えば、ブログ記事に掲載される画像やグラフ、図表などは、本文の内容を補足するものですが、これらをfigureタグで囲むことで、検索エンジンや支援技術に対して、それらが本文の重要な一部であることを強調できます。

  • 定義: figureタグは、画像、図版、表、コードブロックなど、独立した意味を持つコンテンツを囲むためのタグです。
  • 目的: コンテンツをセマンティックに構造化し、検索エンジンや支援技術にとって理解しやすくすること。

figureタグの基本構造

figureタグの基本的な構造は非常にシンプルです。通常は、figureタグの中にimgタグや図表、キャプションを含むfigcaptionタグを配置します。以下に、基本的な使用例を示します。

html

<figure>
  <img src="example.jpg" alt="Example image">
  <figcaption>これは例の画像です。</figcaption>
</figure>
  • figureタグ: コンテンツ全体を囲むタグ。
  • imgタグ: 画像を表示するためのタグ。
  • figcaptionタグ: 画像や図版のキャプション(説明)を表示するためのタグ。

このように、figureタグを使うことで、コンテンツをより意味的に表現でき、SEOやアクセシビリティの向上に寄与します。

figureタグの使い方

figureタグを正しく理解し、効果的に使うことで、ウェブページのセマンティクスとユーザビリティを大幅に向上させることができます。このセクションでは、figureタグの基本的な使用例と具体的なコードサンプルを交えて解説します。

基本的な使用例

figureタグは、画像や図版、表、コードブロックなど、本文とは独立した意味を持つコンテンツを囲むために使用されます。特に、以下のような場合に有効です。

  • ブログ記事の画像: 記事の内容を補完する画像をfigureタグで囲むことで、画像が独立した意味を持つことを示します。
  • グラフやチャート: データを視覚的に表現するグラフやチャートもfigureタグで囲むと、内容を補強します。
  • コードブロック: プログラミングのチュートリアルなどで、コードブロックをfigureタグで囲むことで、コードが独立した意味を持つことを明示します。

以下に、基本的な使用例を示します。

画像を含む例

html

<figure>
  <img src="example.jpg" alt="Example image">
  <figcaption>これは例の画像です。</figcaption>
</figure>

この例では、画像とそのキャプションをfigureタグで囲むことで、画像が独立した意味を持つことを示しています。

グラフを含む例

html

<figure>
  <img src="chart.png" alt="Sales chart">
  <figcaption>2024年の売上グラフ</figcaption>
</figure>

グラフの説明をfigcaptionタグ内に記載することで、グラフの内容が明確になります。

実際のコードサンプルと解説

具体的な使用例として、ウェブページ内に画像とキャプションを配置する方法をコードで示します。

html

<figure>
  <img src="sunset.jpg" alt="Sunset over the mountains">
  <figcaption>山々の上に沈む夕日</figcaption>
</figure>
  1. imgタグ: src属性で画像ファイルのパスを指定し、alt属性で画像の代替テキストを提供します。これにより、画像が表示されない場合や、視覚障害者がスクリーンリーダーを使用する場合でも、画像の内容が理解できます。
  2. figcaptionタグ: 画像のキャプションを提供します。これにより、画像の説明や注釈を表示し、コンテンツの理解を助けます。

figureタグを使うことで、コンテンツのセマンティクスを強化し、ユーザーや検索エンジンにとって意味が伝わりやすくなります。

figureタグを使うメリット

figureタグを使用することで、ウェブページのセマンティクスを強化し、SEO(検索エンジン最適化)やアクセシビリティの向上に寄与することができます。このセクションでは、figureタグを使うことによる具体的なメリットについて詳しく解説します。

SEOへの影響

figureタグを適切に使用することで、SEOにおいていくつかのメリットが得られます。以下にその主なポイントを示します。

構造化データの強化

figureタグは、コンテンツの意味を明確にするため、検索エンジンがページの内容をより正確に理解するのに役立ちます。これにより、関連する検索クエリに対してページが上位に表示される可能性が高まります。

キャプションの利用

figcaptionタグを使用して画像や図のキャプションを提供することで、追加のテキスト情報を検索エンジンに提供できます。これは、画像検索の結果にも影響を与え、より多くのトラフィックを獲得する助けになります。

アクセシビリティの向上

figureタグを使ってコンテンツを構造化することで、支援技術(スクリーンリーダーなど)がコンテンツをより適切に解釈できるようになります。これにより、ページのユーザビリティが向上し、ユーザーエクスペリエンスが改善されます。

具体例

html

<figure>
  <img src="seo-benefits.jpg" alt="SEO benefits illustration">
  <figcaption>SEOにおけるfigureタグの利点を示す図</figcaption>
</figure>

この例では、SEOの利点を視覚的に説明する図をfigureタグで囲み、figcaptionタグでキャプションを提供しています。これにより、検索エンジンは画像の内容とその関連性をより理解しやすくなります。

アクセシビリティの向上

figureタグを使用することで、ウェブページのアクセシビリティを向上させることができます。以下にその具体的な方法を示します。

意味的な構造の提供: figureタグは、画像や図版が文書の本文とどのように関連しているかを明確にします。これにより、支援技術がコンテンツをより適切に解釈し、ユーザーに対してより良いナビゲーション体験を提供します。

代替テキストの活用: imgタグにalt属性を使用することで、視覚障害者がスクリーンリーダーを通じて画像の内容を理解できるようになります。これは、アクセシビリティの基本的なベストプラクティスです。

具体例:

html

<figure>
  <img src="accessible-design.jpg" alt="Accessible web design illustration">
  <figcaption>アクセシブルなウェブデザインの重要性を示す図</figcaption>
</figure>

この例では、アクセシブルなウェブデザインの重要性を説明する図をfigureタグで囲み、figcaptionタグでキャプションを提供しています。これにより、視覚障害者でも内容を理解できるようになります。

figureタグを使った具体例

figureタグを実際に使用することで、ウェブページのセマンティクスを向上させ、より魅力的で使いやすいコンテンツを作成することができます。ここでは、具体的な使用例として、ブログ記事やポートフォリオサイトでの活用方法を紹介します。

ブログ記事での活用例

ブログ記事では、コンテンツを視覚的に補強するために画像やグラフを使用することが一般的です。figureタグを使用することで、これらの視覚的な要素を意味的にグループ化し、SEOとアクセシビリティを向上させることができます。

例1: 記事内の画像

旅行ブログの記事で、訪れた場所の写真を掲載する場合を考えます。figureタグを使って画像とそのキャプションをグループ化することで、写真の内容がより明確になります。

html

<figure>
  <img src="paris-eiffel-tower.jpg" alt="Eiffel Tower in Paris">
  <figcaption>パリのエッフェル塔</figcaption>
</figure>

この例では、パリのエッフェル塔の写真をfigureタグで囲み、figcaptionタグでキャプションを追加しています。これにより、読者は写真の内容を即座に理解でき、検索エンジンも画像の関連性を評価しやすくなります。

例2: 記事内のグラフ

データ分析に関する記事で、調査結果を示すグラフを掲載する場合も、figureタグを使ってグラフとその説明をグループ化します。

html

<figure>
  <img src="data-analysis-chart.jpg" alt="Data analysis results">
  <figcaption>データ分析結果のグラフ</figcaption>
</figure>

この例では、データ分析結果を示すグラフをfigureタグで囲み、figcaptionタグで説明を追加しています。これにより、グラフの内容が明確になり、読者の理解が深まります。

ポートフォリオサイトでの活用例

ポートフォリオサイトでは、作品やプロジェクトの紹介に画像を多用します。figureタグを使用することで、各作品を視覚的に強調し、プロフェッショナルな印象を与えることができます。

例1: デザイン作品の紹介

デザイナーのポートフォリオサイトで、各作品の画像と説明をfigureタグでグループ化する場合を考えます。

html

<figure>
  <img src="graphic-design-project.jpg" alt="Graphic design project">
  <figcaption>グラフィックデザインのプロジェクト</figcaption>
</figure>

この例では、グラフィックデザインの作品をfigureタグで囲み、figcaptionタグで説明を追加しています。これにより、各作品が独立した情報単位として強調されます。

例2: 写真ギャラリー

写真家のポートフォリオサイトで、各写真とそのキャプションをfigureタグでグループ化する場合も同様です。

html

<figure>
  <img src="nature-photography.jpg" alt="Nature photography">
  <figcaption>自然の写真</figcaption>
</figure>

この例では、自然の写真をfigureタグで囲み、figcaptionタグで説明を追加しています。これにより、写真の内容が明確になり、訪問者の興味を引きやすくなります。

まとめ

figureタグは、HTML5で導入されたセマンティクスを強化するための重要なタグです。画像や図版、グラフ、コードブロックなど、独立した意味を持つコンテンツを囲むことで、SEOやアクセシビリティを向上させることができます。


投稿者

  • デジタルトレンドナビ編集部

    システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。