2024.02.27
ECサイトでサイト内検索エンジンが重要な理由は?売上・離脱率改善に繋がるおすすめツール
ECサイト運営者には「サイト内検索エンジンはどれくらい重要なのだろうか?」といった疑問があるのではないでしょうか。ほかにも「おすすめのサイト内検索エンジンが知りたい」と考えている方もいるかもしれません。
本記事では、ECサイト内の検索エンジンについて解説します。ほかにも、サイト内検索エンジンに必要な機能やおすすめのサイト内検索エンジンについても触れていきます。本記事を読むことで、自社にどんな検索エンジンを取り入れればいいかが分かるでしょう。ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- ECサイトでサイト内検索エンジンが重要な理由
- サイト内検索エンジンに必要な機能
- おすすめのサイト内検索エンジン
目次
サイト内検索エンジンとは?
サイト内検索エンジンとは、特定のキーワードから情報を絞り込む機能のことです。ECサイトの場合、商品カテゴリーやカラー、ブランドに関するキーワードから検索されることがあります。
たとえば、アパレルのECサイトであれば「ワンピース 白」のようなキーワードで検索することにより、数ある商品から白いワンピースだけをヒットさせることが可能です。
ECサイトでサイト内検索エンジンが重要な理由
ECサイトでサイト内検索エンジンが重要な理由として、以下の3つが挙げられます。
- CVR改善につながる
- 離脱率改善につながる
- ユーザーニーズの把握ができる
これらの理由から、ECサイトの売り上げ拡大につなげられるでしょう。ここからは、それぞれの理由について解説します。
CVR改善につながる
サイト内検索エンジンが重要な理由は、CVR(コンバージョン率)改善につながるからです。
検索エンジンによって自分が欲しい商品にいち早くたどり着けるようになれば、商品を購入してくれる可能性が高まります。使いやすいサイトになれば、より多くのユーザーが買い物に利用してくれるようになるため、サイト内検索は重要です。
事実として、サイト内でキーワードを検索して商品にたどり着いたユーザーの購買率は、ほかからの流入よりも約10倍購買につながっているという調査データも存在します。
出典:【goo Search Solution独自調査Vol.3】ECユーザーの約8割が、商品以外の情報も「見たい」と回答
離脱率改善につながる
ECサイト内に検索エンジンを導入することで、離脱防止になることも知られています。サイト内検索エンジンがあれば目当ての商品が簡単に見つけられるため、ほかのECサイトに流れることなく検索を続けられるからです。
NTTレゾナントの調査では、商品が見つからなかったユーザーの85%がECサイトから離脱するというデータがあります。
出典:【goo Search Solution独自調査Vol.3】ECユーザーの約8割が、商品以外の情報も「見たい」と回答
こうした数値から、ただ検索できるようにするだけでなく、商品が見つかりやすいよう検索機能を充実させる必要があると考えられます。
ユーザーニーズの把握ができる
サイト内検索エンジンのデータを収集すれば、どのような商品を求めているのかユーザーニーズを把握できます。
たとえば、ユーザーニーズを把握して実施できるマーケティング施策・販促施策として以下のような方法があります。
- Googleアナリティクスの使用
- サイト内検索エンジンのデータ分析機能
こうしたデータを活用しながら商品を選定したり、商品ページの設計を見直したりすることで、売上拡大につなげられるでしょう。
ECサイト向けサイト内検索エンジンに必要な機能
ECサイト向けのサイト内検索エンジンに必要な機能として、以下のようなものがあります。
機能名 | 機能詳細 |
---|---|
フリーワード機能 | ユーザーが入力したキーワードで絞り込む |
サジェスト(候補キーワード) | 入力キーワードから対応するキーワードを候補として出す |
商品絞り込み(ドリルダウン) | 含めるキーワード・除外キーワードを設定して絞り込む |
検索結果ソート(並び替え) | 結果表示を並び替える |
関連ワードの表示 | 関連するキーワードを表示する |
検索窓のデザイン調整 | 検索窓のデザインを変更する |
商品画像表示機能 | キーワードに対して商品画像を表示する |
入力サポート(オートコンプリート) | キーワード入力をすばやく完了できる |
ファセットカウント | 絞り込み前にヒット件数を表示する |
表記揺れ対策 | あいまいなキーワードもヒットさせる |
0件検索回避機能 | 検索結果の0件を防止する |
購買履歴からの最適化 | 購買履歴に適当した結果を表示する |
チューニング(重み付け) | 見せたい情報を検索結果の上位に表示する |
ECサイトの課題やユーザーニーズに合わせてこれらの機能を取り入れましょう。
ECサイト向けサイト内検索エンジンの選び方
ECサイト向けサイト内検索エンジンを選ぶ際は、必要な機能が搭載されているかだけでなく、以下の観点もチェックしましょう。
- 表示速度・検索スピード
- 検索の精度
ここからは、それぞれのポイントについて解説します。
表示速度・検索スピード
ECサイト向けサイト内検索エンジンを選ぶ際は、表示速度・検索スピードに注目して選ぶことが重要です。その理由は、表示速度が遅いとその間にサイトを離脱される可能性があるからです。
表示速度・検索スピードの目安は、2〜3秒以内を目安にしてみましょう。それ以上かかっている場合は、改善するかほかの検索エンジンを選ぶ必要があります。
検索の精度
ECサイト向けサイト内検索エンジンを選ぶ基準として、検索の精度も挙げられます。検索結果の精度が低いと、欲しい商品が見つからずほかのECサイトに流れてしまうからです。その結果、CVRが下がり、離脱率が上がってしまうでしょう。
検索の精度をあげるには、チューニングや0件検索回避機能、表記揺れ対策機能を含めユーザーが目当ての商品を正しく検索できるような機能を取り入れることが大切です。
ECサイトにおすすめのサイト内検索エンジン9選
最後に、ECサイトのサイト内検索に特化したおすすめのサイト内検索エンジンを紹介します。
NaviPlusサーチ
出典:NaviPlusサーチ
主な機能 |
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強み・メリット | NaviPlusシリーズと連携できる |
公式サイト | NaviPlusサーチ |
NaviPlusサーチは、「NaviPlusレコメンド」「NaviPlusリタゲメール」「NaviPlusレビュー」などECサイトに関するさまざまなシリーズのひとつです。ほかのシリーズと自動で連携できるため、ユーザーの行動をより詳しく分析できます。
パーソナライズド検索では、各ユーザーに対してパーソナライズされた検索結果を表示できます。そのため、購買意欲を高め、CVRの向上につなげられるでしょう。
GENIEE SEARCH for EC(旧probo EC)
主な機能 |
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強み・メリット | 検索のミスマッチによる離脱を防止 |
公式サイト | GENIEE SEARCH for EC(旧probo EC) |
GENIEE SEARCH for ECは、ECサイト向けの商品検索サービスです。機能の特徴として、0件ヒットを防止する機能があります。そのため、検索のミスマッチによる離脱を防止できるでしょう。
ほかにも、検索キーワードランキングの機能があり、どんなキーワードが検索されているのかを表示できます。これにより、ほかの商品への興味・関心を引くことができるでしょう。
ZETA SEARCH
出典:ZETA SEARCH
主な機能 |
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強み・メリット |
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公式サイト | ZETA SEARCH |
ZETA SEARCHは、サイト内検索を最適化するマーケティングツールです。このツールはデータ処理の高速化に優れているため、サイト内の検索スピードを向上できます。
また、ツール導入後は経験豊富なエンジニアによる運用サポートを受けられます。社内の運用不可を軽減でき、より精度の高いECサイトにできるでしょう。
Supership Search Solution (S4)
主な機能 |
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強み・メリット |
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公式サイト | Supership Search Solution (S4) |
Supership Search Solutionには、大手ECサイトやポータルサイトを運用した経験があります。そのためボキャブラリーが豊富であり、高速・高精度な検索エンジンとなっています。
また、機械学習によって検索エンジンを自動最適化できることも強みの一つです。そのため、導入後の運用の手間も軽減できます。コンサルティングもあるため、初心者でも安心です。
SI Web Shopping
主な機能 |
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強み・メリット | 多言語対応あり |
公式サイト | SI Web Shopping |
SI Web Shoppingには、自動最適化機能があります。ユーザーの行動履歴に基づいて検索結果を表示できるため、離脱防止につながるでしょう。
また、多言語対応があることも強みの一つです。日本語以外に英語や、中国語、韓国語など各国の言語による検索に対応しています。越境ECを検討しているECサイトに役立つでしょう。
ユニサーチ
出典:ユニサーチ
主な機能 |
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強み・メリット | 専任コンサルタントが在籍 |
公式サイト | ユニサーチ |
ユニサーチには、AIによる自動最適化ランキングの機能があります。これにより、担当者が手動でランキングを作成する必要がありません。季節性も反映されるため、最適な商品をおすすめできます。
また、専任コンサルタントが在籍していて、最適な辞書作成・メンテナンス・課題発見などの業務を依頼できます。
gooサーチソリューション
主な機能 |
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強み・メリット |
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公式サイト | gooサーチソリューション |
gooサーチソリューションには、検索ログから検索結果を最適化できる強みがあります。売れ筋だけで表示するのではなく、AIがキーワードやユーザーの行動ログによって検索結果を表示することで、より最適な商品を提示できます。
個別の仕様カスタマイズや、サポート導入後のサポートもあります。そのため、自社ECサイトに合わせた検索エンジンになるでしょう。
ファインドアイテム
出典:ファインドアイテム
主な機能 |
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強み・メリット | 絞り込み項目のカスタマイズができる |
公式サイト | ファインドアイテム |
ファインドアイテムでは、絞り込み項目のカスタマイズが可能です。自社で取り扱う商品に合わせて、色や素材など、絞り込み条件の追加ができます。ユーザーニーズを取り入れながら検索エンジンを導入できるでしょう。
導入方法はコードを埋め込むだけとなっています。技術面で不安がある方でも、比較的簡単に対応できるでしょう。
Advantage Search
主な機能 |
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強み・メリット |
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公式サイト | Advantage Search |
Advantage Searchには、表記ゆれへの自動対応機能があります。ひらがなとカタカナなど、さまざまな表記ゆれに対して自動で対応できるため、担当者の手間を削減できます。
また、検索エンジンは複数のサイトで導入できます。いくつかECサイトを運営している場合は、同時に対応できるでしょう。
ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください
サイト内検索エンジンを導入することで、ユーザーの欲しい商品が見つかりやすくなります。その結果、CVRの向上や離脱率の抑制につなげられるでしょう。これから検索エンジンを導入する方は、ぜひ本記事で紹介したサービスを検討してみてください。
もしECサイトの検索エンジン導入について悩みや疑問がある場合は、テクノデジタルにご相談ください。弊社ではECサイトの構築から運営サポートまで行っています。お客様の商材に合わせたソリューション提案もいたしますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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