2024.01.09
JavaScriptとは?Javaとの違いやできることをわかりやすく解説
JavaScriptはプログラミング言語のなかでも動的な役割を担う言語です。近年はWebサイトに視認性や利便性が求められるようになり、ますます使用されることが増えています。Webのデザインや開発をするなら、学びたいと思っている方もいるのではないでしょうか。
そこで、今回はJavaScriptの特徴をはじめ、できることやほかの言語との違いにスポットを当てて解説していきます。
この記事でわかること
- JavaScriptがどんな言語なのか
- ほかの言語との違い
- JavaScriptが人気の理由
- JavaScriptでできること
目次
JavaScriptとは
JavaScriptとは、ブラウザで動くプログラミング言語で、日頃から使用しているブラウザで見るほとんどがJavaScriptでできています。Webサイトに動きをつけることが最大の魅力であり、1996年頃Internet Explorer3.0に搭載されたのを機に普及し続けている言語です。
普段から見ているもののなかでは、ボタンをクリックするとウィンドウが出るポップアップウィンドウや、画像が自動で切り替わるスライドショー、そのほかではアニメーションなどが挙げられます。
また、比較的簡単かつ手軽に開発できることを目的としていることが特徴です。はじめに、ほかのプログラミング言語との違いから確認していきます。
JavaScriptと他の言語の違い
JavaScriptと良く似た言語にJavaやTypeScriptがありますが、これらの言語とどのような違いがあるのでしょうか。名称が似ているからといって必ずしも同じ特性があるとは限らず、それぞれに個性や強みがあるものです。ここでは、Java・TypeScript・Visual Basicとの違いを解説します。
Javaとの違い
Javaとは名称が似ていますが、使用される分野や目的などさまざまな部分が異なります。JavaScriptがブラウザで動作するのに対し、Javaはコンパイルで翻訳したあとにJava仮想マシンで実行されるのが一般的です。
また、Webページ以外でもアプリケーションやシステムなどにも使われます。文法はデータ型を変更できる動的型付と、データ型を固定で当てはめる静的型の違いがあり、名前が似ていても全く異なるものであることがわかります。
1995年ごろネットスケープコミュニケーションズのブレンダン・アイク氏によりJavaScriptが開発されたときには、Javaは開発元はサン・マイクロシステムズにより開発され、すでに注目を集める言語でした。一度プログラムを書けばどんなハードウェアでも動作することを目指して開発されたことも前者との大きな違いです。
ただ、JavaScriptは開発された当初LIve Scriptという名称だったのですが、当時人気を集めていたJavaに寄せて現在の名称に変更されたため、近い名称となっています。
TypeScriptとの違い
TypeScriptは、JavaScriptを拡張して開発された言語で、2012年10月にMicrosoftが公開しています。TypeScriptで書いたコードをコンパイルすると、JavaScriptのコードに変換できる互換性の高さが特徴です。また大規模な開発ではエラーを未然に防ぐよう設計されていることも魅力であり、Googleの標準開発言語になってからは世界中から注目を集めています。
大きな違いとして、JavaScriptは動的型付けなのに対し、TypeScriptは静的型付けを採用していることが挙げられます。前者が実行するまでエラーに気づきにくいという問題点があるのに対し、後者はコンパイラオプションで変数をチェックしてエラーを未然に防ぐことができるという違いがあるのです。
Visual Basicとの違い
Visual Basicは1991年にMicrosoftにより開発された言語で、通称VBとも呼ばれています。開発から30年以上も長く愛されている言語ですが、2002年に改良され現在はVisual Basic.NETと名称が変わっています。
主にWindowsのアプリケーション開発の現場で使われることが多く、プログラミング初心者でも使いやすいことが特徴です。WordやExcelなどの利便性を高めるために、機能を追加する、見た目を変更するといった拡張機能の開発などにも用いられています。
JavaScriptがWebページの動作などフロントエンドを担うことが多いことや、ほかの言語と併せて使われる事が多いのに対し、Visual BasicはWindowsのアプリケーション開発に使われることが多いという違いがあります。
JavaScriptの人気が高い理由
JavaScriptは世界中でとても人気がある言語ですが、なぜここまで高い人気をほこっているのでしょうか。Webサービスのほとんどで使われているトレンドの言語について、人気の理由を解説していきます。
初心者でも始めやすいため
はじめに学ぶための環境が整っているので、プログラミングをこれからはじめる方でも取り組みやすいことが挙げられます。学びのノウハウがそろっている状態はそれだけ学習へのハードルを下げることにつながります。
スクールや各種教材をはじめ、インターネットにもQ&Aがたくさんあるので、解決策をシェアしやすいことも理由の1つです。これからJavaScriptを学ぼうとする場合を想像しても、これだけの環境があれば取り掛かりやすいといえます。
できることが多いため
JavaScriptは非常に多くのWebアプリの制作に対応できることが魅力です。とくにWebサイトの見た目であるフロントエンドと、見えない部分のサーバーサイドの両方の開発に携われるため、開発分野ではさまざまなシーンで活躍する言語なのです。
たとえば、SNSのチャット機能を作ることもできるので、知識と経験を積んでいけば本格的なアプリ開発にもできる可能性があります。また、エンジニアのなかでもフロントエンジニアを目指すならマストな言語であり、今後の活躍の場も期待できます。
JavaScriptでできること
JavaScriptは今や世界中から注目されているプログラミング言語ですが、具体的にはどのようなことができるのでしょうか。ここではJavaScriptでできることをピックアップして紹介していきます。
検索機能の設置
本来持つ機能として、データを整理して整列した状態を作ること、それらの検索処理も加えられることが挙げられます。こうした機能はDataTablesというライブラリから提供されているもので、JavaScriptと合わせて使うことで円滑な検索機能を設置することができます。
複雑な記述をしなくても良いことや、手軽に表をつくれるなど、手軽さも魅力です。
ポップアップウィンドウの表示
Webページのなかには何らかのアクションをすると、小さなウィンドウが開くポップアップウィンドウを表示させるページがあります。これもJavaScriptの利用で簡単に実装することができます。
ポップアップウィンドウは、Webページ内のボタンをクリックしたときや、ページの読み込みのタイミングなどに表示されることが多いですが、強調したい情報を表示させることや、会員登録や商品購入などを促すときにも効果的です。
スライドショーの作成
画像が自動的に切り替わるスライドショーを作成する際にもJavaScriptが活躍します。そもそもWebページに動きをつける機能がありますが、それを活用したパターンです。たとえば、宿泊先のWebサイトなどでは、四季折々の美しい景色をスライドショーで表示させたり、季節のメニューを表示させたりすることができます。
そのほかにもさまざまな用途や目的のスライドショーを表示させることで、文章がほとんどなくてもそのWebページやサイト、商品や場所の魅力を伝えることに貢献します。
Webアニメーションの作成
動きを担う言語として文字や画像などにアニメーションをつけることもできます。たとえば、文字が徐々に浮かびあがってくる、もしくは徐々に消えていく、色が変化するといった動きを加えることができます。
人は動くものに視線を移すことが多いので、Webアニメーションを実装すればWebページの滞在時間を増やせる可能性もあるのです。なおかつ手軽に作成できる点もJavaScriptならではのメリットだといえます。
アコーディオンメニューの作成
Webページのよくある質問などでは、質問だけが表示されていて質問をクリックしたときにだけ回答が表示されるケースがたくさんあります。こうしたクリックしたときだけ展開される状態をアコーディオンメニューといい、これもJavaScriptなら簡単に作ることができます。
Webサイトによっては質問がたくさんあってすべて展開すると見づらい場合もありますが、こうした見づらさの解消と、ユーザーの利便性を高める意味でもJavaScriptが使われているのです。
データのリアルタイム表示
近年ではスマホの料金比較や保険料の計算などで、情報を入力するとリアルタイムで金額が表示されるケースがよくあります。これはJavaScriptが得意とするブラウザでの計算で、旅行サイトなどでは宿泊料金の計算などにも使われているものです。
ユーザーは必要な情報を入力するか選択するだけ、それ以外の面倒な計算をしなくても良い点が特徴です。さらに瞬時に求めるデータが表示されることで、ユーザーのその後の行動を促すことにも役立っています。
Webサイト・アプリの作成
Webページに動きをつけることが得意なJavaScriptですが、WebサイトやWebアプリの制作にも使われています。むしろ近年のWebサイトの傾向から見ても、欠かせないといっても過言ではありません。Webサイトのなかにはチャットボットを設置しているものがありますが、これもJavaScriptを使用しています。
Webアプリにおいてもユニークな動きをつけるためにはマストな存在です。ゲームはもちろんのこと、入力データの送信や入力形式の確認などさまざまなWebアプリで活用しています。
前回はJavaScriptの基本やJavaとの違いを解説しました。今度は、JavaScriptの時間に関連する関数に焦点を当て、setTimeoutの使い方やsetIntervalとの違いを解説しますので、合わせてご覧ください。
JavaScriptはできることが多い
JavaScriptは、Webページの動的な部分を担うプログラミング言語であり、Webページやサイト、Webアプリなどさまざまなシーンで活用されています。言語が持つ特徴からできることが多くあり、普段の生活のなかで触れている部分も多岐にわたります。
また、世界的に注目を集め人気があることから学びの環境が整っており、携わるのがはじめてという場合でも取り組みやすいことも人気の理由の1つです。インターネットが生活に欠かせない昨今、JavaScriptの必要性がますます高まっていくことが予想できます。
これから学ぼうとしている方はもちろん、すでにWebサイトのデザインやWebアプリに携わっている方も、知識と経験を積んでJavaScriptを活用していくことをおすすめします。
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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