2023.09.22
ECサイトとSNSを連携させて集客する手順|メリットや成功事例も紹介
「ECサイトの認知を広げられない」
「リピーターを獲得できない」
上記の悩みを抱える方は、ECサイトとSNSを連携させるのがおすすめです。
SNSをECサイトに連携させることで、新規顧客やリピーターを獲得できます。
しかし、ECサイトとSNSの効果的な連携方法を理解している方は、多くないでしょう。
そこで今回は、ECサイトとSNSを連携させる手順と、ポイントを解説します。
この記事でわかること
- ECサイトの売上を拡大したい方は、ぜひ参考にしてください
目次
ECサイトにSNSを連携させるメリット
SNSの効果を最大限に活かすためには、ECサイトと連携するメリットを把握する必要があります。
ECサイトにSNSを連携させるメリットは、主に以下のとおりです。
- 見込み客にアプローチできる
- ユーザーへの認知を広げられる
- リアルタイムで情報を公開できる
- ファンを獲得できる
- ユーザーの情報を入手できる
順番に解説していきます。
見込み客にアプローチできる
SNSを連携することで、以下のような方法で見込み客にアプローチできます。
- 特定のユーザーにメッセージを送信する
- 投稿にコメントをする
- 投稿にスタンプを送信する
ECサイト単体では顧客へのアプローチができないため、誰かがサイトにアクセスするまでは商品を購入されません。
しかし、ダイレクトメッセージや、投稿へのリアクションができるSNSを利用することで、ECサイトの認知を拡大できます。
ユーザーへの認知を広げられる
拡散力の高いSNSは、自社の商品やサービスの認知を一瞬で広げられる可能性があります。
たとえば、Twitterのリツイート機能は自身のフォロワーに投稿が共有されるため、インフルエンサーにリツイートされれば、瞬時に情報が拡散されます。
ただし、自社の商品を発信するだけでは、投稿を拡散される可能性は低いでしょう。
ターゲットユーザーのニーズを満たすアカウントや情報を公開することで、投稿が拡散されます。
リアルタイムで情報を公開できる
SNSはネット環境さえあれば投稿できるため、リアルタイムで情報を発信できます。
ポスティングやTV・ラジオなど、従来の宣伝方法は準備期間が必要なので、公開するまでに時間がかかります。
しかし、SNSは投稿ボタンを押せば瞬時に情報を発信できるため、トレンド情報をいち早く届けることが可能です。
ファンを獲得できる
無料で情報を発信できるSNSは、商品と直接関係のない情報を発信できるため、ロイヤリティーの高い顧客を獲得できます。
たとえば、以下のような情報を発信すれば、自社に興味をもつユーザーが増えるでしょう。
- 商品に対する思い
- 商品製造の裏話
- 製造者の人間味あるコメント
宣伝するのに資金が必要なTVやラジオでは、必要最低限の情報しか公開できないものの、SNSであれば公開可能です。
また、ターゲットユーザーとDMやコメントでコミュニケーションをとれば、より多くのファンを獲得できるでしょう。
ユーザーの情報を入手できる
SNSは情報を発信するだけではなく、ユーザーの情報を収集できます。
たとえば、フォロワーの投稿から、ターゲット層の興味関心を把握できるため、訴求ポイントの改善に活かせるでしょう。
また、TwitterやInstagramは、フォロワーにアンケートを実施できるため、集めた情報をもとにマーケティングを行えます。
本来であれば有料で調査する内容を、無料で行えるのが、SNSを活用するメリットのひとつです。
ECサイトにSNSを連携させる際の注意点
さまざまなメリットのあるSNSですが、以下のデメリットがあるので注意してください。
- 炎上のリスクがある
- 成果が出るまで時間がかかる
- 適切な媒体を見極めるのが難しい
未然に被害を防ぐため、注意点と対策を把握しましょう。
炎上のリスクがある
拡散力の高いSNSは、ネガティブなイメージも瞬時に拡散されるので、投稿内容に注意してください。
主に以下の投稿内容は、炎上につながる可能性あります。
- 信憑性に欠ける投稿
- 宗教や政治に関する投稿
- 第三者を傷つける可能性がある投稿
拡散性を過剰に意識することで、上記の内容を発信してしまう可能性があります。
炎上につながる発信を防ぐためにも、投稿前に第三者のチェックを行うのがおすすめです。
また、投稿内容の規定を具体的に定めることで、炎上のリスクを未然に防げるでしょう。
成果が出るまで時間がかかる
投稿が拡散されるには、ある程度の投稿数やフォロワー数が必要なので、成果が出るまでに時間がかかります。
ターゲットユーザーのニーズを満たす情報でなければ拡散されないため、市場調査を行い、投稿内容を改善しましょう。
試行錯誤を繰り返してもSNSの手応えを感じられない場合は、根幹のコンセプトやアカウント設計が原因の可能性もあります。
適切な媒体を見極めるのが難しい
SNSによって特徴やユーザーの利用目的が異なるため、自社で適切な媒体を見つけるのは困難です。
たとえば、10代の女性に向けたコスメ商品を、Facebookで宣伝するのは適切ではありません。
Facebookは、30代〜40代のビジネス目的で利用しているユーザーが多いため、10代に向けたコスメ商品が拡散される可能性は低いといえます。
拡散性を高めるにはSNSの特徴について入念に調査し、自社の商品のターゲットに合った媒体を見つけることが必要です。
SNSからECサイトに集客するための4ステップ
ECサイトへの流入を効果的に行うためには、以下の流れでSNSを運用するのがおすすめです。
- コンセプトを明確にする
- アカウントを整える
- ターゲット層にアプローチする
- 宣伝する
アカウントが整っていない状態で商品を宣伝しても、ECサイトへの流入は期待できないため、正しい手順で取り組むようにしましょう。
1.コンセプトを明確にする
ターゲットユーザーがフォローしたくなるアカウントを作成するために、以下のように具体的にしてコンセプトを明確にしましょう。
- どのような人に?
- どのような情報を?
- どのような形式で伝えるか?
重要なのは、自社が望むアカウントではなく、ターゲットユーザーが求めるアカウントを作成することです。
たとえば、ファッションに関する以下のアカウントを作成する場合、ユーザーに好まれるのは後者でしょう。
- 商品の値段や材質を紹介するアカウント
- 流行りのファッションアイテムを紹介するアカウント
前者は、自社の商品を販売することがメインなのに対して、後者はターゲットユーザーのニーズを満たすことを重視しているからです。
ターゲットユーザーを起点にコンセプトを考えることで、認知が広がりやすくなります。
コンセプトを明確にする工程は、今後のSNS運用の成果を大きく左右するため、注力したい方は、下記リンクからテクノデジタルにご相談ください。
競合調査を行い、他社よりも優れたアカウントをご提案します。
2.アカウントを整える
コンセプトを決めたら、アカウントを整えましょう。
看板がない飲食店は入店しにくいように、プロフィールが整っていないアカウントは、フォローされにくい傾向にあります。
基本的には、以下の要素を整えて、ひと目でアカウントの特徴を認識できるのが理想です。
- 名前
- 画像(プロフィール画像やホーム画像など)
- プロフィール文章
- 投稿
- リンク(ECサイトのURLを掲載する)
SNSによってプロフィールの整え方は異なるため、競合を参考にしてユーザーがフォローしやすいアカウントを作成しましょう。
3.ターゲット層にアプローチする
アカウントを整えた後は、自社からターゲットユーザーにアプローチをしましょう。
アカウント作成後はフォロワーが少ないため、情報を発信するだけでは、投稿を拡散されにくい傾向にあります。
ダイレクトメッセージの送信や、ユーザーの投稿にコメントをしてアカウントの認知を広げましょう。
また、アプローチを行う際は、自社の商品と関連性の高いアカウントに行うのが有効です。
たとえば「メンズ衣類」を販売する場合、ファッションの投稿をしている男性にアプローチをすることで、自社のアカウントに興味を持ってもらえる可能性が高いでしょう。
4.宣伝する
アカウントのフォロワー数が増えれば、商品の宣伝をメインに行いECサイトへ誘導しましょう。
フォロワー数が少ない状態では、商品を宣伝しても拡散されにくいため、ターゲットユーザーに好まれる役立つ情報をメインに発信します。
しかし、フォロワー数が1,000人を超えたあたりから、投稿が拡散されやすくなるので、積極的に商品の宣伝も行いましょう。
ECサイトと相性がいいSNSは?|比較表まとめ
「自社の商品を拡散するには、どのSNSを利用すればいい?」と、疑問に思われる方もいるでしょう。
利用するSNSは、以下の比較表を参考にしてください。
SNSの種類 | 主な年齢層 | おすすめの活用方法 |
---|---|---|
10代〜20代 | ファッションやコスメなど、視覚的要素が多いジャンルの商品を紹介したいとき | |
20代 | 新作商品やキャンペーンを頻繁に行うとき | |
LINE | 幅広い年齢層 | 既存顧客にアプローチにしたいとき |
TikTok | 10代 | 料理やコスメなど、手軽さをアピールしたいとき |
30代〜40代 | 仕事に役立つサービスを提供したいとき | |
YouTube | 10代〜40代 | 商品やサービスの使用方法を紹介したいとき |
参考:総務省|【令和3年度】主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率
各SNSによって使用するユーザーの年齢層や利用目的が異なるため、それぞれの特徴を把握して自社に適した媒体を利用しましょう。
Instagramはファッションやコスメなど、視覚的要素が多いジャンルにおすすめのSNSです。
10枚の静止画を用いた投稿がメインであり、最新のファッションや店舗の雰囲気など、視覚的情報の収集に利用するユーザーが多い傾向にあります。
流行のファッションやメイクの塗り方、スイーツの紹介などに適した媒体です。
Twitterはトレンドの情報を発信するのに適しています。
140文字の文章で手軽に情報を発信できるTwitterは、政府や著名人の利用者も多く、時事ネタやトレンド情報が多く公開されています。
また、課金して利用できるアメリカ版Twitter Blueを活用すれば、最大4,000文字までの投稿が可能です。
最新の情報や、流行を掴むためにTwitterを利用する人も少なくありません。
トレンド情報が拡散されやすい傾向にあるため、新商品の宣伝や、キャンペーンの告知を頻繁に行う企業におすすめなSNSです。
LINE
LINEは既存顧客へのアプローチに適しているSNSです。
自社の公式LINEを追加したユーザーに対して、クーポンやキャンペーン情報を配布できます。
他のSNSに比べて拡散力は劣るものの、ダイレクトに情報を発信できるため、投稿を閲覧される可能性が高い傾向にあります。
リピーターの獲得に注力したい方は、公式LINEを作成するのがよいでしょう。
TikTok
10代の利用者が多いTikTokは、若者向けの商品を取り扱う企業におすすめです。
音楽やエフェクトに合わせたリズミカルな動画がメインのTikTokは、商品の使い方料理の作り方などの手軽さをアピールするのに長けています。
流行に敏感な若者の興味を惹きつけるため、流行りの音楽やエフェクトを使用して、拡散を狙いましょう。
30代〜40代の利用者が多いFacebookは、中高年に向けた商品を取り扱う企業におすすめです。
また、ビジネス目的で使用するユーザーが多いFacebookは、仕事に役立つコンサルティングサービスを提供する企業に適しています。
実名登録制で年齢や職業、出身地などの詳細も確認できるため、ユーザーの情報をもとにマーケティングしやすいのも特徴です。
YouTube
長編動画を公開できるYouTubeは、商品やサービスの詳細を伝えるのに適した媒体です。
短編動画を投稿するTikTokとは異なり、YouTubeは数時間の長編動画を投稿できます。
ひとつの動画に多くの情報を詰め込めるため、商品の使用方法や、サービスの詳細を伝えることで、消費者の不安を和らげられるのが魅力です。
ただし、テロップ挿入やカット編集などの技術が必要なため、場合によって外注を検討する必要があります。
成功事例3選|SNS毎に紹介
SNSの運用に成功している企業の事例を、3つ紹介します。
- GU(ジーユー)|Instagram
- ユニクロ|Twitter
- ドミノピザ|TikTok
SNSの効果を最大限に活かすため、ぜひ参考にしてください。
GU(ジーユー)|Instagram
ファストファッションブランドのGUは、Instagramのタグ付けを利用して、ブランドの認知拡大に成功しました。
GUのタグが付けられた投稿を自社のアカウントで取り上げることにより、現在も多くのユーザーが影響を受けてGUのコーディネートを自身のInstagramに公開しています。
公開されているGUのコーディネートを参考にして、お気に入りの商品をECサイトで購入するユーザーも多く、購入の促進にもつながっています。
ユニクロ|Twitter
ファストファッションブランドのユニクロでは、トレンドの情報が拡散されやすいTwitterの特性を利用しています。
定期的に販売されるコラボTシャツを告知することで、多くのユーザーにリツイートされており、過去には約3,000リツイート以上された投稿もあるほど人気のアカウントです。
お買い得情報を含んだ自社の折込チラシもTwitterで配信しており、お得に買い物をしたいユーザーの購買意欲を高めています。
参考:ユニクロTwitter
ドミノピザ|TikTok
ピザチェーン店のドミノピザは、ユニークな動画を公開して、TikTokからECサイトへの流入に成功しました。
流行の音楽に合わせてリクエストされたピザを作る動画や、チーズを遠くまで伸ばす動画が若者に注目されており、2023年3月時点で30万人を超えるユーザーにフォローされています。
ユニークなピザの動画を見ている内にお腹が空いて、ECサイトから注文をする人も少なくないでしょう。
参考:ドミノピザTikTok
SNSを活用してECサイトの認知を拡大しよう
SNSとECサイトを連携することで、新規顧客やリピーターを獲得できます。
ただし、適切な媒体の選択や、ターゲットユーザーのニーズを満たすアカウントを作成しなければ、SNSの効果を発揮できません。
「競合よりも集客力に優れたSNSを運用したい」「SNSの運用を外注して、商品開発に注力したい」という方は、テクノデジタルのサービスのご利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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