2024.02.08
ECサイトの販促施策目的別37選!成功させるためのポイントも
ECサイト運営者のなかには「販促施策を実施して売上をアップさせたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。ほかにも、効果的な販促施策を知りたい方もいるかもしれません。
本記事では、 ECサイトの販促施策を目的別に紹介します。また、ECサイトにおいて販促施策が重要な理由や、成功するためのポイントについても触れていきます。本記事を読むことで、ECサイトにどんな施策を導入すればいいのかが分かるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- ECサイトの目的別販促施策37選
- ECサイトの販促施策が重要な理由
- ECサイトの販促施策を成功させるためのポイント
目次
ECサイトの販促施策37選【目的別】
本記事では、ECサイトの販促施策について以下の視点から紹介していきます。
- 新規顧客獲得につながる販促施策
- 顧客満足度上昇につながる販促施策
- リピーター獲得につながる販促施策
ECサイトの課題に合わせて施策を取り入れるといいでしょう。ここからは、目的別にECサイトの販促施策を紹介します。
新規顧客獲得につながる販促施策23選
見込み顧客から新規顧客へ転換させるためには、以下のような施策が効果的です。
- 無料キャンペーン
- 割引キャンペーン
- 期間限定キャンペーン
- その他のキャンペーン
ここからは、それぞれの施策について解説します。
無料キャンペーン3選
無料キャンペーンを実施することにより、商品の特性や強みを手軽に理解してもらえたり、新規顧客の購入ハードルを下げられたりします。たとえば、無料キャンペーンには以下のような施策があります。
- お試し無料キャンペーン
- 送料無料キャンペーン
- 返品無料キャンペーン
お試し無料キャンペーンとは、特定商品だけ無料にする施策です。ほかにも、「◯円以上から送料無料」のように、利益を確保しつつ客単価の向上を目指す施策もあります。
これらの無料キャンペーンは、競合サイトと価格を比較している見込み顧客に対して効果を発揮できるでしょう。
割引キャンペーン7選
割引キャンペーンは、顧客にお得感を持って購入してもらう施策です。割引キャンペーンには、以下のような施策があります。
キャンペーン | 施策の例 | メリット |
---|---|---|
早期割引 | 期間中に購入した顧客に限り商品から〇〇%引き | 購入ハードルを下げつつ囲い込む |
在庫処分(訳あり)キャンペーン | 型落ち商品などを割引して販売 | 値段がネックになっていた客に購入してもらうチャンスができる |
最大◯%割引キャンペーン | 最大〇%割引 | 購入ハードルを下げる |
定期便キャンペーン | 定期便契約により通常時よりも割引 | 継続的に売上を見込める |
まとめ買い割引キャンペーン | まとめて買うと〇%引き 2つ目から割引 |
客単価が向上する |
クーポン配布キャンペーン | 割引クーポンの配布 | 購入ハードルを下げる |
キャッシュバックキャンペーン | 商品代金の一部をキャッシュバックする | 管理が簡単で購入率の向上が見込める |
期間限定キャンペーン4選
期間限定キャンペーンでは、ユーザーに「今しか買えない」と思わせることで購入の決断を早める効果があります。短期間で成果を上げられるだけでなく、見込み顧客を囲い込んで競合サイトに取られないためにも効果的です。
割引キャンペーンの例は以下の通りです。
キャンペーン | 施策の例 | メリット |
---|---|---|
福袋キャンペーン | 商品をまとめた福袋を販売 | お得感があり興味を持ってもらえる |
数量・回数限定キャンペーン | 1日◯食限定 | 希少価値を見出し売り上げ拡大につながる |
抽選販売キャンペーン | 抽選に参加して当選した人にプレゼントを送付 | 認知度を広められる |
コラボキャンペーン(コラボ販売) | アニメキャラクター×アパレル | 相乗効果でイメージが向上する |
その他のキャンペーン9選
その他にも、以下のようなキャンペーンが効果的です。
キャンペーン | 施策の例 | メリット |
---|---|---|
実店舗の活用 | 実店舗の紹介 実店舗からの誘導 スタンプラリーなど |
実店舗での購入を促せる |
プレゼントキャンペーン | 一定の条件をクリアするとプレゼント | 条件クリアを目指して行動を促せる |
ハッシュタグキャンペーン | ハッシュタグ投稿によりキャンペーンに参加できる | 認知拡大につながる |
おすすめ商品 | 同時に購入されている商品をおすすめする | 客単価の向上を見込める |
イベント開催・出展 | 展示会への出店 | 認知拡大 |
SNSの活用 | 商品に関する投稿 | 認知拡大、ブランディングにつながる |
〜の日キャンペーン | 母の日・父の日 | リピーター獲得につながる |
季節別の商品紹介 | 新春セール サマーセール |
見込み顧客の囲い込み |
販促施策を後押しするツールの導入 | Web接客ツール カゴ落ち対策ツール |
顧客対応を部分的に自動化できる |
なお、購入に至らないユーザーに購入を促すカゴ落ち対策ツールについては、以下の記事で解説しています。こちらも合わせてお読み下さい。
顧客満足度上昇につながる販促施策8選
販促施策の中でも、ECサイトのUI・UX改善に関する施策は顧客満足度向上につながります。ここからは、具体的な方法について解説します。
翌日配送
「すぐに商品を受け取りたい」という顧客ニーズを掴むには、翌日配送が有効です。翌日配送があれば競合サイトより値段が高くても購入してくれる場合があります。翌日配送を可能にするには、拠点を確保する必要があります。
特定商取引基づく表記・プライバシーポリシーの明記
ECサイトにおいては、特定商取引に基づく表記やプライバシーポリシーの明記も有効な販促施策です。
「特定商取引」とは消費者の利益を守るための法律のことで、ECサイトの考えを示します。プライバシーポリシーとは個人情報の取り扱いを明記したものです。
これらを明記することで、顧客から信頼を得られるようになり売り上げ拡大につながります。
顧客が必要な情報充実させる
顧客が求めている情報を記載することで商品やサービスに対する疑問がなくなり、購入につながりやすくなります。たとえば、顧客の求める情報として以下のようなものがあります。
- ブログ
- よく検索される人気キーワード
- 商品画像
- お知らせ
- キャンペーン日程
- 営業日
- 特集ページ・バナー
- 商品レビュー・口コミ
- ランキング
- カテゴリ・ブランドリスト
- キャッチコピー・商品説明
- ご利用案内・ショッピングガイド
決済手段を増やす
ECサイトの売上を上げるには、決済手段を増やすことも販促施策の一つです。普段の決済手段があれば、購入ハードルを下げられます。
対応しておきたい決済方法は以下の通りです。
- クレジットカード決済
- コンビニ決済
- 代引き決済
- 銀行、郵便局窓口決済
- ネットバンキングによる振込決済
- キャリア決済
- 電子マネー決済
ラッピングサービス
ラッピングサービスに対応すると顧客満足度が向上するため、新規・リピーターの増加につながるでしょう。対応しておきたいラッピング・ギフト機能は以下の通りです。
- 無料ラッピング
- 有料ラッピング
- のし機能
- 名入れ機能
お客様アンケート
お客様アンケートを活用して顧客の要望や意見を収集することで、商品やサイトの改善項目がわかります。生の声やユーザーからのアイデアを反映してECサイトを改善すれば、顧客満足度の向上につながります。
ただし、ユーザーにとってお客様アンケートへの回答は手間に感じます。そこでポイント付与やプレゼントの販促を併せて行うことにより、回答率を高められるでしょう。
お気に入り機能
お気に入り商品を保存できる「お気に入り機能」も、販促に重要な機能の一つです。お気に入り機能があれば、自分が欲しかった商品を後からチェックできるため、機会を改めて購入してくれる可能性が高まります。
一緒に購入されている商品や関連商品の表示
一緒に購入されている商品や関連商品を表示することで、まとめ買いや単価アップにつなげられます。たとえば、ある商品をカートに入れたユーザーに対し、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」と表示すれば、興味を持ってもらえるでしょう。
リピーター獲得につながる販促施策6選
ECサイトの売上を安定化するには、リピーター獲得が重要です。ここからは、リピーター獲得に効果的なキャンペーン施策を紹介します。
友達紹介キャンペーン
友達紹介キャンペーンとは、ECサイトを友達に紹介することで、本人と友達の両方に特典がもらえる施策のことです。紹介する側にはリピート購入の機会が生まれます。紹介された側にもクーポンを送付することで、新規顧客の獲得にもつながります。
新着商品・再入荷商品の通知
新着商品や再入荷商品を通知することで、顧客が頻繁に見てくれるようになります。その結果、アップセルやクロスセルに繋がることもあるでしょう。
アップセルとは、検討中の商品よりも高額な商品を購入してもらう手法です。クロスセルとは、相性のいいほかの商品と合わせて購入してもらう手法です。
また、運営者にとって再入荷の数量を把握しやすくなることから、余剰在庫を抑えられるメリットもあります。
会員特典や会員限定セール
会員特典や会員限定セールによってお得感や特別感を演出できるため、リピーター獲得につながります。
この施策と相性がいいのが、ランク制度です。たとえば、シルバー会員からゴールド会員、プラチナ会員とランクを上げることでより良い特典をもらえます。こうしたランク制度を導入することで、優良顧客・ロイヤル顧客の可能性があります。
メルマガ
メルマガを配信して会員特典クーポンを配信することで、顧客に会員限定のメリットを感じてもらえます。その結果、購入につながりやすくなるでしょう。
顧客と継続的なコミュニケーションを取ることで、ナーチャリングによるアップセルを実現できます。
ポイント制度(景品交換)
リピート購入対策には、購入額に応じたポイントの付与が効果的です。貯まったポイントを支払いに充てられれば、お得感がありもう一度購入したいと感じるでしょう。
ポイント設定は人気商品だけポイント還元率を高めたり、期間限定で還元率を高めたりすることで購買促進できます。
レビューキャンペーン
ユーザーが購入した商品のレビューを書くことで、ノベルティプレゼントや送料無料などの特典を贈呈する施策もリピート増加に効果的です。
購入を迷っているユーザーのなかには、レビューで判断する顧客もいます。ショップの対応を客観的に確認できるため、ほかの顧客からの信頼感を得られます。
ECサイトの販促施策が重要な理由
ECサイトの販促施策が重要な理由は、購入意欲を促進して売上アップにつながるだけでなく、以下のようなメリットがあるからです。
- 長期的な利益が見込める
- 会社や商品の認知度アップ
- 新規顧客獲得
- 競合との差別化
- LTV向上
販促施策によってリピーターを獲得できれば、長期的に利益を得られるでしょう。また口コミによってECサイトが知られれば、会社や商品の認知度アップや新規顧客獲得につながります。
また、顧客満足度向上によって、競合との差別化にもつながります。自社のECサイトへ囲い込んで競合サイトへ流れないようにすればLTVの向上も期待できるでしょう。
ECサイトの販促施策を成功させるためのポイント
ECサイトの販促施策を成功させるためのポイントは以下の通りです。
- 販促をする目的を明確にする
- 販促の効果を確認する
- 集客の改善もあわせて行う
- サイト全体のUI・UX改善も行う
ここからは、それぞれのポイントについて解説します。
販促をする目的を明確にする
はじめに、ECサイトの販促を実施する目的を明確にすることが大切です。目的を決めておくことで、どんな施策を優先すべきかが見えてきます。目的を決める際は、長期的な視点で計画を立てることがポイントです。
施策を決める際は、自社ECサイトのターゲット層に合う施策を考えましょう。そのためには、ライバルショップの研究をするのも一つの手段です。
また、単発ではなく定期的なキャンペーンの実施も検討しましょう。定期的にキャンペーンを実施すれば、効果測定によってPDCAサイクルに落とし込むことができます。
販促の効果を確認する
ECサイトの販促を実行したら、かならず販促施策を考える時間を確保しましょう。結果を振り返ることで、施策が正しいのかどうか判断できます。
ECサイトの販促は実施するだけでもコストが高い傾向にあるため、やみくもに施策を行うことは現実的ではありません。効果を得られた場合は、次回の販促施策に活かしましょう。効果が得られなかった場合は、その理由を探って改善策を考えます。
効果測定をする際は、アクセス解析ツールやA/Bテストツールなどが効果的です。ツールを用いることで、数値化して客観的に把握できるようになります。
集客の改善もあわせて行う
ECサイトにおいては、集客の改善もあわせて行うことが大切です。
販売促進とは見込み顧客を顧客に変えることを意味しますが、集客はその前段階である見込み顧客を集めることを意味します。見込み顧客が集まらないと販売促進ができないため、集客施策も重要です。
ECサイトにおける集客方法は以下の通りです。
- 検索エンジンからのSEO集客
- WEB広告からの集客
- SNSを活用した集客
SEO集客は商品名やサイト名が知られていないと難しいため、WEB広告やSNSによる集客から始めるといいでしょう。
サイト全体のUI・UX改善も行う
ECサイト全体のUI・UX改善も重要です。ECサイトの使い勝手が悪いと、アクセスしてくれたユーザーが離脱する可能性があります。
そこでUI・UX改善においては、以下のような導線を増やせないか導線設計を考えてみましょう。
- 買い物かご
- ログイン
- 会員登録
また、スマートフォンでの使いやすさも重要なポイントです。最近ではスマホで気になる情報を検索するユーザーが多く、そのまま購入まで進んでもらえる可能性があります。スマホでの閲覧に問題がある場合は、スマホでも快適に買い物ができるようにデザインを改善しましょう。
ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください
ECサイトの販促施策を実施することで、新規顧客の獲得や顧客満足度向上、リピーター獲得などを見込めます。本記事で紹介した施策をいっぺんに取り入れるのではなく、課題や企業の成長段階に合わせて取り入れることが大切です。
もしECサイトの販促について疑問や悩みがある場合は、テクノデジタルにご相談ください。弊社ではECサイトの運営サポートを行っています。事業内容に合わせたソリューション提案もいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
投稿者
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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