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Qoo10の出店方法マニュアル!個人事業主・法人の出店審査や手数料費用まとめ

ECサイトの展開やオンライン販売を検討している担当者の中には「Qoo10に出店するにはどうすればいいの?」と考えている方もいるのではないでしょうか。ほかにも、成功するためのポイントについて知りたい方もいるかもしれません。


本記事では、Qoo10の出店方法について解説します。また、出店審査や手数料費用についても触れていきます。本記事を読むことで、出店するための流れを理解できるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • Qoo10の出店方法
  • 出店審査
  • 手数料費用

Qoo10の出店にまつわる基本情報

Qoo10の出店にまつわる基本情報

出典:Qoo10

はじめに、Qoo10の出店にまつわる基本情報を紹介します。

出店を検討している方は、上記のことを知っておくことが必要です。ここからは、それぞれの情報について解説していきます。なおQoo10の概要については、以下の記事で詳しく解説しています。こちらもあわせてお読みください。

出店費用・月額費用は無料

Qoo10は出店費用・月額費用は無料で出店できます。そのため、初期費用を抑えてオンライン販売ができる点が魅力です。

出店後には、販売手数料が発生します。販売手数料の計算方法は、以下の通りです。

販売手数料の計算方法
販売金額の合計×販売手数料率
販売金額の合計
商品価格+オプション価格+送料

なお、販売手数料としてカード決済手数料も含まれているため要注意です。

中には無料で出店できる点について不安を感じる方もいるかもしれませんが、出店自体にリスクはありません。また、大手企業が運営しているため、安心して利用できます。

問い合わせサポートも充実している

Qoo10は受付電話サービスがあるため、出店に関していつでも問い合わせができます。オンライン販売を始めると、システムの操作方法がわからなくて困ってしまうことがあります。ほかにも、顧客対応に関して疑問が生じるケースもあるでしょう。

わからないことがあった場合は、電話またはメールにて問い合わせ連絡可能です。

セラーサポートの受付時間
9:00~12:00・13:00~18:00
(土日祝日を除く、日本時間)

電話での受付は土日祝日は行っていないため、受付時間外はメールで問い合わせるといいでしょう。

審査ハードルは高くない

Qoo10は個人でも出店が可能です。企業や個人事業主はもちろん、個人事業主ではない個人でも出店できます。それだけでなく、親権者や後見人の同意を得られれば、未成年でも商品販売ができます。未成年が商品販売できるECモールは珍しいです。

審査ハードルは他のサービスに比べて厳しくはありません。たとえば、楽天市場はECモールの中でも有名ですが、出店審査は厳しいです。個人の場合、出店や商品クオリティを満たしていないと審査に合格できない傾向にあります。

Qoo10に出店するメリット・デメリット

Qoo10に出店するメリット・デメリット

ここではQoo10のメリット・デメリットについて紹介します。

メリットとデメリットについて知っておくことで、Qoo10に出店すべきかどうかの判断材料を得られるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

メリット

Qoo10に出店するメリットは、以下の通りです。

  • 初心者でも出店しやすい
  • 集客力に期待できる
  • 物流代行サービスがある

Qoo10のメリットは、初心者でも出店しやすいことです。出店費用と月額費用が無料なので、低コストで始められます。事業を始めたばかりでまとまった初期費用を用意できない方でも安心です。また、集客力に期待できることもメリットの一つです。Qoo10では年に4回「メガ割」というセールが実施されます。人気のセールなので、この期間はいつも以上にユーザーが集まります。また、外部ではGoogle広告や価格.com、各種アフィリエイトとの連携もあり、こうしたプロモーションにも期待できるでしょう。

Qoo10のメリットとして、物流代行サービスがあることも挙げられます。「QWMS」という物流代行サービスで、受注から配送までの業務を一括して行ってくれます。そのため、在庫管理などの負担を軽減できるので便利です。

デメリット

Qoo10に出店するデメリットは、以下の通りです。

  • 利用者層に偏りがある
  • 売れる商品ジャンルが限られている
  • プロモーションの活用が必要

Qoo10のデメリットは、利用者層に偏りがあることです。メインユーザー層は10代後半~30代の女性で、この層に興味が持たれなければ売上を伸ばすのは厳しいかもしれません。

こうした傾向から、売れる商品ジャンルが限られています。なかでもアパレルや化粧品などの商品を安く購入したいユーザーが多いため、同じ商品でもほかのECモールに比べると販売価格が安いことも多いです。

Qoo10で売上を伸ばすには、プロモーションの活用が必要になることもデメリットになるでしょう。オーガニック検索よりもサイトやメルマガのプロモーションからの流入が多い傾向です。タイムセールやランキングなどの対策を行うことがポイントです。

Qoo10出店の必要書類

Qoo10出店の必要書類

Qoo10の出店には、以下の書類が必要です。

本人確認書類は個人事業主と法人で異なっているため、各種必要な書類を準備しましょう。また、基本的には国籍や住居・拠点に関する制限がないため、海外からも出店できます(米国財務省外国資産管理室によって規制されている国からの出店は不可)。ここからは、それぞれの書類について解説します。

本人確認書類

出店に必要な本人確認書類は、以下の通りです。

出店方法 本人確認書類
法人 履歴事項全部証明書
(3ヶ月以内に発行されたもの)
個人事業主 個人事業の開業・廃業等届出書
個人 運転免許証(表裏両面)、マイナンバーカードの内どれか1つ

上記のように、法人、個人事業主、個人によって必要な書類は異なります。また、法人の場合は3ヶ月以内に発行された「履歴事項全部証明書」が必要です。事前準備が必要なので、注意しましょう。

マニュアルとして「Qoo10出店ガイド」もあるため、こちらもあわせてご確認ください。

銀行口座情報

売上金の振込先として、銀行口座情報が必要です。

出店方法 銀行口座情報
法人 法人名義の銀行口座情報
個人事業主 屋号もしくは代表者名義の銀行口座情報
個人 屋号などが記載されていない販売者名義の銀行口座情報

上記のように、法人、個人事業主、個人によって必要な銀行口座情報は異なります。

なお、ネットバンキングを利用する場合は、銀行ホームページの口座情報画面のスクリーンショットを添付します。スクリーンショットは、以下情報が見えるようにしましょう。

  • 銀行名
  • 支店番号
  • 入金者名
  • 口座番号

各種資格・免許

Qoo10に限らず、取り扱い商品によっては資格や免許が必要です。たとえば、化粧品などを販売する際には、以下のように許可が必要です。

商材の種類 必要な資格 具体例
酒類 通信販売酒類小売業免許、一般酒類小売業免許 アルコール度数1%以上の酒類・みりん
化粧品 化粧品製造販売業許可、化粧品販売業許可など 自社で化粧品を製造または輸入し、自社の製品として出荷

取り扱い商品に応じて、必要な資格や免許を事前に準備しておきましょう。

Qoo10に出店する方法・流れ

Qoo10に出店する方法・流れ

Qoo10に出店する流れは、以下の通りです。

あらかじめ流れを理解しておくことで、スムーズに手続きを行えるでしょう。ここからは、それぞれの手順について解説します。

①出店登録

初めに、出店登録を行います。出店登録の大まかな流れは、以下の通りです。

  1. 「出店案内」から会員登録を行う
  2. 出店者登録を行う

公式サイトの下部にある「出店者登録」から会員登録ページへと遷移します。会員登録にはメールアドレスの認証が必要になるので、受信可能なメールアドレスを用意しましょう。

会員登録が完了すると、出店者登録画面に遷移します。出店者登録ではSMS認証を行うのに携帯電話が必要になるので、準備しておきましょう。

②書類審査

出店者登録が完了すると、「販売者の必要書類」の画面に遷移します。大まかな流れは、以下の通りです。

  1. 販売者の必須情報を入力する
  2. ショップの情報を入力する
  3. 配送情報を入力する
  4. 口座/精算情報を入力する

「販売者の必須情報」では、未成年者の場合、親権者による「出品同意書(自由様式)」と「家族関係証明書(住民票)」の添付が必要です。

③出店審査

書類の登録が完了したら、出店審査に移ります。出店審査の期間は、精算承認からおよそ1週間です。

出店審査の進捗については、QSMの基本情報から確認できます。

④商品登録

出店審査が通ったら、QSMにログインして商品登録へと進みます。詳細については、QSMページの「QSMヘルプ」からご確認ください。

Qoo10の出店でよくある質問

Qoo10の出店でよくある質問

最後に、Qoo10の出店に関して、よくある質問を紹介します。

事前に疑問を解消しておくことで、スムーズに準備ができるでしょう。ここからは、それぞれの質問に回答していきます。

Qoo10の出店後は複数人で管理できますか?

Qoo10の出店後に複数人で管理するには、共有ユーザーの権限設定が必要です。権限を設定することで、ページの使用制限を設けたり、ページの閲覧や使用を限定したりできるようになります。

設定手順は、以下の通りです。

  1. 「共有ユーザーの権限設定」の使用設定を選択する
  2. サブIDを設定する
  3. 設定したサブIDに使用できるメニューを追加(設定)する
  4. サブIDでログインしてみる

Qoo10の出店に関する問い合わせ先は?

出店に関するお問い合わせは、QSM「Qoo10へお問い合わせ」から可能です。

Qoo10の出店は海外配送にも対応している?

Qoo10では、日本向けに販売しているページを海外向けとして販売できます。韓国やシンガポールなどのアジアを中心に販売しているので、越境ECの参入も可能です。

海外から商品が購入されると、販売者は国内の倉庫に発送します。その後、Qoo10の方で海外への発送対応を行います。複雑な手続きは不要で、販売者は国内への販売と同じような感覚で出品できるでしょう。

ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください

ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください

Qoo10は出店費用・月額費用が無料で出店できるECモールです。ほかのECモールに比べて審査ハードルが低いため、初心者の方でも利用できます。サポートも充実していて、出店に関していつでも問い合わせができるので安心です。

もしQoo10の出店について疑問やお悩みがある場合は、テクノデジタルにご相談ください。弊社ではQoo10をはじめ、ECモールの出店サポートを行っています。ECサイトの構築も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

投稿者

  • デジタルトレンドナビ編集部

    システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。