2024.03.27
Instagramのショッピング機能「Shop Now」とは?使い方や設定方法
「Instagramのショッピング機能を使ってみたい」「自社でも取り入れたいけど設定方法が難しそう」
このように悩んでいる担当者様はいませんか?
Instagramで利用できるショッピング機能(Shop Now)は、ECサイトへのアクセス数や売り上げアップが期待できるツールです。
そこで今回は、ショッピング機能のメリットや設定方法について詳しく解説します。
売り上げを伸ばしたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
Instagramのショッピング機能とは?
Instagramのショッピング機能とは、Instagramの投稿からショップページへ遷移できる機能で「Shop Now」とも呼ばれています。
商品名と価格が記載された商品タグをタップすると商品の詳細を見れるページが表示され、「ウェブサイトで見る」をタップすることでショップページにアクセスできます。
また、プロフィール画面で「ショップを見る」ボタンを追加することも可能です。
Instagramのショッピング機能のメリット
Instagramのショッピング機能のメリットは以下の4つが挙げられます。
- 購買に繋がりやすい
- 認知度やブランディングの向上
- 無料で利用できる
- 広告感のない広告出稿ができる
ここでは、各メリットについて詳しく解説していきます。
購買に繋がりやすい
Instagramのショッピング機能では、画像に付いている商品タグを押すだけでECサイトに移動するリンクが表示されるため、購入に繋がりやすい導線になっているのがメリットです。
また、Instagramは消費者の購買行動とも相性が良いです。株式会社ホットリンクが2022年に行った調査では以下のような結果が出ています。
- 61%がInstagramで発見した商品を保存した経験がある
- 約59%がInstagramで発見した商品の詳細情報を検索した経験がある
- 約46%がInstagramの投稿を見たことがきっかけで商品を購入した経験がある
引用元:Instagram利用者の約46%が、 Instagramをきっかけに購入・来店経験があることが明らかに。最も参考にするのは「友だち・知り合いの投稿」
認知度やブランディングの向上
Instagramは2019年6月時点で日本国内のアクティブユーザーが3,300万人となっています。
そのため、ショッピング機能を利用したショッピングが可能だとアピールできれば、ショップの認知度やブランディング向上にもなるのがメリットです。
ストーリーや投稿を活用して、ショッピング機能があることを積極的にアピールしていきましょう。
無料で利用できる
Instagramのショッピング機能は、ビジネスアカウントを作成すれば無料で使えます。
商品を登録したりFacebookのアカウントを作成する必要はありますが、ECモールのように販売手数料や月額利用料などはかかりません。
そのため、小規模のビジネスでも始めやすく、試しに利用してみるという使い方もできます。
広告感のない広告出稿ができる
ショッピング機能は投稿時に画像にタグを付けるだけで自然な訴求ができるため、広告感を強く押し出すことなく広告出稿ができるのもメリットです。
また、通常の投稿だけでなくタイムラインに挿入される「フィード広告」に転用も可能で、自社アカウントをフォローしていないユーザーにも自然な形で商品を宣伝できます。
このように、広告色をおさえることでユーザーに受け入れやすいのが強みです。
Instagramのショッピング機能のデメリット
Instagramのショッピング機能は無料で始めやすい一方で、手間がかかったり販売できる商品や国に制限があったりします。
あらかじめデメリットを知っておくことで対応がしやすくなるので、運営をスムーズに行うためにもしっかりと把握しておきましょう。
設定に手間がかかる
設定自体は難しくないものの、慣れていないとショッピング機能を設定するのに手間がかかるのがデメリットです。
詳細は後述しますが、ビジネスアカウントの作成やショップの設定をしたうえで審査も必要になるため、それなりの時間を割かなければいけません。
販売できない国や地域がある
ショッピング機能を使うにあたって販売できない国や地域があるのもデメリットのひとつです。
日本を含めた以下の国では販売できますが、それ以外では利用できないので注意が必要です。特に越境ECサイトを運営している場合は気を付けましょう。
販売可能な国
カナダ、アメリカ |
ブラジル、メキシコ |
イギリス、デンマーク、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スイス、ウクライナ |
日本、オーストラリア、インド、インドネシア、韓国、台湾、タイ |
また、旅行などでショッピング機能が使えない国に一時的に訪れている場合でもタグ付けができなくなる可能性があります。そうなると利用再開まで最大で2週間かかるため、海外向けの販売には十分注意して行いましょう。
販売できない・制限されている商品がある
Instagramショッピングでは販売できなかったり制限がかけられていたりする商品があるため、扱う商材によってはデメリットになります。
以下は販売できない商品の例です。
- アルコール
- 動物
- 医療機器
- 医薬品
- 成人向け製品
- 電子機器
- タバコ製品
ダウンロードが可能なデジタルコンテンツやデジタルサブスクリプションに該当するものも販売できないので、注意しましょう。
制限がかけられているコンテンツは以下の通りです。
- イベントチケット
- ギフトカード・クーポン
- ペットの里親のマッチングサービス
Instagramのショッピング機能の設定方法
Instagramのショッピング機能の設定方法はそれほど難しくはありません。初めてでも手順を追って行えばアカウントを使ってビジネスをスタートさせられるため、設定の流れを理解することから始めましょう。
Instagramのショッピング機能の利用要件を確認する
ショッピング機能を利用するためには、まずは利用要件を満たす必要があります。
利用要件は以下の通りです。
- FacebookとInstagramのポリシーに準拠していること。
- 該当するビジネスとドメインに紐付いていること。
- 所在地がコマース機能を利用できる国や地域であること。
- 信頼性を示すこと。
- 正確な情報を提供し、ベストプラクティスに従うこと。
(引用元:コマース機能の利用条件)
InstagramやMetaの利用規約・コミュニティガイドラインに従ってポリシーに準ずる商品を取り扱っている、またはビジネスアカウントを持ち数百人以上のフォロワーがいれば問題はありません。
ポリシーや利用規約の詳細については下記リンクでご確認ください。
https://www.facebook.com/business/help/2347002662267537#
Facebookページを作成する
InstagramとFacebookのアカウントを紐付ける必要があるため、Facebookページを持っていない場合はアカウントを作成しましょう。
Metaのページから「ページを作成」ボタンをクリックし、「ビジネスまたはブランド」を選んでスタートします。
ページの名前とカテゴリを入力し、プロフィール写真とカバー写真をアップロードすれば作成は完了です。
Instagramのビジネスアカウントに切り替える
次にビジネスアカウントに切り替えます。
- Instagramのアカウントページにある「設定」から「設定とプライバシー」を選ぶ。
- 「アカウントの種類とツール」をタップする。
- 「プロアカウントに切り替える」を選択してビジネスのカテゴリを選ぶ。
上記の手順でアカウントの切り替えができます。
InstagramアカウントとFacebookページを紐づける
続いてFacebookとInstagramのアカウントを紐付けます。
Facebookの設定ページからInstagramを選んでInstagramへの「ログイン」をクリックし、ユーザーネームとパスワードを入力すれば紐付けが完了です。
ビジネスマネージャに登録する
アカウント同士の紐付けができたら、ビジネスマネージャに登録しましょう。ビジネスマネージャは複数人でMetaのアカウントを管理したり運用できたりする便利なツールです。
MetaのこちらのページからFacebookのアカウントでログインすると利用できるようになります。
ビジネスマネージャはコマースマネージャでショップを設定する際に必要になるため、必ず登録を行いましょう
コマースマネージャでショップ設定をする
ビジネスマネージャに登録したらショップを作成します。
まずは、Facebookページの設定から「テンプレートとタブ」をクリックして、画面に表示されている中から「ショップ」を選んでONにします。
次に、ホーム画面に表示されている「ショップ」タブもしくは「商品を販売」から「コマースマネージャに移動」をタップしましょう。
精算方法を選択する画面に続くので、別のウェブサイトで精算するかメッセージによるチェックアウトかを選びます。ECサイトを持っている場合は「別のウェブサイトで精算する」を選べば問題ありません。
最後にECサイトと紐付けたいInstagramとFacebookそれぞれのアカウントを選びます。
商品カタログをリンクまたは新規作成
コマースマネージャのページにログインして「カタログ」から「商品」を選択します。
アイテムを追加する方法は、ひとつずつ手動で追加するか一括でアップロードする、もしくはピクセルを使用する方法があるので、自身に合った手段を選びましょう。
商品の情報は画像やタイトル、価格、説明などを入力します。必須ではない項目もありますが、できるだけ細かい情報を記載するのがおすすめです。
設定後に審査を受ける
設定が完了したら審査のリクエストが送信されるため、メールで審査結果が届くまで待ちましょう。審査にはおよそ1週間ほどかかります。
審査に通るとショッピングタグや広告の設定が可能になります。画像投稿やストーリーでショッピング機能が表示できるように設定していきましょう。
Instagramのショッピング機能の成功事例
では、実際にショッピング機能を活用した成功事例を4つご紹介します。
- ZOZOTOWN
- fifth(フィフス)
- 北欧、暮らしの道具店
- BAYCREW’S STORE
それぞれの特徴や成功した理由を参考に、自社の運営に活かしてみてください。
ZOZOTOWN
国内の代表的なアパレルECモールであるZOZOTOWNは、Instagramも有効に使っています。
今売れているアイテムやおすすめの商品の紹介、アラサー女性や30代女性などターゲット別のコーディネートでアイテムを紹介するなど、ユーザーがおもわずショップに訪れたくなるような投稿が特徴です。
キャンペーンも行っており、投稿とストーリーの両方で宣伝しているのも多くのユーザーに届くポイントになっています。
fifth(フィフス)
fifth(フィフス)は20代〜30代の女性をターゲットにしたアパレルブランドです。
Instagramではひとつのアイテムでさまざまな着こなしを紹介しており、アイテムが魅力的に映るような投稿がされています。
ストーリーではアイテムを着ているモデルが動いている動画も投稿しているため、画像だけを見るよりもアイテムを着用したときの素材感やサイズ感などがイメージしやすくなっているのも特徴です。
北欧、暮らしの道具店
北欧、暮らしの道具店は、北欧のインテリアや雑貨からファッションアイテムまで幅広く扱うブランドです。
アカウントからショッピング機能を活用したサイトへの誘導で特徴的なのは、投稿の文章です。
ただアイテムを紹介するだけでなく、どういった素材でできているかや使える場面など、実際に使ってみたくなるような魅力ある文章がユーザーを惹きつける要因にもなっています。
BAYCREW’S STORE
BAYCREW’S STOREは幅広い世代向けのアパレルを扱うブランドです。
Instagramではテーマ別のコーディネートを紹介する投稿もありますが、1枚目の画像はあえて文字などは入れずにアイテムが目立つような投稿も多く、タップして見たくなるような作りになっています。
ストーリーで評価の高いアイテムを紹介したりキャンペーンを告知したりしてサイトへ誘導するなど、ショッピング機能をうまく活用しています。
ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください
Instagramのショッピング機能は、無料で利用可能でショップの認知度やブランディングの向上にも繋がるため、ECサイトの運営にぜひ取り入れたい販売機能です。
設定の手順は多いように感じるかもしれませんが、作業自体は難しくないため、初心者の方でも始めやすいのも魅力です。
本記事を参考にショッピング機能を取り入れてみましょう。
テクノデジタルはECサイトの制作から運営まで多岐に渡ってサポートをしております。ビジネススタイルやニーズに合わせた施策をご提案いたしますので、ぜひお気軽にお問合せください。
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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