2023.09.20
ECサイトのSEO対策とは?売上アップに直結する最新対策と実践ガイド
ECサイトに見込み顧客を集客したいと考えているECサイト運営者は多いのではないでしょうか?
ECサイトに集客する方法はいくつかありますが、できるだけ予算をかけずに長期的な集客効果を得たい方にはSEO対策がおすすめです。
ただし、SEO対策と言われても具体的にどのようなことをすればよいのかわからない方も多いはず。そこで、本記事ではECサイトで実施できるSEO対策を詳しく解説していきます。
この記事でわかること
- そもそもSEOとは何か
- ECサイトでできる具体的なSEO対策
目次
そもそもSEOとは?
SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略称で、検索エンジンによるランキングで上位表示されることを目指す施策のことを指します。
検索エンジンにはいくつかありそれぞれ異なるアルゴリズムを持っていますが、SEOはGoogleの検索結果を最適化させる意味合いで使われることが一般的。理由としてはGoogleの世界シェア率が90%を超えており、世界でもっとも利用されている検索エンジンとなっているためです。
なお、日本では馴染みのある方も多いYahoo!には2010年からGoogleの検索アルゴリズムが取り入れられています。そのため、GoogleとYahoo!で検索するとほぼ同じ結果が表示されます。
参考:Google Japan Blog: Yahoo! JAPAN のより良い検索と広告サービスのために
ECサイトにSEOが必要な理由
ECサイトに集客する方法には「広告」「SNS」「メールマーケティング」などさまざまな方法があります。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、無料ではじめられて1度仕組みさえ作っておけば、あとは適宜更新やリライトをすることで長期に渡って多くの見込み顧客を獲得できるSEOはメリットが大きいと言えます。
また、ユーザーが求める情報に応えるコンテンツを定期的に発信することで、ユーザーとのエンゲージメントを増やし顧客ロイヤルティを向上することが可能。以上のことから、長期的にファンを獲得したい方にはSEOを利用したコンテンツマーケティングがおすすめです。
ただし、他の手法に比べてSEOは効果が現れるまでに時間がかかります。そのため、早期に集客を必要とする場合には、広告やSNSなど他の手法を併用することが望ましい場合もあります。
ECサイトのSEOを強化する3つの方法
ECサイトのSEO対策には「サイト全体で実施できるもの」「コンテンツ単位で実施できるもの」「外部で実施できるもの」の3パターンがあります。
- ECサイト全体で実施できるSEO対策
- ECサイトのコンテンツで実施できるSEO対策
- ECサイトの外部で実施できるSEO対策
以下で1つひとつ見ていきます。
ECサイト全体で実施できるSEO対策
ECサイト全体で実施できるSEO対策は以下の3つです。
- XMLサイトマップをサーチコンソールに登録する
- metaタグを設定する
- 重複コンテンツをなくす
1. XMLサイトマップをサーチコンソールに登録する
XMLサイトマップとは、クローラーにウェブサイトの構造やページの関係性を示すXML形式のファイルのことです。XMLサイトマップを作成しサーチコンソールに登録しておくことで、検索エンジンのクローラーがページを発見しやすくなり、インデックス化がスムーズに行われるようになります。
また、XMLサイトマップにはページのURLや優先度、更新頻度、最終更新日などの情報を含めることが可能です。こういった情報を含めておくことでクローラーに重要なページを重視させ、検索結果での表示順位を向上させられます。
なおShopifyやEC cubeのようなEC構築サービスでは、XMLサイトマップが自動で生成されたり、標準機能で生成したりできるようになっています。ただし、WordPressでECサイトを作っている場合は別途プラグインのインストールが必要です。
2. metaタグを設定する
metaタグとはページのメタデータ(ページの情報)を表現するためのHTMLタグのことで、検索エンジンやブラウザーなどがページの情報を解釈するために利用されます。
metaタグにはさまざまなものがありますが、とくに各ページで設定しておきたいのがmeta descriptionタグと呼ばれるものです。こちらは検索結果ランキングに直接影響しませんが、スニペット上の説明文として利用されるため、適切に設定することでクリック率を向上させられます。
また、クリック率が上がると「ユーザーにとって有益なコンテンツ」と判断されてランキング結果に影響を与えることが期待できます。
3. 重複コンテンツ対策をする
ECサイトにおいて商品の色毎に異なるページを作成する場合、同じ商品説明文が使われることは多いです。この場合、検索エンジンは重複コンテンツと判断する可能性があり、検索エンジンのアルゴリズムによってペナルティを課せられる可能性があります。
ペナルティが課せられるとページ全体の検索順位に影響する可能性も考えられるため、重複コンテンツとなりそうなものには canonicalタグを使い、URLを正規化してあげる必要があります。
なお、canonicalタグの記述は、メインページと重複コンテンツと考えられるページのどちらにも記述する点に注意しましょう。
▼canonicalタグの書き方
<link rel=”canonical” href=”正規化URL”>
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ECサイトのコンテンツで実施できるSEO対策
ECサイトのコンテンツで実施できるSEO対策は以下の3つです。
- 適切なキーワードを選定する
- 独自性のあるコンテンツを作る
- タイトル・見出しに適切なキーワードを含める
1. 適切なキーワードを選定する
キーワード選定においては、ECサイトのコンセプトや目的に沿ったものを選ぶことが重要です。また、ある程度検索ボリュームのあるキーワードを選ぶことでユーザーに見つけてもらいやすくなります。
さらに、商品の購入に繋がりそうなキーワードかどうかの見極めも大切です。
たとえば国外のノンアルコールビールを輸入販売しているECであれば「ノンアルコールビール 海外」といったキーワードの方が「ノンアルコールビール 国内」より商品購入につながる可能性が高くなります。
適切なキーワードがわからない場合は「ラッコキーワード」や「Ahrefs」といったキーワード選定ツールを使うのがおすすめです。
ベンチマークとなる競合他社のSEO戦略を分析することで最適なものを見つけ出せる場合があります。
2. 独自性のあるコンテンツを作る
競合他社のコンテンツと内容が丸被りしてしまっている場合、類似コンテンツと見なされ検索エンジンからペナルティを受ける可能性があります。そのため、同じキーワードのコンテンツでも、競合他社にはない独自コンテンツを追加することで差別化するのが重要です。
なお、類似内容を判定できるツールが多数存在します。意図していなくてもコンテンツの内容が似てしまうことがあるため、コンテンツの類似率を確認する際はコピペチェックツールを利用するとよいでしょう。
3. タイトル・見出しに適切なキーワードを含める
検索エンジンのクローラーがページの内容を理解するために使用する重要な要素がタイトルタグと見出しタグの2つです。タイトルタグ・見出しタグにキーワードが含まれている場合、クローラーはページの内容を正確に理解しやすくなります。
また、ユーザーが検索エンジンで検索したキーワードがタイトルに含まれているページは、より関連性が高いと判断されクリック率の向上が期待可能。その結果、ページのランキングが上昇し、より多くのユーザーにアクセスされる可能性が向上する場合があります。
ECサイトの外部で実施できるSEO対策
ECサイトの外部で実施できるSEO対策には「外部からのリンク(被リンク)の獲得」が挙げられます。
ただし、スパムサイトや購入したリンクのような悪質な被リンクでは、かえってペナルティを受ける可能性がありSEOに逆効果です。
ユーザーにとって有益なコンテンツを発信し続けることで自然と被リンクをもらえるようにするのが1番の近道と言えます。
ユーザビリティの高いECサイトを作成する方法
SEOで集客できてもユーザビリティが低いとコンバージョンには至らない可能性があります。
ユーザビリティが高いサイトはSEO評価を上げる原因にもなるため、以下の方法でユーザビリティの高いECサイトにしてあげるとよいでしょう。
- 商品の説明や写真を充実させる
- サイト全体の階層構造を最適化する
- レスポンシブデザインを導入する
なお、本記事ではECサイトを作成する方法については解説していません。ですので、実際の作り方について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
1. 商品の説明や写真を充実させる
ECサイトにおいて商品の説明が詳細でわかりやすくなっていると、ユーザーが商品について理解しやすくなり、購入の意思決定をしやすくなります。
商品の写真が充実していると外観やデザイン、色味などを詳しく確認できるため、より正確なイメージを持てます。
そのため、まずはECサイトでは商品の説明や写真を充実させるとよいでしょう。
2. サイト全体の階層構造を最適化する
一般的に3クリック以内で目的のページに辿り着けない場合、ユーザーが離脱してしまうと言われています。そのため、サイト全体の階層構造を最適化し、ユーザーの購入したい製品ページが3クリック以内で見つかる状態にしておくことが重要です。
また階層構造を整理することで、サイト内をスムーズに移動できるようになるとECサイトの利用体験が向上します。顧客満足度が上がるとリピート購入や口コミによる新規ユーザー獲得が期待できます。
3. モバイルフレンドリーに対応させる
近年、スマホやタブレットを利用するユーザーが急増していることから、ユーザーの多くがスマホ経由でECサイトにアクセスすることが予想されます。
そのため、小さな画面でも視認性が良く、ユーザーがストレスなく購入できるようにタッチしやすいモバイルフレンドリーデザインへの対応が重要です。
2015年4月にはGoogleによって正式に「モバイルフレンドリー アップデート」が開始されました。
これによってモバイル版の検索結果ではモバイルフレンドリーなページの掲載順位が引き上げられるようになったため、スマホでのSEO対策としても有効です。
今年の2月に発表したように 、本日より、Google は全世界でモバイル フレンドリー アップデートを開始します。これにより、モバイル版の検索結果では、モバイル フレンドリーなページの掲載順位が引き上げられ、検索ユーザーは、小さなスクリーン上でも読みやすい、高品質で関連性の高い検索結果をより簡単に見つけることができるようになります。
引用:モバイル フレンドリー アップデートを開始します | Google 検索セントラル ブログ | Google Developers
まとめ ECサイトの売上を上げるにはSEO対策が必須
SEOによるコンテンツマーケティングは予算がなくてもはじめられ、1度仕組みを作ってしまえば、あとは適宜更新やリライトをすることで長期に渡って見込み顧客を獲得できるため、メリットが多いマーケティング施策と言えます。
現在ECサイトの集客を増やして売上を伸ばしたいと考えている方は、ぜひ本記事で解説しているSEO対策を実施してみてください。
テクノデジタルでは、ShopifyやEC Cubeを使ったEコマースサイトの構築から運用、コンサルティングまで一気通貫で行っています。またPR会社もグループにいるため、集客から購入までのサポートも可能です。
以下の公式サイトからお問い合わせを随時受け付けているので、興味がある方はお気軽にご相談ください。
自分でECサイトを運営したい方は以下の記事もおすすめです。
合わせて読みたい
ECサイトの集客方法3選|集客のコツや低予算から回せる施策を解説
ECサイトの集客方法として、SEO、SNS、広告の活用方法や集客のコツについて紹介。低予算でも実施可能な集客施策も解説しています。
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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