2024.02.16
InstagramとECサイトの連携方法は?メリットや成功事例
ECサイト運営者には「Instagramで集客したいけど、どうすればいいか分からない」といった悩みがあるのではないでしょうか。ほかにも、「ショッピング機能について詳しく知りたい」と考えている方もいるかもしれません。
本記事では、InstagramとECサイトの連携方法について解説します。また、Instagramを活用するメリットや成功事例についても触れていきます。本記事を読むことで、Instagramでどのように集客すればいいのかが分かるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- InstagramとECサイトの連携方法
- InstagramとECサイトを連携するメリット
- InstagramとECサイトを連携させた成功事例
目次
ECサイトにおけるInstagramの9つの活用・連携方法
ECサイトにおけるInstagramの活用・連動方法は以下のように9つあります。
- Instagramショッピング機能
- Instagramビジネスアカウント
- フィード投稿
- ストーリーズ
- インスタライブ
- リール
- ユーザー投稿(UGCコンテンツ)の活用
- インフルエンサーの活用
- Instagram広告の運用
ここからは、それぞれの活用・連携方法について解説します。
Instagramショッピング機能
Instagramショッピング機能とは、Instagramの投稿から直接商品を購入できる機能のことです。これは自社商品を販売したいユーザーに向けた機能で、写真や動画の投稿に商品タグを張り付けることで、ECサイトへ遷移してもらうことができます。
Instagramにある通常のタグでは、Instagram内のアカウントにしか遷移できません。また、Instagramではキャプションに外部リンクを設置しても、文字列としてしか表示できない仕組みです。従って、ショッピング機能を使うには商品タグを使う必要があります。
こうした特徴から、Instagramショッピング機能は、Instagram上で商品を訴求できるようなECサイトに役立ちます。
Instagramビジネスアカウント
Instagramのビジネスアカウントとは、企業向けの運用機能が揃っているアカウントのことです。Instagramには、「個人アカウント」と「ビジネスアカウント」の2種類があり、Instagramでショッピング機能を使うには、ビジネスアカウントへの切り替えとFacebookページへのリンクが必要です。
ビジネスアカウントに切り替えることで、以下のようなメリットがあります。
- 「ビジネスプロフィール」で企業情報を掲載できる
- 分析ツールによって効果測定ができる
- インスタグラム上に広告を掲載できる
ビジネスアカウントへの切り替え方法は、プロフィール画面の「設定」から「アカウント」を選択し、「プロアカウントに切り替える」をタップして完了です。
フィード投稿
インプレッションやフォロワーを増加させるには、通常の投稿である「フィード投稿」を上手く活用することです。フィード投稿の活用方法は以下の通りです。
- 商品の使い方や使用シーンを投稿する
- 投稿全体を通してブランドイメージを定着させる
- よく使われているハッシュタグを活用する
フィード投稿により、商品の使い方や使用シーンをイメージしてもらえます。また投稿する写真や動画の世界観を統一することで、ブランディングにもつなげられるでしょう。
なかでも、ハッシュタグの活用は効果的です。ハッシュタグで検索するユーザーも一定数いるため、認知拡大につながります。
ストーリーズ
ストーリーズとは、24時間限定で公開できる投稿機能のことです。ユーザーとの接触頻度を上げるために、ストーリーズ機能も活用できます。
アカウントのアイコンをタップすると閲覧でき、フォロワーのタイムライン上部にも公開中のアカウントのアイコンが表示されます。
ストーリーズの活用方法は以下の通りです。
- キャンペーン情報の公開
- 期間限定の情報の公開
- 限定商品の販売
このように、24時間後に投稿が消えることを活かした施策にすることがポイントです。
インスタライブ
ライブコマースとは、ライブ配信にて商品を紹介し、そのまま販売まで行う手法のことです。インスタライブの配信機能を活用して、ライブコマースを実現できることもInstagramの強みです。
インスタライブをライブコマースに活用するメリットは、ユーザーとコミュニケーションが取れることです。ショッピング機能を利用できれば、配信中に商品タグを付けられます。配信前に商品を選択して画面に固定することで、ユーザーが詳細を確認したり購入したりできるようになります。
リール
リールとは、15~30秒程度の短い動画を投稿できる機能のことです。リールはフォロワー以外のユーザーが閲覧することもできます。
リールのメリットは、動画でありながら尺が短いため興味を持ってタップしてもらいやすいことです。そのため、トレンドコーディネートや商品の使用シーンを紹介するなどの使い方ができます。
ユーザー投稿(UGCコンテンツ)の活用
ECサイトとInstagramの連携において、ユーザー投稿の活用も重要です。ユーザー投稿は「UGC(User Generated Content)」とも呼ばれ、一般ユーザーのリアルな声を反映できることから、マーケティング戦略として重要な役割を果たします。
UGCコンテンツの活用例として、ハッシュタグを指定して該当する投稿をECサイトに掲載する方法があります。投稿にはビジネスアカウントからいいねをすることで、ユーザーと交流を図れるでしょう。
インフルエンサーの活用
SNSマーケティング施策として有効なのが、インフルエンサーの活用です。インフルエンサーに自社ブランドを宣伝してもらうことで、認知度の向上やECサイトへの集客を図れます。
インフルエンサーを選ぶときのポイントは、自社のECサイトと親和性がある人を選ぶことです。フォロワー数が多くても、ターゲットユーザーに興味を持たれない可能性があります。
なお、インフルエンサーに依頼する場合は「ステマ規制法」に注意しましょう。PR表記を忘れるとステルスマーケティング(ステマ)とみなされ、ユーザーに広告であることを隠して宣伝することとなり、企業の信頼を失います。
Instagram広告の運用
Instagram広告とは、フィードやストーリーズに表示される広告のことです。Instagram広告ではフォロワー以外のユーザーのタイムラインにも表示されます。Instagramのユーザー数は多く、認知拡大やECサイトへの集客を実現できるでしょう。
Instagram広告のメリットは、画像や動画によって商品の魅力を訴求できることです。また、「投稿の宣伝」によって過去の投稿を活用すれば、低コストで宣伝できます。
InstagramとECサイトを連携するメリット
InstagramとECサイトを連携するメリットは、以下のように3つあります。
- 幅広いターゲットにアプローチできる
- 流入経路の相性がいい
- 無料で利用できるので集客コスト削減になる
Instagramは写真がコンテンツのメインとなるSNSであり、商品を訴求しやすい媒体です。そのため、ECサイトやネット販売との相性がよく、流入数や売上の増加が期待できるでしょう。
ここからは、それぞれのメリットについて解説します。
幅広いターゲットにアプローチできる
InstagramとECサイトを連携することで、幅広いターゲットにアプローチできます。公式サイトによると、国内月間アクティブアカウント数は3300万以上であることが報告されています。
出典:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破|Meta
そのため、ブランドの認知拡大やファンの獲得に貢献できるでしょう。
流入経路の相性がいい
Instagramのメリットとして、流入経路の相性がいいことがあります。公式サイトによると、商品タグから商品情報を確認する国内ユーザーの割合は、海外に比べておよそ3倍にも上ると報告されています。
こうした特徴から、InstagramとECサイトを連携してショッピング機能を利用すれば、購買までの導線が短くなり購入のハードルが下がるでしょう。
また、写真をタップしない限りリンクは表示されないことから、買い物するつもりがないユーザーから敬遠されにくいこともメリットです。
無料で利用できるので集客コスト削減になる
Instagramは個人が無料で利用できるツールであるため、集客コスト削減につなげられることもメリットです。
基本的に、準備するものはメールアドレスだけです。そのため、お試し感覚で手軽にアカウントを開設することもできます。また、Instagram広告を掲載しなくても工夫次第で多くのターゲットにリーチできるでしょう。
InstagramとECサイトを連携させた成功事例
InstagramとECサイトを連携させた成功事例として、以下3つの企業に注目してみましょう。
- 北欧、暮らしの道具店
- BAYCREW’S STORE
- ZOZOTOWN
ここからは、それぞれの事例について解説します。
北欧、暮らしの道具店
出典:北欧、暮らしの道具店
北欧、暮らしの道具店では、Instagramのストーリーズ機能を積極的に活用しています。新商品や再入荷した商品を紹介することで、認知拡大につなげています。さらに、ジャンル別にまとめておくなど、ユーザーにとって使いやすい工夫があることも成功要因の一つです。
またフィード投稿ではブランドの世界観を反映したコンテンツが意識されています。あえてテキストにも力を入れることで、読み物コンテンツとしての役割を果たしている点も特徴です。
BAYCREW’S STORE
BAYCREW’S STOREでは、商品の使用シーンが分かるような写真が多く投稿されています。動画も並行することで、写真だけでは伝わらない商品の着こなしや動きを確認できます。
また、インスタライブも積極的に活用していることも特徴です。ライブ配信ならユーザーとコミュニケーションを取りながら商品を紹介できるため、より興味を持ってもらえるでしょう。アーカイブも残しているため、リアルタイムで見られなかったユーザーにもアプローチできています。
ZOZOTOWN
出典:ZOZOTOWN
ZOZOTOWNでは、1つの投稿に対して複数の写真を掲載するという工夫を取り入れています。写真を複数掲載することで、商品のデザインや着こなしなどが伝わりやすくなります。
また、それぞれの画像にも商品タグを付けていることも特徴です。ショッピング機能を活用することで、商品への興味を失わないうちにユーザーをECサイトへ誘導できるでしょう。煩わしさがないため、購買意欲が低下しません。
Instagram活用が向いているECサイトの特徴
Instagram活用が向いているECサイトの特徴として、以下のポイントが挙げられます。
- 写真映えする商材を扱っている
- 安価な価格帯の商材を扱っている
- ペルソナが10~30代
- すでに自社商材について投稿されている
ネット販売の形態に上記が当てはまるか確認してみましょう。ここからは、それぞれの特徴について解説します。
写真映えする商材を扱っている
いわゆる「インスタ映え」する商材を販売しているECサイトは、Instagramと相性がいいです。写真や動画がメインであるため、見た目に魅力があれば興味を持ってもらえます。
Instagramと相性がいい商材の例は、以下の通りです。
- 食品
- アパレル用品
- 雑貨
- 化粧品
商品を購入してもらうには、魅力が感じられるような投稿にすることが重要です。投稿のコツは以下の通りです。
- インスタ映えを意識する
- 商品の使用シーンを想像しやすくする
- 自分の生活に取り入れたいと思わせる
安価な価格帯の商材を扱っている
SNSの中でも、Instagramのユーザー層は若い世代が多いです。このことから、安価な価格帯の商材を扱っているECサイトも相性がいいです。
さらに運営者の視点から考えても、Instagramなら低コストで訴求できるため、積極的に活用すべきツールだと言えるでしょう。
ペルソナが10~30代
上記でも触れたように、若い世代がメインユーザー層となっています。そのため、取り扱う商材が10~30代向けのECサイトもInstagramと相性がいいです。
なかでも、Instagramのユーザー層は女性ユーザーの比率が依然として高いです。こうした特徴から、女性向けの商材であればさらに集客を見込めるでしょう。
すでに自社商材について投稿されている
Instagram内ですでに自社製品やブランドに関して投稿がある場合も、Instagramと連携すべきです。フォロワーが自社製品やブランドを紹介していれば、UGCコンテンツの役割も果たしてくれます。
自社製品やブランドの投稿があるかどうかは、ハッシュタグや商品名で検索してみましょう。該当する投稿があればいいねをすることで、ユーザーとのコミュニケーションも図れます。
ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください
ECサイトとInstagramを連携することで、低コストで認知拡大やブランディングにつながる施策を行えます。Instagramは無料で利用できるツールなので、お試し感覚で開設してみるのもいいでしょう。
もしECサイトとInstagramの連携や、Instagramの運用について悩みがある場合は、テクノデジタルにご相談ください。弊社ではECサイト運用やSNS運用のサポートを行っています。事業に合わせたソリューション提案も致しますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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