2024.02.26
JavaScriptで複数の条件分岐を実現する「else if」
JavaScriptにおいて、単一の条件だけでなく、複数の異なるシナリオに対応するためには、条件分岐が不可欠です。「if」文が基本となりますが、より複雑なロジックを扱う際には「else if」構文がその力を発揮します。
本記事では、「else if」の使い方とその効果的な活用方法について解説していきます。
この記事でわかること
- JavaScript「else if」の基本構文
- JavaScript「else if」のサンプルコード
目次
JavaScript「else if」とは
JavaScriptにおいて、「else if」は連続した条件分岐を可能にします。「if」文で設定した条件が満たされない場合に、次の「else if」に書かれた条件を順に評価し条件に合致するブロックを実行する構文です。
これにより、複数の異なる可能性を論理的に処理することができます。
JavaScript「else if」文の基本構文
「else if」文は「if」文の条件が偽だった場合に、別の条件を判定する文です。
下記のように「else if」文は「if」文の直後に記述します。
if (条件1) { // 条件1が真の場合の処理 } else if (条件2) { // 条件2が真の場合の処理 } else { // どちらの条件も偽の場合の処理 } |
JavaScript「else if」文のサンプルコード
年齢によるメッセージ表示
ユーザーの年齢を入力し、年齢に応じたメッセージを表示するプログラムです。
const age = 20; if (age >= 20) { console.log(‘成人です’); } else if (age >= 18) { console.log(‘成人年齢に近いです’); } else { console.log(‘未成年です’); } |
このコードでは、まず変数 age にユーザーの年齢を代入します。その後、if文で age が20以上かどうかを判定します。
- 20以上の場合、「成人です」と出力します。
- 20未満の場合、「else if」文で age が18以上かどうかを判定します。
- 18以上の場合、「成人年齢に近いです」と出力します。
- 18未満の場合、「未成年です」と出力します。
このように、「else if」文を使うことで、複数の条件を順番に判定することができます。
商品の割引
商品の価格と購入数量を入力し、割引率を計算するプログラムです。
const price = 1000; const quantity = 3; let discount = 0; if (quantity >= 5) { discount = 0.1; } else if (quantity >= 3) { discount = 0.05; } else { discount = 0; } const total = price * (1 – discount); console.log(`割引率: ${discount * 100}%`); console.log(`合計金額: ${total}円`); |
このコードでは、まず変数 price に商品の価格、quantity に購入数量を代入します。その後、if文で quantity が5以上かどうかを判定します。
- 5以上の場合、割引率を10%にします。
- 5未満の場合、「else if」文で quantity が3以上かどうかを判定します。
- 3以上の場合、割引率を5%にします。
- 3未満の場合、割引率は0%になります。
最後に、割引率と合計金額を計算して出力します。
まとめ
JavaScriptの「else if」構文は複雑な条件分岐を簡潔に記述するための強力なツールです。基本的な「if」文に続けて使用することで、複数の条件に基づいた異なるアクションを取ることが可能になります。
サンプルコードを通じて、年齢判定や割引計算のような実用的な例を見ることができました。効率的なコードを書くためにも「 if」の正しい使用法を身につけることが重要です。
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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