2024.08.29
SHOP LIST出店ガイド|出店方法や費用についても徹底解説
既存のECサイトの売り上げを伸ばすために、販路を新たに増やしたいと考えている方はいませんか?
さまざまなECモールが存在するため、ひとつに絞るのは難しいと感じるかもしれません。
今回は、ファッション系ECモールであるSHOP LISTについてご紹介します。SHOP LISTへの出店方法や費用、メリットなどについて解説していくので、販路先を増やすことを検討している担当者の方はぜひ参考にしてみてください。
目次
SHOP LISTとは?
SHOP LISTは、流行のファストファッションをメインに扱うECモールです。運営元はCROOZ SHOPLIST株式会社で、特に流行りに敏感な10〜20代からの高い集客力を誇っています。
レディースに限らず、メンズからキッズまで幅広く商品を取り揃えているのが特徴です。ブランド数は1,000以上、アイテム数も約40万点と、非常に豊富です。
ユーザー視点では、可愛い服を手頃な値段で購入できたり返品や商品交換への対応がスムーズだったりするのも、SHOP LISTを使うメリットとして挙げられます。
SHOP LISTへの出店方法
では、SHOP LISTに出店する方法について解説します。
出店のステップは以下の4つです。
手順自体は難しくないので、ECモールに初めて参入する方でも始めやすくなっています。
1.資料請求
まずは、SHOP LISTのサイトから資料請求を行います。
出店の検討状況を選ぶ項目があるので、状況に合わせて適切なものを選びましょう。
- すぐに出店したい
- 詳しい説明を聞きたい
- 資料を見て検討したい
- 出店は未定
また、資料を請求するには名前や住所、電話番号、扱う商品などの情報を記入する必要があります。すぐに出店する予定がなくても、前向きに検討している方は一度資料請求してみるのがおすすめです。
2.申込み・審査
資料請求をして出店に進みたい場合は、申し込みをして審査を受けます。
申請する際は、主に以下のような情報が必要になります。
- 会社情報
- 担当者情報
- 商品情報
会社情報については、法人であれば法人登記上の住所を記入し、個人事業主の場合は印鑑証明に記載されている住所を入力しましょう。
商品情報は、わかる範囲でできるだけ詳しく入力するのがおすすめです。取り扱う商品をカテゴリーの中から選び、商品型数や商品単価、新商品を出す頻度などを入力します。
3.契約
審査に通れば契約を結びます。
SHOP LISTは「ファストファッションのセレクトショップ」というコンセプトが明確にあることから、コンセプトに合っていないと判断されると審査には受かりません。
出店審査は厳しめと言われていますが、別のECモールで商品を売った実績があると有利に働くでしょう。
もし審査に通らなかったら、まずは外部で実績を積むことから始めるのもひとつの方法です。
4.商品登録
契約が完了したら、商品登録をして開店です。
SHOP LISTでは、販売側が商品を登録したら、その後の発送業務はSHOP LIST側が対応してくれます。
そのため、商品が売れたらそのアイテムをSHOP LISTに納入するだけで済むので、開店もスムーズに行えるのがメリットです。
SHOP LIST出店の費用
SHOP LISTへの出店に必要な費用は、販売手数料です。
出店料と月額費用はかからないため、最小限のコストで参入できるのが大きなメリットになります。
ここでは、出店料と月額費用、販売手数料のコストについて他のECモールと比較しながら解説していきます。
出店料
SHOP LISTの出店料は無料です。以下は、各ECモールの出店料を比較した表です。
SHOP LIST | 無料 |
---|---|
楽天市場 | ・がんばれ!プラン:25,000円 ・スタンダードプラン:65,000円 |
Amazon | 無料 |
Yahoo!ショッピング | 無料 |
au PAY マーケット | 無料 |
楽天市場以外は、SHOP LISTも含めて出店料は無料のECモールが多くなっています。ただし、Amazonは商品ごとに販売手数料が決められていたりYahoo!ショッピングは原始負担やアフィリエイト手数料がかかってきたりします。
また、au PAY マーケットは成約手数料がかかるなど、ECモールに参入する際は出店料だけでなく他の部分でコストが発生することを覚えておきましょう。
月額費用
SHOP LISTは月額費用もかかりません。他のECモールの月額料金は、以下の表の通りです。
SHOP LIST | 無料 |
---|---|
楽天市場 | ・がんばれ!プラン:25,000円 ・スタンダードプラン:65,000円 (月額出店料としてかかります) |
Amazon | ・小口出品:無料 ・大口出品:4,900円 |
Yahoo!ショッピング | 無料 |
au PAY マーケット | 4,800円 |
楽天市場は、出店料が毎月の費用として発生します。Amazonの小口出品は月額料金は無料ですが、商品が1個売れると100円の成約料がかかります。大口出品は月額費用がかかるものの、成約料はありません。
それぞれのモールによってかかるコストは異なるため、シミュレーションをしておくことが重要です。
販売手数料
月額料金と出店料は0円ですが、販売手数料がかかります。手数料は売り上げの40%と、他のECモールと比べて高めに設定されています。
SHOP LIST | 売り上げの40% |
---|---|
楽天市場 | システム利用料:プランに応じて異なる |
Amazon | 8〜15% |
Yahoo!ショッピング | なし (ストアポイント原資負担やアフィリエイト手数料がかかる) |
au PAY マーケット | 成約手数料と決済手数料:4.5〜9% |
Amazonは、商品によって基本的に8〜15%の間で販売手数料が定められていますが、他のモールはシステム利用料や成約手数料など、販売手数料とは違った料金プランになっているため注意が必要です。
初期費用が安くても販売手数料が高い場合もあるため、初期費用の安さだけで決めずに色々なモールの料金を比較してみましょう。
SHOP LISTに出店するメリット
SHOP LISTに出店するメリットは、以下の3つです。
ここでは、それぞれのメリットについて解説していきます。
集客力が大きい
SHOP LISTは、2014年ごろから芸能人を起用したテレビCMを放映するなど、知名度を上げるためのプロモーションに力を入れてきました。プロモーションの影響もあり、現在はファストファッション志向の10〜20代を中心に大きな集客力を誇っています。
自社でECサイトを運営する際は、初期段階では認知度を上げるのに時間がかかるため、集客が大きな課題になりがちです。
しかし、SHOP LISTに出店すれば一から集客をする必要がなく、自社の商品が多くのユーザーの目に留まるチャンスが増えるのです。
また、SHOP LISTはメガセールやクーポン配布などのキャンペーンを定期的に行っています。
キャンペーン期間は新規顧客の獲得や売上アップに繋がるチャンスなので、キャンペーンが多いのも出店側にとっては嬉しいポイントです。
業務負担が少ない
出店する店舗の業務負担が少ないのは、大きなメリットのひとつです。
通常、ECモールへ出店や出品をする際は商品の発送やユーザーからの問い合わせ対応、ページのデザインや設定など、さまざまな業務が発生します。慣れるまでは時間がかかる作業も多く、ページのデザインに関しては知識が多少必要になる場合もあるため、負担が大きくなることもあるしょう。
しかし、SHOP LISTでは登録した商品を物流倉庫に送れば、発送や顧客への対応などを全てSHOP LIST側が行ってくれます。
ページの管理や販促といった業務も対応してくれるため、ショップ運営にかかる工数を大幅に減らせます。
最初は少ない人数で運営したい企業や一つひとつの業務に割ける時間が少ない場合は、SHOP LISTを利用した出店がおすすめです。
固定費がかからない
SHOP LISTは月額料金も初期費用も無料なため、固定費がかかりません。
ECモールを利用するうえでネックになるのが固定費用です。商品が売れたとしても毎月かかるコストが高ければ、売上高から経費を引いた際に利益がマイナスになってしまう可能性があります。
また、固定費は売上金額に関わらず毎月発生するコストなので、運営状況次第では経営を圧迫する要因にもなるでしょう。
SHOP LISTでは固定費も初期費用も必要ないため、マイナスになることはありません。
事業を始める際にかかる費用とそれを回収できるかというリスクを考えると、始めやすいECモールだと言えます。
SHOP LIST出店のデメリット
SHOP LISTに出店するにあたっては、以下のようなデメリットも挙げられます。
それぞれ詳しく解説していくので、デメリットを踏まえて利益を出せるかどうかをしっかりと考えましょう。
販売手数料が割高
SHOP LISTは、販売手数料が40%と他のECモールと比較してもかなり高いです。
販売手数料はひとつの商品が売れると必ずかかる費用になるため、売れるアイテム数が多くなればなるほど手数料の割合も増えていきます。ただ、SHOP LISTは初期費用と月額費用がかからないうえに、広告費なども必要ありません。
また、出店側の業務負担もかなり少ないというメリットもあります。
手数料が安いECモールもありますが、商品の梱包や発送、問い合わせの対応など、業務の工数が増えてしまいます。
商品が売れた際にどれくらいの利益が残るのか、別のECモールと比べても売り上げを確保できるのかなどを、あらかじめシミュレーションしておくことが重要です。
他店舗と金額を合わせる必要がある
SHOP LISTでは、他の販路に合わせて商品の金額を設定する必要があります。
例えば「ECモールAで1,000円で売られている商品を2,000円で売る」ことはできません。販売手数料が高いことから手数料を考慮して高めに値段を設定したくても、SHOP LISTでは禁止されているため、十分注意しましょう。
他店舗との価格競争になることはありませんが、扱う商品の単価が安いと手数料を引いた際に残る利益も低くなってしまいます。
そのため、売る商品を決めたり新しいアイテムを出したりするときは、事前に競合モールで売られている価格を調べてみるのがおすすめです。
審査基準が厳しい
先述した通り、SHOP LISTはファストファッションに特化したECモールです。
そのため、ファストファッションではなかったりモールの雰囲気と合っていないと判断されると、審査で落とされる可能性が高くなります。
コンセプトを理解しておくことはもちろん、SHOP LISTへの出店を考えている場合は、他の競合ブランドの品揃えを調査して雰囲気を掴んでおきましょう。
また、ECモールに出品や出店をしたことがある場合は、その経験が有利になることもあります。
万が一審査に落ちてしまった場合は、他のモールでの販売経験を積んで、実績を積み上げてから再度応募してみるのもひとつの方法です。
まとめ
SHOP LISTはファストファッションに特化しているECモールで、若い世代を中心に人気を獲得しています。
出店する手順は難しくなく、初期費用も少なく始められるため、参入するハードルが低いのも特徴です。
ただ、販売手数料が高めに設定されている点には注意しておきましょう。
商品の値段や利益率を計算し、利益を出せるかどうかを見極めながら出店を検討してみてください。
テクノデジタルでは、ECサイトの立ち上げから販売、マーケティングまで、さまざまなサポートを提供しております。
SHOP LISTに出店している方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
投稿者
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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