2023.10.02
おすすめの配送業者5選|ECサイト運営者向けの料金・サービス比較と選び方
ECサイトを運営している方の中には、商品配送時にどの配送業者を選べばよいかわからず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
数多くの配送業者があるので、自社にあった業者を選ぶのは難しいですよね。実は配送業者によって配送方法や配送料が異なり、適当に選ぶと損してしまう恐れがあるため、適切な業者を選ぶことが重要です。
本記事では配送方法の種類を紹介した上で、おすすめの配送業者をランキング形式で紹介します。
配送業者の選び方も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- ECサイト運営者が利用する配送方法
- おすすめの配送業者
- 配送業者の選び方
ECサイトの運営者が利用する配送方法
ECサイトの運営者が利用する配送方法には、以下の2つがあります。
- 宅配便
- ポスト投函便
それぞれの配送方法について詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
配送業務の効率化やメリットについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
関連記事:配送業務を効率化する方法|課題やメリットについても詳しく紹介
宅配便
宅配便は対面で商品の引き渡しを行うため、冷凍や冷蔵品の配送も可能な配送方法です。
受取日時の指定や代引き、配送追跡などができるので利用者も安心して利用できるというメリットがあります。
近年は宅配ボックスが用意されたマンションや戸建てが増えており、不在時でも配送可能になってきています。
ただし、宅配ボックスがない場合は再配達が必要となり、商品によっては保管期限が切れてしまう恐れがあるので注意が必要です。
配送会社や宅配便のサイズによって料金が異なるので、利用前には各社の料金を確認しておきましょう。
ポスト投函便
ポスト投函便はその名の通り、ポストに商品を投函する配送方法で、小物や衣服の配送に向いています。
不在時でも再配達の必要がないことに加え、配送日数が宅配便と同じなのに料金が安いという特徴があります。
ただし、冷蔵や冷凍品は送れず、商品のサイズも限られてしまい、業者によっては受取日時や時間指定もできないため注意しましょう。
また、宅配便よりも商品の紛失や破損に関する補償額が少なく、トラブルが発生した際には大きなデメリットとなってしまいます。
人気配送業者5社をランキング順で紹介
国土交通省が発表している「宅配便等取扱個数の調査及び集計方法」によると、利用者が多くECサイト運営者におすすめの配送業者は以下の5社です。
- ヤマト運輸
- 佐川急便
- 日本郵便
- 福山通運
- 西濃運輸
それぞれの配送業者の特徴や利用するメリット、注意点などを紹介していくので、配送業者を探している方はぜひ参考にしてみてください。
1位:ヤマト運輸
引用:https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/customer/
価格 | 680~5,920円 ※サイズや地域により異なる |
---|---|
宅急便の取り扱いサイズ (宅急便の場合) |
200サイズ以内(3辺合計200cm) 重さ30kg以内 |
日数 | 翌日・翌々日(離島を除く) |
ポスト投函便 | 有 |
追跡有無 | 有 |
運営企業 | ヤマト運輸株式会社 |
公式サイト | https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/customer/ |
ヤマト運輸はクロネコヤマトとして有名な配送会社であり、サイズや用途によって以下のような配送方法が用意されています。
- 宅急便
- 宅急便コンパクト
- ポスト投函便
- クール宅急便
- パソコン宅急便
- らくらく家財宅急便
このように、配送したい商品に合わせて適切な配送方法を選ぶことが可能です。
配送センターに持ち込むことで適用される割引もあるため、安く使いやすい配送業者を利用したい方におすすめです。
ヤマト運輸を利用するメリットや注意点
ヤマト運輸は会員制度(クロネコメンバーズ)の利用や商品の持ち込みを行えば、割引を利用して安く利用できます。
60サイズ未満であれば最大1,230円以内、ポスト投函便であれば全国一律385円と安価で郵送可能です。
商品によってはセブン-イレブンやファミリーマートなどのコンビニから送れるため便利です。
また、夕方に発送すると「宅急便タイムサービス」が利用でき、翌日の10時までに配送してくれるサービスも用意されています。
BASEと連携しているため、BASEを利用している方には特におすすめです。
ただし、利用サービスによっては事前登録や契約が必要になる場合があるので、あらかじめ確認しておきましょう。
2位:佐川急便
引用:https://www.sagawa-exp.co.jp/
価格 | 880~2,178円 ※サイズや地域により異なる |
---|---|
宅配便の取り扱いサイズ (飛脚宅急便の場合) | 60~160サイズ 重さ30kg以内 |
日数 | 発送から1~3日以内 |
ポスト投函便 | 有 |
追跡有無 | 有 |
運営企業 | 佐川急便株式会社 |
公式サイト | https://www.sagawa-exp.co.jp/ |
佐川急便には、飛脚ラージサイズ宅配便があり、3辺合計260cm以内・50kgの荷物まで配送できます。
具体的には、以下のような宅配サービスがあります。
配送方法 | 概要 |
---|---|
飛脚宅配便 | 3辺合計160cm以内、重量30kg以内を運べる一般的な配送方法 |
飛脚ゆうパケット便 | 3辺合計60cm以内、重量1kg以内の小さい商品を運べる配送方法 |
飛脚航空便 | 航空機を利用して北海道から沖縄まで翌日の運べる配送方法 |
飛脚ジャストタイム便 | 翌日午前9時以降の指定した時間に配送できる配送方法 |
飛脚ハンガー便 | 衣類をハンガーにかけたまま運べる配送方法 |
遠い場所にも短期間で配送できるので、日本全国に配送する方におすすめの配送業者です。
佐川急便を利用するメリットや注意点
佐川急便は配送手段が多数用意されており、商品に合わせて利用するサービスを選べる点が大きな特徴です。
衣服用の配送であるハンガー便や壊れやすい商品向けの精密機械輸送サービスもあるため、精密機械や割れ物でも安心して利用できます。
ただし、佐川急便はコンビニからの発送には対応しておらず、集荷依頼をするか営業所へ持参する必要があります。
法人向けの割引があり、大型商品を送れる配送方法もあるので、3辺合計160cm以上の商品を取り扱っている方はぜひ利用してみてください。
3位:日本郵便
引用:https://www.post.japanpost.jp/index.html
価格 | 810~3,060円 ※サイズや地域により異なる |
---|---|
宅急便の取り扱いサイズ (ゆうパックの場合) |
60~170サイズ 重さ25kg以内 |
日数 | 発送の1~2日後目安 |
ポスト投函便 | 有 |
追跡有無 | 有 |
運営企業 | 日本郵便株式会社 |
公式サイト | https://www.post.japanpost.jp/index.html |
日本郵便はゆうパックが有名な宅配便であり、さまざまな配送方法が用意されているサービスです。
具体的には以下のような配送方法があります。
- レターパック
- チルドゆうパック
- 重量ゆうパック
- 当日配達ゆうパック
レターパックでは、A4サイズの荷物を全国一律370円または530円で配送でき、チルドゆうパックでは生鮮食品の配送が可能です。
全国各地にある営業所の窓口や一部のコンビニで配送依頼が可能であり、コンビニでは24時間配送できます。
いつでもコンビニから配送できるため、時間を気にせず配送依頼がしたい方におすすめの配送業者です。
日本郵便を利用するメリットや注意点
日本郵便のゆうパックは営業所に持ち込むことで割引を受けながら配送でき、24時間コンビニで配送を依頼できる点がメリットです。
さらにゆうパケットやレターパックなどの配送方法を利用すると、全国一律料金で配送依頼ができるため、料金を抑えて配送したい方におすすめです。
冷蔵品は配送可能ですが、冷凍品は配送できないので利用時には注意しましょう。
4位:福山通運
引用:https://corp.fukutsu.co.jp/
価格 | 1,000円~2,460円 ※サイズや地域により異なる |
---|---|
宅急便の取り扱いサイズ (フクツー宅配便の場合) |
60~160サイズ 重さ30kg以内 |
日数 | 発送後1~3日程度 |
ポスト投函便 | 無 |
追跡有無 | 有 |
運営企業 | 福山通運株式会社 |
公式サイト | https://corp.fukutsu.co.jp/ |
福山通運は最大160サイズ、重さ30kg以内までに対応している個人・法人どちらでも利用できる配送業者です。
配送方法は以下のように複数用意されています。
- ジェットオーバーナイトサービス
- スペースチャーター便
- フクツー宅配便
- クール宅配便
さまざまな配送方法が用意されており、サイズや重さなどから配送料金が決められています。
法人向けの割引も用意されているため、法人で使いやすい配送業者を探している方におすすめです。
福山通運を利用するメリットや注意点
福山通運は法人契約が可能な配送業者であり、普通サイズの商品を安く配送できるサービスが用意されている点が大きなメリットです。
パレット単位で配送できるスペースチャーター便も用意されているので、梱包を簡略化し配送コストを抑えられます。
また、冷蔵だけでなく冷凍配送にも対応しているので、取扱い商品数が多い方におすすめです。
ただし、コンビニ発送には対応しておらず、営業所または集荷サービスの利用が必要なので注意しましょう。
5位:西濃運輸
価格 | 1150円~ ※サイズや地域により異なる |
---|---|
宅急便の取り扱いサイズ | 3辺合計が130cm 重さ20kg以内 ※配送方法によって異なる |
日数 | 発送後1~3日程度 |
ポスト投函便 | 無 |
追跡有無 | 有 |
運営企業 | 西濃運輸株式会社 |
公式サイト | https://www.seino.co.jp/ |
西濃運輸はカンガルー便という宅配サービスを行っており、小口便や大型荷物便など複数の輸送便があります。
具体的には、以下のような配送方法があります。
- カンガルー特急便
- カンガルーミニ便
- カンガルーチルド便
- カンガルービジネス便
- カンガルーSAVE便
西濃運輸では法人向けに代金回収や梱包、送り状発行などの代行サービスも用意されています。
他の業者では配送できない大型商品の配送も可能なので、大型商品を取り扱っている方におすすめです。
西濃運輸を利用するメリットや注意点
西濃運輸は、1個口で20kg以下のミニ便や1,500kgまで対応可能な特急便などが用意されており、大型商品を配送できる点が大きなメリットです。
送り状発行や集荷依頼がネット上で行えるので、営業所に商品を持っていく手間を省けます。
また、冷蔵品だけでなく冷凍品の配送ができることに加え、1日で配送できるバイク便も用意されています。
ただし、基本は法人向けサービスであり、コンビニでの配送受付はできないため注意しましょう。
配送業者を選ぶ際のポイント
数ある配送業者の中から自社に合った配送業者を選ぶ際のポイントは、以下の4つが挙げられます。
- 配送料金
- 商品到着までの日数
- 補償や追跡の有無
- 配送サービスの内容
それぞれのポイントについて詳しく紹介するので、配送業者を選ぶ際に参考にしてみてください。
配送料金
配送料金が高いと利益が減ってしまうため、なるべくコストを抑えて配送ができる業者を選びましょう。
たとえば、60サイズの商品を送る場合の料金は以下の通りです。
配送業者 | 配送料金 | 重量 |
---|---|---|
ヤマト運輸 | 1,060円 | 2kg |
佐川急便 | 970円 | 2kg |
日本郵便 | 970円 | 25kg以下 |
福山通運 | 1,120円 (法人は600円) |
2kg以下 |
西濃運輸 | 1,023円 | 2kg |
法人で利用する場合は、割引が適用される福山通運がもっともおすすめであり、2kg以上の商品を送る場合は日本郵便がおすすめです。
配送業者によって料金が大きく異なるため、利用前には必ず確認しておきましょう。
商品到着までの日数
商品を発送してから消費者に届くまでの期間も、配送業者を選ぶ際の重要なポイントです。
Amazonや楽天市場などでは翌日配送ができる業者が多くあります。そのため、到着まで1週間程度要する配送業者を利用していると、翌日配送できるECサイトに顧客を取られてしまう可能性があります。
そのため、目安として何日で商品が到着するのか、追加料金で翌日配送が可能なのかなどをあらかじめ調べ比較しましょう。
補償や追跡の有無
壊れやすい商品を配送する場合には、配送中に破損する可能性があるため、補償があるかも確認しておきましょう。
宅配便であれば充分な補償がついていますが、各社のポスト投函便には補償がついていない場合があります。そのため、壊れやすい商品や高額商品を配送する場合には補償内容の確認が必要です。
基本的には商品追跡が可能ですが、配送方法や配送業者によっては利用できない可能性があります。商品の安全や顧客の安心感を得るためにも、利用開始前には補償内容と追跡の有無を確認しましょう。
配送サービスの内容
配送業者を選ぶ際には料金や配送可能商品だけでなく、サービス内容の確認が重要です。
具体的には、以下の点を確認しておきましょう。
- 時間指定の可否
- 再配達の可否
- クール便の有無
サービス内容によっては配送できない商品もあるので、忘れずに確認しましょう。
取扱い商品に合わせて適切な配送業者を選ぼう
ECサイト運営者が商品配送を行う際に利用する配送方法は、宅配便とポスト投函便の2種類です。
配送する商品サイズや種類によって配送方法を選択することで、商品の質を保ちつつ利益を最大化できます。
ECサイト運営者におすすめの配送業者は以下の5社であり、本記事では各社を利用するメリットや注意点を紹介しました。
- ヤマト運輸
- 佐川急便
- 日本郵便
- 福山通運
- 西濃運輸
選ぶ際には配送料金や商品到着までの日数、補償や追跡の有無、配送サービスの内容などを確認し、適切な配送業者を選択しましょう。
「商品に適した配送方法がわからない」と不安を抱えている方は、ぜひテクノデジタルにご相談ください。
取扱い商品に合わせて適切な提案をし、利益最大化のサポートを行います。
ECサイトを運営しており利用する配送業者に悩んでいる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
投稿者
-
システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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