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システム開発

2024.05.27

Webページ読み込み完了時に処理を実行する「window.onload」

Webページのローディングプロセスにおいて、JavaScriptのwindow.onloadイベントは重要な役割を果たします。このイベントは、ページ上のすべてのコンテンツ(画像やスタイルシートを含む)が完全にロードされた後に起動します。これにより、開発者はページが完全に利用可能になるタイミングでスクリプトを安全に実行できるようになります。


この記事では、window.onloadの使い方を初心者向けに解説し、具体的なコード例を交えて、どのようにしてWebページの動作を最適化できるかを学びます。window.onloadを効果的に使用することで、ユーザー体験を向上させることが可能です。

この記事でわかること

    • window.onloadとは何か、およびそのイベントがどのように機能するか。
    • window.onloadを使った基本的な使い方と具体的なコード例。
    • ページが完全にロードされた後にJavaScriptが実行されるメリットと注意点。
    • window.onloadと他のイベント(例えばDOMContentLoaded)との違い。

「window.onload」とは

「window.onload」とは

window.onloadは、Webページの全ての要素(画像、スタイルシート、スクリプトなどを含む)が完全にロードされた後に実行されるJavaScriptのイベントです。このイベントは、Webページがブラウザに完全に表示される前にJavaScriptが実行されるのを防ぎます。window.onloadを使用すると、ページの全コンテンツが利用可能になってからJavaScriptが実行されるため、DOM操作やイベントハンドラの設定など、ページの初期化に関連する処理を安全に行うことができます。この方法は、特に重たいリソースを多く含むWebページで有効です。

「window.onload」の使い方

「window.onload」の使い方

「window.onload」イベントを使用するには、以下のコードのように記述します。

JavaScript
window.onload = function() {
// ここに処理を記述する
};

このコードは、windowオブジェクトのonloadプロパティに、処理を実行する関数を代入しています。

以下のコードは、ページ読み込み完了時に「Hello, world!」というメッセージをコンソールに出力する例です。

JavaScript
window.onload = function() {
console.log(‘Hello, world!’);
};

注意点

注意点

「window.onload」イベントを使用する際には、以下の点に注意する必要があります。

  • すべてのコンテンツが読み込まれた後に処理が実行されるため、画像などの読み込みに時間がかかる場合は、処理が実行されるまでに時間がかかる場合があります。
  • DOMContentLoadedイベントと異なり、非同期スクリプトの読み込み完了も待ってから処理が実行されます。

まとめ

まとめ

この記事では、Webページが完全にロードされた後に実行されるJavaScriptのwindow.onloadイベントについて詳しく解説しました。window.onloadは、ページ上のすべてのリソースがロードされたことを保証するため、DOM操作やイベントの設定など、ページ依存のスクリプトを安全に実行するのに最適です。


ただし、重たいリソースが多いページでは、イベントの発火までに時間がかかる可能性がある点には注意が必要です。効果的に利用することで、ユーザー体験を向上させることが可能です。開発者はこのイベントを使って、Webページの利用準備が整った正確なタイミングでスクリプトを実行できます。


投稿者

  • デジタルトレンドナビ編集部

    システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。