2024.03.11
Pythonで画像処理!Pillowライブラリの基礎
画像処理は、Webサイトやアプリ開発において重要な役割を果たします。
Pythonには、画像処理用のライブラリがいくつか存在しますが、その中でも代表的なのが「Pillow」です。
Pillowは、以前は「PIL(Python Imaging Library)」と呼ばれていたライブラリのフォーク版で、開発が活発にされています。豊富な機能を持ち、初心者でも比較的簡単に画像処理を行うことができます。
この記事でわかること
- Pillowとは
- Pillowでできること
- サンプルコード
目次
Pillowとは?
Pillowは、Python Imaging Library (PIL) の後継として開発された画像処理ライブラリです。PILは開発が停止していますが、Pillowは活発に開発が続けられており、多くの機能が追加されています。
Python Pillowでできること
Pillowでは、以下のような画像処理を行うことができます。
- 画像の読み込み・書き込み
- 画像の回転・反転
- 画像のリサイズ・切り抜き
- 画像のフィルタ処理
- テキストの描画
Pillowのインストール
Pillowは、以下のコマンドでインストールできます。
pip install Pillow |
サンプルコード
画像の読み込み
Pillowを使って画像を読み込むには、Image.open()関数を使います。
Python |
---|
from PIL import Image # 画像ファイルを開く image = Image.open(“sample.jpg”) # 画像の情報を確認 print(image.format) print(image.size) |
画像の表示
読み込んだ画像を表示するには、show()関数を使います。
Python |
---|
image.show() |
画像のフィルタ処理
画像のフィルタ処理は、image.filter()関数を使います。
Python |
---|
from PIL import Image, ImageFilter # 画像を読み込む image = Image.open(“sample.jpg”) # 画像にぼかしフィルターをかける image = image.filter(ImageFilter.GaussianBlur(radius=10)) # フィルター処理後の画像を表示 image.show() |
画像のリサイズ
resize()関数を使って、画像のサイズを変更できます。
Python |
---|
# 画像を半分のサイズにリサイズ image = image.resize((320, 240)) # リサイズ後の画像を表示 image.show() |
画像のトリミング
crop()関数を使って、画像の一部を切り取ることができます。
Python |
---|
# 画像の左上から100×100ピクセルの部分を切り取る image = image.crop((100, 100, 200, 200)) # トリミング後の画像を表示 image.show() |
画像の回転
rotate()関数を使って、画像を回転できます。
Python |
---|
# 画像を90度回転 image = image.rotate(90) # 回転後の画像を表示 image.show() |
画像の保存
save()関数を使って、画像を保存できます。
Python |
---|
# 画像をJPEG形式で保存 image.save(“output.jpg”) |
まとめ
Pillowは、Pythonで画像処理を行うための強力なライブラリです。この記事では、Pillowの基本的な使い方と、簡単な画像処理の例を紹介しました。
Pillowを使いこなすことで、Webサイトやアプリに魅力的な画像を追加することができます。
投稿者
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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