2023.09.14
ECサイトの集客方法3選|集客のコツや低予算から回せる施策を解説
ECサイトの集客には多くの方法があります。
しかし、どの方法を選び、どのように実施すれば良いのか、悩んでしまう方も多いでしょう。
そこで、この記事ではECサイトの集客方法の中でも効果が高いとされる下記方法について解説いたします。
- SNS
- SEO
- 広告
低予算から始められる施策も含め、SNSを活用したブランド育成や、SEO対策のポイント等、実践的なノウハウを紹介しています。
この記事を参考にして、ECサイトの集客を成功させましょう。
この記事でわかること
- ECサイトの集客方法
- ECサイトの集客をスムーズに行うためのポイント
- 各集客方法のメリット・デメリット
目次
ECサイトの集客方法は大きく3つに分けられる
ECサイトの集客方法としては、「SNS」「SEO」「広告」の3つがあります。
下記表では各集客方法の内容と労力(難易度)を比較しています。
集客方法 | 施策の内容 | 労力(難易度) |
---|---|---|
SNS | ・SNSアカウントの作成・運用 ・定期的な投稿や更新 ・コンテンツの企画・制作 ・フォロワーとのコミュニケーション ・キャンペーンの実施 |
中 |
SEO | ・キーワードリサーチ ・メタタグの最適化 ・コンテンツの最適化 ・内部リンクの最適化 ・外部リンクの戦略的な取得 ・サイト構造の最適化 |
高 |
広告 | ・広告プラットフォームの選定 ・広告の設計・作成 ・予算の設定・管理 ・ターゲット設定 ・効果測定・分析 ・キャンペーンの最適化 |
低 |
以降、各集客施策について詳しく説明します。
ECサイトの集客方法|SNS編
近年では口コミを商品購入の参考にする人が多く、商品についてSNSで口コミ検索することが一般的になっています。
そのため、SNSで情報を発信し、知名度を高めることは効果的です。
各SNSはそれぞれメインとなるユーザーや使われ方が異なるため、商材との相性を考えて利用すると良いでしょう。
たとえばInstagramやFacebookなどは、魅力的な画像や動画の投稿により、サイトや商品のイメージ喚起を行うことができます。
また、TwitterなどのテキストベースのSNSは専門知識や専門性をアピールしやすいのが強みです。
SNSでの集客施策では下記のようにPDCAサイクルを回すことができます。
- Plan(計画):目的を明確にし、ターゲット顧客を定め、SNSでの集客方針を策定します。
- Do(実行):方針に基づいて定期的に投稿や更新を行い、ユーザーとのコミュニケーションを行います。
- Check(評価):投稿の反応やエンゲージメント、売上データを分析し、施策の効果を評価します。
- Act(改善):評価の結果を踏まえて施策を改善し、投稿のタイミングや内容を見直し、キャンペーンを最適化します。
上記のPDCAサイクルを繰り返すことで、集客施策の効果を最大化できます。
ECサイトの集客方法|SEO編
SEOは検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)のことで、ECサイトの集客に欠かせません。
特定のキーワードで上位表示されるためには、ページの内容を最適化し、ユーザーのニーズに合ったコンテンツを提供する必要があります。
SEOの実施については下記のポイントがあります。
施策 | ポイント |
---|---|
キーワード選定と最適化 | ・ターゲットの検索意図に合ったキーワード選定 ・サイト内コンテンツへのキーワードの適切な配置 ・メタタグやURLの最適化 |
コンテンツ最適化 | ・高品質で情報価値のあるコンテンツの提供 ・情報発信やコンテンツのシェア |
SEOの実施にはコストや難易度を考慮しましょう。
競争の激しい業界では上位ランキングを獲得するのが難しく、時間と労力が必要です。
また、専門的な知識や技術が必要なこともあり、外部のSEOコンサルティング会社への依頼や、担当者の確保が必要な場合もあります。
SEOは長期的かつ、コストや難易度が高い施策です。
しかし、効果的に施策を実施すれば、検索エンジンからの有機的なアクセスに繋がります。
ECサイトの集客方法|Web広告編
Web広告による集客を行うためには、Google AdsやSNS広告などでターゲットを絞り、興味を持ったユーザーにアプローチするといった方法があります。
集客効果を最大化するには、効果測定に基づき、クリエイティブやキャッチコピーの最適化を繰り返すことが必要です。
主なWeb広告の種類としては下記が挙げられます。
- SNS広告
- リスティング広告
- アフィリエイト広告
- 動画広告
- ディスプレイ広告
以降、それぞれの広告について詳しく解説します。
SNS広告
SNS広告とは、ソーシャルメディア上に配信される広告です。
FacebookやInstagram、TwitterなどのSNSプラットフォームで、企業や商品を宣伝する広告を指します。
ターゲットユーザーを細かく絞り込んで広告を配信できるのが強みです。
各SNS上ではユーザー層や利用シーンに応じた様々な広告形態が用意されています。
広告のコストはプラットフォームや広告形態により異なりますが、リーチやインプレッション、クリック数などの効果測定が可能です。
しかし、競合が激しく、ユーザーの注意を引くのが難しい側面もあります。
このため、戦略的な広告運用と効果測定が重要です。
リスティング広告
リスティング広告とは、検索エンジン上に出稿される広告です。
GoogleやYahooなどの検索結果に、特定のキーワードを検索したユーザーに対して、リンクやテキスト広告を表示するため、ターゲットへの高いリーチが期待できます。
リスティング広告を実施する際には、キーワード選定や広告文の作成、予算の設定、ターゲットユーザーなどの設定が必要です。
クリック数やコンバージョン数を確認し、常に戦略的なキーワード選定や広告文の最適化を行いながら運用すると良いでしょう。
広告のコストは入札方式により決まり、キーワードの競争状況によって変動することがデメリットです。
このため、競争が激しく、クリック単価が高くなる場合があることに注意しましょう。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、自社商品やサービスを外部ウェブサイトやブログなどで紹介し、紹介者(アフィリエイター)に報酬を支払う広告のことです。
他社のウェブサイトやブログからの流入増加や売上向上が期待できます。
アフィリエイト広告の取得には、アフィリエイトプログラムへの参加が必要です。
紹介者には、自社の商品やサービスを紹介する専用のリンク(アフィリエイトリンク)が提供されます。
紹介者がこのリンクを使用して自社商品やサービスを紹介し、ユーザーが商品を購入すると報酬が支払われる仕組みです。
デメリットとしては、競争が激しく、報酬の支払いが必要な点があります。
リンククリック数や売上数などをもとに、戦略的なアフィリエイトプログラムの選定や紹介者の管理を行い、効果を最大化する必要があるでしょう。
動画広告
動画広告とは、商品やサービスを宣伝するために動画形式で制作された広告のことです。
映像や音声を活用し、映像や動画のストーリーを通じて消費者にECサイトや商品について訴求できます。
下記は動画広告を掲載できる媒体や、発生するコストの一例です。
掲載可能媒体 | ・YouTube ・SNS(Facebook、Instagram、Twitterなど) ・動画配信サービス(Hulu、Netflixなど) ・自社ウェブサイト |
---|---|
発生するコスト | ・動画制作費 ・広告配信費 |
動画は多くのユーザーにアクセスしやすいメディアであり、高いインパクトと情報伝達効果を持ちます。
一方、広告ブロックの影響を受けたり、スキップされるリスクがあることに注意しましょう。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Googleショッピング広告のように、ウェブやアプリ上のディスプレイ領域に掲載される広告です。
Google Display Network(GDN)やFacebook Audience Network、AdRollなどの広告ネットワーク上で利用されます。
幅広いユーザーにリーチしやすく、ブランド認知向上や訪問増加が期待できますが、クリック率が低い傾向にあることや、広告ブロックに引っかかる場合があるといった点がデメリットです。
クリック課金や印象課金など、課金モデルによって発生するコストが異なります。
制作や配信の費用も発生しますので、クリエイティブを交えた戦略的なプランニングが必要です。
ECサイトの集客が難しいと言われる理由
特にECサイトのスタート当初は「お客様への認知拡大」におけるハードルが高いためです。
例えるなら、楽天やAmazonは渋谷にお店を出しているといえますが、新規ECサイトは田舎にお店を出しているのと一緒です。
そのため、お客様に認知されるまで時間と労力を要します。
新規ECサイトの認知拡大のためには、前述のような広告施策やSNSを活用したプロモーションを行う必要があります。
また、自社の商品やサービスをインフルエンサーに紹介してもらい、その影響力を活用して新規顧客の獲得を図るといった方法も効果的です。
テクノデジタルでは、ECコンサルサービスを提供しており、新規ECサイトの認知拡大をサポートしています。
戦略的な集客方法をご提案し、効率的な集客を実現するためのサポートをいたしますので、お困りの場合はぜひお問い合わせくださいませ。
ECサイトで集客を増やすためにやるべき施策4選
ECサイトで集客を増やすための施策としては下記があります。
- 口コミを増やす
- メディア化させる
- 多店舗展開をする
- ターゲット層を定める
これらの施策を組み合わせ、戦略的なプランを立てることで集客効果を最大化できます。
以降、それぞれの施策について詳しく解説します。
口コミを増やす
口コミは信頼性が高く、消費者に強い影響を与えます。
口コミを増やすことで、顧客の信頼を高め、新規顧客の獲得を促進できます。
口コミを集めるためには、顧客満足度を向上させ、良い評価やレビューを積極的に取得することが重要です。
SNSや口コミサイトを活用して、顧客の声を集めることができます。
また、良い口コミを集めるという意味では、顧客の声を積極的に聞き、迅速かつ適切に対応することが重要です。
良い口コミを書いてくれた方にクーポンを提供するなど、顧客に対してメリットを提供することも効果的でしょう。
ただし、良い口コミを集めるには、顧客が満足する商品やサービスの提供が前提です。
「良い商品・サービスを提供する」ことを前提に口コミを集めましょう。
メディア化させる
「ECサイトのメディア化」とは、ECサイトを単なる商品販売の場から、情報発信やコンテンツの提供を行うメディアのような存在に変えることを指します。 たとえば、商品の使い方などに付随した記事をサイト上に掲載し、ターゲット自らECサイトに訪問する流れを作るといった方法があります。
メディア化させる上では下記ポイントに注意しましょう。
- コンテンツの質を向上させ、ユーザーに価値のある情報を定期的に提供する
- ユーザー参加型のコンテンツを導入する
- SNSやブログでの情報発信やユーザーとの交流を積極的に行う
メディア化させることで、情報発信を通じて顧客とのコミュニケーションを深化させ、ブランドの信頼性を高めることができます。
多店舗展開をする
多店舗展開とは、同じショップ名で複数のオンライン店舗を運営し、異なるプラットフォームや顧客層をカバーすることを指します。
具体的には、Amazonや楽天市場などの大手ECモールに出店することが効果的です。
ECモールとは名前のとおり、ショッピングモールのような複合型のECサイトを指します。
大手のECモールは集客力があるので、新規顧客との接点創出においては圧倒的に有利です。
ECモールで店舗を運営するにあたっては下記ポイントに注意しましょう。
- 店舗間・店舗ごとでの在庫や商品管理を厳密にする
- 各店舗との競合との価格競争対策を行う
- 店舗間でブランドイメージを統一する
また、ECモールには、売上手数料が引かれることや、お店のカスタマイズがしにくいといったデメリットもあります。
そのため、自社のECサイトへの集客も同時に行えるとベストでしょう。
ターゲット層を定める
ECサイトの集客を増やすためには、ターゲット層を明確に定めることが重要です。
ターゲット層を明確に定めることで、ニーズや興味を把握し、的確なプロモーションやコンテンツ戦略を展開できます。
ターゲット層を明確に定めるには、下記ポイントに沿って顧客を理解・分析することが重要です。
- 見込み顧客の年齢、性別、趣味、興味関心などを分析する
- 顧客の声を聞き取りし、フィードバックを集め、顧客のニーズを理解する
- SNSやWebアナリティクスのデータを活用し、顧客の行動や嗜好を把握する
たとえば化粧品をECサイトで販売する場合、ターゲットが20代の女性であることが明確になれば、20代女性がメインユーザーであるInstagramへの出稿を重視する、といった戦略を立てることができます。
中長期目線で低予算からできるECサイトの集客施策3選
これまで紹介したように、集客施策は低予算からでも、中長期的な目線で実施することが重要です。
ここでは低予算でスタートできる集客施策として、下記3つについて詳しく説明します。
- コンテンツマーケティング(コンテンツSEO)
- 動画マーケティング
- メールマガジン
コンテンツマーケティング(コンテンツSEO)
コンテンツマーケティング(コンテンツSEO)は、ウェブサイト内に高品質なコンテンツを作成し、検索エンジンの評価を向上させることで集客を図る施策です。
コンテンツSEOの実施にあたっては下記ポイントに注意しましょう。
- 自社の商品やサービスに関連するキーワードを研究し活用する
- 高品質なコンテンツの提供ために情報の充実や専門性の高さを追求する
- ターゲット顧客のニーズや興味を分析してコンテンツを作成する
- 外部リンクを増やすためにSNSやブログでもコンテンツを発信する
具体的な方法の一例として、商品購入ページだけでなく、その商品自体の魅力や活用法を自社のブログ記事などで詳しく紹介するといったことが挙げられます。
動画マーケティング
商品詳細ページに商品説明のYouTube動画を埋め込むといった方法で、魅力的に製品の特徴を伝えることで顧客の興味を喚起する施策です。
動画マーケティング実施にあたっては下記ポイントに注意しましょう。
- 短い時間で効果的に伝わるように、映像やBGMを活用して興味を引く動画を作成する。
- 口コミを獲得できるように、SNSや動画共有サイトを活用してリーチを広げる
- 低予算で実施するには自社内での制作や、スマホ等を使った撮影などを取り入れる
他の施策と同様に、ターゲット層や配信媒体を明確に設定し、効果測定と改善を実施することで効果を最大化できます。
メールマガジン
顧客の許可を得たメールアドレスへ、定期的に情報や特典をメールで配信することで顧客の興味を引く施策です。
メールマガジンの実施にあたっては下記ポイントに注意しましょう。
- ターゲット層を絞り込み、層ごとにコンテンツを適切にカスタマイズする
- 開封率を向上させるために、タイトルや件名を工夫し、短くわかりやすくする
- クリック率を高めるために、読者の興味を引く情報や特典を提供する
- メール配信ツールを活用して効率的に運用する
- 質問やフィードバックの受付を行い、顧客の声を内容に反映させる
また、同じような施策をLINEの公式アカウントやアプリを使って実施することもできます。
スマホ利用者が多く、とくにtoCの商材なら、LINEの方がメールよりもユーザーには身近な場合もあるでしょう。
メールマガジンやLINEなどを活用して中長期的に顧客リストを構築できれば、売上アップ施策だけでなく、様々な施策に活用できる貴重な情報資産となります。
ECサイトの集客でお困りの方はぜひご相談ください
「SNS」「SEO」「広告」それぞれの集客方法を組み合わせることで、ECサイトの集客効果を最大化することができます。
SNSの活用はブランドを育て、フォロワーとのコミュニケーションを通じて顧客との信頼関係構築に貢献します。
SEO対策を徹底することで、検索エンジンからの有機的な流入を増やし、長期的な集客効果を獲得することができます。
さらに、広告を活用すれば、ターゲットユーザーにリーチし、新規顧客の獲得が加速します。
これらの方法の組み合わせで、効果的に集客を実現し、ECサイトの売上向上を目指しましょう。
テクノデジタルでも様々な集客方法を組み合わせたECサイト集客のサポートが可能ですので、お困りの際はぜひご相談ください!
投稿者
-
システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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