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ECサイト広告の全ガイド|短期間で効果的な8つの広告手法を徹底解説

「自社ECサイトをはじめたけど売上がなかなか伸びない」

「広告を出稿したいけど、費用が高そうで不安」

と悩んでいませんか?

自社ECサイトを始めたばかりの人にとって、最初に大きな課題となるのは集客です。集客方法として広告を出稿したい人もいると思いますが、テレビCMや新聞広告などはコストが高くなるので、不安になる人もいるでしょう。

そこで、費用対効果が高く手軽に始められる広告として、Web広告をおすすめします。

この記事でわかること

  • ECサイトに効果的なWeb広告の種類や選び方
  • 自社に合った広告手法

ECサイト運営でWeb広告を使うメリット

ECサイト運営でWeb広告を使うメリット

ECサイト運営においてWeb広告を使うと、以下のメリットがあります。

  • 即効性があり、売上につながりやすい
  • 採算が合わない場合はすぐに撤退できる
  • PDCAサイクルを回しながら広告効果を高められる

ほかの集客方法との違いも把握できますので、ぜひ参考にしてみてください。

即効性があり、売上につながりやすい

Web広告は他の集客方法と比べて、すぐに集客数を伸ばせることがメリットです。

一般的に、ECサイトの集客を増やす方法は以下のとおりです。

  • 自社サイトのSEO
  • TwitterやInstagramなどのSNS運用
  • Web広告

上記の方法のうち、SEOやSNS運用は効果を実感できるまで長期間かかります。知名度の低い企業が安定して集客を見込めるようになるまで、少なくとも半年以上はかかるでしょう。

一方Web広告を使えばお客様の利用しているSNSやWebサイトなどの目に付く箇所に掲載できるため、短期間でアプローチできます。

商品の成約につながりやすく、売上効果を早いタイミングで実感できます。

採算が合わない場合はすぐに撤退できる

Web広告では配信効果をリアルタイムで確認しながら広告予算を設定でき、採算が合わない場合はすぐに広告配信を停止できます。

テレビや新聞・雑誌などに広告を出稿する場合、広告枠を購入する形であったので、広告効果にかかわらず同じ費用が発生していました。

Web広告では、広告が表示やクリックされるごとに課金される仕組みとなっており、低予算からはじめられます。閲覧数や成約数などのデータも確認できるため、効果が低ければすぐに撤退できます。

PDCAサイクルを回しながら広告効果を高められる

PDCAサイクルを回しながら広告の費用対効果を高められる点も、Web広告のメリットです。

Web広告では以下のような指標を確認できます。

広告用語 概要 計算式
インプレッション数 広告が表示された回数
インプレッション単価(CPM) インプレッション1,000回あたりの単価 CPM=(広告費÷広告の表示回数)×1,000
クリック数 広告がクリックされた回数
クリック率(CTR) 表示回数に対してどれくらいクリックされたかを示す指標 CTR=(クリック数÷インプレッション)×100
クリック単価(CPC) 1クリック当たりの広告費 CPC=広告費÷クリック数
コンバージョン数(CV) 成約数(商品購入数、資料請求数など)
コンバージョン率(CVR) クリック数に対してどれくらい成約されたかを示す指標 CVR=(コンバージョン数÷クリック数)×100
コンバージョン単価(CPA) コンバージョン1件あたりに発生した広告費用 CPA=広告費÷コンバージョン数

広告出稿中は、上記のような広告指標をリアルタイムで確認しながら、PDCAを回して広告を改善することが可能です。

ECサイトの売上を伸ばせる効果的な広告8選

ECサイトの売上を伸ばせる効果的な広告8選

ECサイトの売上を伸ばすのに効果的な広告について、以下の表で整理します。

広告の種類 特徴 課金方式 配信フォーマット
リスティング広告 ユーザーが検索したキーワードに連動して検索結果にテキスト形式で表示される広告 クリック課金 テキスト
ディスプレイ広告 Webサイトやアプリ上の広告枠に画像や動画、テキスト形式で表示される広告 ・クリック課金
・インプレッション課金
・テキスト
・画像
・バナー
・動画
Googleショッピング広告 Googleショッピングやリスティング広告の上部に掲載できる、商品画像や価格、商品名で構成されている広告 クリック課金 ・テキスト
・画像
メールマガジン広告 第三者の企業や個人で運営しているメールマガジンに掲載を依頼して配信する広告 配信数課金 ・テキスト
・画像
アフィリエイト広告 アフィリエイターがブログやSNSなどで宣伝する形態の広告 成果報酬 ・テキスト
・画像
・動画
リマーケティング広告 自身のWebサイトに訪れたものの離脱したユーザーに対して表示する広告 ・クリック課金
・インプレッション課金
・テキスト
・画像
・動画
SNS広告 TwitterやFacebookなどSNSのタイムラインに配信できる広告 ・クリック課金
インプレッション課金
・テキスト
・画像
・動画
Web媒体広告 出品するジャンルに関連したWebサイトへ出稿できる広告 ・インプレッション課金
・掲載期間課金
・テキスト
・画像
・動画

以下でそれぞれの特徴について紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

リスティング広告

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンを利用したした際に、検索結果画面の上部や下部に表示される広告です。

リスティング広告では、特定のキーワードが検索された際、関連した広告がシステムによって抽出され、その中で品質の高い広告が掲載される仕組みとなっています。

リスティング広告には以下のようなメリットがあります。

  • 購買意欲の高い顕在的なニーズを持ったユーザーにアプローチできる
  • 低予算からでもスタートできる
  • コンバージョンにつながりやすい検索キーワードに広告配信できる

ユーザーの購入行動につながるような検索キーワードで広告配信ができれば、購入につながる可能性が高まります。

一方、競合の多い商品ジャンルだとクリック単価が高騰し、想定以上に広告費がかかる場合があるので注意が必要です。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリなどに掲載されている、画像や動画形式の広告です。

たとえば、以下の赤枠のような広告が、ディスプレイ広告に該当します。

引用:ディスプレイ広告画像作成&初期設定 無料代行サービス|Yahoo!広告

ディスプレイ広告には以下の課金方式があります。

課金方式の種類 概要
クリック課金 ユーザーが広告をクリックした時点で課金が発生する方式
インプレッション課金 広告が1,000回表示されるごとに課金が発生する方式
コンバージョン課金 成約(コンバージョン)が発生するごとに課金が発生する方式

ディスプレイ広告を使うメリットは以下3点です。

  • 画像で訴求できるので、商品やサービスのブランディングを図りやすい
  • 潜在ニーズのユーザーに訴求できる
  • 一度広告をクリックしたら、再度同じユーザーに広告配信できる

自社商品に関心の低い潜在層に対してもアプローチできるため、認知度を拡大させたい方にディスプレイ広告がおすすめです。

一方、ディスプレイ広告は潜在層に向けた配信のため、リスティング広告よりも成約率が下がる傾向にあります。

Googleショッピング広告

Googleショッピング広告とは、Googleの検索画面上部やショッピングタブに掲載できる、商品画像とテキストで構成された広告です。

以下の赤枠のような広告がショッピング広告に該当します。

検索キーワードに関連した広告が出稿されるため、顕在層に向けて広告の出稿が可能です。

また、掲載される広告には画像がついてくるので、リスティング広告とは違いビジュアル面での訴求もできます。

一方、以下の点がデメリットになります。

  • 検索キーワード単位で出稿をコントロールできない
  • 商品数が多い場合、広告出稿に工数がかかる

Googleショッピング広告では、Google側が自動的に広告に合ったキーワードを判断して広告配信するので、検索キーワード単位で出稿できません。

また広告出稿時の商品登録や、運用中のデータ変更を定期的に行う必要があるため、手間がかかりやすいのがデメリットです。

メールマガジン広告

メールマガジン広告とは、第三者の企業や個人で運営しているメールマガジンに掲載を依頼して配信できる広告です。

メールマガジンの発信内容は特定のジャンルに特化していることが多いので、メールマガジンの内容と商品の相性が良ければ成約しやすくなります。

一定数以上の購読者がいるメールマガジンに広告を掲載してもらえれば、より多くの見込みユーザーにアプローチできます。

見込み客の目に触れてもらい、早期に売上実績を作りたい方にメールマガジン広告はおすすめです。

反対にユーザーがメールマガジンの文章に読み疲れて、広告をスルーする可能性があることがデメリットとして挙げられます。

メールマガジン広告を使う場合は、ユーザーにとって読みやすい文面にするように注意が必要です。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは成果報酬型の広告のことです。アフィリエイター(紹介者)が自分のサイトやSNSなどで商品を紹介し、成約したら利益の一部をアフィリエイターに支払うという仕組みになっています。

アフィリエイト広告に出稿するメリットは以下のとおりです。

  • 成果報酬型のためリスクが低く、費用対効果が高い
  • ブログや各種SNSなど、多様な経路から集客できる

アフィリエイト広告は、自社の代わりにアフィリエイターがさまざまな経路で自社商品を紹介してくれるので、運用工数を削減できます。

成果につながった分だけ広告費を負担すればよいので、費用対効果も高いです。

一方でアフィリエイターが意図しない形で商品やサービスを訴求する可能性がある点がデメリットです。

リマーケティング広告

リマーケティング広告とは、一度Webサイトに訪れたユーザーに対して配信する広告です。

リマーケティング広告を使うメリットとして、以下の点があげられます。

  • コンバージョン率が高い
  • 見込み客に効率的にアプローチできる
  • ユーザーを絞って広告を配信できる

一度サイトを訪れた後に再度訪問しているユーザーは自社商品やサービスに関心が高いため、ほかの広告よりコンバージョン率が高い傾向にあります。

一方、リマーケティング広告のデメリットは以下のとおりです。

  • 水道工事のような緊急を要するジャンルの商品と相性が悪い
  • ユーザーの行動データを分析してから広告出稿するので、データを貯めるまでに時間がかかる

緊急度の高い商品・サービスの場合、ユーザーは他の商品と比較検討せずにサービス購入する可能性が高いため、リマーケティング広告は向いていません。

また、ユーザーの行動履歴データを取得する時間が必要になるので、広告の配信まで時間がかかることがあります。

SNS広告

SNS広告とは以下のようなSNSの投稿フィード内に配信できる広告のことです。

  • Facebook
  • Instagram
  • Twitter
  • LINE
  • YouTube
  • TikTok

SNS広告のメリットは以下のとおりです。

  • 広告配信のターゲットを細かく設定できる
  • 双方向のコミュニケーションが取れる
  • 顕在的ニーズだけでなく、潜在的なニーズの掘り起こしもできる

SNSの場合、ユーザーの年齢や性別だけでなく、投稿内容からターゲットを絞り込めるため、マーケティング施策の改善につなげられます。

一方、広告に不適切な内容を含む場合、炎上してしまうリスクもあるので注意が必要です。

Web媒体広告

Web媒体広告は、出品するジャンルに関連したWebサイトに出稿できる広告です。

Web媒体広告ではメディアの広告枠を購入することで、契約した期間中そのメディアに広告を掲載できます。

Web媒体広告に出稿できる主な広告配信フォーマットは、以下のとおりです。

  • バナー
  • テキスト
  • 動画
  • 記事型・タイアップ広告

Web媒体広告には以下のようなメリットがあります。

  • 契約期間中は広告掲載が保証されている
  • 潜在的なニーズのユーザーにも訴求できる
  • ブランディングにつながる

契約期間中は広告掲載が継続されるので、PV数の多いメディアであるほど認知度の向上が期待できます。

一方デメリットとして、以下の点が挙げられます。

  • 出稿費用が高額になる可能性がある
  • 細かいターゲット設定ができない

Web媒体広告はリスティング広告やSNS広告などとは異なり、細かいターゲット設定ができないので、特定の層を狙って広告配信ができません。

また出稿費用が高額になる可能性もあるので、他の広告と比べてリスクは大きいです。

どのWeb広告を選べばECサイトの売上は伸びるのか?

どのWeb広告を選べばECサイトの売上は伸びるのか?

Web広告には上記のようにさまざまな種類がありますが、その中で自社に適した広告手法を選ぶことが重要です。もし広告の選び方に悩んでいる方がいましたら、以下のように選ぶことをおすすめします。

  • 広告を打つ目的を明確にする
  • ターゲットを設定する
  • 広告の目標を決める
  • 広告費・予算を定める

たとえば、「短期間で売上を獲得するために、顕在ニーズのあるユーザーに向けて広告を出稿したい」としましょう。この場合、顕在層の訴求に強いリスティング広告やGoogleショッピング広告が最適です。

広告運用の目的を定めたうえでターゲットを明確にすれば、自社に合う広告の種類を選択できます。

ECサイトで集客に成功させるための広告戦略3選

自社のECサイトの集客に成功させるためには、以下のポイントを意識しましょう。

  • 商品やサービスに独自性を持たせる
  • ターゲットと手法を明確にする
  • ABテストを繰り返し、クリエイティブの質を高める

Web広告の適切な扱い方を知ることができますので、ぜひ参考にしてみてください。

商品やサービスに独自性を持たせる

広告運用を始める前に、販売したい商品やサービスに独自性を持たせ、他社にない強みを持たせることが大切です。

商品やサービスを購入する際、ユーザーは他社との比較検討をします。自社ECサイトで販売する商品が競合の商品よりも魅力的な点がないと、ユーザーからなかなか購入してもらえません。

商品自体の魅力が薄い状態では、広告運用だけで業績を伸ばすのは難しいです。

機能面やアフターフォローなどさまざまな観点から、自社の商品に魅力的な点を見出しましょう。

ターゲットをニーズの高さで明確にする

ターゲットを定める際には、ユーザーのニーズの高さごとにカテゴリ分けすると整理しやすいです。

ニーズの高さを整理すると、以下のように分けられます。

ターゲット層 特徴 課題 適切な広告の種類
非認知層 商品自体を知らない 商品やサービス自体を認知させる必要がある ・Web媒体広告
・ディスプレイ広告
・SNS広告
潜在層 商品自体は知っているが、今すぐに買いたいわけではない 商品を購入すべき理由を知ってもらう ・ディスプレイ広告
・アフィリエイト広告
・SNS広告
顕在層 購入意欲が高く、他の商品と比較検討している 比較検討した上で、自社商品を選んでもらう ・リスティング広告
・Googleショッピング広告
・リマーケティング広告

上記の表を参考に、自社に合う広告の種類を選びましょう。

ABテストを繰り返し、クリエイティブの質を高める

Web広告では、広告運用の改善手法としてABテストがおすすめです。ABテストは、広告のバナーやテキスト内容などをAパターンBパターンと用意し「より効果の高いのはどちらか」を検証する方法です。

ABテストを繰り返していくことで自社に広告運用のノウハウが蓄積されるため、広告クリエイティブの質が高められます。

クリエイティブの質を高めることで、ECサイトへのアクセス数や購入数の増加が期待できます。

ECサイトで短期的に売上を伸ばすために広告を活用しよう

ECサイトで集客効果を高めるにはWeb広告がおすすめです。Web広告は短期間で認知度を拡大できる効果があり、ECサイトのアクセス数の向上に期待できます。目的やターゲットを明確にし、自社に合った最適に広告を選んで運用してみましょう。

テクノデジタルでは、自社のECサイトの業績を伸ばせるよう、集客方法の提案や広告運用のサポートもしています。

広告や集客に関する疑問についてもお答えしますので、下記リンクからお気軽にお問い合わせください。

投稿者

  • デジタルトレンドナビ編集部

    システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。