2023.09.28
Shopifyペイメントとは?メリットや設定方法、手数料など詳しく解説
Shopifyには、独自の決済サービスであるShopifyペイメント(Shopify Payments)があります。
Shopifyペイメントを利用することで、手軽に決済方法を追加できるため、多くのShopifyユーザーから人気を集めています。
しかし、詳しいメリットや手数料について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、Shopifyペイメントのメリットや設定方法、手数料などについて詳しく解説します。
Shopifyペイメントの導入を検討できる内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Shopifyペイメント(Shopify Payments)とは?
引用:Shopify ペイメント: Shopifyでクレジットカード決済を受け付ける – Shopify 日本
Shopifyペイメントは、Shopifyが提供している独自の決済サービスです。
日本をはじめ、アメリカやカナダなど、計23の国や地域*をビジネス拠点としたストアのみに提供されており、以下の主要カードブランドに対応しています。
- Visa
- Mastercard
- JCB
- American Express
*2023年4月時点。
また、Shopifyペイメントでは、主に以下のような決済サービスの利用も可能です。
- Shop Pay
- Apple Pay
- Google Pay
上記の決済サービスを利用することで、2回目以降のショッピングではクレジットカード情報を入力する必要がなくなるため、支払い手続きを迅速かつスムーズにできます。
Shopifyの基礎知識については下記記事もご覧くださいませ。
関連記事:【最新版】Shopify(ショッピファイ)とは?機能や料金プラン、メリットを解説
Shopifyペイメントを使用するメリット4選
Shopifyペイメントを使用するメリットは以下の4つです。
- 審査なしで導入できる
- 取引手数料がかからない
- さまざまな決済サービスが利用できる
- 入金サイクルが早い
Shopifyペイメント導入する判断をする際に参考にしてください。
1. 審査なしで導入できる
一般的に決済サービスの導入には審査があり、時間や手間がかかりますが、Shopifyペイメントは審査なしで導入できます。
管理画面から簡単に導入できるため、今すぐECサイト運営をスタートさせたい方におすすめです。
ただし、JCBカードを使えるようにするには別途審査が必要です。
また、導入開始からある一定期間が過ぎると、Shopifyペイメントから身元確認書類の提出が求められます。期限内に身元確認書類を提出しなかった場合は、使用できなくなるため注意が必要です。
2. 取引手数料がかからない
Shopifyでは外部の決済サービスのみを利用している場合、決済手数料とは別で取引手数料がかかりますが、Shopifyペイメントでは取引手数料が発生しません。
取引手数料が無料のため、ほかの決済サービスを利用した場合よりも、Shopifyペイメントの手数料の総額の方が安くなる可能性があります。
たとえば、ベーシックプランに加入していて、決済手数料が2.5%の外部決済サービスを利用したとすると、Shopifyペイメントの3.4%より安く感じるでしょう。しかし、外部決済サービスでは取引手数料が2%かかり、合計4.5%の手数料がかかってしまうため、Shopifyペイメントの方がコストを抑えられることがあるのです。
取引手数料により利益の減少を抑えられるので、ShopifyでECサイトを運営している方は、決済サービスとしてShopifyペイメントの活用をおすすめします。
3. さまざまな決済サービスが利用できる
Shopifyペイメントでは以下のクレジットカードブランドや、決済サービスに対応しています。
決済方法の種類 | 主なサービス名・ブランド名 |
---|---|
クレジットカード決済 | ・Visa ・Mastercard ・JCB ・American Express |
電子マネー決済 | ・Shop Pay ・Apple Pay ・Google Pay |
幅広い決済に対応できるため、さまざまなターゲット層が自社ECサイトで購入できるようになります。
また、外部決済サービスと併用することで、Shopifyペイメントでカバーできていない決済サービスが追加可能です。
4. 入金サイクルが早い
Shopifyペイメントでは日本に拠点を置くECサイト運営者の場合、翌週の金曜に入金される仕組みになっており、入金サイクルが短いです。
たとえば、日曜日に商品が注文された場合は、最短5日で入金されます。もっとも入金が遅くなる月曜日に注文が入った場合でも11日後に振り込まれます。
入金サイクルが早いとキャッシュフローを改善できる可能性もあり、小規模ビジネスをしている方にもおすすめです。
なお、入金サイクルは毎週、あるいは毎月のいずれかから選択できます。
Shopifyペイメントの設定方法
Shopifyペイメントを利用するには以下3ステップで設定を行う必要があります。
- STEP1:Shopifyペイメントを有効にする
- STEP2:必要な情報を登録する
- STEP3:テストを行う
Shopifyペイメントを導入しようと考えている方は、参考にしてみてください。
STEP1:Shopifyペイメントを有効にする
まずはShopifyダッシュボード画面にある「設定」>「決済」から「Shopifyペイメントを有効にする」をクリックします。
STEP2:必要な情報を登録する
次に必要な情報を登録します。
入力する必要のある必要な情報は以下のとおりです。
- ビジネス情報
- 個人情報
- 商品の詳細
- 銀行口座情報
- 注文購入者の銀行取引明細書に表示されるストア名や電話番号
すべての入力ができたら「アカウントの設定を完了する」から登録を済ませます。
STEP3:テストする
最後に問題なく決済ができるかどうかテストします。
Shopifyペイメントでは管理画面の「テストモードを使用する」と書かれたチェックボックスにチェックを入れることで「テストモード機能」が利用可能です。
テストモード機能を利用する際、使用するクレジットカード番号はShopifyの公式サイトにて確認できます。詳しいやり方についても記載されているため、テストモードを利用する際は以下のヘルプページをご覧ください。
Shopify ペイメントのテスト · Shopify ヘルプセンター
なお、テストモードが有効になっていると注文を受け付けられなくなってしまいます。設定が終わった後は必ず、オフにするのを忘れないようにしましょう。
Shopifyペイメントの手数料
Shopifyペイメントでは、決済手数料は以下のようにカードの発行元の国や、加入しているプランによって異なります。
クレジットカードの種類 | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
日本のクレジットカード | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
海外/American Expressのクレジットカード | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
JCBのクレジットカード | 4.15% | 4.1% | 4.05% |
なお、Shopifyペイメントを利用せず、外部の決済サービスを利用している場合は、以下の取引手数料が発生します。
ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|
2.0% | 1.0% | 0.5% |
Shopifyペイメントを利用している場合は取引手数料は発生しないため、低コストに抑えられます。
Shopifyペイメントと併用できるおすすめの決済サービス5選
Shopifyペイメントでは一部カバーされていない決済方法もあるため、ほかの決済方法に対応できるよう、以下の決済サービスを併用するのがおすすめです。
- PayPal
- Amazon Pay
- SBペイメントサービス
- GMOイプシロン
- KOMOJU
各サービスの特徴や追加できる決済方法を紹介しているので、自分にあった決済サービスがあるかを見てみましょう。
1. PayPal
引用: かんたん&安全なオンライン決済サービス | PayPal JP
PayPalは、アメリカのカリフォルニア州に本社を構えるPayPal社が提供している決済サービスです。世界2,400万を超えるお店で利用でき、約3億人のユーザーに利用されています。
PayPalでは、事前にクレジットカードやデビットカード、銀行口座を登録しておくことで、アカウントにログインするだけで登録した方法での決済が可能です。海外で人気の高い決済サービスなので、海外ユーザー向けに商品を販売する際に最適な決済サービスです。
2. Amazon Pay
引用:Amazon Pay | 簡単で安心なオンライン決済を | アマゾンペイ
Amazon Payは、アメリカのワシントン州に本社を構えるAmazon.com社が提供する決済サービスです。世界最大級のECモールAmazonのアカウントを持っているユーザーであれば誰でも利用できます。
Amazon Payを利用すると、Amazonアカウントに登録している住所やクレジットカード情報を利用してスムーズな決済が可能です。また、Amazonギフトカードを使った支払いも可能なので、クレジットカードを持っていないユーザーにも対応できます。
3. SBペイメントサービス
引用:決済代行・オンライン決済サービスの導入ならSBペイメントサービス(旧:ソフトバンク・ペイメント・サービス株式会社)
SBペイメントサービスは、ソフトバンクグループのSBペイメントサービス株式会社が提供する決済代行サービスです。オンライン決済から実店舗決済まで、総合的な決済サービスに対応しています。
SBペイメントサービスの特徴は、クレジットカードの決済手数料が3.10%からと業界最安水準な点です。PayPayやキャリア決済、コンビニ決済など、Shopifyペイメントでカバーされていない決済方法が豊富です。
4. GMOイプシロン
GMOイプシロンはGMOイプシロン株式会社が提供する決済代行サービスです。40,000社を超える導入実績があり、導入実績は法人・個人、中小〜大規模を問わず幅広い人が利用しています。
国際基準の安心のセキュリティ環境下で運用されているため、安心して利用することが可能です。コンビニ決済や代引き決済、後払い決済などに対応しています。
5. KOMOJU
KOMOJUは、東京に拠点を構える株式会社DEGICAが運営するオンライン決済代行サービスです。初心者でも導入から運用ができることから人気を集めており、4,500を超える世界中のEC事業者に利用されています。
KOMOJUの特徴は売上の入金サイクルが早く、1週間おきに指定の銀行口座に売上が振り込まれる点です。決済方法が豊富でコンビニ決済やスマホ決済、Pay-easyなどを導入できます。
Shopifyペイメントに関するよくある質問
以下ではShopifyペイメントに関するよくある質問を2つ紹介します。気になるところがあればぜひ参考にしてください。
- ShopifyペイメントとShop Payの違いは何ですか?
- Shopifyペイメントのデメリットは何ですか?
1. ShopifyペイメントとShop Payの違いは何ですか?
Shop PayはShopifyペイメントに含まれる決済方法です。
Shop Payでは、あらかじめクレジットカード情報やメールアドレス、電話番号を登録しておくだけで、次回以降はShop Payコード(SMS認証)を使って買い物が可能です。
一方、Shopifyペイメントは、Shop PayやGoogle Payなどの決済方法の総称を指します。
つまり、Shop PayはShopifyペイメントの一部と言えます。
2. Shopifyペイメントのデメリットは何ですか?
Shopifyペイメントのデメリットは、コンビニ決済や銀行決済など一部の決済方法に対応していない点です。
コンビニ決済や銀行決済などに対応させたい場合は、他の決済サービスも活用することも検討しましょう。
また、計23の国や地域をビジネス拠点としたストアのみに提供されている決済サービスのため、居住地によっては利用できない場合があります。
日本はShopifyペイメントが利用できる国に含まれているので、国内でECサイトを運営する場合は問題ありません。
まとめ:Shopifyペイメントは審査なしで手軽に導入できる決済サービス
Shopifyペイメントは審査なしで手軽に導入でき、取引手数料もかからないことから多くのShopifyユーザーに選ばれています。
一方、デメリットとして一部の決済方法には対応していないため、カバーするために他の決済サービスとあわせて使用することをおすすめします。
Shopifyペイメントと連携できる決済サービスはいくつかあるので、自社サイトに訪問するユーザーの属性から、必要なサービスを選ぶのがよいでしょう。
なお、テクノデジタルでは、ShopifyやEC Cubeを使ったECサイトの構築から運用、コンサルティングまで一貫して承っています。
PR会社もグループにいるため、集客から購入までのサポートが可能です。
サービスに興味を持たれた方は、以下の公式サイトよりお問い合わせを受け付けているので、ぜひご連絡ください。
投稿者
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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