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コンビニ決済とは?特徴や支払い方法などの仕組み、導入のメリットも解説

コンビニ決済の利用率は増えており、今ではクレジットカードに次いで多くの方が利用している支払い方法です。各企業でも「コンビニ決済を導入したいとは思っているけど、仕組みや特徴、導入方法などイマイチよくわからない」という方もいるでしょう。

本記事ではコンビニ決済についてわかりやすく解説します。仕組みや導入方法、メリットやデメリットについても把握できるので、コンビニ決済の導入を検討している担当者の方はぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • コンビニ決済とは何か
  • コンビニ決済の特徴・仕組み
  • コンビニ決済のメリット・デメリット

コンビニ決済とは?3つの特徴を紹介

コンビニ決済とは?3つの特徴を紹介

コンビニ決済とは、購入した商品の代金をコンビニで支払いできる決済方法のことです。コンビニ決済には、主に以下のような特徴があります。

  • 24時間いつでも支払いが可能
  • 前払いと後払いの選択が可能
  • ネットショッピングでの利用率は第2位

ここからは、それぞれの特徴について解説します。

24時間いつでも支払いが可能

コンビニ決済はコンビニで支払うため、銀行振り込みとは異なり24時間支払いが可能です。

銀行はゆうちょ銀行を除いて、基本的に土日の現金振込に対応していません。大手銀行の場合は、キャッシュカードであれば土日も振込対応していますが、翌営業日(月曜日)の決済になってしまいます。

一方コンビニ決済の場合は、コンビニの営業時間に対応しているため、24時間365日払ったその日が決済日になります。

さらに、コンビニは全国各地に点在しているので、いつでもどこでも利用可能な決済手段であることも大きな特徴です。

前払いと後払いの選択が可能

ECサイトに導入できるコンビニ決済は「前払い」と「後払い」の2種類に大きく分けられます。

前払いとは、購入者が料金を支払ったことを確認してから商品を発送する方法です。一方、後払いは注文が入ると同時に商品を発送し、到着後に支払ってもらう方法です。各自で洗濯してもらえるので、ユーザーニーズを満たした購入体験ができます。

ただし、前払いの場合は未払いの心配がないメリットがありますが、後払いが選択できないことで注文キャンセルにつながる可能性もあることも知っておきましょう。

ネットショッピングでの利用率は第2位

インターネットショッピングにおける支払い方法の割合については、コンビニ決済はクレジットカード払いに次ぐ第2位の利用率となっています。

参考:令和4年 通信利用動向調査報告書 (世帯編)

最近増えてきた「〇〇Pay」のような電子マネーは第3位で、それよりも多くの人に利用されていることが分かります。

つまり、コンビニ決済を導入することでより多くのユーザーに購入してもらえるきっかけを得られます。コンビニという身近な存在が決済場所であることも、利用率の増加につながっていると言えるでしょう。

コンビニ決済の仕組みと流れ

コンビニ決済の仕組みと流れ

コンビニ決済の流れは以下の通りです。

  1. 購入者が商品を購入する際に、支払い方法としてコンビニ決済を選ぶ
  2. 決済情報が収納会社に通知され、決済処理が行われる
  3. 購入店で決済に必要な情報が発行され、その情報をもとに購入者がコンビニエンスストアで代金を支払う
  4. 購入者には、コンビニでの支払いが完了すると商品やサービスが提供される
  5. コンビニと提携を結んでいる収納会社から購入店に対して、取引の売上金額が振り込まれる

もし複数のコンビニエンスストアに対応する場合は、とりまとめて契約してくれる代行会社に依頼するとスムーズです。

コンビニ決済の支払い方法は2つ

コンビニ決済の支払い方法は2つ

コンビニ決済の支払い方法は、主に「払込票タイプ」と「オンライン番号タイプ」の2種類があります。それぞれの違いを知ることで、自社のサービスのうちどちらを取り入れるべきかが判断できるようになるでしょう。ここからは、それぞれの方法について解説します。

払込票タイプ

払込票タイプは、全国のコンビニの店頭や郵便局・ゆうちょ銀行などで支払い可能な払込票を送付するタイプです。

払込票で支払いをする場合は、主に「商品同梱」と「店頭で引き渡し」の2つの方法で顧客に連携します。どちらも導入しやすい方法なので、運営者にとっても便利です。

なお、払込票の作成・発送方法については、払込票を自社で作成し発送する方法、または払込票作成代行サービスを利用する方法があります。自社にノウハウがない場合は、代行サービスに依頼するとスムーズです。

オンライン番号タイプ

オンライン番号タイプは、購入者が商品を購入した際に番号が通知される決済方法です。ユーザーはその番号を持ってコンビニのレジに行けば支払いが可能となります。購入者は番号さえ連携できればすぐに支払いができるため、便利な方法です。

オンライン番号タイプの特徴は、ペーパーレスであることです。そのため、払込票の作成や印刷、発送などのコストがかからず、事業者に嬉しい決済方法であると言えます。さらに、リアルタイムで入金が確認できることも魅力的です。

コンビニ決済を導入するメリット5つ

コンビニ決済を導入するメリット5つ

コンビニ決済を導入することにより、以下のような5つのメリットが得られるようになります。

  1. 販売機会を拡大できる
  2. 売り上げアップが期待できる
  3. 入金確認をリアルタイムで行える
  4. 商品キャンセルや未入金のリスクを軽減できる
  5. 決済手数料を購入者負担に設定できる

ここからは、それぞれのメリットについて解説します。

販売機会を拡大できる

コンビニ決済を導入することで、販売機会を拡大できるようになります。クレジットカードや銀行口座がなくても利用できる決済方法なので、客層の広がりが期待できるでしょう。

上記でも触れたように、ECサイトでのコンビニ決済はクレジットカード決済の次に決済手段として多く利用されている方法です。

そこで、クレジットカードを持たない若年層にアプローチできます。同時に、クレカのオンライン決済に不安を持つ高齢者層を中心にニーズが見込まれるでしょう。

売り上げアップが期待できる

コンビニ決済によって、売り上げ拡大を期待できることも大きなメリットです。支払い方法の選択肢を増やせば販売機会が広がり、購入を諦める確率が下がるからです。

さらに、情報の漏えいなどのリスクもあるクレジットカード決済に不安を抱えるユーザーの取りこぼしも防げます。

ただし、売り上げがアップしても運営サイトが小規模の場合、導入しても利益につながらない可能性があるため注意が必要です。売上につなげるためには、事前にサイトの規模や予想される売上高と導入費用を比べておきましょう。

入金確認をリアルタイムで行える

コンビニ決済には、入金確認をリアルタイムで行えるという特徴があります。購入者がコンビニで決済すると入金後1時間程度でECサイト側に入金が通知されるため、ほぼリアルタイムだと言えるでしょう。

一方、銀行振込の場合はネットバンキングや通帳の出入を確認しなければなりません。事業者によっても手間がかかるため、不便な一面があります。

このように、コンビニ決済なら入金確認後すぐに商品発送できるのですばやく購入者への対応ができます。商品がすぐ手元に届けば、顧客満足度も向上します。

商品キャンセルや未入金のリスクを軽減できる

コンビニ決済によって、商品キャンセルや未入金のリスクを軽減できることもメリットのひとつです。コンビニ決済は原則前払い方式なので、入金確認してからの商品発送となるからです。

クレジットカードの場合は、不正使用によってチャージバックが起こる可能性があります。チャージバックとは、クレジットカードの不正利用等で所有者がカードの決済について同意しないと、クレジットカード会社が売上を取り消すことです。

一方コンビニ決済はレジで決済をするため、こうしたトラブルは起こりづらいという特徴があります。

決済手数料を購入者負担に設定できる

コンビニ決済では、決済手数料を購入者負担に設定できることもメリットです。基本的には決済手数料を運営者側が負担することになっていますが、自由に設定できるので事業者にとっては魅力的です。

ただし購入者負担にすると、購入件数が減る可能性もあります。購入者負担に設定する場合は、担当者間で十分に検討しましょう。

なお、購入者に手数料負担がある場合は、必ずECサイト内に明記しておくことが大切です。記載がないと「手数料がかかるなんて聞いていない」といったクレームで、トラブルに発展するかもしれません。

ECサイトの手数料については以下の記事で比較しています。ぜひこちらの記事も合わせて読みください。

コンビニ決済を導入するデメリット3つ

コンビニ決済を導入するデメリット3つ

コンビニ決済はデメリットが多い一方で、以下のようなデメリットも存在します。

  • 採算が合わない可能性がある
  • 払込票を紛失すると再発行が必要になる
  • 代行業者を利用しないと申込みが難しい

デメリットについて知っておくことで、あらかじめ対策を立てることができるでしょう。ここからは、それぞれのデメリットについても解説します。

採算が合わない可能性がある

コンビニ決済はニーズがあるものの、採算が合わない可能性があります。それは、クレジットカード決済に比べると利用者が少ないからです。

そのため、運営するECサイトが小規模だった場合、導入しても利益につながらず採算がとれない可能性もあり得ます。

そこで売上を確保するためには、コンビニ決済を導入する前にどれくらい利用者がいれば採算が合うのか計算しておくことが重要です。もし採算が合わない場合は、成長段階に合わせてコンビニ決済を導入する計画を立てましょう。

払込票を紛失すると再発行が必要になる

ユーザーが払込票を紛失してしまうと、再発行が必要になるという手間が発生します。再発行には時間もコストもかかるため、ECサイト側にとってはデメリットでしかありません。

こうしたトラブルを考慮すると、コンビニ決済はペーパーレスですぐに確認しやすいオンライン番号タイプがおすすめです。オンライン番号タイプなら紛失する可能性が低くなるので、ユーザーも安心して利用できます。同様に、事業者にとっても扱いやすくなります。

代行業者を利用しないと申込みが難しい

事業者にとって大きなデメリットは、代行業者を利用しないと申込みが難しいことです。コンビニ決済の導入は会社個人でも契約できるものの、実際には多くの時間とコストがかかってしまうからです。

こうした事情から、ほとんどのECサイト運営会社は決済代行会社を利用して効率よくコンビニ決済を導入しています。ちなみに、決済代行業者を利用すれば、コンビニ決済だけでなくカード決済やコード決済など複数の支払い方法も同時に導入することも可能です。

コンビニ決済を導入する7つの手順

コンビニ決済を導入する7つの手順

コンビニ決済を導入する場合は、以下のような手順を踏んで進めていきます。

  1. 代行業者に問い合わせる
  2. ヒアリングを受ける
  3. 見積もりを提示してもらう
  4. 必要書類を提出する
  5. 利用のための審査を受ける
  6. システムを構築し接続する
  7. コンビニ決済の利用を開始する

ここからは、それぞれの手順について解説します。

1.代行業者に問い合わせる

はじめに、コンビニ決済の導入を依頼できる代行業者に問い合わせましょう。上記でも二用に、自社で行なうより簡単に進められます。

問い合わせの際は、以下のような情報を業者に提供します。

  • 法人名
  • 取扱商材
  • 月間取扱高
  • 導入時期

なお問い合わせの際には、販売店と決済代行会社のシステムが連携できるかどうか確認が必要です。もし連携できない場合はシステム構築が必要になることもあるため、必ずチェックしておきましょう。

2.ヒアリングを受ける

問い合わせが完了したら、決済代行会社からヒアリングを受けることになります。ヒアリングの際は、開発要件や導入サービスなどを確認されます。

導入サービスについては以下のようにいくつか種類があり、それぞれの中から選択可能です。

接続方式 リンク型 導入が簡単な接続方式
API型 事業者が自由に構築できる方式
課金方式 都度課金 商品購入時に都度決済
継続課金(簡易) 一定金額を継続的に決済
継続課金(定期・従量) 課金時期と金額を指定して継続的に決済
売上方式 自動売上 即時に自動で売上処理を行う
指定売上 事業者自身で売上処理を行う

ここで確認する内容は、購入者の使いやすさやセキュリティ面に関わります。導入の際は、入念に確認することが重要です。

3.見積もりを提示してもらう

ヒアリングが完了したら、指定した内容をもとに決済代行会社から見積額を提示されます。見積もりの内訳は、一般的には以下のように構成されます。

  • 初期費用
  • 月額費用
  • 決済手数料
  • 決済サービス利用料
  • トランザクション費用

なお、見積額はECサイトの決済の頻度や売上規模によって異なります。そこで相見積もりをもらうことで、比較検討できるようになるでしょう。

4.必要書類を提出する

依頼先が決定したら、申込書および必要書類の提出して申し込みます。申込書には企業情報やサービス開始希望日、利用する決済システム接続方式などを記入するので、あらかじめ必要な情報を用意しておきましょう。

必要書類には登記簿謄本や印鑑証明書などがあります。サービスによって必要書類は異なるので、事前に確認しておくことが大切です。

5.利用のための審査を受ける

コンビニ決済を利用するには、審査を受ける必要があります。審査期間はサービスによって異なりますが、目安として2週間〜1ヶ月ほどかかります。

なお、審査についてはECサイトの中身についてチェックされ、具体的には以下のような項目が対象なることが一般的です。

  • 取扱商品
  • 業態
  • カートの有無

この際特定商取引法に基づく表記がECサイト内に存在し、法律に基づく不足のないものかであるかも重要な確認ポイントです。

6.システムを構築し接続する

審査に通ったら、決済システムを構築し接続する必要があります。場合によって差はあるものの、システム構築には数日から2週間程度かかることを知っておきましょう。

決済代行会社とシステム連携する際は、ASP型のECサイトであれば利用設定マニュアルに沿って簡単に接続できます。

もしシステム連携できない場合は、別途システム開発をして連携する必要があります。

7.コンビニ決済の利用を開始する

システムの構築と接続が完了したら、実際にコンビニ決済の利用が開始できます。今回ご紹介した決済代行会社を利用する導入方法は、自社で交渉するよりも簡単で期間も短く効率的

です。

コンビニ決済の利用を開始する際のポイントは、事前に問い合わせ先を確認しておくことです。トラブル発生時や不明点がある際、連絡先を知っていればスムーズに対応できます。

コンビニ決済に関するよくある質問

コンビニ決済に関するよくある質問

最後にコンビニ決済に関するよくある質問にお答えします。今回ピックアップした質問は以下の通りです。

  • コンビニ決済にはどのような手数料がありますか?
  • 支払い期限の設定はできますか?
  • コンビニ決済は現金以外でも払えますか?

ここからは、それぞれの質問に答えていきます。

コンビニ決済にはどのような手数料がありますか?

コンビニ決済の導入費用としては、具体的に以下のようなものがあります。

  • 初期導入費用
  • 月額手数料
  • 1決済あたりの手数料

初期導入費用や月額手数料に加えて、1決済の上限が30万円未満で100~550円程度の決済手数料がです。

ただし、各費用については決済代行会社によって異なっています。必ず導入前に確認しておきましょう。

支払い期限の設定はできますか?

コンビニ決済の支払期限は、審査お申し込み時に設定ができます。

一般的にはすべてのコンビニで共通していて、コンビニ決済の支払期限は注文を受けた日の14日後がスタンダードです。ただし、注文ごとに個別で支払期限を設定することはできません。

支払期限の設定方法については、ご利用する決済サービスの取扱説明書をご確認ください。

コンビニ決済は現金以外でも払えますか?

コンビニ決済は、基本的に現金による支払いとなっています。クレジットカードはもちろん、ペイペイや電子マネーなどの各種決済方法も基本的には利用できません。

ただし、コンビニによっては一部のサービスを除いて現金以外の決済ができる場合もあります。たとえば、セブンイレブンではnanacoが利用できたり、ファミリーマートではファミマTカードが利用できたりします。

コンビニ決済を導入して顧客の選択肢を増やそう

コンビニ決済を導入して顧客の選択肢を増やそう

コンビニ決済はクレジットカード決済に次いで利用されている決済方法です。クレジットカードを利用していないユーザーでも利用できる方法なので、売り上げ拡大にも貢献するでしょう。

コンビニ決済を導入する場合は、代行業者に依頼することをおすすめします。技術的なノウハウがなくても導入できるため、スムーズに進められます。

もしコンビニ決済について疑問や悩みがある場合は、テクノデジタルにご相談ください。弊社ではECサイトの制作を始め、ECサイト事業に関する支援を行なっています。お客様の事業に合わせたソリューション提案もいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

投稿者

  • デジタルトレンドナビ編集部

    システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。